中西鼎

放課後の宇宙ラテ      

放課後の宇宙ラテ 2020年12月19日( 土)
 小学四年生の時、近所でミステリーサークル騒動があり、真夜中家を抜け出して幼馴染の未想と見に行き、その時体が上空に引き上げられるという体験をした。未想はそんなこと犯なかったと言ったが、それ以来宇宙人や超常現象に興味を持つようになった。高校生になって、未想が持ってきた使われていない部室の鍵で部屋に入ると、数理研究部という超常現象の部室だった。そこで曖という女の子と出会う。曖はいなくなった姉の手がかりを数理研究会で探そうとしていた。曖の両親は姉なんて最初からいないと言っているそうだが。こうして、ぼくたちは数理研究会を復活させた。
 アニメ風の表紙からしてライトノベル風の青春小説という感じだが、途中からあっという間に流れが変わってSFアクションになってしまう。序文の「私」は未想ということになり、そうするとちょっと変じゃないかという感じもするが、要は宇宙人とは何のことかということだ。