群ようこ

無印良女      

無印良女 2003年12月30日(火)
 昔しばらく付き合っていたちょっといかれた女の子が好きだと言っていたので読んでみようと思ったが、特に賞を取っているわけでもないし、どれが代表作ということもないようなので、とりあえず文庫本の番号の若い順に選んでみた。買ってみたものの、くだらなそうでしばらくほったらかしであった。
 読んでみると、一言、おもしろい。作り話なのか実話なのかわからないが、母親、弟、友人、バイト先の人たち、よくもまあこんな変な人にめぐり合えるものだと思う。実話にしてもなんにしても、このおもしろさは、群れようこの観察眼と語りのうまさからきているんだろうなと思う。