嶺里俊介

星宿る虫      

星宿る虫 2018年6月13日(水)
 宗教団体『楽園の扉』の施設で火災が発生し、教団関係者全員の死亡が確認された。法医昆虫学者の御堂玲子は、アメリカから呼び出された。すべての死体は昆虫に内部を食いつくされていた。その正体不明の虫を調査するためだ。悟の妹・美都子は家出していて、ある日玄関のチャイムが鳴ったので出て行くと、そこには美都子ではなく老婆がいた。山中でその老婆の死体が発見され、持ち物から美都子と分かった。発見者の話では、遺体から多数の虫が出てきて、発光し讃美歌を鳴らしながら木を登っていったという。この虫はグルウと名付けられ、治療方法のない老化病を起こすことがわかった。
 日本ミステリー文学大賞新人賞受賞作。 ものすごくおもしろそうだったが、結局ミステリーというよりはSFだし、尻切れトンボな感じで物足りなかった。