三上延 |
ビブリア古書堂の事件手帖 |
ビブリア古書堂の事件手帖 2011年10月7日(金) |
俺、五浦大輔は、本好きだったのに子供の頃の出来事がきっかけで本を読めない体質になっていた。そのきっかけになった、亡くなった祖母の漱石全集を持ち込んだ古書店「ビブリア古書堂」の店主は怪我で入院中で、病院を訪ねると、高校生の頃見かけたことのある美しい人だった。その店主、篠川栞子はかなり内気だが、本のこととなると雄弁になる。そして、漱石の偽の書名から、祖母と俺の隠されていた事情を探り当ててみせた。 読書・古書店物に、安楽椅子探偵、日常の謎解きを組み合わせて、最終章ではそれまでの人物が再登場して、凶悪な事件が起こるという、よくあるパターンの作品。それでも、人物設定や謎解きなど、おもしろく読めた。 |