円居挽

丸太町ルヴォワール      

丸太町ルヴォワール 2013年12月20日(金)
 双龍会とは古くから京都で行われている私的裁判。御贖が被告、そして検事役の黄龍と弁護士役の青龍が弁を戦わせる。黄龍を務める龍樹家の指名で青龍を務めることになった瓶賀流に請われて、御堂達也は御贖の城坂論語に会った。論語はペースメーカーをつけている祖父の近くに自分の携帯を置いて電話をかけて、祖父を死に至らしめたという容疑をかけられていた。論語は、当時ある事件で受けた負傷で目が見えない状態で祖父の家の世話になっており、その事件の日、ルージュと名乗る女が忍び込んで、コーヒーの睡眠薬を入れて、眠っている間に犯行に及んだという。流の友人龍樹落花の弟大和が清流を務め、双龍会が始まった。
 裁判のようなものといっても法的根拠は何もないから、言ったもの勝ち、証拠隠滅も嘘も何でもありだ。どんでん返しに次ぐどんでん返し。 第一章全体が叙述トリックでさえある。振り返ってみるとなるほどとは思うが、そこまでなりすませるものだろうかというのが疑問。