カズオ・イシグロ

遠い山なみの光      

遠い山なみの光 2019年6月7日( 金)
 娘の景子が自殺して、次女のニキが帰ってきて、悦子は景子が生まれる前、長崎にいた頃付き合いのあった佐知子とその娘万里子のことを思い出していた。当時、悦子は世話になった緒方さんの息子の二郎と結婚して、子どもを宿していた。緒方は戦前の教師だったらしく、今は批判される身、二郎は発展していく会社で出世が期待されていた。佐知子はアメリカ人と付き合っているらしく、アメリカへ行こうとしていて、万里子は風変わりな女の子で放任状態だった。………
 本来海外文学であって、このページの趣旨とは外れるが、一応読んでみた。イギリスの王立文学協会賞受賞作だそうだ。