河原れん

     

 2010年8月4日(水)
 花火大会が雨で中止になった帰り道、淳ちゃんと私のバイクはスリップしたトラックにはねられ、淳ちゃんは死んだ。暗く長いトンネルで赤い花を見つけるが手に取ると溶けてなくなる、という夢をよく見るようになり、そして事故の時の記憶が途切れている。兄の勧めで行ったカウンセラーで知り合った弁護士の真希子に相談するが、それは思い出したくないからだと言われる。それが残酷なことだとしても、私はこれ以上淳ちゃんを失いたくなかった。
 出だしの感じはよかったし、ミステリアスな感じで興味深かったが、その真相は何だそんなことかと思ってしまった。感動する女の子もいるかもしれないが。最後は都合よくまとめた感じ。