KARLA BONOFF

 

KARLA BONOFF
WILD HEART OF THE YOUNG

 

Karla Bonoff  (CBS:1977年) 2002年12月1日(日)

  1 Someone to Lay Down Beside Me
  2 I Can't Hold On
  3 Lose Again
  4 Home
  5 Faces in the Wind
  6 Isn't It Always Love
  7 If He's Ever Near
  8 Flying High
  9 Falling Star
 10 Rose in My Garden
 リンダ・ロンシュタットに曲を取り上げられて知られるようになったカーラ・ボノフ。淋しげなピアノのイントロで始まる「Someone To Lay Down Beside Me」は、ギターのフレーズなんかに70年代のウェストコーストロックの雰囲気が感じられる。潤いのあるきれいな声の持ち主で、ピアノの弾き語りの「Lose Again」やアコースティックギターとピアノだけの「If He's Ever Near」、「Falling Star」といったスローバラードは、ピュアな心を切々と歌い上げている。特に、「Falling Star」は地味だが、ほんとうに星くずが降るように美しい。
 20代の頃入り浸っていたThat's Entertainemtというパブスナックのママが教えてくれた1枚。

 

WILD HEART OF THE YOUNG  (CBS RECORDS:1982年) 2005年9月25日(日)

  1 Personally
  2 Please Be the One
  3 I Don't Want to Miss You
  4 Even If
  5 Just Walk Away
  6 Gonna Be Mine
  7 Wild Heart of the Young
  8 It Just Takes One
  9 Dream
 この前サブウェイに入った時、懐かしい声が流れていた。一瞬名前が出てこなかったが、カーラ・ボノフだった。デビューアルバムはピュアピュアという感じだったが、三作目のこのアルバムは大胆な写真が目を引く。サウンドも、ウェストコーストのシンガーソングライター風から、洗練されたシティポップに変化している。「麗しの女−香りはバイオレット」という邦題がついて、ポップスベスト10なんかにもチャートインしていた。
 全9曲が名曲と言っていいほど出来がいいが、なかでもバラード系が素晴らしい。どこかエキゾチックな感じの「PLEASE BE THE ONE」、軽いリズムの「EVEN IF」、サックスと美しい声の余韻が残る「JUST WALK AWAY」、ピアノとヴァイブラフォンの響きから寂寥感が漂う「WILD HEART OF THE YOUNG」、カントリーワルツ風の「DREAM」。バラード以外でも、「PERSONALLY」なんかはおしゃれな感じのポップス。
 それにしても、この邦題、どういう意味なんでしょう。