JANIS IAN

 

BETWEEN THE LINES
ジャニス・イアンの世界

 

JANIS IAN : BETWEEN THE LINES
 Rude Girl Records(1975年)
 2006年10月13日(金)

  1 When The Party's Over
  2 At Seventeen
  3 From Me To You
  4 Bright Lights And Promises
  5 In The Winter
  6 Water Colors
  7 Between The Lines
  8 Come On
  9 Light A Light
 10 Tea And Sympathy
 11 Lover's Lullaby
 今頃の季節になると頭の中に浮かんで流れるメロディーがある。それが「AT SEVENTEEN」(17才の頃)。ボサノバ風の曲なのに、クールで寂しい。トロンボーンの間奏がまたセンスがいい。
 「WHEN THE PARTY'S OVER」と「WATER COLORS」はギターが繊細なフォーク風の曲。「IN THE WINTER」と「BETWEEN THE LINES」はジャニス・イアンらしい、暗くて寂しくてどんどん落ち込んでいく曲。「BRIGHT LIGHTS AND PROMISES」は、場末のバーで流れていそうなレトロなジャズ風の曲。
 ほとんどの曲が、孤独の女性の心象を歌ったもの。このアルバムは、ギター、ベース、ドラムのアンサンブルにチェロなどを加えただけの、室内楽風のシンプルなサウンドが親密に響く。前にも書いたが、ジャニス・イアンの曲は、寒い夜白熱電球の下で聴いていると死んでしまいたくなるほど寂しい。だけど、秋の陽が暖かい窓辺で聴いていると、すぐ耳元で囁いているように優しく感じられる。

 

ジャニス・イアンの世界
 CBS SONY:1974-1975年
  2003年11月3日(月)

 

  1 At Seventeen
  2 Jesse
  3 Applause
  4 Stars
  5 When The Party's Over
  6 Between The Lines
  7 In The Winter
  8 Water Colors
  9 Bright Lights And Promises
 10 I Would Like To Dance
 11 Boy, I Really Tied One On
 12 Love Is Blind
 13 Aftertones
 肌寒い秋の夜、白熱電球の下でジャニス・イアンを聴くと、死にたくなる。なぜ買ったのかわからないカセットの寄せ集めアルバム。これを聴いていたのは、会社を辞めて、彼女とも別れてアパートでぼんやり過ごし、金がなくなって朝から晩まで肉体労働のアルバイトをしながら、何もかも捨てて南の島へ行きたいと夢想していた頃だ。その頃開高健の「青い月曜日」という小説を読んでいて、彼女がそれをぱらぱらめくって、今みたいだねと言っていた。「AT SEVENTEEN」、「JESSE」、「LOVE IS BLIND」なんかはやっぱり懐かしい。改めて聴くと、ギターが繊細だ。こんな曲を、暖かくて優しいと思えるようになりたい。