伊岡瞬

いつか、虹の向こうへ      

いつか、虹の向こうへ 2020年10月24日(土)
 尾木亮平は元刑事だがトラブルに巻き込まれて殺人を犯し、今は交通整理のアルバイトをして暮らしている。妻の出て行った家には、学生で同じ職場で働いているジュンペイ、翻訳の仕事をしている石渡、そして村下恭子が居候している。皆それぞれ事情があって一緒に暮らすことになった。ある夜飲んだ帰りに声をかけられた若い娘が、朝家にいた。早希という娘は事情のある女で、尾木は暴力団も絡んだ事件に巻き込まれていく。
 ハードボイルドなので暴力がつきものだが、ストーリーはそれなりにおもしろかった。警察や暴力団を向こうに回して単身犯人を推理して解決するというのは、ある意味リアリティのない世界ではあるが。