伊井直行

さして重要でない一日      

さして重要でない一日 2004年10月27日(水)
 「さして重要でない一日」:前の日配布した会議用に資料にページの脱落が見つかった。原本も見当たらず、配布先から回収を始め、「社内局」経由で配布した資料を回収しようとするが、「社内局」というのが誰に聞いてもわからない。総務で事情を聞かされ、探し当ててコピーを回収するが、原本は部長の机の上で見つかる。コピーをとろうとするが、会社中の女子社員に嫌われているらしく、誰も協力してくれない。そんな話と、会社を辞める同期の人間の秘密の打ち明け話が、何の脈略もなく並行して語られる。
 「パパの伝説」:大きなミスを繰り返して会社を首になり、それがきっかけで知り合った地元の有力者の自叙伝作りと娘の家庭教師を依頼される。この男、川田はずいぶん怪しい人物で、その娘加代子、使用人の孫牧子との関係も謎だ。幻想的な味わいのある作品。
 「さして重要でない一日」は野間文芸新人賞受賞作だが、絶版になっていて、これはe-ブックオフで手に入れたもの。