ERIC CARMEN

ERIC CARMEN

ERIC CARMEN  ARISTA RECORDS(1975年)  2007年11月3日(土)

  1. Sunrise
  2. That's Rock'n Roll
  3. Never Gonna Fall In Love Again
  4. All By Myself
  5. Last Night
  6. My Girl
  7. Great Expectations
  8. Everything
  9. No Hard Feelings
 10. On Broadway
 「もう二度と恋なんかしない、新しい人と始めたいなんて思わない、君とぼくみたいに終わるのは見たくないから」というセンチメンタルな「Never Gonna Fall In Love Again」。この曲のサビのメロディーはラフマニノフの交響曲第2番の第3楽章をリズムに乗せたもの。印象的な木管楽器の間奏ももちろんそこからの引用。「一人暮らして、友達を思って電話しても、誰もいない」という「All By Myself」は、最初のメロディーがやはりラフマニノフのピアノ協奏曲第2番の第2楽章から部分的に採ったもの。ピアノ協奏曲風の間奏は2分以上にわたる。2つともメロディーを引用しているとはいえ、美しく感傷的な曲。学生時代の最後の頃、一人ぼっちのアパートの白熱電球の下で、FMでよく聴いていた。
 「ギターを肩にかけるだけで君はスターになり、すべてを手に入れた」というシニカルな内容の「Everything」は、わずか2分足らずのバラードだが、非常に印象的な曲。歌詞といいメロディーといい、なぜか記憶に残っている。プログレ風のイントロで始まる「Sunrise」は、エリック・カルメンのもう一つの側面、軽いポップなロックンロールの魅力が出た曲。
 このソロデビューアルバムに続く3枚のアルバムにも名曲が入っていて、ベスト物を探そうかとも思う。秋の夜、しみじみ聴きたいバラードが多い。