出久根達郎

二十歳のあとさき      

二十歳のあとさき 2007年8月24日 (金)
 東京オリンピックが開催される頃、地方から出て古本屋で働く18前後の同い年の少年7人が「書栄会」という勉強会を開くことになった。毎月会合を開き、古書の買出しに出かけたり、古書目録を作って販売したり、独立するための積み立てを始めたりする。時には対立し、何度も失敗を経験して、二十歳を迎えていく。
 「佃島ふたり書房」で直木賞を受賞した作家の、青春時代を綴った自伝小説。時代を感じさせるエピソードがたくさんあっておもしろかった。