チェン・ミン(chen min)

 

祈り〜two as one〜

 

祈り〜two as one〜  (TOSHIBA EMI:2007年)  2003年12月27日(土)

  1 祈り
  2 木漏れ日の中で(POLOVTSIAN DANCES)
  3 grief〜跨越悲傷〜
  4 Bright Moon〜月圓花好〜
  5 道
  6 Nessun Dorma〜歌劇「トゥーランドット」より〜
  7 jasmine〜茉莉花〜
  8 中花六板(江南絲竹)
  9 風林火山〜異郷情〜
 10 晩安宝貝〜おやすみの贈り物〜
 11 歳月如夢
 12 燕になりたい(heart float version)
 13 祈り〜two as one〜
 シャオ・ロンの中国琵琶、ウー・ファンの中国琴に続いて、次は二胡だなと前から思っていたが、たまたま新聞広告でこのCDを見かけたので買ってみた。二胡というと、女子十二楽坊を聴いていると神経質な金切り音でしかないが、改めてじっくり聴くと音が微妙に変化し、繊細なビブラートやグリッサンドの効果もあって、幽玄な響きだ。テレビに出ているところを見たら、左手が演技なのかどうかわからないが、優雅に複雑に動いていた。
 タイトル曲「祈り」と「道」は、チェン・ミンの作曲。「歳月如夢」もそうだが、二胡の伸びやかな音色を生かした、ニューエイジ風の遠い憧れを感じさせる曲。「風林火山」はテレビの主題曲、「grief」とともに、このアルバム最高の聴きどころ。二胡の切ない響きにひたすら癒される。「燕になりたい」は、チェン・ミンの代表的な曲を、歌詞をつけて自ら歌ったもの。ハスキーなアルトボイスだ。「jasmin」、「中花六板」は中国民謡、「Bright Moon」も中国映画の挿入曲ということで、中国情緒が味わえる。
 ベストアルバムも出たらしいので、買ってみようかなと思う。