CAROLE KING

 

WRITER
TAPESTRY

 

WRITER  (ODE RECORDS:1970年)  2005年10月16日(日)

  1 Spaceship Races
  2 No Easy Way Down
  3 Child Of Mine
  4 Goin' Back
  5 To Love
  6 What Have You Got To Lose
  7 Eventually
  8 Raspberry Jam
  9 Can't You Be Real
 10 I Can't Hear You No More
 11 Sweet Sweetheart
 12 Up On The Roof
 ポップスの作曲家として既に名を成していたキャロル・キングのソロデビューアルバム。輸入版LPで、何の解説もないので、そのへんの経緯はまったくわからない。
 デビュー作とあって、作風もまだかたまってなくて、タイトなウェストコーストロック、洒落たニューヨーク風ポップ、カントリーロック、アコースティックなシンガーソングライター風とさまざま。その中で特に光るのは、ピアノの弾き語りで切々と歌い上げる「CHILD OF MINE」、そしてジェームス・テイラーのギターとコーラスがフィーチャーされた「GOIN' BACK」。
 そして、最高なのが「UP ON THE ROOF」。誰とも会いたくないほど落ち込んだ時は、屋上へ行くんだ。そうすると、嫌なことがみな空へ消えていく。君もそうするといいよ・・・。キャロルのピアノとジェームスのギターの絡みがたまらないし、少し粗いストリングスもいい感じ。このデニム感覚がいいんだな。

 

TAPESTRY  (ODE RECORDS:1971年)  2004年9月26日(日)

  1 I Feel The Earth Move
  2 So Far Away
  3 It's Too Late
  4 Home Again
  5 Beautiful
  6 Way Over Yonder
  7 You've Got A Friend
  8 Where You Lead
  9 Will You Love Me Tomorrow?
 10 Smackwater Jack
 11 Tapestry
 12  A Natural Woman (You Make Me Feel Like)
 涼しくなるとシンガーソングライターを聴きたくなる。夏の高揚が去った後の、理由もないセンチメンタルな気分に合うのかもしれない。最近テレビのCMで彼女の声を聴いて、やっぱりキャロル・キングは最高だなと思った。
 恋する女心を激しく歌う「I FEEL THE EARTH MOVE」。センチメンタルといえばこの曲、「SO FAR AWAY」。不思議なイントロ、ピアノとギターのユニゾンの間奏、どこからこんな曲が生まれてくるんだろうかと思う「IT'S TOO LATE」、JAMES TAYLORの唄でヒットした「YOU'VE GOT A FRIEND」(涙!)、そしてCMの曲が、「HOME AGAIN」。ラス・カンケルのタムタムが今聴くとちょっとうるさい。バックミュージシャンが注目され出した頃で、JAMES TAYLORのアルバムとほぼ共通していて、その演奏スタイルは五輪真弓とかハッピーエンドにも影響を与えている。少し鼻声で、小石が喉に引っかかったようなシャウト。ジャケットは、カーリーヘア、素肌に着たセーターにジーンズ。60年代から活動しているからこの時いくつなのか謎だが、この時代の価値観を象徴する女性だ。二十歳前の学生の頃、こんな女性に憧れていた。