ASTRUD GILBERTO

 

THE BEST OF ASTRUD GILBERTO
THE ASTRUD GILBERTO ALBUM

 

THE BEST OF ASTRUD GILBERTO(Verve Recoreds:1963年〜1967年)2003年8月16日

  1 The Girl From Ipanema(イパネマの娘)
  2 Agua De Beber(おいしい水)
  3 Once I Loved(過ぎし日の恋)
  4 Tristeza
  5 Meditation(瞑想)
  6 Birimbau
  7 It Might As Well Be Spring[Live]
  8 O Morro(Nao Tem Vez)
  9 Summer Samba(So Nice)
 10 Corcovado(Quiet Nights)
 11 Dindi
 12 Take Me To Aruanda
 13 Felicidade
 14 Only Trust Your Heart[Live]
 15 Beach Samba
 16 How Insensitivi(お馬鹿さん)
 夏のボサノバ第2弾。ジョアン・ジルベルトの奥さんで、ニューヨーク録音の時たまたま英語ができたので「イパネマの娘」の英詞部分を歌って、一躍ボサノバの女王に祭り上げられ、離婚することにもなる。もともと素人なのだから、そう思って聴けば下手な歌い方かもしれないが、これがボサノバのスタンダードになってしまった。ユーミンもデビューの頃は、歌は下手と言われていた。
 「GETZ/GILBERTO」の「イパネマの娘」もいいし、「おいしい水」の「過ぎし日の恋」とか「瞑想」「お馬鹿さん」もいいのだが、GETZとのライブ盤のジャズ・スタンダードナンバーの「春の如く」がいいし、そして一番のお気に入りが「オンリー・トラスト・ユア・ハート」だ。「キスをしようとするとき月を信じるんじゃない、彼は他の女も知っているし唇は嘘を言う。恋に落ちようとしているとき夢なんか信じるんじゃない、夢はあっというまに崩れてしまう。自分の心だけを信じるんだ。」サックスがクールに響いて、ウィスキーが甘くて苦い。

 

THE ASTRUD GILBERTO ALBUM  (VERVE RECORDS:1964年)  2005年8月17日(水)

  1 Once I Loved
  2 Agua De Beber
  3 Meditation
  4 And Roses And Roses
  5 O Morro(Nao Tem Vez)
  6 How Insensitive
  7 Dindi
  8 Photograph
  9 Dreamer
 10 So Finha De Ser Com Voce
 11 All That's Left Is To Say Goodbye
 「イパネマの娘」の大ヒットで、「ボサノヴァの女王」として一躍有名になったAstrud Gilbertoのソロデビュー・アルバム。ほとんどがAntonio Carlos Jobimの曲だが、11曲中7曲までもが英語で歌われている。
 以前紹介したベストアルバムに収録されているのが、「ONCE I LOVED(過ぎし日の恋 或いは 平和な愛)」、「おいしい水」、「瞑想」、「O MORRO」、「お馬鹿さん」、「DINDI」。ボサノバというと明るくてさわやかなイメージだが、これらの曲はどちらかというと夜の雰囲気。ハスキーで少し湿った感じの声が、暗いイメージを感じさせるようだ。逆に、「PHOTOGRAPH」、「夢見る人」、「あなたと一緒」などはボサノバらしい軽い曲。リズムを刻むギター、独特のパーカッション、片手のピアノというサウンドがボサノバの特徴だが、フルートが加わると明るいイメージ、トロンボーンが加わると夜のイメージになるようだ。
 それにしても、同じ曲でも原題、英語題、邦訳題とあって、アルバムによって違っているからややこしい。