芦辺拓 |
殺人喜劇のモダン・シティ |
殺人喜劇のモダン・シティ 2003年1月13日(月) |
1934年の大阪が舞台。モダン・シティというのは大阪のことで、当時は東京より人口が多く、栄えていたそうだ。(今でも栄えているが)探偵小説マニアの女子高生・鶴子と新聞記者の宇留木が偶然事件に遭遇し、一緒にドタバタを演じながら、連続殺人事件を解決していく。最後に、誰も彼も敵の一味だったというのは、ちょっと安易な感じもする。エピローグもちょっと寂しい。芦辺拓の作風は、コテコテの関西風。鋭いトリック破りやアリバイ破りも、ドタバタ喜劇に隠れてしまう。そのせいか、なかなか本が手に入らない。 |