10CC

 

THE ORIGINAL SOUNDTRACK

 

THE ORIGINAL SOUNDTRACK  (MERCURY RECORDS:1975年) 2005年5月15日(日)

  1 Nuit a Paris( Pt. 1)/The Same Night in Paris( Pt. 2)/Later the Same Night
  2 I'm Not in Love
  3 Blackmail
  4 Second Sitting for the Last Supper
  5 Brand New Day
  6 Flying Junk
  7 Life Is a Minestrone
  8 Film of My Love
  9 Channel Swimmer
 10 Good News
 学生の時、かなり年上の音楽好きの同級生がいて、アパートへ遊びに行くと、これいいだろうと聴かされたLPの中の一つ。
 その頃ものすごく有名だったのが「I'M NOT IN LOVE」。ボーカルの多重録音でムード音楽のような不思議なサウンドを作り上げている。ユニークなサウンドとポップなメロディというとELOのようだが、10ccの特徴はシニカルな歌詞と唐突な転調。この曲も「君の写真を貼っているのは壁の汚れを隠すためさ」、といった逆説的な愛の告白。
 日本ではアイドル的な人気を得たこともあるが、このグループが支持された理由は、停滞するイギリスの若者の不満をストレートにぶつけたことにあるのかもしれない。「THE SECOND SITTING FOR THE LAST SUPPER」やイントロの美しい「BRAND NEW DAY」、「LIFE IS A MINESTRONE」などにはそんなところが感じられる。来日した時も、反日本発言を追求されていたような気がする。
 今度改めて買ったこのCDのうれしかったのは2曲のボーナストラック。その中の「CHANNEL SWIMMER」は特に好きな曲。「BRAND NEW DAY」のキーボードのイントロもそうだが、トロピカルな雰囲気の心地良い曲だ。