アダム (Adam)
ユダヤ・キリスト・イスラム教の最初の人間。
アドラメレク (Adramelech)
地獄の尚書長。
地獄の王の衣装部係。悪魔上級議会の議長。
アッシリア人の町セファルヴァイムで崇拝の対象とされ、祭壇には、子供が生け贄として捧げられたという。孔雀かラバの姿で現れる
アナエル(Anael)
セクンダデイの大天使の一人で、金星層を支配する。マルコム・ゴドウィンはアナエルを権天使長としている。第二天の長官でもあり、無数の主天使を率いて地上すべての王国と指導者を管理する。
アナラゼル (Anarazel)
地下の財宝の管理を司り、人間に見つからないように、財宝の隠し場所をあちこち移動させる悪魔。
家々の土台を揺すり、嵐を起こし、真夜中に鐘をつき、幽霊を出現させるなどして、夜の恐怖をかきたてる。
アバドン (Abaddon)
底無しの穴に住むデーモンの王。第7階級の悪魔の長。
ユダヤの言葉で『破壊』『滅亡』『廃墟』等の意味を持つ。頭には金の冠、顔は人間に似て、女の様な髪を湛え、ライオンの牙を持つ。
鉄の胸当を着て、全身は緑の鱗に覆われ、背中には大きな鎌状の翼があり、太い尾が生えている。
ヨハネの黙示録において、第5の天使のラッパの音と共に現れ、最後の審判が訪れる時に、いなごに似た使い魔を放って人間を苦しめるとされている。
アビゴール
(Abigor)
地獄の大公爵。60の軍団を率いる。
凛々しい騎士の姿で現れ、槍や軍旗、あるいは王杖を携える。
戦いの秘密に関するあらゆる質問に的確に答え、未来を予知し、指揮官たちに兵士の信頼を得る秘訣を教える。
アフ(Af)
死の天使。または怒りを司る天使。
男性の生命を司る。
モーゼが長男の割礼を拒絶した事を知った神は、アフにモーゼを飲み込ませた。
モーゼの妻は、息子に割礼を施した。天から聞こえてきた神の声を聞き、アフはモーゼを吐き出した。
アブディエル(Abdiel)
ルシファーの配下にありながら、唯一、神への反乱に加わらなかった天使。
アブディエルは、ルシファーが、彼を創造した神よりも力がある筈がないと反論し、計画の加担を拒絶した。
アブラクサス
(Abraxas)
頭部は牝鶏、脚は竜、鞭を手にした姿で護符に描かれる。
悪魔学者たちは、王冠をかぶり蛇型の脚を持つ魔神と考えた。
だが、2世紀の異端宗教グノーシス主義、バシリデス派の信者達はこれを最高神と崇め、その名を綴る7つのギリシャ文字を数字で読むと365、つまり1年の日数と同じになることから、365天を司る精霊達をこの神の支配下に置き、1日につき1つずつ、合計365の美徳をこの精霊達のものと決めていた。
アブラカダブラの語源。
アポクリファ(Apocrypha)
黒聖書。
「旧約聖書における初めの5書「創世記」「出エジプト記」「レビ記」「民数記」「申命記」はモーゼの5書と呼ばれている。そしてこの5書は「律法(トーラー)ともよばれ、ユダヤ教および、ユダヤ社会の基本原理をなすものでする。
だが、上記以外に記されている他の二書「第六モーゼの書」「第七モーゼの書」、それは現在<黒聖書(アポクリファ)>と呼ばれている。黒聖書は『偽典・外典』と言われるものの一つであるが、宗教的な配慮により、紀元前330年にローマ帝国皇帝コンスタンティヌス大帝がキリスト教を公認すると共に、第六、第七モーゼの書を「絶対禁書」として指定。後、カトリックの総本山であるバチカン図書館の禁書庫で管理されている。もちろん、ローマ法王の許可なく閲覧することはできない」
アポリオン(Apollyon)
「滅ぼす者」。
「アポリオン」はギリシア語であり、ヘブライ語では「アバドン」となる。
「黙示録」によると、アポリオンは、地獄の底無しの淵の天使であり、終末には、アポリオンはサタンを鎖で縛って、底無しの淵に落とし、千年の間幽閉するという。
しかし、一般的には、アポリオンは堕天使とされている。その姿は蛇のようで、地獄の最下層の中心でのたうっている。
アマイモン
(Amaimon)
地獄の東方地方を治める王の一人。招霊は朝9時から正午、午後3時から6時までに行う。
アスモデウスこの悪魔の副将である。
アマゼロト(Amazeroth)
60の軍団を従える地獄の公爵
アミー (Amy)
かつては能天使であった堕天使。炎と煙に身を包んで現れるが、命じれば炎の覆いを解き、魅力的な男性、もしくは干からびた小人の姿をとる。彼が纏う炎には未来の風景が映し出され、それに触れた者は自分の死ぬ姿を見るという。占星術や学問を召喚者に教える。36の軍団を従える地獄の大総裁で王族の一人ではあるが、20万年後に天界へ戻り、7番目の王座を占めることを望んでいる。ソロモン72柱の一人。
アムドゥシアス
(Amdusias)
地獄の偉大にして強力な公爵。初めは一角獣の姿で現われ、求めに応じて人間の姿をとる。
トランペットをはじめ、あらゆる楽器を奏でる。あたりの木々は彼の音にあわせてお辞儀をする。
また、求めに応じて木々を曲げたり倒したりもでき、優れた使い魔を提供したりもする。20の軍団を率いる。
ソロモン72柱のうちの1柱。
アモン
(Amon)
地獄の有力な大侯爵。
くちばしに犬の牙の生えた巨大な鳥の頭と蛇の尾を備えた狼の姿で現われ、口からは炎を吐く。
人間に変身するときは、胴だけが人となる。
過去と未来のあらゆることに通じ、不和を招いたり仲違いを調停したりする。
魔神の王族の中で最も強靭であり、また40の軍団を率いる。
エジプトではこの魔神を最高神と見なされ、人間にかなり近い姿の青い肌の神として描かれる。
ソロモン72柱の内の1柱。
ちなみに、かの永井豪大先生の描かれた『デビルマン』の主人公『不動明』と合体したデーモンもアモンである。
アラストール (Alastor)
地獄の刑執行長官。ゾロアスターではプーローと呼ばれる。
アラリエル(Arariel)
地球に水を与える役を担う天使。
アリオーシュ (Arioch)
堕天使。復讐の悪魔と呼ばれている。
アルディナク(Aldinach)
嵐や雹や地震の力を支配して、難破を起こすデーモン。
アロケン
(Allocen)
地獄の公爵。獅子の頭と燃えるような眼を持つ。馬に乗った戦士の姿で現れる。
天文学など、学問を召喚者に教える。ソロモン72柱の一人。
アロセール
(Alacer)
36の軍団を従える地獄の大公。騎士の姿で巨大な馬に乗り、その容貌は獅子を思わせる。
顔は燃えるように赤く、目はぎらぎらと光り、口調は荘重である。天文学や諸学問の秘法を教えてくれる。
アンドラス
(Andras)
地獄の大侯爵。体は天使、頭はフクロウかカラス、黒くたくましい狼にまたがり、右手には鋭いサーベルか燃える剣を持っている。
この世を破壊するような言動しかとらず、人々を不和に導き、その状況を見て楽しむ。堕天使になる前は能天使アズラエルの下で暗殺の仕事をしていた。そのため呼び出した術師が気に入れば憎む相手を殺す術を教えたり、アンドドラス自身が殺したりしてくれます。しかし、術師が少しでも気を抜くと術師を殺そうとします。子分にフラロウスを持つ。ソロモン72柱の一人。
アンドロアルフュス
(Androalphus)
地獄の公爵で30の軍団を従える。孔雀の姿で現れる。召喚者に、幾何学を教える。
ソロモン72柱の一人。
アンドロマリウス(Andromalius)
蛇を握った人間の姿で現れる。隠されたものを暴き出してくれる。
ソロモン72柱の一人。
アンピエル(Anpiel)
ユダヤのカバラ神秘主義の伝承。鳥類の世話をする天使。
イシューリエル(Ithuriel)
『失楽園』において、エデンの園で、ひき蛙に化けて、アダムとエヴァを誘惑していたサタンの正体を暴いた天使。
イニアエス(Iniaes)
善なる天使であったにもかかわらず、教皇ザカリアス、および教会によって弾劾されたことに怒り、地獄の側についた天使。
説教師の偽善をあざける。
イポス
(Ipos)
地獄の王族で伯爵。
未来の知識を召喚者に教える。ライオンの体と、ガチョウの手足を持った天使の姿で現れる。
天使の姿で現れるが、時にはガチョウの頭と脚、短めの鬼の尾を持った獅子に化けることもある。過去と未来を知り、人間に才能と大胆さを与える。36の軍団の長。アイペロスともいう。
ソロモン72柱の一人。
インクブス
(Incubus)
悪夢。眠っている女とSEXをする。しばしば、精液をその子宮に注入する。
それは、サキュバスが集めるものと思われる。また、両者を同じ悪魔とする文献もある。
インフェルノ
(Inferno)
イタリア語で、「地獄」の意味。
エリゴル (Eligor)
槍と旗を掲げた騎士の姿で現れる。召喚者に、愛と財宝のありかを教える。
ソロモン72柱の一人。
オセ (Ose)
地獄の大総長。
大きく、しなやかな豹の姿で現れる。人間を、望み通りの姿に変える力を持つ。妄想や狂気を人間に植え付ける。
ソロモン72柱の一人。
オリアス
(Orias)
大きな馬に乗ったライオンの姿で現れる。
召喚者に占星術を授けるという。ソロモン72柱の一人。
オロバス
(Orobas)
冥界の王族。
美しい馬または胴と腕は馬で他は馬の姿をしており、たてがみと尾は真っ赤で、銀のひずめを持つ。
敵対者と和解させ、神の本質、過去、現在、未来を語り、嘘を見破り、人に品位、優雅さ、地位を与える。
ソロモン72柱の一人。