一年がかりのスイカ栽培で、豊かな収穫を
―2003年(平成15年)07月01日―

『菜園王』という家庭菜園専門の季刊雑誌に、私のスイカ栽培に関する投稿文を掲載させて頂くチャンスに恵まれまして、 6月下旬発売の2003年夏号(Vol.5)に掲載して頂く事が出来ました。
『菜園王』様ありがとうございました(^o^)。
ここでは、掲載写真はありませんが全文を掲載いたしますので、皆様もぜひ読んでみて下さい、スイカ栽培の一助になれ ば幸いです。


『ミャー菜園』におけるスイカ栽培は、前年の前年の8月末から始まると言えるかもしれません。

前年の8月末になりますと、トマトやナス、そしてモロヘイヤ・オクラなどまだまだ元気に成長を続けている野菜達に、かわい そうですが収穫を終える時が来たと告げねばなりません。
9月上旬には全ての春・夏野菜の根株撤去が完了します。
そして管理機にて耕耘しまして、雨が降るタイミングをみながら、緑肥作物の「エン麦」を播種することになります。
なぜ秋野菜を栽培せずにエン麦を栽培するのかと思う方もいらっしゃると思います。

ここで簡単にミャー菜園の菜園年間計画を簡単に説明させて頂きますと、菜園面積は全部で120坪あります。
その中で春・夏野菜専用畑が54坪、秋野菜専用畑が34坪というように春と秋は完全に分離されていて野菜は一年一作となっ ています。
春・夏野菜専用畑の栽培サイクルは、春夏に野菜を栽培して秋は緑肥作物を栽培します。
そして秋野菜専用畑の栽培サイクルは、秋に野菜を栽培しまして春は緑肥作物を栽培する事になります。

この緑肥作物を間作として栽培する体系にした理由は、皆様も長く家庭菜園で野菜を栽培されている方ほど、病気の発生や害虫 の食害などにより年々野菜の収穫量が減ってきていると実感されている方が多いと思いますね。
そこで、その主たる原因をたどれば、行き着く要因は大きく分けて二つあると思いますね。
一つは連作障害であり、もう一つは残留肥料の増加ではないかと私はみています。

この連作障害を低減・回避する事、そして土中に粗大有機物を投入する事の二つの理由で、ミャー菜園では秋にエン麦を栽培し 冬の間に土の中に鋤込み腐熟させ、春のスイカ栽培などに備えるという手順となります。

野菜産地においても、土壌病害を誘発する有害線虫による被害は連作障害の筆頭要因にもなっています。
家庭菜園をされている方々も同じく菜園で長く栽培するほど、この連作障害要因を排除しない限り豊かな収穫は維持できません し、何より野菜栽培への自信を維持するのが年ごとに難しくなっていく事でしょう。

ミャー菜園でも、豊かな収穫を維持すべく、まず第一に線虫対抗作物としてのエン麦などの緑肥作物を野菜栽培輪作の中に取り 入れる事(出来ればエン麦などのように、野菜には無い属科の植物がお勧めです)、そしてそれ以外にも有機物の投入や収穫の 終えた果菜類などの枝葉を速やかに畑から持ち出すなどなど色々と試行しています。
(果菜類の枝葉などは、収穫後速やかに菜園の外に出しますが、堆積して腐熟させ、最終的には病気になっていようがいまいが、全 ての枝葉は畑に戻します)

エン麦は短期間に大きく成長しますので、雑草抑制効果も期待できます。
種代は600円ほどですが、土中に鋤込む粗大有機物としては膨大な量を生産することが可能です。
10坪20坪の狭い菜園を維持管理している方々は、毎年緑肥を栽培するわけにはいかないでしょうが、一年おきとか、空いて る場所でスポット的に栽培するとか、工夫すれば可能だという方もいらっしゃるかもしれませんので試してみてください。

秋に大きく成長したエン麦も12月に入りますと寒さのために成長も止まってきます。
12月の日曜日に刈り払い機で地面付近から刈り倒し、天地返しの要領でスコップにて土をひっくり返していきます。
これは大変な作業ですよ、ムギの根が四方にしっかりと張り巡らされていますのでスコップを土の中に差し込むだけでもたいへ ん力のいる作業となります。
それが54坪もの面積になりますので本当にしんどいです(^^;)。
朝から晩までの一日がかりの作業となりますね。

地主さんはトラクターでやればと呆れていますが、確かにトラクターは早くて楽チンなんですが、ただ一つ欠点がありまして、 耕耘するその下の地盤が固くなってしまうんですね。
大根などの根菜類を栽培するには困ったものなのです、高畝にしないと対応できなくなりますね。
そこで、体が元気に動く間は手作業で天地返しをしようと決めているんですよ。

12月に鋤込んだエン麦も冬の間に少しずつ腐熟が進み、そして寒風にさらす目的であえてデコボコにさせておいた土の表面も、 少しずつ平らになってきたりして、ムギも形状を留めない程に土に馴染んできます。
そして3月上旬になりますと堆肥や肥料の散布、そして管理機による耕耘となります。

ミャー菜園では、完全有機栽培ではありません、有機配合肥料を使っています。
窒素・リン酸・カリの配合比は3−7−10もしくは6−6−6を使っています。
有効成分としては1平方メートル当たり、昨年が5グラム・12グラム・17グラム。
今年の3月には少し多めの21グラム・21グラム・21グラムの肥料を投入しました。
それとバーク堆肥5.9キロ/平方メートル、粒状苦土石灰100グラム/平方メートル、蛎殻石灰200グラム/平方メート ル投入しました。

苦土石灰は、御存知のように酸度矯正とマグネシウムの供給ですね、蛎殻石灰は有機石灰ですから、酸度矯正に即有効という事 はなく長く持続する点を利用する事と微量要素のミネラルの補給を目的として散布しています。
ミャー菜園は、全ての野菜が元肥のみの栽培となりますのでこれが散布する全量です。

肥料が少ないと思われる方、追肥しなくて大丈夫?と思われる方が多いと思われますが、長い経験の中で肥料不足故の成長不足 を視認した事はなく、満足する程度に肥料は行き渡っていると考えています。
何故このように意図的に少ない肥料で栽培するかと申しますと、最初に書きましたように野菜栽培を続ければ続けるほど上手に 野菜を育てることが難しくなってくる要因の一つに土の中の残留肥料の増加が上げられると思います。

たしかに、野菜栽培の参考図書などを見ますと必ずといってよいほど、この時期とこの時期には追肥をして下さいと書いてあり ますね。
追肥が有効に野菜に吸収されるのであれば、そんな結構な話はありませんが、例えば野菜の根から遠く離れた場所に追肥された ならいかがでしょうか?
又、近すぎたなら少なからず根焼けを起こすかもしれませんし、結果として根から吸収出来ないままで、枝葉がダメージを受け ただけという事にもなりかねません。
追肥は、元肥よりもはるかに経験と勘の必要な作業といえます。

これら吸収されない肥料が多く土中に残留し蓄積していくと、例えて言えば種から芽生えた時からすでに肥満症として育つ可能 性が高いという事です。
もしそれが本当の話と仮定するならば、病気発生のリスク、害虫による食害のリスクは高まる一方である事を御理解して頂ける ものと思います。

特に窒素肥料の堆積は、あまりにも病害虫発生のリスクが高すぎます。
ボカシ肥も含めて有機栽培を志されている方、畜糞を多用している方は特に注意を要しますね。

肥料や堆肥を計量もせず目分量で散布している方はいませんか?
菜園で使用した肥料の一年間の総重量と全有効成分の記録と把握をしていますか?
又、野菜の成長の様子から、例えばトマトの茎が太くなる、あるいは成長点付近の葉がパーマをかけたように丸くなる、白菜や キャベツの外葉は大きく立派に展開しているのに結球しない、カボチャやスイカ、ニガウリなどのツルもの野菜の枝葉が伸張し、 その割に果実をつけてくれない、イチゴの葉は立派だけど果実が小さいし美味しくない、果菜類がアブラムシの集中攻撃を受け てもうたいへん(^^;)。

などなど上げればきりがありませんが、これらの現象は窒素過多による可能性が高いと見なければなりませんね。
糖尿病の野菜を育てているようなものですから、他の病害虫への被害へと連鎖する可能性も格段に高くなります。

残留肥料を出来るだけ増やさない方法としては、まずは1年間菜園で使用する全肥料の把握する必要がありますね。
それにより成長の様子を見ながら、翌年は増量したり減量したりして適正な草姿に持っていくようにすれば、成長に必要な肥料 分の合計を把握出来る可能性が高まりますので、余剰肥料を排除できる確率は高まります。
農家でも間作としての緑肥栽培では、残留した肥料を吸い取るという目的も含まれているようですよ。

ミャー菜園でも「土の中を肥料過多にしない、特に窒素肥料において」という方針で肥料設計をしているんですよ。
ですから教科書的な数値よりも少なめで推移しています。

何だか話が逸れてしまいましたが、ここからは軌道修正しましてスイカの栽培編に入ってまいりますよ(^o^)。
栽培の要点はもちろん、スイカの食べ頃を瞬時に判定する方法も詳しく書きますのでご期待下さい。
(ミャー菜園では大玉スイカしか栽培したことがありません、小玉スイカを栽培する方は一部栽培手順が適合しないことも考え られますので微調整して下さい)

また、ミャー菜園のある場所は関東平野部の埼玉県ですので、作業の実施日については皆様のお住まいの地域により微調整して下 さいね。


ワンポイント


3月上旬に有機物の投入や肥料を散布しまして、いよいよ春の野菜栽培がスタートします。
豊かな収穫の期待もあって、最も胸躍る時節でもありますね(^o^)。
秋になって、胸が躍っただけとならないように頑張りましょうね(笑)。

3月下旬にマルチを敷く事になりますが、その前に天候を見ながら一週間に一回程度、合計4回ほど管理機にて耕耘しまして、 空気を土の中に送り込み有機物や有機肥料の腐熟を促したり、肥料を土としっかり混ぜるようにします。

そして天候を見ながら、予定通り3月下旬にマルチを敷きます。
これはスイカの為だけではなく、20畝ある全てにマルチを敷き、桜が咲きますと葉菜類などの栽培を開始出来るようにする 為です。

野菜栽培においては、「あまり石油製品は使いたくない、自然な成長スピードで栽培をするようにしている」という方は別と して、メリットの多いマルチ栽培がお勧めです。

マルチを敷くことによるメリットは、雑草の抑制による作業量の軽減、土をいつまでもホンワカ状態に保てる、無マルチより も土を適湿に保てる、高畝にすることにより水分の少ない状態を作り出す事が出来る、泥ハネねを防ぎ病気の発生リスクを少 なくすることが出来る、気温の低い時期などは成長のスピードアップを図ることが出来る………。

メリットは数え上げればきりがありませんね、ただ注意する点も少しあります。
マルチをしっかり土と密着させないと、日差しが強いときには熱風がマルチ下から横に流れて葉菜類などの若苗などでは低温 火傷などの様なダメージを与える可能性があります。

又、梅雨時などでマルチ下で結露が発生したり、高湿度の空気が滞留したりでカビなどが土の表面に発生し病気などのリスク が高まりますので、とにかく土とマルチを出来る限り密着させる事がポイントとなります。
隙間が出来てしまった場合は、小石などを乗せる事により簡単に押さえ込めますね。
もちろん、小石を乗せたことにより雨水がたまるようになる場合はちょっとまずいので、石下のマルチに小さな穴を開けてお けば水たまりは出来ません。

それとマルチ下は、有機物の腐熟が無マルチと比較して進みにくいので、しっかりと腐熟した段階の有機物を投入してからマ ルチをする必要があります。

マルチに続いて稲ワラなどを敷くのもお勧めですね。
稲ワラ敷きもメリットはたくさんありますが、何と言っても稲ワラの中にクモなどの益虫が住み着いてくれるのが有り難いで すね(^o^)。
稲ワラの厚みにもよりますが、厚く敷くほど土との接地部にミミズなどもたくさん住み着いてくれますよ。
ただ、稲ワラ敷きも注意する点があります、あまり早い時期、つまり5月上旬当たりから分厚く敷いてしまうとすると、地温が いっこうに上がらないという事態になります。
果菜類などでは、成長のスピードに悪影響を及ぼす可能性がありますので、敷く時期は十分に検討してから実施します。最初は 薄く敷くなども検討する価値がありますね。

ミャー菜園では、畝の部分は全てマルチで、そして通路は稲ワラを敷く事になります。
理想は、7月後半になったら畝のマルチ部分にも稲ワラを敷ければ、地温上昇を抑制できるのでより理想的な栽培が出来ますが、 稲ワラの総量が少なく残念ながら実現出来ていません。

果菜類のビニールトンネル無しの一般露地栽培では、関東平野部でもゴールデンウィーク以降が理想ですが、トンネルをする 場合は4月下旬頃からでも問題なく定植できます。

ミャー菜園でも果菜類は全てトンネル掛けを実施しますが、朝晩の冷え込みから守るという点も重視していますが、それよりも 大事なことは5月中旬ぐらいまで時折吹き荒れる北東からの冷たい強風から果菜類を守るというのが第一の目的です。
皆様の地域では、時折そのような冷たい強風が吹き荒れることはありませんでしょうか?
あるという地域では、トンネル掛けは豊かな収穫を得るためにも必須の要件だと思いますね。

私も仕事を持っている関係で、平日はたいへん忙しく育苗する時間がとれません(^^;)。
出来れば全ての野菜を種から育てたいと考えていますが、現時点ではスイカなどの果菜類は全て苗を購入しているというのが実 情です。
ですから、時として良苗に巡り会えない時などは「苗半作」の言葉が脳裏をよぎりますが、遠くの種苗店などに足を伸ばしたり と、可能な限り苗の選定には労力を惜しまないように努めています。

ミャー菜園では、スイカの苗は育苗の様子などを見学させてもらっている信頼できる所から購入しています。
ビニールポットも12センチタイプで培養土も十分、徒長していないガッチリとした苗を毎年提供してくれます。
苗を選ぶという項目だけでも詳細に書けば膨大な内容になりますが、そんな紙面スペースはありませんので、苗選びの最も重要 なポイントだけ書きますと、「老化苗をつかまない」という点に尽きます。

ポット苗の場合は草姿も大切ですが、根巻きの状態の方が重要だとも言えます。
根巻きの状態が定植時期であるかどうかという問題です。
早すぎては土がこぼれ落ちて細根にダメージを与えてしまいますし、遅すぎると最も不都合な老化苗をつかんでしまいます。
果菜類の老化苗を定植しても豊かな収穫はまず期待できません。

お店の商品ですから大切に扱わなければなりませんが、購入する前にポットをやさしく外して根の様子などをチェックする習慣 をつけることをお勧め致します。
根の様子を見て購入を断念する事も多々ありますので、くれぐれも丁寧に扱って下さいね。

スイカの場合は、定植時期の本葉は2枚から3枚が理想でしょう、葉数が少なめの方が活着は容易です。
徒長しているものや、親づるが伸び始めているような苗は避けなければなりません。
トマトなどと違って若苗の定植はいっこうに問題ありませんね。

又、ミャー菜園では、スイカに限らず果菜類は全て自根苗を用います。
接木苗よりも病気発生のリスクは高くなりますが、何と言っても味が違いますね。
スイカの産地でも、商品の差別化を図る為との理由で自根苗による栽培が増えているようですよ。

定植する作業手順の内容も細かく書くと膨大な内容になりますが、最も重要なポイントを書きますと、風のない穏やかな晴れた 日の午前中を選び、土が適湿の時に定植するという事です。
そしてポットに水をやる場合も、一昼夜汲み置きした水を、出来れば上からジョウロなどでかけるのではなく下から吸わせる方 法が理想です。
定植のポイントはこのようにごくごく当たり前の事柄ですが、この当たり前の事がなかなか出来ないんですよね。
皆さんも一度はあるでしょう、夕方急いで定植したりすることが(^^;)。

ミャー菜園では、株間は60センチで定植。
株間60センチだと、つるの間隔を15〜20センチ確保できます。

定植したスイカ苗には根付くまで毎朝水やりを続けます。
3日から4日で、スッと成長が再開されます。そうしたら根付いた証拠ですから水やりは止めます。
ミャー菜園では、スイカに限らず定植した苗については根付いた以降は一切水やりをしません。

スイカに限らず、皆さんの中にはせっせと菜園に水を運んで毎日野菜に水やりをしている方はいませんか?
あまり可愛がり過ぎますと、植物は自力で根を伸ばそうとしませんので枝葉が伸張しません。野菜はどちらかというと、少しス パルタ的に育てた方が賢明ですよ(^^;)。

スイカ栽培の重点ポイントは、一つは高畝にしたりして土を出来るだけ乾燥した状態を維持する事ですね。

スイカの原産国はアフリカですからね。
現地では、日差しの強い砂漠のような乾燥地帯にスイカの原種となる植物が自生しているようです。

もちろん露地栽培では乾燥といっても限界がありますが、乾燥気味で推移すると病気発生のリスクは低くなりますし、甘くて美 味しいスイカとなりますね。
ですから、空梅雨の年は間違いなくスイカが美味しくなりますよ(^o^)。

ミャー菜園では、土を乾かし気味に管理する手法として、20センチ程の高畝に土を盛りそしてマルチを敷きます。
トンネルはもちろん掛けます、そして普通は暖かくなるとトンネルを撤去しますが7月中旬までトンネルは保持します。
何故かと申しますと、畝の定植した穴から雨水が入り込むのを防ぐわけです。
こうする事により、株元の過湿も抑制できますし畝の中の土を相対的に乾かし気味に保持する事が出来ますね。

スイカの苗も根付きますと、勢いよく成長を開始します。
晴天の日の午前中に、まず親づるが7節ぐらい伸びた段階で5節のところで摘心します、切除は病気の伝染を防ぐためにカッター の刃を一回一回折りながら常に新しい刃のところで切除していきます。
そして勢いのある小づるを3本から5本草勢に応じて伸ばします。

ミャー菜園では、つるは全て畝に対し直角の方向に伸張させます。
同じ方向に伸ばすことにより孫づるの切除、人工授粉などの作業がつるを踏み付けたりする事なく、格段にやりやすくなります ね。
この方法は農家では当たり前の栽培法ですが、家庭菜園では放任としている所が多いですね、この方法の良いところは狭いとこ ろでも株数を増やすことが出来ますので狭い菜園でスイカをぜひ栽培してみたいという方にお勧めですよ。

苗の定植から、つるが伸張していく過程で大切な事は、スイカに限らず「よく観察すること!」に尽きますね。
毎日野菜を見続けることが最も大切です。

スイカやトマト・キュウリなどの果菜類などの野菜栽培においては、日曜日毎しか菜園に足を運べないという方は、豊かな収穫 を断念しなければならないかもしれません。
そう断言できるぐらいに、野菜栽培においては毎日の観察がとても重要な要件となります。

毎日しっかり観察して見続けていますと、成長の遅れだした苗がパッと目に入ってきます。
成長点付近の枝葉の展開具合が「ちょっとおかしいな!、正常ではないな!」と気付く事もあります。
それら現象が見えたところを、よく点検しますとアブラムシがコロニーを作り始めていたり、ネキリ虫が茎の一部を食害してた りします。早ければネキリ虫を見つけ出すことも容易ですね。

成長点付近でも、その柔らかい部分を虫が食害を始めていたりします。
観察こそ早期発見につながりますので、無農薬栽培がより可能となります。
ミャー菜園でもほとんど無農薬といっても良いですが、成長点付近の萌芽部に虫が侵入してしまった場合で、手の先でこそぎ落 とすと損傷してしまう恐れがある場合に限り、時としてスプレーで殺虫剤を成長点付近に散布する事が希にあります。

ですが、スイカは基本的には農薬を全面散布するなどという作業はやらなくとも栽培できますね。
トマト・ナス・キュウリなどに比べたら、はるかに丈夫な野菜だと思います。

スイカのつるも暖かくなるにつれて、ギヤチェンジして伸張を加速させていきます。
そうなると、いよいよ人工授粉などの作業に入ってきますね。

ミャー菜園でも、ある年に仕事が忙しく時間がとれない為に人工授粉を一切せずに育てた年がありました。
その結果はせっせと人工授粉をして栽培した時と、収穫量に差違は見られませんでした。
農家のように、昆虫も飛んでいない時期に人工授粉をする必要があるわけではありませんし、もちろん早出し出荷する訳ではあ りません。
4月下旬定植の栽培といえば自然の成長サイクルと大きく違っていませんので、ここ埼玉県あたりでも結構チョウチョや蜜蜂な ども飛んでいるという訳です。
農家では、16節から20節の間で売れる商品を着果させる訳ですが、均一の条件で栽培できますから成長も揃います、結果と して羨ましいほど見事に着果節位は揃います。

しかし家庭菜園でも、そのように着果節を揃える必要があるでしょうか?。
例えば、18節目に全部着果して一斉に登熟したならどうしましょう(^^;)。
とても短期間に食べきれるものではありませんね。

ですから、家庭菜園ではあえて不揃いで着果させる方がベターだともいえますね。
ミャー菜園では、15節未満で着果したものも草勢に応じて育てます。それだけ早く食用を開始できますからね。

という訳で、家庭菜園でのスイカ栽培は、人工授粉にあまりこだわる必要はありません。
都会のど真ん中に菜園があるのなら話は別ですが、地方の菜園であれば、チョウチョや蜜蜂に受粉を任せても各着果節でまんべ んなく着果してくれます。

着果節位までの孫づるは、全て早めに除去しまして成長点を制限することでつるの成長を抑制し「生殖成長に移行しなさいよ」 と着果を促します。

つるが伸張する時に、ツルボケかどうかの判定は次のようにします。
先端の開花した雌花とつるの先端部の距離を測り、30センチぐらいが正常で、50センチ以上伸びている場合は、窒素肥料過 多のツルボケと判定されます。
スイカを収穫してみて皮が1.5センチ以上の厚みだったりしたら窒素過多という事にもなります。翌年のスイカ栽培では窒素 肥料を抑える必要がある事がわかりますね。

やがて丹念に育てたスイカ達が、私達を喜ばせてくれる時がやってまいります。
収穫の時が来ましたね(^o^)。

家庭菜園では、限られた数しか収穫できませんので失敗は避けたいところですね。
失敗があり得ず、瞬時に食べ頃を判定する方法を紹介しますよ(^o^)。

農家のように均一な栽培条件で育てる場合は、登熟日数に応じて試し割りをしたあと一斉収穫となりますね。
ところが家庭菜園では、成長が不揃いであるが故に先に着果したスイカが必ず先に食べられるとは限りません、これは本当の話 です。
登熟日数もある程度参考になるだけです。草勢の強い株と病弱の株とでは登熟日数は大きく違ってくる事を私も体験的に知って います。

ミャー菜園でも、32株栽培した年に人工授粉した着果節位の全てに手作りのラベルを表示して、収穫に至った経験があります が、これらの作業はたいへんな時間を要するし、そのチェックも困難を極めました。
もう二度とやりたくないと思いました(^^;)。

もっと簡単に食べ頃を見極める方法はないものかと試行した結果、スイカを叩いたときの音と、「着果節の先にある最初の巻き ひげ」に注目しました。

その「着果節の先にある最初の巻きひげ」が収穫期が近づくにつれて、つる側から少しずつ枯れ上がっていきます。
巻きひげの付け根まで全部枯れた時が食べ頃のスタートです。
7月中頃までの梅雨の最中で1週間から10日ぐらい、梅雨が明けた後の日照りが続く頃で5日前後の間が食べ頃であると推 測されます。

そして、スイカを割る時には必ず叩いて音を確認する習慣をつけます。
音を聞いた後直ちに割ってみると、音と比べて中がどの様になっていたか、果肉部の色や空洞の出来具合、皮の厚みなどを必ず 観察します。
その繰り返しを何十回となく経験する事と、先に書きましたように菜園で巻きひげの確認をする事により、ミャー菜園ではここ 数年一度たりとも食べごろを外していません。

ただ、この二つの要件は品種や栽培地域により若干の差違があるはずですので、本年最初に収穫するような時や、新しい品種を 栽培した時などは、特に慎重に観察することにより、その品種にあった食べ頃をより早期に把握する事が出来るようになりまし て、失敗もまず無くなるでしょう。

それから、一度にたくさんのスイカが食べ頃を迎えてしまい、食べきれないという場合は、そのスイカに稲ワラをタップリと被 せたり、白い不織布を被せたりでスイカの果肉部の温度を上昇させないようにすると、夏の暑い時期でも食べ頃を少しだけ伸ば す事が出来るようですよ。

もちろん、登熟したらサッサと収穫して家の冷蔵庫以外の涼しい場所に置いておくというのも一つの方法です。
収穫してすぐ食べるのではなく、2〜3日経過してから食べるとより甘みが増すといわれていますね。
これらを、ぜひ試してみて下さい。


ワンポイント


そうそう、最後に大切な作業が残っていますよ(^^;)。
食べたら終わりだなんて思っている方はいませんか?

菜園に食べるスイカが無くなったら、いつまでもつるをほったらかしにしておかないで、出来るだけ早い時期に枝葉を菜園から 撤去します。
いつまでも成長させておくと、線虫類の餌を供給しているようなものですからね。
そして、撤去するときに必ず根をスコップなどで大きめに掘り起こし、根の様子を必ず観察しなければなりません。

最も元気だった株と、最も病弱だった株とを相対的に比較してみるのも良いですね。
なぜそうなったのか、その原因が根に現れている場合もあります。

ネコブの具合はどうでしょうか?、毎年観察していてそれが増えつつあるでしょうか?
栽培中なら根を掘り出して観察するわけにはいきませんが、同じ撤去する場合でも茎葉が元気なうちに掘り上げれば、栽培中と 同じレベルの様子を観察することが出来ます。

根の観察は、今年の栽培がどうであったのか、そして来年はどうあるべきなのか、多くの情報を提供してくれます。
ミャー菜園では、しっかりと根の様子を確認し日記にコメントを書き込むことを持って、本年のスイカ栽培が終了したという事 になります。




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果菜類の整枝・剪定、摘果についての考察
―2002年(平成14年)06月08日―

山の木々の緑も濃くなってくると、いよいよ果菜類の収穫も始まりますね(^o^)。
ここでは果菜類の整枝・剪定、摘果などについて書かせて頂きま〜す。

露地栽培での春夏野菜における果菜類の整枝・剪定などのやり方は地域的な要因や定植日時・定植苗の大きさ・初期にトンネル をするかしないか・マルチを張るか張らないかなどの相違により微妙に違ったやり方になるでしょぅし、このやり方が優れた 手法と断定するのも柔軟性のない栽培になってしまいますので、ここで書かせて頂くのはミャー菜園に於ける一つの例として 取り上げる栽培手法である点を御了承下さい。
あくまでミャー菜園の場合ですよ〜(^^;)。

又詳細に書こうと思えば膨大な文章になってしまいますので、許される時間の中である程度絞り込んだポイントのみの文面に させて頂きます、御了承下さい。


目    次
ト  マ  ト
キ ュ ウ リ
トウモロコシ
蔓ありインゲン
ニ ガ ウ リ
ナ     ス
ピ ー マ ン
ス  イ  カ
オ  ク  ラ




★トマト
夏野菜の本命といえばトマトですね(^o^)、ミャー菜園でも最も重要視している野菜でもあります(ミニトマトは栽培していませ んので除外させて頂きます)。

従いましてこのトマトが上手くできればミャーはハッピーな気分になれますし、病気にでもなれば、もうその日一日暗い気分 で過ごさなければなりません(^^;)。

全体としての草姿は、定植時は第一段花が咲き出した頃で、枝葉は緑色の濃い苗よりも黄緑色がかっている方が無難です、茎も どちらかといえばヒョロッとしたほうが良いですね。

大きく成長してからは、茎がガッチリ太くなった方が見栄えが良く、ミャー菜園でもガッチリ太くなった茎をしていますが、 実は太くなったのはある意味では失敗という事になります、少なくともヒョロッとした茎よりはね。

第三段花が咲き出す頃までに窒素を吸収しすぎた結果そのように太くなってしまった訳です、茎はヒョロッとして頼りないぐ らいがベストです。

この現象は、肥料が入りすぎたというよりも初期の成長段階で根の周りに肥料が存在した事が問題ですね。
例えば定植位置から30センチ離した場所に肥料を入れたとすると初期の段階では肥料分はあまり吸収できずヒョロッとした 草姿で成長していきます、30センチ根が伸びて初めて美味しいご飯に巡り会えてそこから茎葉がぐんぐん成長していく訳で す、もうその頃になって吸肥しても枝葉の成長と共に果実の肥大にもかなりの栄養分が割かれるのでたくさん吸い込んでも大 丈夫です。

ミャー菜園のように元肥のみの全面散布方式だとどうしても初期の段階で肥料が効き過ぎてしまうという事になってしまいま す(^^;)。

太くなってしまったものはしょうがありませんから、その場合は第一果はしっかりと着果させて栄養分をそちらに振り向けるよ うにしなければなりませんね。

しっかりと着果させるといいましても、トマトトーンなどのホルモン剤を使用する必要はありません、4月下旬以降の定植であ ればホルモン処理はかえって成長に害を与えるという所見もあります。
ホルモン処理はあくまで冬や早春での抑制・促成栽培での着果促進の為の対応処理という事になります。

トマトは主枝1本仕立てというのは猫でも知っていますが(笑)、成長点付近や下位節から伸長する脇芽は常に早めに欠き取っ てしまう事が大切です、その際は病気伝染を防ぐためにハサミなどは使わず手で行います。脇芽が大きくなってしまって手で は無理と判断したならカッターの刃などで刃を一回ごとに折りながら切っていきます。

トマトは摘果も重要です、一房に大きいのから小さいのまで沢山の果実をつけておく方がいますが、通常は草勢をみながら勢い が無ければ一房4個、勢いがあれば5個が適当でしょう、それ以上付けても一個あたりの大きさが小さくなってしまいますね。
やはり大きなトマトが出来れば嬉しいですよね(^o^)。

ミャー菜園では、22本定植してある関係で収穫にゆとりがありますので、なんと一房3個が標準です(^o^)。
3個だと一個ずつが結構大きくなりますね。

摘果のポイントは例えば一房に、2.5センチ大が3個、1センチ大が2個、その先5ミリが1個、その先に花が咲いているの が1個という房が仮にあるとしますと、この場合は大きさをそろえる意味でも2.5センチ3個を残して他は全部切除してしま います。
初期の段階で大きさが違ったものはそのままずっと違った大きさでいきますので、玉の肥大を促し大きさをそろえる為に上記の ように大きいのだけ残すようにしています。

トマトは結構病気になります、露地での雨よけ栽培は若干緩和されるようですが万全ではありませんね。
病気を確認した株については、無農薬栽培においては速やかに根から堀り上げて菜園から持ち出すことが重要です、そしてその 撤去した両側の株は要注意株として監視していきます。

病気の前兆の段階にある株については、常に見張っていて注意します、そして摘果などではその株については健全な株と同じ ハサミを使うと伝染する恐れがありますのでカッターの刃を使うなりして分けなければなりません。

最初に茎が太くなるのは窒素の効き過ぎで良くないと書きましたが、もう一つ成長点付近の葉がクルクルと丸まっているのも窒 素の吸い過ぎを表す象徴的な草姿ですので追肥などはしばらくの間避けた方が無難です。
成長点付近の葉先がまっすぐ伸びていれば肥料は適正とみて良いでしょう。

露地で雨よけなし栽培なら1割か2割ぐらいは病気になることも覚悟しなければならないかも知れません。その点を最初から見 切りを付けるなら全く問題なく無農薬で進めますね。

トマトの茎葉は立派に成長しても、問題はトマトの味ですね。
品種による味の差は確実にありますね、品種以外の要因で枝葉が見事に茂ったいわゆる窒素がたっぷりと効いたトマトや、地面 が湿っぽいような土地で栽培されたトマトもやはり味は今イチですね。

ただトマトの場合絶対的に不味いものは存在しませんね(^^;)。
なぜなら、どんなに美味しくないトマトでも、赤くなってからかなり長期に渡って枝に付けたままにしておき手で触るとポロッ と外れるぐらいに樹上で完熟させたなら、きっと完熟トマトの味が出るのではないでしようか。


★キュウリ
全体としての草姿は、定植時は本などでは第一花が咲き出した頃となっていますが、それだと活着が遅れてダメージを受けやすい のでミャー菜園では、本葉1.5枚で定植をお勧めしたいと思います。
これだと二日ぐらいで速やかに活着します、その後の成長もなんら問題ありません。

全ての野菜苗で言える事ですが、あまりに緑の濃い苗は避けた方が無難です。
窒素が効き過ぎていますのでアクシデントに遭う確率が高くなります、見栄えは良いのですがね。
キュウリも窒素の吸収が進みやすいので要注意です。

大きくなってからは、家庭菜園では地面付近から子蔓が繁茂して三角形の草姿になりやすいのですが、農家の露地栽培では逆三 角形の形になるように栽培します。

以下に書いてあります、ミャー菜園の方式はその型を真似てますので逆三角形になります。

そしてその手順でも解りますように、初期の段階では果実を太らせて収穫してはいけないというのがポイントです、早めに取っ てしまいます。
成長の勢いがついて果実が成りだせば次から次に収穫できるようになりますので、初期の段階で収穫はちょっとだけ我慢するの がポイントですね(^^;)。

キュウリの整枝については、前にも書きましたがもう一度書きますと、ミャー菜園では次のような整枝を行います。

  ・5節までは子蔓・果実とも除去。
  ・5節から10節まで子蔓は1節摘心。
  ・7節までは着果させない。
  ・8節から10節までに着果させる数は1〜2果。
  ・11節から20節までは子蔓2節で摘心、又一部遊び蔓を出す。
  ・21節以降は放任又は一部の蔓を適宜摘心。

支柱に先端に達した蔓は摘心するように本などでは書いてありますが、ミャー菜園ではそのままにしておきます。

ミャー菜園では、長年栽培していて初めての経験ですが、収穫が始まる前からベト病が全ての株で発生しています。

初期の段階で病気が発生したのは初めての経験ですが、通常はキュウリも無農薬で問題なく育ちますね。
ミャー菜園では昨年に続き今年も一株だけアブラムシが激発する兆候があったものですからその一株だけ殺虫剤を散布してし まいました。

ナスやトマトなどではアブラムシを手で潰す事が出来ますがキュウリは毛が生えているので触る事も出来ない関係でつい殺虫剤 を使用してしまいます。

収穫の末期になりますとうどん粉病やベト病が発生しますが、末期になれば農薬散布をしてもしなくても見た目は同じで効果あっ たのかなかったのかも判定出来ないような惨状になりますので農薬を散布するのは辞めた方が良いと思いますね。

収穫後半になりますとキュウリの付け根あたりが細くなってきますね、ひょうたんほど上と下で大きさが違うような事はありま せんが、本などによりますと肥料切れでそうなるなどと書いてありますね。

それが本当なら追肥という事になりますが、そうなってから追肥してもとても肥効が速やかに出るとは思えませんので、いた ずらに残留肥料を増すばかりですからその時からの追肥は来年の為にも辞めた方が良いでしょう。
もちろん、もっと早く追肥をすれば万全であるかも知れませんが(^^;)。


★トウモロコシ
トウモロコシについては、あまり書く事はありませんが、昔は脇芽は切除するのが一般的でしたが、今は切除しないのが一般的 です。

無農薬栽培においては、虫が茎葉に侵入してもどうする事も出来ませんただ見守るだけです(^^;)。

トウモロコシを栽培されている方はぜひ食べてみてもらいたい所があります。
それはトウモロコシの未熟果です、ヤングコーンとも言いますかね。
中華料理などで小さなトウモロコシが出ますが、それと同じものを茹でてマヨネーズなどをつけて食べてみて下さい、美味しい ですよ。
妻などは美味しい美味しいといって食べてくれます(^o^)。
そしてヤングコーンだけは人にあげては駄目ですよなどと私に命令します(笑)。

トウモロコシは通常は、一株一果ですので、その下の果実は切除するわけですがタイミングをみて取ればそのような小さなトウ モロコシを食べる事が出来ます、ぜひ捨てないで食べてみて下さい、ただ欠き取るタイミングや微妙な手順を間違えると茎葉が 挫けたりで本体にダメージを与える可能性がありますので 注意して下さいね。
欠き取るコツを教えてほしい方は個人メールを下さい(笑)。


★蔓ありインゲン
蔓ありインゲンで最も注意しなければならない事は、アブラムシが付着しやすいという事です。
特に蔓が伸び出す頃が最も要注意です、蟻が絡んでいる場合が多いので、蟻がインゲンの周りに沢山いたなら葉をめくって手当 たり次第に潰しておかないと蔓が伸びていく段階で速やかな成長は難しくなります、蔓は速やかに支柱の先端部まで達せるよう にするのが重要なポイントです。

その為にもアブラムシが付着しているかどうかは常に葉裏や成長点付近の茎を点検する必要があります。

蔓先が支柱の先端に達したなら主枝を摘心すると本などには書いてありますがミャー菜園では欲が深いのでそのような事はしま せん(笑)。

インゲンも一度にたくさん収穫しても食べるのに困ってしまう野菜の一つですが、そのような事を避ける為にも一度に10株も 20株も植えるのではなく、5株ずつ5回に分けて植えるとかにした方が収穫が分散して無駄がなく食べる事が出来ますね。

アブラムシの激発さえ無ければ、蔓ありインゲンの栽培は易しい方ですね。
少し若取りをした小さいインゲンを美味しく食べたいですね(^o^)。


★ニガウリ
ニガウリは熱帯の植物ですから、5月に入ってからの定植でも全く問題ありませんので慌てない事が唯一のポイントです(笑)。
売り出しているからといって早く買い求めて定植しても寒ければ苗は動かないので育たないという事です。

家庭菜園での露地栽培はトンネルやマルチをしないのであれば、5月の中旬に定植するのが無難ではないでしょうか、早いのは 駄目という事ではありませんが遅く定植・播種したほうがより安全ですし結果として成長の度合いはあまり変わらないという事 です。

整枝は、主枝を5節で摘心します、そして子蔓を4本程度伸ばします、ミャー菜園での整枝はこれでおしまいです(^^;)、孫蔓 については放任としています。

理想を言えば蔓はブドウ棚の様な水平に誘引するのがベストでしょうが、ミャー菜園ではそれは出来ず支柱栽培です、これだと 日陰部分は白い果実になってしまいますがやむを得ません。

ニガウリの栽培上のポイントは、
・なるべく遅く播種か定植をする。
・初期の頃はアブラムシが付着しやすいので葉裏など注意深く監視する。
この二つを気を付ければ以降は病気にもなりませんし暑ければ暑いほど勝手に元気に育っていってくれます。

皆さんも感じているでしょうが、真夏になればなるほど元気なニガウリですよね。
あのバイタリティーを見るに付け、夏バテしない秘訣をニガウリから教えてほしいぐらいですよね(^^;)。

健康食品として注目されており、皆さんも沢山食べてみて下さいね、あの苦さが病みつきとなるはずですよ(^o^)。
苦くないニガウリというものがあるという情報もありますが、そんなのは食べたくないですね(笑)。


★ナス
ナスの草姿を言葉で表現するのは結構難しいと考えてしまいますが、まず定植苗の段階では茎は太くガッチリとして茎葉は少し 黄緑っぽい方が良いと思います。

そして本などでは第一花が咲き出した頃となっていますが、そこまで大苗にしてしまうと活着が天候などによってはスムーズに 行かず活着不良を起こしてしまうリスクがありますのでミャー菜園では、もう少し若苗を定植しています。

ナスもどちらかというと活着が悪いので速やかに活着させる事がポイントとなります。
定植3日後ぐらいには、活着したなという感触を持ちたいものです。

大きくなった段階の草姿は、成長点付近が朝の時点で見るとしっかりと上を向いてピンとしており勢いがある事、茎と葉はガッ チリと大きくなっている事、全体的に黄緑色の茎葉ではなく黒っぽい色の雰囲気である事などですかね。

初期の成長の勢いを加速させる為にミャー菜園では、第一花は着果した段階で摘果してしまいます。
たった一個果実を摘果しただけで、ナスはまだまだ枝葉を伸ばさなければならないと認識するのかその後の枝葉の成長はぐっと 増して、アクセルを目一杯踏んだように成長を加速させます。

果菜類では、枝葉の成長を栄養成長と表現し、果実などの肥大充実は生殖成長と表現します。
全ての果菜類でそうですが枝葉の成長が弱いと思ったなら躊躇する事なく摘果する事をお勧めします、そうする事により株にとっ てはエネルギーを枝葉の成長にのみ向ければよいわけですので負担が軽くなり枝葉の成長が促進されます。

果菜類に於いては豊かな収穫を得る為には一定以上の枝葉の展開が必要であるという事をまず念頭におき、枝葉の成長を優先さ せる事が最も重要なポイントだと認識すべきです。
枝葉の成長に続いて果実肥大が追いかけるという順番ですね。

今年のミャー菜園のナスの葉の寸法は卵形で長方向が30センチ・短方向が20センチもあるデカイ葉が多数展開しています (^o^)。

大きくなってからのナスの栽培で最も重要なのは、枝を下垂させないと言う事です。

だんだんと茎は長くなりしなって下に向かっていってしまいます、更に長くなると地面に付いてしまう事さえあります。
8月いっぱいぐらいで収穫を終えるならそれでもかまいませんが、9月以降も収穫を続ける場合は茎を出来るだけ垂直に近い形 で維持させなければなりません。
郊外の農家が栽培している露地ナス栽培を見る機会があればまず間違いなくビニールテープにより斜め上に茎が展開するように 制御しています。

切り戻し剪定という形で延命を計る事も通常行われていますが、この場合収穫が一時中断しますので数本しか栽培していない方 などは痛いですね。
茎を斜め上に誘引する場合は中断はありませんのでこちらをお勧めしたいですね。

またナスの剪定に関して露地の場合は、最初の三本仕立て以降はありません。
しいていえば、三本仕立てにした枝より下の脇芽は常に欠き取り続けます。

ハウスの場合は風通しや混み合わないようにとの配慮で剪定を継続しますけれどね。

ナスも比較的無農薬で栽培しやすい野菜ですね、なぜなら虫がいたならそのまま潰す事が可能ですが、キュウリなどは毛が生え ていますので直ちに潰すという訳にはいきませんからつい殺虫剤に頼ってしまいますが(^^;)。

ただし葉裏の点検だけは怠ってはならないと思いますね、ミャー菜園でも葉裏を虫メガネで適時チェックしまして害虫がいたな ら潰しています、ダニやアブラムシ、その他微細な虫が結構付着していますので要注意です。

10倍程度の虫メガネがあればギリギリですがダニは確認出来ます、ダニの激発はアブラムシの激発と同等以上のダメージを与 えますので要注意です。
葉がテカテカ光っている場合も虫が発生している証拠ですのてしっかりと対応します。

ミャー菜園ではナスは11株ありますが、一般的には5株か6株程度の栽培が多いでしょうからそのくらいなら丹念に葉裏を見 て回ってもそんなに時間は掛からないでしよう。


★ピーマン
ピーマンも比較的栽培は簡単ですね(^o^)、定植時の草姿は茎はガッチリとしていて葉は大きめのものがしっかりと展開している ものが良いですね。
第一花が展開している方が良いでしょうが若苗でも必ずしも問題は起こりません、活着を良くする為にも幾分若苗の定植をお勧 めします。

大きくなってからの草姿は分枝を繰り返して先端部分が水平になっているのが理想的な草姿ですね、それも見事に水平に(^o^)。
もしも水平でなくデコボコしているようでしたら、病気や食害を受けている可能性がありますので監視を強めていきます。

整枝は、苗が成長を続けて最初に分枝した所に第一花がつきますが、その分枝点から下の脇芽は常に欠き取り続けます。
支柱で支える時はこの分枝点あたりを結束すると固定しやすいのではないでしょうか。

最初の分枝点よりも上は基本的に剪定なしで大丈夫です、バランス良く勝手に分枝を繰り返していきます。

我が家でもピーマンはあまり食べないのでつい枝に付けっぱなしになって肥大していたりします、しかしそれでは樹体に負担が 掛かりますので食べなくても取り続けなければならないと思いますね。

これは全ての果菜類に当てはまりますが、食べ頃に達した果実を今夜は食べないからといってそのまま枝に付けておく事は樹体 に負担を掛け、本来は枝葉の成長に振り向けるべきエネルギーを果実により多く割かねばならなくなり無駄な成長が続くという 事になりますので、食べ頃に達した果実は如何なる理由があっても速やかに枝から取るという方針でやったほうが全体としては 満足する収穫量が得られますね。

それに果菜類全般が若取りした果実の方がより美味しいですよね(^o^)。


★スイカ
いよいよスイカの記述です(^o^)。
ミャー菜園で最も重視している野菜はトマトですが、最も楽しい野菜はどれかと問われたならスイカと答えます、それぐらいス イカは栽培していて楽しいですね。

まずなんと言ってもあのスイカの花芽が着果してからというもの、ぐんぐんと大きくなっていく姿を毎日見ているとそれはそれ は気分が良いですね(^o^)。
そして夏の暑い夜に冷やして豪快に食べる、クー答えられませんね(笑)。

こんな事を書いていてもキリがありませんので話を進めますと(^^;)、ミャーの家庭菜園アルバムをご覧になって頂くとわかりま すが、茎の伸びる先は全て一定方向に向けて伸びるように教育しています(笑)、躾が行き届いているとでも申しましょう か(^o^)。

ミャーの家庭菜園アルバム「スイカ」
http://www.photohighway.co.jp/AlbumTop.asp?key=300186&un=52535&m=0

このやり方はそんなに難しくありません、最初少しだけあなた達はこちらに向かって進むのですよ、解りましたか?と優しく誘 導するだけなんです(笑)。
そうする事によりその後に続く一連の管理が非常に楽になります。

ミャー菜園では接木苗は一切使ってないません、味が一段落ちると思われるからですが、当然の事ながら自根苗は病気発生のリ スクは確かに高まります。

スイカも果菜類の中では最も病気になりやすいと感じます、実際ミャー菜園でも例年一株か二株は病気で排除しなければならな くなります。
蔓割れ病などの病気感染が不安な方はやはり接木苗の購入をお勧めします。

スイカに虫は付きませんね、推測するにミャー菜園では土はね防止に稲ワラをスイカの上に全面的に敷きますが、そこにはクモ などの益虫が沢山住み着きます、それらの昆虫がいろんな害虫を食べてくれるのかもしれません。
全体としてみれば多少のリスクは有りますが、スイカも自根苗であっても問題なく無農薬で栽培できますね。

ミャー菜園でも、スイカのみが高畝に盛り上げた場所に定植しています。
スイカは水はけの良い場所を好みますし、水気の多い場所ですと徒長したり、スイカの味が美味しくなかったり、病気の発生す る確率が高くなったりするので皆さんも出来る限り水はけの良い場所を選んで定植場所として下さい。

スイカは基本的に晴天が大好きです、雨なんか降らなくても大丈夫(笑)、昨年の梅雨の頃も梅雨があってないような状況で水 不足が心配される程雨が少なく晴れの暑い日が続きましたね、もう食べる前から今年のスイカは美味しいぞと勝手に思ってい ましたが、やはり食べてみて美味しかったですね。
もちろんそんな年は、果樹全般が美味しく仕上がりますね、実際昨年のフルーツは何を食べても美味しかったですね。

出来るだけ土を盛り上げ高畝にして、マルチを張り出来るだけ小さな穴を開けてそこにスイカの苗を定植します。4月下旬定植 ですがトンネルは必須です。

スイカもカボチャと同じぐらいに窒素の吸収は良いですね、「お宅のスイカの茎葉は立派ですね」と褒めてもらうように持って いくのはそんなに難しい事ではありません(^^;)。

そして蔓を5メートルや6メートル伸ばす事もお手のものです、それらは窒素を多めに投入すれば実現できる訳ですからね。
しかし茎葉の立派な繁茂とは裏腹に着果率は下がり、果実の皮が分厚かったり、甘みが乗らなかったりで今イチの収穫しか確保 できません。
蔓ボケという言葉は御存じと思いますが、そうならないように持っていく事がポイントですね。

整枝については主枝5節で摘心、子蔓を4本から5本程度草勢を見ながら伸ばします。

孫蔓は着果節までは切除します着果節から先は放任とします、株元から常に子蔓が伸長しますが殆ど切除しますが、一部遊び 蔓として勢いのある蔓のみ伸ばします。その伸び先は従来の子蔓の伸びた方向ではなく逆の開いている場所に誘導していきます。
遊び蔓であっても着果して収穫後半で食べることが出来ますね。

スイカは巻きひげにより茎葉を固定していきますので、稲ワラ・ムギワラなどを敷き込まないと茎が倒れて葉がしっかり上を向 いてくれません。
ですから下に何か敷くというのは必須です。
農家の栽培では“玉直し”といいまして日陰になった果実面は黄色くなっているのでその面を裏返して太陽光線を当て色づけをする のが常識ですが、家庭菜園では黄色い面があっても問題ありませんし、かえってフラフラしながら茎葉が茂る中に分け入って茎 でも踏んづけてダメージを与えるのが落ちですので収穫が近づいて茎葉が繁茂しているスイカ畑の中には入らない方が無難です。

スイカの受粉についてですが、ミャー菜園でも初期の頃は全ての雌花に人工受粉をした後に小さなラベルに日付を記載して表示 したものです(^^;)。
今思えばよくあんな大変な作業を継続したなと感心しますが、スイカを栽培してみればお分かりのように全ての雌花が着果する 訳ではなく落ちてしまう方が多いわけですので自然とそのような作業は行わなくなりました。
あくまで適正に食べ頃を判定出来るノウハウがあれば良いわけですからね。

又人工授粉そのものについても私は懐疑的です(^^;)。
ちょうど雌花が展開して受粉の時期なのに雨ばかりが続いてその作業が出来なかったりした時でも、又仕事が忙しくとても人 工授粉している暇さえなく放っておいた時でも人工授粉した時と同じぐらいに着果しているという経験を何度となくしています。

埼玉県平野部あたりでは、昆虫や蝶がいなくなったといっても私達が仕事をしている日中はまだまだそれらが飛んでいるのかも 知れません。
東京のど真ん中でスイカを栽培するという話なら別ですが、一般的な郊外で7月からの収穫を目指すスイカを栽培する場合はあ まり人工授粉に神経質になる必要はないような気がします。

それでは美味しいスイカの収穫となるわけですが、皆様のそれぞれの経験により食べ頃の判断はされているでしょうが、ミャー 菜園での食べ頃の判断はどのようにしているかと申しますと、「果実が付いている部分の一つ先の巻きひげが付け根までしっかり と枯れたら食べ頃」という事になります。
言葉で書けばこのようになります。

そして音も重要な判断材料ですので、必ず叩いて音も確認します。
確かに巻きひげの枯れ具合も日にちが掛かり幅がありますが、その繰り返しでやっていれば初心者の頃はともかく次第に失敗す る事はまずなくなります、実際ミャー菜園でも食べ頃をはずして収穫してしまったという失敗もここ数年はありません。

経験を積めばだれでも適正な判断が出来るようになります(^o^)。
さあ皆さんと一緒にあの暑い夏の夜にスイカをガブッとむしゃぶりつきましょう(笑)。

スイカは場所を取るので誰でも出来るようなものではありませんが、小玉スイカの方が比較的狭い範囲で栽培できるようですの でぜひ挑戦してみて下さい。
そして小玉スイカの方が大玉よりも栽培は容易みたいです、ミャー菜園では小玉は栽培した事はないのですが(^^;)。


★オクラ
オクラもそれほど難しい野菜ではないですね。
オクラも熱帯の植物ですので、5月に入ってから播種するのが無難ですね、早く播種しても相応に大きくなっていってくれませ ん。

成長段階でアブラムシが付着しやすいので良く監視する事か大切です、こまめに手で潰していきます。

暖かくなり成長の勢いがつきだしたら後は全く問題なく成長を続けますね、収穫が始まったならサヤを収穫すると同時にサヤが 付いていた部分の葉も付け根から切除するようにしています。

トマトやキュウリなどもそうですが、収穫の終えた節位から下の葉は基本的にその機能は終えていますので切除した方が風通し が良くなったり病気の蔓延を抑制したりしますのでどちらかといえば切除した方が成長が良いような印象です。


ライン


あ〜やっと全て書き終えました(^o^)。
書きたい事はまだ沢山ありますが、とりあえず狭小なる個人的経験ではありますが栽培歴10年で掴んだ栽培ポイントは全部網 羅したような気分です。
少しは参考になる記載がありましたでしょうか? エッ無い(^^;)。
それはあなたが私よりも上手だからです(^o^)。

葉菜類などはどちらかといえば窒素をたくさん投入すれば誰でも良いものが収穫出来るかもしれません。
しかし果菜類はこれまで書いてきましたように整枝・剪定・摘果などの細かい栽培ノウハウを必要としますので人により大きく 出来合いが違ってきますね。
ましてや、肥料の多投でより良いものが出来るものでもありません、だからこそやり甲斐がありますし、逆の失敗も重ねること になりますね。

一年に一度の栽培しか出来ないこれら果菜類のノウハウをより高める為にもただ漠然と栽培するのではなく、相対的な比較が出 来るように工夫して栽培すればより早く確かな栽培ノウハウが取得出来るというものです。

私も四十?歳ですが(^^;)、後20回ぐらいしか栽培経験を積む事が出来ないか も知れません。
栽培ノウハウを一定のレベルで把握した人は、その段階に至ろうとしている人に広く公開していけば大きく回り道をしないで済 むかも知れませんね。

それに長年栽培していると意外に偏ったノウハウによる栽培をしているなどという事になっていたりします。

こだわりと言えば聞こえはよいですが偏屈と紙一重ですね(^^;)。
それでなくとも年を重ねるごとに、私達の心は頑固で偏屈で意固地になり、自分の見解こそが正しいとの思いこみが強くなった り、人を支配したくなったりで心が堅くなってきますね、私も含めてですけれども(^^;)。

植物は自らの力で居所を変えることが出来ないが故に、環境に対し意外と柔軟性のある適応能力を見事に備えています。
私達が野菜から学ぶものがあるとすれば、この柔軟性こそ最も学ばなければならない事かもしれません。

‥‥‥と、年と重ねるのにつれて比例するように堅くなってきた私の頭に言い聞かせていま〜す(笑)。




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埼玉県小川町の有機栽培専業農家を見学
―2002年(平成14年)4月16日―

4月13日(土曜日)に、私の住んでいる埼玉県上福岡市から車で1時間ほどの所にある埼玉県小川町というところで、有機栽培を 実践されているKさんの農場を見学してまいりましたのでリポートします。

今回Kさんの農場を見学する目的は、町内からもらってきた生ゴミ等を集めて、大きな発酵槽タンクにミキサーなどで砕いて投入 し、腐植させ発生するバイオガスを生活などに利用しているという事例を見させていただく事です。

小川町のKさんは、有機栽培をすでに30年以上もの長きにわたって続けてこられた方で、有機農業の世界では古参でかなり広 く名前を知られた存在のようでした。

今回の訪問目的は、生ゴミから発生するバイオガスを収集し活用させる為のノウハウの見学が主な目的でしたから、野菜栽培に 関してはあまり見聞出来ませんでしたが、それでも移動する時などにこの目で農園を見る事が出来ましたので、野菜栽培につい てもそれなりに新鮮なノウハウの取得が出来ました。

やはり“その道のプロ”の実際を見学させて頂くと、本当に勉強になりますね。
Kさん、お忙しいところありがとうございましたm(_ _)m。


Kさんは、有機栽培・無農薬栽培を実践されていますので、土作り或いは土を大切にするという事に関しては、並々ならぬ努力 を払っているといった印象を受けました。

土作り即ち家畜による堆きゅう肥や緑肥などの畑への鋤き込み、適宜野菜の輪作栽培やより多くの品目を栽培して土壌中の微生 物のバランスを取る事に努めたり、各種野菜に合った季節栽培をするなどがポイントですかね、そしてこれらを総合的に実施す ることによって丈夫で元気な野菜を育てる、結果として無農薬が可能という訳です。

もちろんそれはこの農場で病気や害虫による食害がないと言うことではありません。
実際病害虫への対応に苦労しているという率直な発言がKさんからありましたし、未だ特定の病気の克服が為されていないものも あるそうです。
そして無農薬栽培では、一般栽培との比較での減収はやむを得ないし、害虫による食害痕などの穴のあいていない、完璧なキャベ ツ作ることが最終目的ではない旨の発言もありました。

このような野菜の有機無農薬栽培のノウハウは総合的・個別的に見ても膨大なものに上ると思われます。
特に無農薬栽培に関しては、私達はただ単に農薬を使わない野菜栽培と考えがちです。
家庭菜園でも、初心者ほど無農薬からスタートしたいという願望が強いですよね。

その気持ちも分からなくはないですが、無農薬の前提として農薬を散布しなくても問題なく自力で育つことの出来る元気で丈夫 な野菜にしなければならないと言うことです。
でないとはびこる害虫を前に惨めな敗北感を味わうことになってしまいますね(笑)。

従いまして、この農場でも感じましたがそれら頑健に育てる為の細かい無数のノウハウは短期で習得できるものではなく、腰を 据えた取り組みを数年間続け、その年々の気象条件や栽培条件の変化の中で感じ取り対応する術を学んでいく必要があると感じ ました。
まさしく有機無農薬栽培農業とは細かいノウハウの集合体をさすものというのが実感です。

農場にはこれらのノウハウを学ぶべく常時数人の研修生が居られるそうで、当日も数人の研修生らしき人々が草取りをしていま した。


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詳細には書けませんが、少し感心した項目のみ幾つか書かせて頂きます。

1,ビニールなどの化学合成品は極力使用しない
ビニールトンネルなどで使用した廃ビニールなどを燃やすと当然のことながらダイオキシンが発生するので、自然と 共生しながらの農業をうたっている立場から出来る限りビニールを使用しない農法を心がけているとの事です。

実際ハウスは極力作らないし、ビニールトンネルもあまり作らず、ビニールマルチもやらないとの事(マルチは紙マルチを使用 している農家もあります)、トンネルやマルチを利用しなければ年中色々な野菜が出来るという事とは逆の事態になりますの で、その点は自然の季節に沿った野菜栽培であるが故にいつでも豊富な品目を供給出来るわけではないとの了解を取った上で 顧客契約をし野菜の供給販売を実施しているようです。
(生産される野菜は全て契約した顧客のみに周年販売しているそうです。そしてお客様も有機無農薬栽培の特性を良く理解し 協力してくださるとの事です)



2,有畜農業のサイクルを確立する

いわゆる有畜農業であり、乳牛2頭・鶏200羽・アヒルや鴨など50羽などが飼われていて、牛乳や有精卵の生産 と共に堆きゅう肥を生産する役目をしています。

やはり農家の庭先にこのような動物がにぎやかにいるとやはり農家(^o^)という雰囲気ですね(笑)。
私も現職を引退して農家を始めたなら間違いなく鶏やヤギ・アヒル・ガチョウ・ウサギ・ロバ・犬・猫を飼いたいと考えていま す(笑)。



3,農家と消費者との間で生産と消費のリサイクルを確立する

小川町は古くから町全体で有機に取り組んできた実績があるとのことで、町全体での物の流れをリサイクル的に作り上 げようとしています。

有機農産物を町内の人が買い、そこから発生した各家庭の生ゴミを生ゴミプラントに集めてバイオガスや液肥として農家が利用 する、そこから無農薬野菜が生産され、そしてその野菜を町内家庭に供給するという循環です。

たしかに、上手く軌道に乗ればかなりの野菜が地場で消費されますし無農薬有機野菜の栽培と消費の循環が出来そうな気になっ てきますね。
農家の人々も安心して栽培に専念できるかもしれません。

もちろん難しい課題も多いと思います、コストや住民の環境問題への取り組みに対する意識の度合いやその他。いずれにしまし ても先発隊は苦労するのは覚悟の上でしょう。
ぜひ色々な問題点をあぶり出して頂きたいものですし小川町の試行錯誤の上での完遂を祈りたいですね。

いずれは環境問題の深刻さから私達全ての人々が程度に差異はあるにしても農産物の生産に関しての制約や多少の不便さなどに 理解を示し、又関わっていかなければならない問題ではないでしょうか。



4,必要とする消耗品は出来るだけ自家生産する

なるべく農業で使用する消耗品などを自分のところで生産するようにしているようです。

家畜を飼うことによって堆きゅう肥が生産できますし、稲を栽培しているので籾殻がありますのでクン炭を生産しています。
このクン炭製造は、ドラム缶大の大きさの鉄製容器が使用されますが、関心を持ったのは火が底まで廻った段階で、底部にある 装置として挿入してある割り箸が燃えると共にバネの力により反動で7センチ真四角の空気取り入れ口が自動的に閉じてしまう 事でした。

つまり、最後は自動的に消火してくれる為に時々見に行く必要がないようです。これは他の作業中で忙しい時などは助かるので はないでしょうか。
それから、敷地内の竹を利用して竹炭を生産しています、上手くできた炭は燃料として利用し、上手く出来なかった物は木灰と して畑に鋤き込むようです。

炭を作る際に出る煙で木酢液も製造し利用しているようです。
液肥は最初紹介しましたようにバイオガスと共に液肥が同時に生産されますので畑に散布して利用するとの事です、肥料成分は 畜糞とか人糞・生ゴミの種類などによりかなり違った数値になるようです。(人糞も結構利用されている農家がいるようです)
しかし、栄養成分のキチンとした把握と常に一定の数値にするのが難しい故、その点が長期に渡る観点では課題かも知れません。



5,アイガモを利用して水田の除草をする

今はやりのアイガモによる水稲の除草作業を実施しているようです。
未だ試行錯誤の面もあるようですが、水稲で最も辛く重労働の一つがこの夏場に展開される水田での除草作業ですので、一つの システムに作り上げる価値は十分にあると思いました。

Kさんはこの点に関しては、小さい内に田に放つわけですが外敵に狙われ命を落とすカモが多い事と、大きくなったら逆に田を 荒らす事になる為に彼らの仕事は無くなってしまうとの事。したがって彼らは成鳥になった段階で人間の胃袋に入る運命にある わけですが、可哀想でト殺するのが精神的に辛いという事です。ですから最近は成鳥になってもト殺せずにそのまま飼っておく 事が多くなったと笑いながら話していました。
(実際成鳥のカモなどが沢山いました、一部は飛んで行ってしまうそうです)



6,大量に必要とする腐葉土を自家生産する

腐葉土を沢山製造して畑に散布しているようです。
道路沿いに造園屋さんのなどが置いていった剪定枝葉が山のように積んでありました。現在は造園屋さんや近所の方が剪定した 枝葉を断ることなく勝手に置いていくようになっているそうです。

造園屋さんなどからの枝葉は色々な樹木が混ざっていて、その事が重要であり大切な事だと話していました。
そしてそれらの枝葉をマシンでチップ状に破砕して、米ぬかなどの窒素有機物と共に野積みしていくようです。そして一定の期 間ごとに切り返して早い時は5ケ月ぐらい経過した時点で畑に鋤き込むようです。以外に早い段階で畑に鋤き込むものだと思いま した。
又、太い枝葉は前記の炭釜で木炭にするそうです。


以上概略報告させて頂きました。
新鮮な驚きとともに、学ぶ点も多くありましたので、ミャー菜園でも応用できそうな点は、さっそく実践していこうと考えて います。
貴重な見聞が出来ました。本当にありがとうございました。




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野菜苗を購入する場合のチェックポイントを考察
―2002年(平成14年)4月02日―

4月も中頃になると園芸専門店やホームセンターなどには、沢山の野菜苗所狭しと並びますね(^o^)。
野菜を栽培するのが静かなブームらしく、それらお店には年々新しい品種の野菜苗や珍しい野菜苗、そして京野菜などのブラン ド野菜苗など本当に選ぶのが大変と思われるほどに並びます。

ミャー菜園でも、本業の仕事が大変に忙しい関係で、育苗に割く時間を確保するのは難しいのが現状です(^^;)。

かくして毎年数多くの野菜苗を購入する事になるわけですが、もちろん本当は自分の手で野菜苗を育てて畑に定植したいと考え ていますが、育苗には以外と時間や手がかかるものですし、どんな小さな規模にしろ園芸店で並んでいる野菜苗と同じ時期に同 じ大きさの苗を揃えるとなると、例えば私の住んでいる関東平野部でもビニールハウスは必須ではないでしょうか。

水管理やビニールを開け閉めしての換気、培養土の温度管理、それらはいつでも気になれば見にいかれる状態にしておかないと、 うっかりミスというリスクが発生してしまう可能性がありますね。

それらを昼夜に渡って適切に管理するには、いつもハウスのそばに居住している環境でないとなかなか適正な成長をさせるのは 難しいと思いますね。
私などのように朝6時に出勤して、夜中に帰ってくるというのではね(笑)。

そのようなわけで現在の仕事を続けている間は苗を購入し続けて、遠い将来引退したら、それこそ全ての野菜苗を自分で育てて みたいなと考えています。
現在野菜苗をご自分の手で育てていらっしゃる方がおられましたら是非その苦労話などを聞きたいですね。

ここで、野菜苗を購入する場合のチェックポイントを私の経験の範囲で書き込んでみたいと思います。(長文になりますが読 んでください)

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私のように沢山の苗を購入する者にとって良い苗を選ぶとは、人間社会の結婚に向けてのお見合いにも似て、今日は素晴らし い苗を買うぞと胸を踊らせて販売店を訪ね、並んでいる野菜苗とご対面し、しばし観察したら買う気も失せてしまったなどと言 うことも少なからずありますね。
良苗と出会えるのも縁があればこそですかね(笑)。

良い苗を選ぶポイントを書きたいと思いますが、その良い苗を選ぶ前に、どこのお店で買うかという選択をしておかなければな りません。
もちろんこれは、どこのお店が安いかという事ではなくて、何処により良い苗が存在する可能性があるかという考察です。

私の個人的な狭小なる体験から書かせて頂ければ(^^;)、

1番は、やはりその地域の農家から苗を買うという事です。
農家が自家栽培の為に野菜苗を大量生産しており、その中で少し余分に育苗して家庭菜園向けに庭先で販売している 事が少なからずあります。
自分の畑での野菜栽培で使用する苗なので育苗に手抜きがない(笑)。

品種もその地域に合った育てやすいものが多いし、ポットも比較的大きめのものを使用するので培養土も十分、しっかりと育成 されガッチリした苗が多いです。

もちろん、ポット容器の大きさは大きければ大きいほど良いとするものではありません、野菜の種類や育苗日数などにより理想 的な号数が導き出されるわけですからね。
ただ、ポット容器が小さいほど根の部分での判断では、定植適期幅が狭くなる傾向にあります。

農家から直接買う場合の楽しみの一つに、野菜作りの初心者にとっては大変に嬉しいことは、疑問に思っている事はなんでも 質問できるし、親しくなったらこちらが質問しなくても色々と教えてくれます(笑)。野菜苗に無料講習券が付いてくるという 訳なんです、農家の人は優しい人が多いのです。


2番が、地域の種苗店或いはJAなどによる臨時の野菜苗販売です。
この地域とは、多少範囲を広げても問題ないと思いますね、私の住んでいる所は埼玉県ですが30キロ離れた種苗店 に苗を買いに行きます。
同じ埼玉県平野部地域と言うことで、品種的には全く問題ないと感じます。

種苗店では、量販店ルートと並行して農家からの直接仕入れも結構見受けられます。毎年同じ農家から同じ野菜の苗を仕入れし ているという事も多いようです。

私もこの種苗店に関しては、どこそこで良い苗を販売しているという噂を聞くと少々遠くても出かけていきます。そして稀にで はありますが、驚くほどに感激するほどに素晴らしい苗が並んでいる場合があります。

JAによる臨時野菜苗販売も、当然の事ながら農家の育成した苗が並びますね。
もちろんJAの育苗センターなどからの販売もあるでしょうが、ここでは多くの農家の人々が持ち寄り、本当に沢山の中から選 べるという長所がありますね。農家の方々が丹誠込めて育てたという雰囲気が良く伝わってきます。

ここで大切にしたいのは、販売している農家の人と出来る限り肥料のやり方や水の与え方など普段疑問に思っていることを思い きって聞くことです。
親切に教えてくれることも多いですし、聞いていて思いもよらない発想による栽培手法を知る事となるケースも少なからずあり ます。

このような、短くも内容のある会話をいつも大切にしたいですね。
これら小さな会話の積み重ねが五年十年と重なっていきますと、広く豊かな野菜栽培のノウハウを体得していることに自分自身が 驚かされる事があります。


3番は、ホームセンターなどのいわゆる量販店です。
苗をよく見ると、小さめであったり徒長していたり、そしてポットも小さかったりで多少不満はありますが、私にとっ ても野菜栽培をする上でホームセンターはなくてはならないお店となっています。

特に最近はそうですが、実に豊かな品種を取りそろえてきています。
変わった品種、面白そうな品種などに興味のある方はもちろん、あらゆる種類の野菜苗が揃うという点では、ホームセンターは 群を抜いていますね。

4番はありません(笑)、但し番外として、家庭菜園をやっている方同士で苗を差し上げたりもらったりする事も結構されて いるみたいです。
私は育苗はしないので、あまりやりとりはしませんが、ミャー菜園の周りには百区画ぐらいありますので、奥様同士でにぎやか に交換しているみたいです。余った苗を融通し合うという奥様方らしい実に合理的な発想ですね。

このように見てくると、単に野菜苗を買うと言っても、迷ってしまうほどにあちこちと沢山あるものです。
都心部の菜園では、このようにはいかず多少不自由かもしれませんが。

そして、この順番は必ずしも正しいとは言えません、人それぞれに受け止め方が違うように、一つの目安とお考え下さい。
ホームセンターには品質の悪いものが並んでいると決めつけるのも間違いです。着眼点が違えば順番が全く逆のケースもあるか もしれません。

どこに購買の動機を持ってくるかによって評価はまるで違ったものになります。ホームセンターが日頃行っている営業努力を台 無しにしてやろうという意図は全くありません、ホームセンターさんごめんなさい(笑)。

それぞれが、それぞれの地域を良く見渡して、より良い苗を販売しているお店を探し出すことが最も重要です、それには先ずなん といってもフットワークが軽くなければなりません(笑)。

以上が、良い野菜苗を手にする為にはどこで買うかという考察でした。
参考になれば幸いです。


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次に移りまして不良苗を掴まない為の或いは豊かな収穫を約束してくれるような立派な苗を手にする為の考察をしていきたい と思います。

昔から苗半作と言われるとおり、購入する苗によって豊かな収穫が期待されたり、植えたけれどもそこからちっとも大きく育っ ていかないなどという事態に追い込まれたりします。

もちろん定植するその土の健全度にも大きく左右されますが、並んでいる苗を見ただけで大きく育った時のその姿がある程度 推測できるものです。

個別の野菜について細かく検証すれば、これまた長大な文章になってしまいますので、個別にはいつか機会がありましたら投稿 させて頂くこととして、今回は総括的に重要と思われる項目をピックアップしてみますと、

1,草姿が安定的である。
2,ポット苗の根巻きの状態が適正である。
3,ブランド品種にこだわることなく、地域に合った品種を選択する。
4,定植時期を適正にする。
以上四つの重要ポイントを上げました、これ以外にも細かいことをいえば 限りなくありますが、今回はこの四点だけにさせて頂きます。

それでは順番に解説させて頂きます。

1,草姿が安定的である。
本などによれば、徒長していない事、茎がしっかりとしていて太くがっちりとしている事、葉が上向きに大きく展開し ている事、野菜によっては第一花が咲き始めている事、葉の色が濃い緑でなく薄い黄緑色でなく丁度良い色合いである事などと 書かれていますね。

例えばキュウリなどで理想的な苗の段階での草姿はあります、もちろんここで言葉で表現するのは難しいですが(笑)、そして 苗に限らず少しずつ大きく成長して果実を付けるようになりやがて人間の背丈を超える程に上に伸びていきます。

その各段階での理想的な草姿というのもほぼ決まっています。
ですから理想的な草姿を最後の最後まで維持することによってより豊かな収穫を得ることにも繋がるわけです。

何年にもわたってしっかりと野菜と向き合い、しっかりと野菜を見つめる事が大切です。同じ苗といっても育てる人のさじ加減 一つで実に大きな差になって展開していきます。
この差はとてつもなく大きいと思いますね。

そして苗に限らず、大きく成長してからも同じ事です。
菜園仲間の立派に育った野菜でも良いですし、近くの農家の育てている野菜でも良いですし、いわゆるいかにも健全そうに育っ ているその野菜の草姿を目をつむってもしっかりと頭の中に描けるようにしておく事です。

愛しい彼女を見つめるような眼差しで何年にもわたってしっかりと野菜を見続ける事によってのみ見えてくるものがあります。

何か訳の分からない表現になっていますが、そのようにしか表現できませんのでお許し下さい。

ここの項目は何か訳が分からなくなってしまいましたが、私ももう少し表現を勉強してから何時の日か再度表現を試みてみたい と思います。
写真などを利用できればかなり表現力がアップ出来るのですが、本に書いてある以上の事を文章に書ける自信がありません(笑)。


2,ポット苗の根巻きの状態が適正である。
この事も非常に重要です、皆さんはポット苗を購入する時にポットを外して根巻きの状態を観察してから買うか買わな いかを決めていますでしょう か?
もちろんその商品しかなければ根がどのような状況でも買わざるを得ないかもしれませんが。

買う前にポットを外す場合は、優しく外してみてくださいね、お店にとっては大切な商品ですし、根の状態を見たとたんに買う 意欲が消滅している場合もたまにありますので(笑)。

理想的には、表面にある程度細根が見えだしている状態がベストです、この状態ですとポットを外しても土がこぼれてしまう事 はほとんどありません。
つまりは植傷みが最小限に抑えられる事を意味しています。

表面に根が全く見えていない状態ですと植え付けの時どのように適正に水を与えても土が欠け落ちて結果として細根にダメージ を与えてしまう可能性が高いです。

逆に底部に主根を中心にグルグルとかなり根巻きが進んでいる場合も、定植後根が上手く直下に伸びていってくれません。
この様にすでに根詰まりみたいな状態の場合、野菜の種類によっては時として老化苗となっている可能性も考えられます。

一度老化苗になってしまうと、その苗自身が一刻も早く種を付けてあの世に行こうと考えてしっているようです(笑)。
そんなわけで特に果菜類などでは、老化に片足突っ込んだような苗を植えるのは危険ですね。

草花のポット苗の場合、この根巻きが行き過ぎているケースが結構見受けられますが、やはり小さい苗ながら花を数輪咲かせて 出荷するという特性からそのようになるのかもしれませんが、私も花の場合は躊躇することなく根巻き部分はちぎり取り植え付 けをします。

ただ、野菜苗の場合はさすがに躊躇してしまいますし、最近はもうその様な苗は基本的に買わないことにしています。
但し、パセリなどの葉菜類の場合に他で買うことも出来ないような場合にのみ根巻きが進んでいても買う場合があります。

もちろんその時は、根巻き部分をちぎり取ってから定植します。今までの経験ではそのような葉菜類については、成長に特別大 きな問題が発生するような印象はありません。

農家の方々も、苗の定植時期を見極めるのに、地上部の草姿をチェックする事はもちろんですが、ポットを外して根巻きの状態 をチェックする事も忘れません。
この地上部と地下部両方のバランスをみながら適正な定植時を探るというわけです。

という訳で、地上部の枝葉だけに惚れてしまうのではなく、地下部の根の様子もしっかりとチェックする事をお勧めいたします。


3,ブランド品種にこだわることなく、地域に合った品種を選択する。
皆様も良くご存じの事ですが、東京大学出身である事が、必ずしも能力が高いことを保証しないように(笑)、全国区 の有名なブランド野菜も必ずしも豊かな収穫を保証してくれません。(種苗の品質にバラツキがあるという事ではなく、日本は 北から南まで実に様々な気象条件や土壌の構成要素から成り立っていて一括りに出来ないという意味ですのでご理解下さい)

やはり何と言っても、地域に合った品種を栽培していると思われるのは、その地域の農家が自家用に栽培している野菜品種では ないでしょうか。

農家の自家用野菜は、長年の経験から作りやすくて、手が掛からなくて、そして豊かな収穫があって、そして何より美味しい野 菜を得られることに収斂していく事は、太陽が東から昇るのと同じぐらい確実な事ではないでしょうか(笑)。

農家が栽培している野菜品種の情報を収集してみたり、種苗店がお奨めする野菜品種のそのお奨めの根拠などをしっかりと把握 する事です。


4,定植時期を適正にする。
良い苗を売っているお店で、良い苗を選び喜びいっぱいに車に積み込んでいざ菜園に直行して定植といきたいところで すが、最後にもう一つチェックする事があります。
定植する時期が適正であるかどうかを見極めなければなりません。

野菜には旬がなくなったと言われ、いつでも何でも揃います。しかし野菜苗の定植時期はいつでも良いという事には繋がりませ ん、特に果菜類については。

とかくホームセンターなどでは、年々野菜苗の売り出しが早くなっています。
他店よりも少しでも早く売りさばいてしまえといった意図を感じざるを得ませんが、結果として彼らは将来につながるお客様を 逃がしている事に気がついていません。
売っていたから買って植えたという程の初心者が、そこで上手く栽培出来なければ二度三度とお金を出して再挑戦してくれるで しょうか?

周りの菜園の様子を見ていると、皆さん畑を初めて借りて野菜栽培を始めたての頃はトマトやナスなど果菜類などの難しいとい われる野菜に果敢に 挑戦していますが、3年とか4年経ってくると、なんか菜園の殆どの場所にジャガイモだけが植えられていたり(笑)。

もちろんこれらの夢敗れた菜園の主も、その責任をホームセンターのせいにする事はありませんし、土壌に少なからず問題があ る事も予想がつくわけですが、いずれにしても果菜類の販売が早すぎる為に、もう定植しても良いと思いこんで季節はずれに植 え付ける事がつまずきの始まりであると断定する事もできます。

果菜類を露地に裸で定植するなら、例えば関東平野部であってもゴールデンウィークが終わってからが適正といえば、皆さん は驚くのではないでしょうか。

周りにある多くの菜園の中で一番最後に果菜類を定植して丁度良い時節に定植できたといえるかもしれません(笑)。
それくらいに遅く、つまり暖かくなってから定植すれば成長に対するリスクはより減少するでしょう。

やはり問題は、その頃野菜苗を購入しようとお店に行っても、もうすでに残りカスの苗ばかりしか並んでないという事です(笑)。

野菜苗については奥が深いので、まだまだ書きたい事は沢山ありますが、長くなりましたのでこの辺で終了させて頂きます。




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種蒔きを成功させる為のチェックポイントを考察
―2002年(平成14年)3月28日―

今年はお彼岸前だというのに一部桜が咲き始めていますし、品種によってはすでに葉桜になっているものも見受けられますね。

早くに寒さから解放されることは、結構なことではありますが、春が早い時は初夏から夏にかけて天候不順な事が多いような印 象がありますので、単純には喜べないですね。今後の展開がチト心配ですよ。

無農薬栽培をする上でのポイントの一つに、早春や晩秋の比較的害虫個体数が少ない時期や、病気の発生率が少ない時期、つま り高温多湿でない今頃の時期に栽培すると無農薬栽培しやすいと云われています。

その意味では、桜が咲く頃から一般的な露地栽培での種まきは可能になりますので間もなく条件的には種蒔き出来ますが、如何 せんこんなに早く桜が咲くとは思っても居ませんでしたので、畑の土がまだ肥料と十分に混じっていません、おまけに例年にな く雨が少なく有機物も十分に腐熟してないと考えられます。
このような年は、皆さんの畑の準備は如何でしたでしょうか?

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今日は、間もなく始まるであろう種蒔きについて少し書いてみたいと思います。
長文になっていますが、最後まで読んでくださいね。

皆さんの中にも、種蒔きをしたのに芽が出てこなかった。鳩がほじくって食べてしまった。或いは発芽はしてもその数が少なく 発芽不揃いになってしまったという経験をされた方も多いと思います。
もちろん私もかなりの頻度で一斉発芽に失敗しています。

そこで、発芽失敗の様子を列挙してみますと、
1,全く発芽しなかった、或いは部分的に少し発芽した。
2,鳩やカラスにほじくられて食べられてしまった。
3,播種後強い雨にたたかれて種が流されてしまった。
4,種が消えてなくなっていた(^^;)。
などが主な原因ですかね。
ミャー菜園では、上記のような形態で失敗を初期の頃何度も繰り返しました。

それでは、個別にそれらの一斉発芽失敗とそれを防ぐ為の対処法を列挙していきたいと思います。


1,全く発芽しなかった、或いは部分的に少し発芽した。
このパターンが一番多く経験するわけですが、この原因は多岐にわたり又、複雑に要因が絡み合っ て発現すると思われますので原因を特定する事はなかなか難しいと思われますが、大ざっぱに拾い上げてみますと次の四つの 項目に絞ることが出来ると思われます。
  1. 好光性種子と嫌光性種子の違いを十分認識していなかった。
  2. 土壌の水分含有量が発芽に適正でなかった。
  3. 種を蒔く直前に、生石灰や消石灰など或いは化学肥料を土に混ぜ込んだ。
  4. その種子の袋に記載されている適正播種時期を守らなかった。


    A.好光性種子と嫌光性種子の違いを十分認識していなかった。
    種の中には、発芽に際して光を必要とする種があると云うことを認識する必要があります。
    種は土の中に蒔くものというのが私達が抱くイメージですが、特に花種には好光性種子が多いのですが、それらは種を蒔いたら 、土を掛けないで発芽させる事も多いようです。

    野菜種でもほとんどは嫌光性種子が多いのですが、数が少なくとも光を好む好光性種子はあります。
    代表的なのが、ニンジン・レタス・シュンギク、その他解説本によっては、シソ・ミツバ・セロリなどが続いたりしますが本に よって若干範疇が違います。
    これら好光性種子は、土をうっすらと、つまり種が隠れる程度に薄く土を掛けるというのがポイントでしょうか。

    通常は、つまり嫌光性種子は種子の大きさの3倍程度の土を掛けるというのが一般的な解説ですが、好光性種子はうっすらと掛 けるのがポイントというわけです。

    B.土壌の水分含有量が発芽に適正でなかった。
    土壌の水分含有量が発芽に適正でなかったというのは詳細に書けば長文になってしまいますので、概略化させていただきます。

    まず、ミャー菜園でのこの水分含有量が絡むために注意しているポイントは次のような感じです。
    播種に際しての最良の播種日は、雨が降った後の播種が一番で、雨の前の播種が二番、自分でジョウロで散水して播種が三番と 云ったところでしょうか。
    水分含有量は何といっても雨上がりが抜群に適正です。そして天候も晴れたりして気温も概して高めに推移しますので発芽には 最高です。

    天気予報をにらみながらまずはそのタイミングで挑戦してみるべきです。そ上でなかなか雨が降りそうでなく、播種のタイミン グが外れてしまうと思
    われるならほかのタイミングを探すという手順となります。

    そして適正な水分含有量を一斉発芽まで維持するという事も重要なポイントです。種子はまずは根が下に伸びてから地上部分の 双葉などか展開するわけ
    ですが、そのいずれの段階でも土が乾いてしまうと一斉発芽に結びつきませんね。

    アブラナ科などの発芽の早い野菜は比較的問題ありませんが、特に発芽に日数がかかり、そして難しい代表的な野菜がニンジン ではないでしょうか。
    ニンジンは地上部分に双葉が出てくるまでに概ね一週間かかりますが、その間に土を乾かしてしまうと一斉発芽は絶望となり ます。

    ミャー菜園では、ニンジンは特に慎重に対応しています。
    特別な処置として、ニンジンのみに播種した後に、稲ワラをうっすらと表面に掛けて水分の蒸散を防ぐようにしています。
    その他の資材では新聞紙などでもかまいません
    せいぜい二枚程度にして余り枚数を重ねない事です。つまり余り地面を暗くしてしまうのは危険です。
    そして新聞紙の上から水を掛けるのは厳禁です。
    又、これら被服物掛けた場合は、その被服物を撤去するタイミングというものもとても重要となります。

    それから水分の保持と関連して、種を蒔いた後土を掛けるわけですが、例えば、その掛ける土を軽く乗せて5ミリの厚みとし た場合と、ギュッと圧密して5ミリの厚みにした場合とでは、どちらが種子の周りでは湿気が保持されるか、或いは水分が 上に上がって来るかを問われれば、皆さん学校で学ばれたように圧密して、つまりギュッと土を押さえつけた方が水は上に上 がってくるということはご理解していただけると思います。

    播種をした後は、手や板などで土を上から押さえつけた方が発芽は良くなります。

    C.種を蒔く直前に、生石灰や消石灰など或いは化学肥料を土に混ぜ込んだ。
    石灰や化学肥料焼けを起こしてしまった可能性がありますのでやはりそれら石灰や肥料は2週間以上まえに散布をおえておくと いうのはかならず守るということですね、このような事はあまりないでしょうが。

    D.その種子の袋に記載されている適正播種時期を守らなかった。
    例えばオクラやモロヘイヤなどの高温で発芽するものを桜が咲く頃に露地で播種してしまってはほとんど発芽は望めないのでは ないでしょうか。
    親切にも種子の入っている袋には、播種の適正時期を表示してあるのできちんと守るべきことは必ず守らなければなりません。
    発芽とは関係ありませんが、その播種適正時期を守らないと、トウが立ってしまったりしますのでより重要です。

以上のA・B・C・Dの特にAとBを守ることによって一斉発芽に成功する確率は格段に高くなります。

つまりは適正な覆土で適正な水分含有量の土に播種すれば、失敗の確率は格段に低くなります。それらを余り重視してこなかっ た方はぜひ今年から注意
深く実行してみて下さい。格段に発芽率が上がる可能性が高いです。


2,鳩やカラスにほじくられて食べられてしまった。
この件に関しては、皆さん一度は経験があるのではないでしょうか(笑)
一度懲りて、再び鳩に狙われないように対応したというのが実情でしょう。
どうやって見つけるのか、大豆なども見事に鳩は見つけて無惨にほじくり返された経験があります、ほうれん草の種もほじくり 返されました。

意外な被害は、大根の双葉を鳩に見事に食べられたことでした。見事に発芽して良かったと思ったのもつかの間、次の日見事に 双葉は消えてなくなっていました。
悔しくも鳩が食べてしまったのですね(^^;)。
再び播種するにしても、数日間のロスが避けられませんので面倒でも事前に予防策は立てておきたいものです。

対策としては、それぞれ皆さん工夫されているようですが、ミャー菜園ではトンネルにして虫除けネットを掛けて防ぐことにし ています。


3,播種後強い雨にたたかれて種が流されてしまった。
この件に関しても、気がついていない方もいらっしゃると思いますが、意外に多いと思われます。
4月や5月の雨は、春雨で霧雨のような細かい雨も降りますが、以外にも嵐の時のような雨も少なからず降る事は経験てきに分 かってきました。

菜園を始めた頃に、この強い雨に播種床を強く叩かれて種が飛び出してしまい一斉発芽に失敗したことが何度かありました。
前記の鳩の被害と同じように、予防的な対応でありますが、ミャー菜園ではこの強い雨による被害を防ぐ手段として、トンネル にして虫除けネットを掛けて防ぐようにしています。

こうすることによって何時突発的に雨が降っても安心というわけです。
職場にいて、強い雨が降ってきても不安にならないというわけですね(笑)。

虫除けネットをすることによって、よく観察するとネットを通過する段階で大粒の雨は細かく砕かれて地面に到達する事が良く わかります。
細かければ全く問題ないので、これで万全というわけです。もしこれをビニールで覆ったりした場合は、雨には叩かれませんが 地面に雨は到達しないこ
とになってしまいますので、現段階では虫除けネットを皆さんにもお勧めいたします。

4,種が消えてなくなっていた(^^;)。
この件に関しても、少なからずミャー菜園では、経験しました。
考えてみれば、土の中には微少な生き物が沢山住んでいるわけです。
野菜の種子などが突然土の中にやってくれば、美味しいごちそうが来たと喜んで食べてしまう虫がいて不思議ではありませ ん(笑)。
そうなんです、種子がなくなってしまった原因は虫が食べてしまったという<事が多々あるということです。
種子にとって土の中に存在してから根を出し双葉を出して本葉を展開させるまでは危険がいっぱいといったところではないでし ょうか。
そのような意味におきまして、播種した種子は出来る限り早くに本葉を展開させる必要があるわけです。

種子が芽を伸ばそうとするプログラムが起動するのは、水分と気温ではないでしょうか。
土の中に入り、水分を感知して直ちに発芽の準備を開始するといったところでしょうか。
そのような中で、例えばカラカラの土の中に播種したとしましょう。
播種はしたけれど種子にとって水分を感知できないためいっこうに発芽プログラムを起動する事ができない、その必要も感じな いという状況が続いたとすると本葉展開までの期間がそれだけ長くなり、虫たちに種子を狙われてしまう確率は高くなって しまいます。

このように虫たちに種子を食べられないようにする為に播種後速やかに発芽するように対応してやるというのがこの解決策では ないかと思います。

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随分と長文になってしまいましたが、種子を蒔くという事だけでも詳細に書けばこの数倍は紙幅を必要としてしまいます。
そこまでは時間的に出来ませんでしたので概略化して記載させて頂きました。

最後になりますが、種子に土を掛けると一言でいいますが、これ一つとっても非常に奥が深いと思いますね。
種子に掛ける土はどのようなものを準備したらよいかといえば、一番の理想は同じ畑の土をフルイにかけてミジンも含めた一定 の小さめの粒子にそろえた土を掛けるというのが一番ではないでしょうか。

播種方法は、点蒔き・筋蒔き・バラ蒔きなど色々とありますので一概にはいえませんが、間違っても鍬などで大ざっぱに土を かけていくというのはお勧めできませんし、畝の横にある土をやおら手で掴んで種子に被覆するなどという大ざっぱなやり方 ではやはり、一斉発芽は難しいと思います。

やはりすべての種子に同じ厚み同じ条件で被覆されるように細心の注意をもって行う必要がありますね。
そして前にも書きましたように、フワッと土を乗せるのではなく、一定の力で圧密して土を圧縮する必要があります。

ミャー菜園では覆土はどのようにやっているかと申しますと、草花に使用する培養土を買ってきてそれを使用します。
出来れば畑の土をフルイに掛けて作りたいのですが、如何せん時間がないのでやむを得ず培養土を利用しています。大量に使用 しますが、それでも600円程度の袋が二袋あれば足りますので、時間を買うという気持ちで使っています。
なにより粒子は揃っていますし、適度の肥料も入っていますので安心ですし、覆土に要する時間が少なくて済みます。
朝の出勤前に播種することも多いので、この時間短縮効果には助かっていますよ〜(^o^)。

まだまだ播種に関しては書きたいことは沢山ありますが、あまりにも長くなりましたのでこの辺でやめておきます。




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 ■ナスを植え替えました(^^;)■
―2006年(平成18年)05月05日―


この文面は『菜園観察日記』に投稿したものを転載致しました。


最初に植えたナスには申し訳ないが、植え替えを行いました。
家庭菜園を始めた頃には、何度か定植した果菜類の植え替えを行ったが、近年ではめずらしいと思う。

いろんな要因が重なって、すみやかな活着に失敗してしまった。
失敗を次へのステップアップにつなげるためには、何故失敗したのかを振り返っておく必要がある。

1,定植時雨が降ってきて、土をこねてしまった。
午後から雨との予報だったので、朝の出勤前に定植を実施したが、何と定植半ばでかなり強い雨となってしまった。
止めるか強行するか……。かなり厳しい選択を迫られた(^^;)。
結果、続行を選んでしまったが、強い雨のなか土をこねてしまって、粘土のように固くしてしまった可能性がある。

2,夜間や未明の低温対策が不充分だった。
大型のビニールハウスの中で、苗たちは温々と育ってきた。
それが、いきなり厳しい自然環境の中へと放り出された。
確かに、ビニールマルチやビニールトンネルはしてある。裸で定植してある家庭菜園の環境から比べたら快適ではあるが、育苗 家のハウスとは比べ物にならないほど環境は劣悪だ!。
夜間や未明の低温対策を検討しなければならない。

3,水分不足が発生した恐れあり!。
定植後早い段階で雨が降り、以降何度か雨があって、その雨のお陰で問題なく活着すると思いこんでしまった。
よく考えてみると、ナスの畝は一条植です。
ビニールトンネルは、左右両端に換気穴が開いており、中央付近は穴が開いていません。
また、マルチは土の中に約10センチほど埋め込んであります。
つまり、雨はナスの植には降らず、マルチも埋めてある為に、水がナスの定植部位まで十分に到達していなかった事が考えら れる。
結果としては、土は濡れてはいるが十分な水分は保持されていなかったと思われる。

以上三点が、ナスの活着不良の原因と考えられます。
もちろん、これ以外にも失敗要因は存在するかもしれません。

なぜなら“失敗は、失敗と認識できなければ顕在化しない”のですからね。
来年の定植時には、今回の失敗を生かし、これらの要因を排除できるように工夫していきたいと思います。




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 ■スイカの主枝を摘心しました(^o^)■
―2006年(平成18年)05月04日―


この文面は『菜園観察日記』に投稿したものを転載致しました。


昨日も素晴らしい晴天となりました(^o^)。
野菜達は雨のあと、太陽光線を葉面いっぱい浴びて気持ちよさそうでしたよね。

夜間や未明の気温もさほど下がらず、これから野菜達は成長の勢いをグングンと加速させていくことになるでしょう。

今朝は9株植えてあるスイカの主枝を摘心しました。
ミャー菜園でも、一般的な原則5節で摘心します。
もちろん作業は午前中に済ませるのが原則ですよね。

使用する道具は、ハサミではなく「カッター」!。
ハサミで連続的に切除していくと、病気が伝染する恐れがありますからね。

ですから、主枝を切除するたびにカッターの刃を折り、新しい刃の部分を使用するようにします。


スイカは、思いのほか害虫に強い野菜といえますが、今の成長段階ではアブラムシに警戒しなければなりませんね。
アブラムシ、イコール蟻といえるのではないでしょうか。

アブラムシのコロニーが形成される前に発見するのがポイントです。
その為には、スイカの茎葉や植穴の土の部分を毎日観察し、蟻が徘徊していないかチェックします。

土の部分に巣を作っている場合は、手でこねて破壊します。
あまり深く破壊しなくても、かるく土をこねるだけで、たいがい蟻は恐怖感におののいて引っ越しをしてしまうようです。

そうなんです。蟻は巣を作ったばかりの段階で、巣の攻撃を受けると、容易に引っ越しをしてくれます。
一方、卵を産み育てている段階になると、頑として動きませんね(^^;)。

スイカを一つの例としてあげましたが、私達も出来るだけ早期の段階で蟻の巣を見つけてやり、野菜作りの影響のない場所に引っ 越しをしてもらえば、人間にとっても蟻にとっても、互いに幸せが訪れるというものではないでしょうか。




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 ■ズリ足作戦?????(^o^)■
―2006年(平成18年)4月24日―


この文面は『菜園観察日記』に投稿したものを転載致しました。


菜園管理で最も苦労する事はなんでしょうか?。

家庭菜園で野菜を育てた経験のある方なら、たいがい“草取りがた〜いへん(^^;)” と答えるのではないでしょうかね。

私もまったくもってこの意見に賛成なんですよ、ちんちくりん(^^;)。
ミャー菜園総面積は、なんと120坪もあるんですから〜。

もう日々草取りとの戦いで〜す(T_T)。

……と、言いたいところですが、そうではないんですよね〜〜〜(^o^)。
日記に毎日掲載される写真をご覧いただくと、ほとんど雑草が生えていませんよね。
写真に映し出されているように、それほど苦労することなく、雑草を排除することに成功しているのです。

もちろん、10坪とか20坪の菜園を管理している方から見れば、その草取りの総作業量は数倍にもふくれあがりますが、ミャー 菜園は、雑草取りに忙殺されているという事態には至っていません。

例えは、昨日の日曜日にミャー菜園の“菜園全体120坪の通路の全てと、畝間の全てを除草するのに15分で終えた”と語っ たら信じてもらえるでしょうか(^^;)。

信じてもらえない方のために、今日はミャー菜園の草取り作戦を、コッソリお教えしましょうね(^_-)。

画期的な作戦ですので、この菜園観察日記を訪ねて下さった方のみ紹介しますから、他言はしないようにお願いしますね。
間違ってもチェーンメールにしないで下さい(笑)。


その秘密兵器を使った作戦の名は “ズリ足除草作戦” といいます(笑)。

準備しておくものはゴム長靴だけ(笑)。

そうなんです。長靴を履いて通路や畝間をズリ足で歩くだけなんです(^^;)。
なんだ〜〜なんて、ガッカリしないで下さいよ〜。

雑草の上で靴底を動かして、根と茎を切断するという訳です。
当然の事ながら、雑草が小さいほど容易に切断できます。

とにかく腰を曲げる必要もなく、立ったまま草取りできるんですから嬉しいです。
しかも、ある意味ウォーキングをしている事にもなる(笑)。

例えば、革靴やスニーカーなどの靴底に凹凸がないものでは、作業効率が大幅に落ちてしまいますので、理想はやはりゴム長靴 ですね。
ゴム長靴だと土ホコリから、足回りを守ってくれますしお勧めです。

皆さんもぜひズリ足で草取りをやってみて下さいね(^o^)。
ただ、左右の足を同じように機敏に動かすのは少しばかり要領を得ないといけませんし、年期が要りますよ。

一昔前の田の草取りといえば、両手でガサゴソ土をこね回して取っていたものです。
田の草取りの時の手の動きのように、自在に足を動かせるようになったら免許皆伝の書状を差し上げましょう(笑)。


サッカー用のスパイクシューズを履いて、中耕も兼ねて草取りをする……!。
良いアイデアでしょう(^o^)。誰かやってみませんか。
私はやりませんけど(笑)。




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 ■ミミズの命を救いました(^o^)■
―2006年(平成18年)4月03日―


この文面は『菜園観察日記』に投稿したものを転載致しました。


今朝はミミズがたくさん地表に出ていましたね〜(^^;)。
ここ埼玉県でも、昨夜の雨は一時的でしたが、大量の雨が降り注いだため、土の中が酸欠状態となり、ミミズは苦しくて地表に 這いだしてきたものと思われる。

台風などの後にも、このような現象が見られるので、今朝はかなりミミズが出ているのではないかと予想しながら、畑に向かっ たがその通りだった。

地表に放置しておけば、死んでしまう確率が高いので、18畝ある通路部分をすべて見て回り、ミミズを拾い集めました。

あまりに多いので、数を数えながら拾ってみました。
その合計は、なんと67匹だった。

多くのミミズが、泥まみれになっているが、このまま放したのでは死んでしまう確率が高いので、一度水に入れてドロを身体か ら落として放ってやる事にしている。
水に入れてやると、ぐったりしていたミミズも元気を取り戻しますね。
そして、放してやる場所は野菜屑置き場!。

ミャー菜園では、野菜屑は罹病していようとも、すべて畑に戻す方針です。
畑から出た野菜屑は、縦横1.5メートルの枕木で段積みされた、野菜屑置き場にため込んでおいて、7月と11月にエン麦の 鋤込み時に畑に戻します。
いつもその作業の時は、野菜屑の中に凄い数のミミズが生活しています。
“ミミズ御殿”という言葉があるようだが、まさしくミミズのコロニーとなっています。

今回助けたミミズ君達も、7月頃にはその数十倍の数に増えて、畑に戻ってくれることになりますね。

ミミズは、家庭菜園ではとても大切な存在ですよね。
ミャー菜園では、今朝のようにミミズを拾い集める総数は、年間で数百匹に達すると思います。
このミミズ拾いは、朝やることがポイントですね。
朝ならミミズも、生きている確率が高いから。


今朝は、となりのご主人も畑にみえていて、私がミミズ拾いをしているのを見て、御自分の畑10坪を見て歩いたが、一匹も居 なかったとガックリしていました。ザンネ〜〜ン!!

畑にミミズが多いほど良い畑と考えるのは危険ですが、有機素材を潤沢に投入しているのとそうでないのとでは、ミミズの生息 数にかなりの開きが出てもおかしくないと思いますね。

土の中にミミズを増やす努力をしている方は多いと思いますが、見過ごされがちな、注意を喚起すべき大切なポイントがひとつ あります。

家庭菜園でも、小型の管理機を使って耕耘している方が増えました。
しかし、あのロータリーは驚くほど高速で回転する。
おそらく、あの回転に巻き込まれたミミズやその他の生息昆虫は、ズタズタに切り裂かれ、ほとんど即死状態で死んでしまうの ではないか……。

畑でミミズ君に活躍してほしいと考えるなら、出来るだけ低速で耕耘する事をお勧めしたいですよね。

ちなみに、ミャー菜園の管理機での耕耘では、ロータリーは使用しないようにしています。




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 ■春夏野菜畑に肥料を散布しました(^o^)■
―2005年(平成17年)3月10日―


この文面は『菜園観察日記』に投稿したものを転載致しました。


明日明後日と雨の予報だったので、今日中に肥料散布しようと、少しだけ仕事を早く切り上げ(^^;)、畑で肥料散布を実施し ました。

春野菜専用畑の面積は50坪(164u)です。
管理機を使うので作業時間は、1時間程度で済みました。
土も適度な湿り気で抜群のタイミングと見ました。明日からは雨が降りますので、顆粒状になった肥料も柔らかくなり、次回耕 耘時には破壊され細分化されて土の中に散っていくでしょう。

まず粒状苦土石灰を総量で10.5kg、63g/u散布した後、有機50%配合の『有機化成8−8−8』を総量で60k g、364g/u散布しました。
窒素・リン酸・カリ有効成分で各々約30gという事になりますね。

肥料は、昨年まで有機配合肥料を使用していましたが、この肥料の欠点は有機肥料に油かすなどが利用されていますので、粉末 状の為軽くて散布時にフワッと舞い上がり、散布時に遠くに飛んでくれないという問題がありました。
もちろん、細かい粉末状という事は肥料分として分解が早いというメリットはありますが、肥料散布にムラが発生するリスクが つきまといました。

そこで、今年から有機化成肥料を使用してみることにしました。
この有機化成肥料は顆粒状となっており、見事に粒子の大きさは揃えられていますね。
適度に軽く、非常に散布しやすかったです。
顆粒の大きさは、“『糞転がし』が転がす糞を一回り小さくしたもの”と表現すれば解りやすいでしょうか(笑)。

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ミャー菜園の施肥の特徴は、
1,全面散布方式
2,元肥のみ(元肥で全量散布、追肥無し)
3,果菜類も葉菜類も同量の肥料分を与える


という方式です。元肥のみで追肥はないので管理作業は楽ですよ〜(^^;)。

しかし、初期成育時に過剰に肥料が存在してしまいますので、ミャー菜園の施肥方式でのデメリットは、
1,茎葉の過繁茂につながりやすい
2,葉菜類は病害虫激発のリスクがある
3,雨で肥料が流失し、栽培後期は肥料切れのリスクがある
4,株のすぐ近くに肥料があるので、根の発育が弱く狭い範囲に留まる


一方、メリットとしては、
1,追肥がないので“根焼け”などの根へのダメージがない
2,肥料の畑への残留を最小限にする事ができる
3,野菜の成長具合を見ながら翌年の施肥量を調整できる


などの特徴がありますかね(^^;)。
野菜の成長と肥料との因果関係を把握しやすいというメリットは何物にも代え難く、これからもずっとこの方式で実施する事 でしょう。

また、全ての畝にマルチをする方式の栽培ですから、少し早めの施肥を心がけています。
マルチの下は意外にも、有機物の腐熟が無マルチと比較して進みにくいという特徴がありますので、有機肥料を利用する関係か らその点に注意を払いながら、肥料の有効性を確保しています。

肥料設計もトマト栽培を基準として設定しています。
ですから、概ね果菜類については過剰施肥とはならないはずですが、どうしても葉菜類や根菜類については、過剰施肥の傾向に なってしまいますね。

しかし、今年の施肥レベルですと、遅効性の有機肥料も含まれている事ですし、葉菜類などについて目立つ弊害が発生する可能 性は少ないとみています。

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ところで、昨年は施肥についてある実験をしてみました。
明らかに過剰施肥であるという状況を作り、その結果として野菜はどのような成長を示すか実験をしてみました。
一度“過剰施肥の限界点は何処か”を試してみたく実施する事にしたのです。

昨年の肥料散布は有機配合8−8−8含有のものを総量で90kg散布しました。
547g/uで有効成分は各々約44g/uという事になりますね。

栽培の結果としては、果菜類については過剰施肥の弊害はほとんど認識できませんでしたが、葉菜類の中でキャベツと巻きレタ スに弊害が出たように思います。

キャベツはアブラムシが激発し、手がつけられないレベルとなった株が、全体の三分の一以上発生しました。
外葉も巨大となり、幅がなんと50センチ以上にもなりました。
これほど巨大な外葉は、長年栽培していて初めての経験です。
外葉の大きさに反比例するかのように、結球は小さくなっていきました。

巻きレタスも外葉が巨大になり、明らかに異常な草姿となりました。
結果として巻きは弱く、巻きの形状もいびつないわゆる奇形果が多数でました。

いずれもかつて経験したことのないレベルのものであった事から、窒素過多にその原因を求める事が出来ると感じています。
特に葉菜類、そして果菜類・根菜類いずれもアブラムシその他の害虫が、全株の三分の一以上にわたって激発するような事態に なりましたら、それは明らかに窒素過多であると認識して間違いはないと思います。

ですから、そのような状況から私たちが学ぶものがあるとすれば、来年の施肥は窒素を少なくする必要があるという事ではない でしょうか。


昨年は過剰施肥による現象を、いろんな細かい部分で観察する事が出来、いろんな意味で貴重な経験を積む事が出来ました。

ミャー菜園では、これからもトマト栽培を中心に野菜栽培を続ける予定ですので、葉菜類には常に過剰施肥がつきまといます。

これからも、施肥量については果菜類と葉菜類が共存出来る落としどころを探っていきたいと思っています。

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私たち人間が野菜栽培について、直接的に関与できるのは、この施肥の時点までですね。
これからは野菜自身が肥料養分を自らの意志で吸収し、自身の力で細胞を増殖させ成長していく事になります。

自分の好きなように移動が出来ない野菜たちにとって、快適な生活を晩年までおくり豊かな実を結ぶことが出来るか、あるいは 病害虫に侵され永遠にこの世とおさらばするかは(^^;)、菜園主の心がけしだいですよ(笑)。
だからこそ、“土作り”で私の誠意を野菜たちに示してやりたいと念じています。

このように人と野菜との関わりについて考察してみますと、私たちは“野菜を育てる”という表現を安易に使い、あたかもオー ケストラの指揮者のように振る舞っていますが、栽培全般を俯瞰してみれば、種を土中に埋めたこと以外、人はほとんど何もし ていないに等しい状況ではないでしょうか(^^;)。

せっかくミャー菜園に縁があってここで育つ野菜たちが、できるだけ快適に過ごしてもらえるように、播種や定植をしてから は、注意深く“見守って”いきたいと思います。
少なくとも成長の邪魔はしないように、心して取り組んでいきたいと思いますね(^^;)。


    《 肥料データ 》
肥料の種類  炭酸カルシウム肥料
肥料の名称  粒状16炭酸苦土石灰
保証成分量  アルカリ分 55.0%
          可溶性苦土  16.0%
          内く溶性苦土 11.0%

肥料の種類  化成肥料
肥料の名称  有機入り化成肥料8−8−8−3
保証成分量  窒素全量 8.0%
          内アンモニア性窒素 4.0%
          りん酸全量 8.0%
          内く溶性りん酸 7.5%
          加里全量 8.0%
          内水溶性加里 7.8%
          く溶性苦土 3.0%




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 ■春夏野菜作りの準備が始まりました(^o^)■
―2005年(平成17年)2月27日―


この文面は『菜園観察日記』に投稿したものを転載致しました。


春への足音が小さくも確実に近づいていますね(^o^)。
庭にあるツルバラの新芽も1センチ以上に伸長していました。他の花木の芽も少しずつ膨らんできています。

  天候にも恵まれて終日穏やかな日和でしたので、菜園にたくさんの方が出向いて思い思いに作業をしていましたよ(^o^)。

今日は春野菜専用畑に腐葉土と有機石灰を鋤き込み、管理機にて耕耘しました。
昨年12月12日エン麦を天地返しにより鋤き込んでから初めての耕耘でした。約二ヶ月半寝かせておいたという事になりま す。

  今年に入ってから適度の間隔で雨が降りましたのでエン麦の腐熟も順調に進み、まずまずのレベルに到達していて満足出来ま した(^o^)。
各野菜の第一回目の播種までにはまだ一ヶ月近くありますのでね、更に残存茎葉は少なくなっていくと思われます。

腐葉土などの鋤き混みの手順を説明いたしますと、朝六時台に畑に出向き有機石灰『天然貝化石』を春野菜専用畑50坪に総 量30キログラム(180グラム/平米)散布しました。

この『天然貝化石』はかなり細かい粉末ですので、強い風の状態で散布すると飛ばされてしまいそうです。
今の時期は結構北風の強い日が多いですからね。
ですから、日の出前の無風状態を狙って、100%有効に散布しようと言う訳です。
それに、お隣さんの野菜作りのお手伝いをするのもシャクですからね(笑)。

この日の朝もほぼ無風状態でしたから、完璧な散布作業が出来ましたよ(^o^)。
同時に『もみがらくん炭』を36リットル(0.21リットル/平米)散布しました。

そして今朝は快晴でかなり強い霜が降りましたので、耕耘作業を午前中にやると粘土のように土をこねてしまいかねませんの で、耕耘作業は昼から開始することにしました。

昼からの作業は、まず腐葉土『赤城山産腐葉土』を30リットル入り60袋、総量1,800リットル(10.9リットル/平 米)散布してから、管理機にて一往復耕耘しました。

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ミャー菜園では、堆肥や肥料などの鋤き込みは二度に分けて実施していますので、一週間後の来週の日曜日に肥料を鋤き込むこ とになります。

腐葉土と肥料を同時に散布してしまえば楽なのに、なぜ二回に分けて散布するかを説明させていただきます。

ミャー菜園では、肥料は「有機配合肥料」を使用します。
完全有機栽培ではありませんので、化学肥料も当然含まれていますよね。

家庭菜園を始めて間もない頃の体験ですが、ある貴重な体験をしました。
サツマイモのツルが50センチほどに伸びた頃でしょうか、追肥を施そうと有機配合肥料をバケツに入れ、素手でつかみながら 散布を始めました……。
その時にたまたま手に切り傷があって、その切り傷に化学肥料が接触し、滲みてものすごく痛かったですよ〜〜(^^;)。

また同時に、有機配合肥料を散布する時にサツマイモのツルと葉にもかけてしまいましたが、見事に化学肥料を被ったツルと葉 の部分は、焼けて萎れ致命的なダメージを受けてしまいました。

この経験から、野菜に対しての化学肥料の扱いは、劇薬と同じぐらいに十分に注意しなければならないと感じました。

この体験を元に腐葉土の散布について考えてみますと、腐葉土はある意味微生物の集合体とも言えますよね。
ですから、例えば腐葉土を畑に散らした後、今度は有機配合肥料を全面に散らしたなら、腐葉土に付着する微生物に有機配合肥 料の“劇薬部分”が接触し、私が体験したのと同じように微生物にとっては皮膚が痛くてたまらないと感ずるかもしれません (^^;)。

もしも人間が微生物の声を聞くことができるなら、菜園全体から微生物の発する“熱ちちち……”とか“痛たたた……”とい う声がたくさん聞こえるかもしれませんね(^^;)、ちょっとオーバーかな(^^;)。
痛いというレベルで済んでしまえばよいですが、繊細な微生物の事ですから、化学肥料に接触しただけで、おびただしい数の微 生物たちが死んでしまうかもしれません(^^;)。

なるたけ多くの微生物を含んだ堆肥を鋤き込むことがフカフカの土作りには有効ですから、せっかく散布するのに微生物が減少 するような事態は出来る限り避けなければなりませんね。

重箱の隅をつつくような小さな話題ですが、農作業とは細かい細かいノウハウが集まった総体の呼称ですから、ささやかな事柄 にも出来る限り目を向けていきたいものですね。

腐葉土の微生物を減少させない為に注意点を項目として列挙してみますと、
1,散布後乾燥させると微生物が死滅するので、速やかに鋤き込む。
2,化学肥料などと同時に鋤き込まない。
3,土の乾燥しすぎ、湿りすぎの状態で鋤き込まない。


  これらに注意して作業を進めれば万全ですね(^o^)。

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無事に有機石灰ともみがらくん炭、腐葉土の鋤き込みが完了してホッとしているところに、野菜作りを熱心にやっている方々が 私の菜園を訪ねてきました。
私も久しく畑に行っていなかったので、今年になって初めて会う方ばかりです。

いろんな話題が駆けめぐりましたが、途中彼らから次のような語りかけがありました。
「中澤さんの土には結構小石が混じっていますね……。」と語りました。
その語りかけの真意は、もう少し小石を拾い出したらもっと“よい土”になるのでは?という意味が込められているのは明白 ですね(^^;)。

私はその時に次のように答えを返しました。
「意図的に小石は拾い出さないようにしているんですよ」と。

ミャー菜園では、作業に支障をきたすような大きな石はもちろん拾い出しますが、例えば三センチぐらいまでの作業に支障をき たさないレベルの小石は、次のような理由から意図的に畑に残しています。

フランスのワインの産地ではブドウの栽培が多いようです(当たり前か(^^;))。
気候が冷涼な彼の地では、小石をわざわざ他の場所から持ってきてブドウ畑の土に混入しているそうですよ。もちろん全ての畑 ではないようですが……。

なぜわざわざ小石を混入するかと申しますと、学校で勉強した事が思い起こされますが、石は比熱が高いことが知られています よね。

つまり一度熱を与えると、なかなか冷めにくいという性質が高い訳です。
昼間太陽光線により小石は暖められます。そして夕方から夜になっても小石の持つ熱により、いつまでも土を暖かい状態に保っ てくれるというわけですね。
つまり小石は寒い地方においては、天然の暖房器具という訳ですね(^^;)。
日本でいえば「湯たんぽ」かもしれませんよ(笑)。

この話が正しいかどうかは未だ自信がありません(^^;)。
ただ、私はこの話を聞いて“なるほどな……”とかなり強く納得してしまいました。
その時から、ここ埼玉県あたりでも真似てみる価値があるなと感じて、意図的に小石は拾い出さないようにしています。
 
北海道と鹿児島ではまた違った見解となるかもしれませんし、嬬恋などの高原地帯ではまた違う方法もあるかもしれません。

畑の小石は野菜栽培にどのような影響を与えるのか!!!。
野菜作りのノウハウ本がたくさん出版されています。
土作りの解説部分では必ず団粒構造にする事が大切だとか、フカフカの土作りを目指すべきだなどと必ず記載されていますが、 小石の効用の是非についての見解を見たことがありませんね(^^;)。

  話題にも上らないほど大した問題では無いのかもしれませんが、野菜作りの情報収集に熱心な私の目にも、ここ10年来留まった 事がありません。

ささやかな話題というレベルかもしれませんが、寒い地方の方々は一度小石の効用の是非を再認識してみる価値はあると思いま すがいかがでしょうか……。


天候にもよりますが来週の日曜日には肥料を鋤き込む予定です。

関東平野部でも、いよいよ春野菜作りが本格化してきましたね(^o^)。
さあ腕まくりして今年の野菜栽培も頑張りましょう(^^)/。




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