んなこと
old page
Instagram
Flickr
Contact
(kamitarou0705"アットマーク"gmail.com)
2025
04 19

木金と金沢出張の後、19時頃に富山に移動して駅前の安宿に。喉が痛くなりそうだったので、駅前で薬を買ってすぐに寝る。翌日は大丈夫だったので、中島閘門を目指してランニング。ホテルで少し休んでから、富山市ガラス美術館(期待してなかったけどとても良かった!)の後、蕎麦珈琲でお腹を満たして、上越妙高に移動して小林古径記念美術館へ(ここも良かった!)。

ずっと仕事が心の片隅にあり鬱々としているけど、久しぶりに楽しいと思える時間を過ごせた。この後、何か悪いことが起きないかと心配してる。
2025
04 12

京都トレイルラン東山コース大会に参加してきた。最近、「何時まで元気に動けるかわからないから」という理由で、無理してイベントを入れている。でも、それが寿命を縮めるような気がする。特にトレイルランは無理をするので、いつかぽっくり倒れるかも(苦しまなければよいか)。

コースは事前発表より累積標高がありきつかったけど、ゴール地点の静原の桜がとてもきれいで、地元の?子供達からの「がんばれー」との応援の中、ゴールできたのが嬉しかった。

帰りに恵文社一乗寺店に。いつ来ても良いお店だと思う。
2025
04 06

今週は、久しぶりに大阪と神戸に日帰り出張。仕事はうまく終わって、急ぎ三ノ宮駅から電車に乗って大津駅へ。初めての駅に降りて、トイレで着替えて、近くの里山と琵琶湖周辺を走る。そして一番の目的の銭湯へ向かうも、なぜかやっていない。あれ?と思いながら近くにあるもう1つ銭湯へ。店主が「走ってきたんかい」と優しく迎えてくれて、気持ち良くお風呂に入ることが出来た。大津はいい街だな。

見た映画、『マルホランド・ドライブ』、『ふたりの女王 メアリーとエリザベス』。
2025
03 30

毎年、定点観測のように檜洞丸に登っている。今年は前日に雪が降ったようで、思ったより雪があった。「自然の中で、体が思うように動いて、嬉しいな、いつまで続けられるかな」と歌うように独り言を言いながら下山した。

読んだ本、『ゴンベの森へ』(星野道夫)。「どれだけ違う世界で生まれ育とうと、私たちはある共通する一点で同じ土俵に立っている。それは、たった一度の人生をより良く生きたいという願いなのだ」。
2025
03 23

昨日は土曜日なのに仕事のゴルフがあって、朝4時過ぎに家を出て秩父まで。せっかく遠くまで来たのだからと、ゴルフの後は道の駅とスーパーに寄って、秩父の食材を買って帰る。

今日は疲れていたので、ゴロゴロと本を読んで、夕方走りに行く。山の上の神社の近くを走っていたら、おばあちゃんに声をかけられて、「ほらあそこ、タヌキ。私がエサをあげているの」とのこと。もしかしたら良くないことなのかもしれないけど、「お世話よろしくお願いします」といって、そそくさと立ち去る。

読んだ本、『私の最後の羊が死んだ』(河崎秋子)、『エンド・オブ・ライフ』(佐々涼子)
見た映画、『Shall we ダンス?』。
2025
03 16

5日間、なんとか乗り切って迎えた週末は雨。仕事はいろいろと矛盾をはらんでいて、どうしたものかと思いながら、目の前のことで精一杯。とにかく、もっと割り切って、削ぎ落して、笑ってごまかして。

見た映画、『ザ・ホエール』。キリスト教の知識や白鯨を読んでないので、よくわからない部分があるけど、最後は泣かされてしまった。
2025
03 09

土曜日は雪が降った。でも、日曜日は花粉が舞った。花粉の飛び始めだけは、くしゃみばかり出てつらい。

読んだ本、『遠慮深いうたた寝』(小川洋子)。待望の文庫本。
2025
03 02

秘書的な仕事でオーストラリアのサンクチュアコーブへ。色々気を使うことが多くてへとへとだったけど、オーストラリアは人が優しく、全体としておおらかで、幸福度が高そうに感じた(調べたら実際に高かった)。争いが絶えない国々から少し離れて、独自性がある反面、少し文化的な面は少ないのかな。

機内で見た映画、『朽ちないサクラ』。
読んだ本、『ブルースだってただの唄』(藤本和子)。
2025
02 24

3連休で、早くも2月が終わろうとしていいる。最近、効率よくたくさんのことを経験することが正しい、という論調が目に付くようになった気がする。僕自身、そんなことを思うことが増えた。そして、いつの間にか「幸せ」の価値が下がってしまったような気がする。

たくさんの経験を重ねると、少し不安が消える。でも、根本的に不安が無くなることはない。それより、何もしなくても、不安があっても、その時間を穏やかに過ごせて、そこに幸せを感じられることの方が、正しいような気がする。

読んだ本、『キーウで見た ロシア・ウクライナ戦争』(平野高志)
2025
02 16

ふとサイトを見たら予約が取れたので、江之浦測候所に行ってきた。想像していたよりも敷地が広くて、ちょっとしたハイキング。これを作ろうと思い、実行する。そのエネルギーに触れることが出来たのが、個人的には一番良かった。

読んだ本、『世の中と足並みがそろわない』(ふかわりょう)。
見た映画、『パリタクシー』、『南極料理人』。
2025
02 09

2月は毎年気温の底で、今週も寒い日が多くて、でもその分風景がキリっとしていて、世界が綺麗に見える。ここを過ぎると、あっという間に汗ばむような春がやってくる。いろんなことが少しずつ変わっていく。変わらないことはないのだと、分かってはいるけれど。

読んだ本、『へたな旅』(牧野伊三夫)。
見ているドラマ、『ホットスポット』。久しぶりにドラマを見ている。
2025
02 02

水曜日、関連会社との会食で当たったのか、単純に量が多かったのか、疲れていただけなのか、食あたりのような症状で、翌朝3時から嘔吐が始まり、つらい時間が1日続いた。こういう時にいつも思うことは、気持ち悪くなく、眠れて起きて動けることは奇跡だと。自分が胃腸が弱い、弱者であることを忘れないで。同じような他者に対して、想像力を忘れないで。

細く長く、世界を世界を見ていられるように、生きていかないと。そして、2月が始まる。

読んだ本、『人を襲うクマ』(羽根田治)。会社の人から読めと言われたので。これも想像力、山に登ればいつ何時遭遇するかわからない。
2025
01 26

髪が伸びすぎてボサボサなのに、床屋に行くのが面倒なので、「もう1週は大丈夫」と言い聞かせて、明神ヶ岳に登りに行ってしまう。そそくさと下山して、小田原の中嶋湯で冷えたからだを温めて、杉清商店でおでん種を買って帰る。

この年になってしみじみ思うことは、何かを好きになることは、若い時は当たり前だったけど、今はとても得難い。思い出に助けられる、ということを実感している。

読んだ本、『もう生まれたくない』(長嶋有)。
聴いた音楽、『HOUSE』(阿部海太郎&武田カオリ)。
2025
01 19

普通に暮らす、世の中を素直に見ながら、というのはなかなか難しい。自分のことなのに。

見た映画、『花椒の味』、『戦場のピアニスト』。
2025
01 12

仕事が始まってしまった。休みボケもなく、すんなりと仕事に戻ってしまった。そして3連休に倒れ込む。

なんとなく、行き止まり感がある。仕事をしていると忘れられるけど、休みになるとより強く感じる。年齢的なものなのかな。
でも、寒い中走って、お風呂に入ると全てが流されている。お風呂は偉大だ。多くを求めず、毎日、ご飯が食べれて、温かいお風呂に入れるだけでいいじゃないか。そう思うことにする。

見た映画、『怪物』。
2025
01 05

明けましておめでとうございます。

せっかくの連休、1日1日を大切に、毎日何かテーマを持ってと思って過ごしたけど、年に1回しか行かない三崎港のカフェに行ったり、山に登ったり(白谷ノ丸近辺を30km…寒かった)、小西真奈展を見に行ったりしていたら、あっという間に過ぎてしまった。今年も無事に生き延びることが、何よりの目標。

明日からいつものように、目覚まし時計をセットしないと。

見た映画、『ホールドオーバーズ』。
読んだ本、『脳の闇』(中野信子)
2024
12 29

逃げ込むように年末。今年もあっという間に終わってしまった。これはもう不可逆的なことで、これらも時間はあっという間に過ぎていくことだろう。どこかでそのスピードが、少しでも落ちてくれるといいのだけれども。

合理的な呪縛から、少しでも逃れることが出来ますように。

読んだ本、『黛家の兄弟』(砂原浩太郎)、『夜明けを待つ』(佐々涼子)。
2024
12 22

今週は規模の大きなゴルフコンペの幹事をしたり、飲む機会が続いたり、昨日はイベント対応で出社したりと、ヨレヨレになりながら、時間だけがあっという間に過ぎていく。今年の年末年始は暦との相性が良くて休みが長いので、何とか無事にたどり着きたい。そして本とラジオを持って、温泉のある静かな山に籠りたい(願望)。

見た映画、『エクス・マキナ』。
2024
12 15

学生時代の友人との忘年会で、老眼になっていること、仕事の後の夜は頭が働かず何もできずに早く寝てしまうことが一致して、自分だけではないのね、と少し安心した。
忘年会の後は、ひとり山手駅ちかくのいなり湯に寄って帰る。銭湯は物理的な幸せをくれる。近所のお気に入りの銭湯が無くなってしまったのが、いまさらながら寂しい。

読んだ本、『僕たちの保存』(長嶋有)。
2024
12 08

今日は、武田の杜トレイルランニングレース。甲府は友人もいるので知っていると思ったけど、甲府の近くにこんなにも気持ちの良い山と湖があるとは知らなかった。調整不足なので後ろの方からスタートしたら、ずいぶんと楽をしてしまった。でもその分、最後まで楽しく走れた。タイムより楽しいのが大事だよ。

見た映画、『ロスト・キング』。
2024
12 01

長野県は伊那市、駒ケ根市のあたりに行ってきた。晩秋と初冬の間みたいな感じで、空気が澄んでいた。この季節が一番好きだ。

読んだ本、『いのちがけ』(砂原浩太朗)。これもまた良かった。
2024
11 24

週末は初冬らしく空気が澄んで、空が綺麗だった。銀杏の紅葉も見ごろを迎えていて、黄色が夕闇に映えていた。仕事で少しトラブルを抱えていて元気が出ないので(いつものことだけど)、遠くへは行かず、日進堂でパンを買って、ミルアンドコーヒースタンドでコーヒーをテイクアウトして、海辺でぼんやり食べる。

読んだ本、『地図なき山』(角幡唯介)。夏頃だったかな、近所の山を走っていたら、前から角幡さんが走ってきた。小心者なので、声をかけることもできず。
2024
11 17

群馬県藤岡市で開催された、さくらやまトレイル2024に参加してきた。25kmなのでそこまで追い込まれないかな、と思ったけど、しっかり追い込まれた。トレラン大会も少し慣れて、その分感動も薄れた。わざわざ遠くへ行かず、家の近所を一人で走る方が良いと思う反面、でも、年に数回は大会に参加して、人に揉まれるのが大切な修行と思う。ちなみに、トレラン大会にはメインストリームにはいない人達が集うので、ある意味楽だったりする(半面、あまり口外しない方がいい趣味なのかも)。

読んだ本、『ハルビン』(キム・フン)。
2024
11 10

社員旅行で島根県に行く。昭和な宴会があったりと、ほとほと疲れる。旅行中、会社と同じ顔でいいのか、素を出していいのか悩む。素があまりにぼんやりしているから、こんな人だったのかと思われるのが怖い。というか、誰に対しても素を出すのが怖い。私にとっての永遠の課題。

読んだ本、『コンビニ人間』(村田紗耶香)。いつか読もうと思って図書館で借りたけど、自分にとってはタイムリーな内容だった。仕事をしている(ふりの)顔をしていると、誰からも疑われず楽である。
2024
11 04

今年最後の3連休だったとか。土曜日はひどい雨で、ゴルフが中止になって良かった。昨日今日は、秋晴れの気持ちの良い天気だった。昨夜は久しぶりに映画館に行って、CIVIL WARを見た。予告編とはずいぶん違う印象で、報道カメラマンに焦点を当てた映画だった。死体がたくさん出てくるので見る人を選ぶけど、考えさせる要素があり、音楽も良く、全体として没入感のある秀作だった。これを見ると、アメリカ大統領選挙の結果がすごく気になる。

読んだ本、『すべての、白いものだち』(ハン・ガン)。散文と詩の間のような本。この人の本はもっと読んでみたい。
2024
10 27

今日は仕事仲間とハイキング。でも、仕事の話をすると暗くなる。先のことはわからないから、一つ一つ、できることをしていくしかないと思う。

読んだ本、『バリ山行』(松永K三蔵)。登山の小説というより、お仕事小説のような。この中で出てくる会社も、とても暗くて大変で、他人ごととは思えない。
2024
10 20

昨日は30℃で今日は15℃と、気温差が激しい。そして、まだ暑い日があるのが怖い。あたり前に続いていたことが、続かない時代になりつつあるような気がする。そんな中、この秋も変わらずキンモクセイが香り始めた。

読んだ本、『三体V下巻』。やっと三体シリーズを読み終える。SF好きでないとつらいかもしれないけど、最後まで夢中になって読むことができる秀作。
2024
10 14

三連休の最終日。この連休は晴天に恵まれてよかった。来月大会が控えているので、今日は大山近辺をトレラン20km。
登山口に合った日向薬師珈琲焙煎所のコーヒーが美味しかった。

先週は木金と松山に出張。松山は地方都市の寂れ感がなくて、活気があって、道がフラットで、生活しやすい街だと感じた。本の轍という本屋さんも、店主が気さくに話しかけてくれて良かったな。

読んだ本、『彼方なる歌に耳を澄ませよ』(アリステア・マクラウド)。ずいぶん前に図書館で借りて読んだけど、もう一度読みたくなって買ってしまった。
2024
10 06

10月である。今年は残り3ヵ月である。どうりで美味しい柿がスーパーに並んでいるわけである。

会社のイベントに来てもらったヴァイオリニストが出るので、思い切って初めてオペラ、ローエングリンを見に行った。想像するオペラと違って、橋本愛さんの一人舞台だった。よくわからないけど、すごかったのは間違いない。

読んだ本、『藩邸差配役日日控』(砂原浩太朗)。お勧めしてもらった本。時代物はほとんど読んだことがないけど、落ち着いた筆致で心の機微が書かれていて、とても良かった。
2024
09 29

社内外の調整事に振り回されて、よろけるように週末。涼しくなったので、久しぶりに走りがてらベーグルを買いに行く。相変わらず温めるとほくほくとして美味しい。走って、家事をしたら、後は昼寝と読書を堪能して、夕方からお風呂に入る。こういうことが楽しめるのが、秋だなぁと思う。

読んだ本、『底辺駐在員がアメリカで学んだ ギリギリ消耗しない生き方』。友達にいそうなyoutuberの人。生きるために頑張って語学留学したのだな。
見た映画、『夢の涯てまでも』。アマプラに好きな「パリ、テキサス」が上がっていて、同じビム・ベンダース監督の未見の作品を見る。カットの美しさは見事。でも長すぎるし、ストーリーもどうかな…。
2024
09 23

3連休、思ったよりも疲れが溜まっていたようで、何となく調子がおかしい。前半は雨が続いたので(それでも大した雨ではなく)、最低限やっておくべきことをしながら、後は寝て本を読んでを繰り返す。今日は涼しくなって、暑さという圧力が無くなったことを実感する。

先日の山旅の際、登山口まで車で片道5時間だったので、オーディブルの無料会員になって村上さんのスプートニクの恋人を聴いた。オーディブル、悪くはないけどラジオドラマのような臨場感はなく、こういう長旅の時以外は活用することはないかなと思う。

読んだ本、『世界の適切な保存』(永井玲衣)。本を読みながら、昔のように世界に対して問いを立てなくなってしまったことに、気が付く。
2024
09 15

「これは修行」と思いながら、久しぶりにテントを担いで南アルプスは光岳と聖岳に2泊3日で登る。泊りのハイキングは、お風呂に入れず体(と服)が臭くなる、食事は軽量化のため飽きてしまう、夜は眠れない、などネガティブな印象があるから。

でも、日の出よりも早く動き始めて、息を切らせて登った山頂で、靴を脱いでカロリーメイトを食べながらぼんやりと山を見る時間は、日帰りでは得られない。また、今回はテント場で山道具など楽しく話をしてもらった人もいた。日帰りハイクやランの方が単純に楽しいけど、年に1回はテントを担いで山に登ろう。
2024
09 08

厳しい残暑が続いている。来週は久しぶりにテントを担いで山に行こうと思ったから、そのトレーニングのために蛭ヶ岳に登って、そそくさと温泉に逃げた。

読んだ本、『タラント』(角田光代)。
2024
08 31

台風が接近する中、普段の仕事とは全く関係がないのだけど、会社で若手ヴァイオリニストの演奏会を開催した。その方はクラシックだけでなく、現代の作曲家の作品も好きなようで、演奏家というより芸術家という感じがした。自分が好きなことを中心に生活を回している感じが、まぶしくて興味深い。打算的で損得を考えて行動してしまう自分のつまらなさに、身が縮こまる。

読んだ本、『百年の孤独』(ガブリエル・ガルシア・マルケス)。やっと読み終わった。良い睡眠導入剤…いえ。
2024
08 17

少しずつ陽が沈むのが早くなり、夕方にはひぐらし、夜には鈴虫が鳴くようになった。秋の気配が少しして、体も少し楽になったような気がする。

読んだ本、『負うて抱えて』(二階堂和美)。
2024
08 17

大学時代の友人と都内で飲むことになったので、お昼に上野にいって「デ・キリコ展」と「大地に耳をすます 気配と手ざわり展」を見る。キリコは子どもの頃、家にあった美術全集の中で一番奇妙で好きだった。家の本棚には、他にも作家全集もあった。あの頃は全集をそろえるのが流行っていたようだけど、今にして思うとちゃんと読めばよかった。

読んだ本、『世界裁判放浪記』(原口侑子)。
2024
08 11

韓国はソウルに行ってきた。勤続25年(!)の御祝い金がもらえるので、貯金するよりパーッと使ってしまおうと思って。航空チケットとホテルだけの予約でも、アジア圏だしスマホも通じるしと、何の不安もなく2時間くらいで異国に行けるのは面白い。毎朝ランニングして、ご飯食べて、本を読んでいたら、あっという間に過ぎてしまった。

読んでいる本、『百年の孤独』。飛行機やホテルで読むも読み終わらず。
2024
08 03

この暑い中、不承不承ゴルフに行って、とても疲れた。でも、翌日は暑い中に走りに行くのは、自分でもどうかしていると思う。走ることが免罪符で、その後はエアコンの効いた部屋で本を読んで寝てぐうたら過ごす。

日本の気候が変わってしまったかのような暑さが続いて、人以外の生態系に与える影響もそのうち顕著になるだろうと思う。それでも今は普通に暮らせている。そのことを有り難いと思う。

読んだ本、『カフカ短編集』。
2024
07 28

しばらく貧血に悩まされるも、週半ばくらいから体調が戻る。でも、毎日暑くて会社に行くだけでも大変。そんな中、イベントやCSR活動があり、その準備に追われる。仕事があるのはありがたいけど、直接的にお金を稼ぐことにつながらないので、何をしているのやら、と思ってしまう。でも、仕事は仕事。

もう7月もお終い。文化的なインプットが不足している。

読んだ本、『文化の脱走兵』(奈倉有里)。
2024
07 21

北海道に行った連休明け、仕事をしているとどうにも寒い。今日は冷房が効きすぎているのかしら、と思うことにして、溜まった仕事を片付ける。でも、帰りの電車の中で貧血になって、這うように家に帰る。喉も痛くなってきたので、これは流行りの病では、と思う。でも、熱は出ていないので、マスクをしてだましだまし仕事を続けて、週末に逃げ込む。やれやれ。何はなくとも健康はありがたい。

見た映画、『アフターサン』。
2024
07 14

今年もぶらり北海道。今回は日高町本町にある、ひだかくるみちゃんハウス、という平屋の一軒家を友人と借りた。

日帰りの幌尻岳は、まあまあ疲れた。どことなく、ゼルダの伝説のような世界を登っている感じがした。天気もよく予定通りに登れたので、残りの日はセイコーマートと近所の蕎麦屋さんにお世話になりながら、近くをドライブしたり、本(『ワイルドサイドをほっつき歩け』ブレイディみかこ)を読んで過ごした。仕事で疲弊していたメンタルが、徐々に回復した。

最終日の早朝に近くの北日高岳に一人走りに行くも、熊が出るんじゃないかということに思い至り、走って駆け降りた。
2024
07 07

今年も酷暑が始まってしまった、と思う1週間。また一つ歳も重ねてしまった。そんな中、昨日はゴルフである意味仕事よりもつらい。でも、今朝も頑張って走りに行く。全身汗だくである。その後は、寝て本を読んで寝てを繰り返してヒットポイントを回復する。でも、エアコンがないと夏は生きていけない。

何気なく買った「きみのまち」(今日マチ子)がとても良かった。
2024
06 29

仕事のついでに、個人的に未踏の県だった和歌山に行ってみる。本町文化堂という本屋さんがとても良かったけど、ホテルで読もうと思い買った本が勘違いで数年前に買った本だったり、和歌の浦に走りに行ったら蒸し暑くて距離も長くて大変だったりと、いろいろあった。でも、別の古本屋で買った先崎先生の本の通り、人生、浮いたり沈んだりである。
2024
06 23

今週もどっぷりとよどみを抱えて週末を迎える。それに引きずられるのが嫌なので、昨日は午前中に丹沢に走りに行って、山のふもとにあるいやしの湯で癒される。

今日は梅雨入りにふさわしく雨が降ったりやんだり。梅干に紫蘇を加える。

読んだ本、『三体U下巻』。
2024
06 16

6月は祝日のないつらい月。そしてゴルフのシーズンが始まってしまって、今日は会社のコンペ。やれやれだ。

そんな日々のささやかな楽しみとして、寝る前に1Q84を寝落ちするまで読み直している。ハードカバーを古本に売って、文庫本を買いなおしたので。最初に読んだ時の印象は、あまり良くない。2度目の今もあまり良くない。でも物語には身を任せられる力強さがあって、疲れる日々にはそれが一番なのです。

見た映画、『草の響き』。これ以上壊れないように、僕も走っている。
2024
06 09

月曜日の午後から左目に違和感があって、あれよあれよという間に立派なものもらい。帰りに目薬を買って、でも目が小さいからあんまり目立たないな、という自虐的な独り言を言いながら数日耐えていると、木曜日くらいに目立たないくらいに治った。ものもらい、調べると疲れやストレスが細菌の感染力を下げて発生するとか。うーん、そういうことか。

読んだ本、『山伏と僕』(坂本大三郎)。
2024
06 02

今年もラッキョウを漬けた。初めて、八百屋さんで隣に並んでいた生姜も一緒に漬けてみた。例年は砂糖をレシピの半分くらいしか入れないけど、今年は8割入れてみたら、マイルドな味となった。ベストな分量かもしれない。

今週は会食が2回あって、昨日は会社関係で鋸山に登って、一人の時間が少なかった。今、ラジオで気象予報を聴きながら、やっと一人この文章を打っている。オホーツク海は今、濃い霧に覆われているらしい。

見た映画、『生きる LIVING』。脚本はカズオ・イシグで、抑制のきいた映画。
読んだ本、『わたしは孤独な星のように』(池澤春菜)。
2024
05 26

よく眠れない週末。平日は起きるのがつらいのに、週末は普段より早く目が覚めてしまうのは、なぜだろう。しかたないので、朝から『ダンケルク』を見る。しばらく、クリストファー・ノーランの映画を見直している。

7月に北海道の山に行くので、体を慣らすために少し高い山に登ろうと思い、小田原駅から明星ヶ岳に登って、箱根湯本に降りる。お風呂は近くの八里というところに。ここは時間が止まったような立ち寄り湯で、とても良かった。

見た映画、『リンゴとポラロイド』。

The Paper Kites - Pocket Full Of Rain (At The Roadhouse)
2024
05 19

今週は仕事が忙しくて、ゴルフもあって、体の調子が良くない。こういう時は自分を甘やかして、とにかく嵐が過ぎるのを待つしかない。

読んだ本、『見ることの塩 上巻』(四方田犬彦)。上巻はイスラエル/パレスチナ紀行。人は自分の好みに合った情報しか知ろうとしないし、違う視点もあるだろうと思うけど、イスラエルとパレスチナの現代史が旅行者の視点から描かれていて、とても興味い本です。この先も希望が持てなくなって、ちょっと気が滅入るけど。

2024
05 12

新緑が美しい季節。冬枯れの寂しい匂いも好きだけど、新緑の清々しい匂いも素敵だと思うようになった。今週末は小田原の方をふらふらと走る。歴史がそうさせるのか、この街は全体的に整っていて美しい。城山公園というところがとてもよさげで、走るより、シートとお茶と本を持って、半日過ごせば幸せだろうなと思う。走れなくなったら、そうやって過ごそう。

読んだ本、『三体U上巻』。読んでいたら久しぶりにインターステラーを見たくなって、見てしまう。

2024
05 06

GWという長い休みがあると、自分が戻ってくる感覚がある。後半は2日走って(熱海駅から玄岳を超えてあやめの湯までの26kmと、近所の17km)、1日は本をやっと片付けて(!)、1日はぼんやりした。

録画していたサカナクションの山口一郎さんのドキュメンタリーを見る。自分もここ10年と少し、仕事で違う自分を演じている感覚があって、ここ数年は虚無感というか、何をしても楽しくない感覚があり、走ったりして何とか誤魔化している。母が今の自分と同じ歳のころ、何もする気力が無いと言って寝ていたから、遺伝的なものもあるのかもしれない。一度決壊すると大変なようだから、無理をしないようにしようと思う。

読んだ本、『本日の栄町市場と、旅する小書店』(宮里綾羽)

2024
04 29

暦通りの休みなのでGW前半が終わる。色々と用事をこなす。でも本の片付けには届かず。やり始めれば終わるのに、やり始めることが出来ない。
外からはカエルの鳴き声が聞こえている。こんな曲を聴きながら、夜道を散歩したい。
The War On Drugs - Thinking Of A Place

来ないと思っていた便りが届く。

読んだ本、『つまらない住宅地のすべての家』(津村記子)。
最近見ているYoutube、『US生活&旅行』。友達にいそうな人。力が抜けていて、話し方が村上春樹のように独特なのも良い。
2024
04 20

今週は外出先で人に会うことが多くて、疲れる。働くことは大変だ。

ラジオでピーター・バラカンが葉山芸術祭でDJをするというので、自転車を走らせる。会場には思いのほか人が多くて驚く。コロナ禍が明けたのだと改めて思う。バラカンさんのDJは体が自然と動く選曲で、とても良かった。その前のかもめ児童合唱団は初めてだけど、子供達が歌っているのを見るだけで、涙が出そうになるのは、歳を取ったから。

読んだ本、『書くことの不純』(角幡雄介)。
2024
04 14

風邪がやっと治ってきた。ひどい風邪をひくと元に戻るのに、1週間はかかる。

坂本龍一が亡くなる前を記録した、NHKのドキュメンタリーを見る。この記録を見る限りだけど、衰弱しながらも最後まで生きる気力があった、かっこいい人。僕は風邪ですらもういいやと思ってしまう、ダメな人。

日曜日は国府津駅近くの里山に走りに行く。ため池にオタマジャクシがたくさんいた。春です。

読んだ本、『ロゴスと巻貝』(小津夜景)。
見た映画、『市子』。
2024
04 07

すっかり風邪をひいてしまい、水曜日は会社を休んでしまった。会社で咳をしている人がいて、それがうつってしまったようだ。体調が悪いと、普段見ないドラッグストアのチラシを隅々まで見て、何とか悪い時間をやり過ごそうとする。その時の集中力がいつもあるといいのに、と思う。とにかくたくさん寝て、早く治そうと努力する。

読んだ本、『高架線』(滝口悠生)。
見た映画、『天国に違いない』。
退屈だけど、何も事件が起きない本や映画が好きだと、今更ながらに思う。
2024
03 31

3月も終わろうとしてる。会議や会食があって疲れがたまっているのか、昨夜寝る前からのどが痛い。今日は初夏のような暑さで、寒の戻りで遅れていた桜が開花して、あっという間に満開になろうとしている。桜を見ながら公園でぼんやりしたい。

映画、オッペンハイマーを見た。原爆を開発して投下するあたりは、身に迫る思いで見る。色々な感想があると思うけど、伝記映画であり、あの時代にアメリカで何が起きていたのかを知るには、良い映画です。

読んだ本、『11の物語』(パトリシア・ハイスミス)。
2024
03 24

三浦半島のトレラン大会(40km)に参加した。序盤、アスファルトの坂道でよそ見をして転倒するなど、いろいろ反省点が多かった。後半は冷たい雨も降って、何でこんなことしているのだろう、つらいなぁ、と思いながらゴールに向かう。でも終わると短くて濃い旅したような気持ちで、頭もすっきりする。つらかったことも忘れ始めているので、またどこかで参加してしまうのだろう。

見た映画、『女王陛下のお気に入り』。
2024
03 17

数年ぶりに沖縄へ。今回は初めて那覇市内に宿泊する。国際通り周辺は人が多くて個人的には今一つ。思いのほか街中に猫が多くて、あちこちで立ち止まっては猫を眺めて撫でるを繰り返す。

予備知識もなく栄町市場内の宮里小書店に立ち寄る。店の片側の壁にだけ本がある感じで、あまり期待できないかな、と思う。でも、池澤夏樹の本がそろっていたり、国内外面白そうな本がたくさんあった。いろいろ買いたかったけど荷物になるので、『のりたまと煙突』だけ買って帰る。
2024
03 10

週の初めに上司からひどい暴言があったので、ここは一度嚙みつかないとと思い、言い返す。やれやれ、何という週明けなのだろう。予想外だったのだろう、その後は態度が普通になる。でも、そのことを夢にまで見る始末で、寝るのが平日唯一の楽しみなのに、ちっとも楽しくない。

読んだ本、『わたしを空腹にしないほうがいい』。若いってそれだけで素晴らしい。
見た映画、『アンブレイカブル』。
2024
03 03

3月になっていた。仕事も変に忙しく、しっかり寝ないとだめだなと思うもよく眠れず。

最寄りの駅ビルの本屋さんが今月末で閉店と知ってショックを受ける。チェーン店では無いように思うけど、親しみやすい店員さんはどこへ行くのだろう。会社帰り、どこで本を買えばよいのだろう。

見た映画、『キングスマン』。派手なアクションのエンタメ映画。悪役が、人間は地球にとって害虫というような感じで人を間引こうとする。小説『三体』も、人間に絶望した科学者が異星人に人類を矯正して(又は滅ぼして)もらおうとする。どこか相通じるところがあるような。ウクライナやパレスチナの状況から見ても、人類は成長していないことが分かる。未来への諦め広がっていったら、世界はどう変わるんだろう。



2024
02 25

3連休の週末。この前は春のような陽気だったけどまた寒くなり、一度片づけた湯たんぽを引っ張り出す。2日目は取引先のゴルフコンペに(嫌々)参加する予定だったけど、積雪予報で中止に。コンペは部下と交互に参加しているので、次は部下に参加してもらおう(腹黒い)。

そんなわけで時間が出来たので、電車で行きやすい大野山へ。山頂は思いのほか雪が積もっていた。

下山後に本屋さんで、文庫化するのを待っていた『三体』を買う。まだ3分の1程度だけど好きな世界観で、しばらくは通勤電車の楽しみになりそう。



2024
02 18

春のような陽気。宇佐美駅まで電車に乗って、巣雲山に登る。久しぶりに知らない山と街を走ると幸せを感じる。最後はsummit to seaで、ぼんやり海を眺めておしまい。

読んだ本、『熊本かわりばんこ』(吉本由美・田尻久子)。
見た映画、『NOPE』。

野村さんのラジオから流れて初めて知った、『赤い靴』。どこか諦めを感じさせるボーカルがとてもよい。



2024
02 12

週初めに雪が降って、夜には思ったより積もった。翌日にはすぐに溶けてしまったけど、週末、公園の片隅にはまだ欠片が残っていた。

部屋に本が溜まってきたので、雑誌を思い切って処分する。部屋がすっきりして良い。でもまた買おう。雑誌が無くなると寂しいから。

一冊の本を読むとドッグイヤーを数カ所つけていたのに、最近はほとんどない。読む本の問題ではなく、自分が変わってしまったから。ラジオから「これもまた過ぎ去る」という言葉。心に何も残さず、私はどこへいくのやら。

読んだ本、『マザリング・サンデー』(グレアム・スウィフト)。
見た映画、『オーバー・フェンス』、『過去のない男』。

2024
01 28

寒波がやってきた、1月の終わり。毎年このあたりが一番寒い。寒波の中、部屋の中を蜘蛛が元気なさそうに歩いていた。寒波が来たとはいえ、まだ生きているのは、暖冬だからなのかな。

今日は今年初めて床屋に行く。いつもがっつり切って、2カ月間伸ばす。本当はもっと頻繁に、程よい長さで保つべきなのだろうけど。色々と、めんどくさくなってしまう年頃。ここで踏ん張るべきなのだろうとは思うけど。

読んだ本、『いつかたこぶねになる日』(小津夜景)。文庫で、どこから読んでもよいので、次の旅に持って行こう。
見た映画、『七人の侍』。見てなかったのでなんとなく。
ANIMA - Thom Yorke -、9分以降が特に良い。
2024
01 21

久しぶりに雨が降った。それも週末に。朝から曇天の空を見ていると、心が落ち着く。それでも日曜の夕方には、まばゆい光が差し込んだ。

多様性が維持されることが豊かな世界。でも戦争や災害が発生すると、価値が中央に、力のあるものに収斂されてしまう。弱者は生きにくくなる。それは生き物にとって本質的なことなんだろう。でも、だからこそ、その時代、その場所で、許される限り多様性が維持された方がいい。価値観が違う他者を否定せず、私もあなたも自由に生きる世界がいい。

読んだ本、『ルスト・ラッド・ロンドン1』(シマ・シンヤ)。
The Only Moment We Were Alone.
2024
01 14

今年も仕事が本格的に始まってしまった。会議あり、日帰り出張あり、落ち込むことありで、疲れてしまった。でも、今年も適度に頑張らなくては。

月に数回行くベーグル屋さんは、駅前から離れていることもあり、人を見かけることが少ない。店主は静かなおじさんで、私も口が重いので、顔見知りになっていてもお互い何も話さない。頑張って年始のあいさつでも、と思って行ったけど何も言えず店を後にする。仕事だともう少しまともなんだけど。気軽な話が出来るような人になりたい。でも無理だろうな。

見た映画、『TAR/ター』。
見た動画、『ビール箱とねこ』。ついに猫動画を見るように…。
2024
01 08

2024年は元旦に能登半島地震、2日は旅客機と海上保安庁航空機の衝突事故が発生して、何でこんなことが続けて、と思う年明けとなった。ウクライナやガザでの悲惨な映像を見続けているせいか、はたまた自分には直接的な影響がないせいか、ともすればニュースを見ていない時は忘れてしまう。でも、衝突事故はともかく、能登半島は何度か訪れおり、身近とは言えなくても知っている場所なのだから、募金程度しかできないけど、しっかり見続けて考え続けよう。

見た映画、『PERFECT DAYS』。主人公は悟りを開いたかのような、あり得ない境地の人かもしれない。でも、僕には心に残る映画となりました。
2023
12 31

大晦日に珍しく朝から雨が降っていたけど、昼頃には晴れ始めて穏やかな年末となりました。でも少し暖かすぎる。今年は色々あったような、何もなかったような。無事に年末を迎えられたので、良い1年だったのでしょう(意味のない文章)。くだらない話をすると、個人的にはyoutube元年で、みんなが見ている理由がよくわかりました。年々視野が狭くなっているので、外(新しいこと)に目を向けることを意識しないといけないと思う年末です。良い年の瀬を。

読んでる本、『HHhH プラハ、1942年』(ローラン・ビネ)。
2023
12 24

少し考え事をしていて、夜道で見えにくくて、ほんの少し、車の側面をこすってしまった。傷は目立たないし、もう古くなってきたからいいけど、でも、なんてことない道でこすったこと自体にショックを受けている。多分、色々疲れているのだろう。やれやれ。

見た映画、『ゆれる』。
2023
12 17

年末に向けて侵攻中。この時期は毎年思うことだけど、会食が続く中、何とか無事にお正月休み逃げ込むことだけを考えている。

読んだ本、『小さな町・日日の麺麭』(小川清)。「なにはともあれ、生きて行かなければ。」という文に目が留まる。日々色々あるけど、食べることに困らず、仕事があり、週2日休めることは幸せなのだろう、と思わないと。
2023
12 09

朝早いゴルフコンペ(仕事)に参加するため、金曜夜に日光市に移動。ビジネスホテルの近くにあった食堂ニジコのチャーハンがおいしかった。コンペをつつがなく(?)終えて、車で30分ほどの距離にあるのでbullock booksに向かう。道中の冬に向かう景色がとても良い。bullockでは本を3冊と珈琲を頂く。何時までも続いてほしいとまたも思ってしまう。春になったら矢板駅からbullockによって、山を越えて新藤原駅に降りるコースを歩いてみたい。

読んだ本、『心は孤独な狩人』(カーソン・マッカラーズ)。関係ないけど、アメリカって暮らすのが大変なんだな。絶望します
2023
12 03

たまたま元気だった時に申込んでしまった、「おごせ・ときがわ」トレラン大会に行ってきた。仕事が忙しく疲れていたので、なんでこんな時にわざわざ、と思っていたけど、でも、紅葉の森の中を走るのは実に楽しかった。でも、30kmが限度かな...。

帰りに偶然立ち寄った味わい深いうどん屋さんは、14時頃だったのに、とても酒臭い中年男性が一人うどんをすすっていて、昨日飲み過ぎたのかな、と思いながら僕もうどんをすすって帰る。

見た映画、『すばらしき世界』。今年見た映画でベストになりそう。
2023
11 25

この季節にしては暖かい日が続いていたけど、今日は寒い1日。心が落ち着く、いや、落ち込んでいるので、走りに行ってごまかす。

たまたまつけたテレビで、ドキュメンタリーの賞をとった『ブラッドが見つめた戦争』を見る。広い視野持つ、聡明で冷静な若者が、紛争から戦争に巻き込まれる中で、相手を感情的に憎むようになる姿が描かれている。

戦争は日常の延長線上に、当たり前な顔をして隣りに座ってくるのだ。今は遠い出来事だけど、何時まで遠いと思っていられるだろうか。
2023
11 19

やっとたどり着いたお休み。新規プロジェクトに関わり始めて、面倒な仕事が増えてしまった。

海外出張中に突然欠けた奥歯を治療するために、やっと歯医者さんに行く。「ぼきっといいました?」と先生、「いえ気が付いたら欠けていたんです」と私。歯もぼきっと折れる程、元気がないんです。

見た映画、『グランド・ブタペスト・ホテル』。
2023
11 12

社員旅行な週末。コロナ禍が明けて、異動先での初めての社員旅行は人数が多くて、極めて昭和な団体旅行で、ヘトヘトになった。こういうイベントは自分の弱さを痛感させてくれる。良くも悪くも。行った場所は大分県で、別府温泉に泊まる。印象に残ったのは別府温泉よりも中津市で、お城があって、川があって、海があって、暮らしやすそうだった。入れなかった汐湯をいつか再訪したい。

読んだ本、『橙書店にて』(田尻久子)。予備知識なく読んだけど、行ってみたいと思わせる書店。
2023
11 05

昨日は休みで緩んでしまったからなのか、左耳の調子がとても悪く、耳鳴りがひどくて、使い物にならない1日だった。今日は回復したので、少し走りに行って本屋に寄って帰る。

読んだ本、『砂漠の教室』(藤本和子)。今のイスラエルとパレスチナとの紛争(戦争)をどう思うのだろう。
2023
10 31

お客さんの海外視察に付き合って、欧州へ。ロシアの上空を飛べないので、ヘルシンキ経由でポーランド、オーストリア、ベルギーと、移動時間が長くて、また8日間ずっと同じメンバーと朝から晩まで顔を合わせるので、とても疲れた。でも、景色は素晴らしく、料理はそこそこおいしく。物価はインフレ&通貨安で、全てが日本の1.5倍以上だったような。とはいえ国が違えど、人は人なのだな、と当たり前のことも思う。

読んだ本、『間宮林蔵』(吉村洋昭)。
2023
10 22

パスポートの予備の写真を求められたので、会社帰りにスピード写真で撮影。あまりに疲れた顔をしていて、この写真は用が済んだら捨てよう、と思う。でも写真を捨てても、実物の顔が変わるわけではないのだけれども。

それはともかく、まごうことなき秋になった。外で過ごすのも、布団の中で本を読むのも、良い季節です。

読んだ本、『クララとお日さま』(カズオ・イシグロ)。人間はAIに対しても身勝手でした。
見た映画、『沈黙の艦隊』。仕事関係で招待券をもらったので。進んで見たいと思わない映画を見るのもいいものだな、と思う。
2023
10 15

ハマスがイスラエルに攻撃を仕掛ける。イスラエルが応戦する。たくさんの血が流れて、時間をかけて、根本的には解決せずに落ち着くのだろう。そしてしばらく平穏な時間が流れて、またいつか戦争が始まる。世界中どこでも同じことが起きている。僕が過ちを犯すように、人類は過ちを犯す。人にはまったく期待できない。次の世界大戦が始まる前に、テクノロジーが争いを抑える時代になると良いのに。

読んだ本、『猫を捨てる』(村上春樹)。
Death Cab for Cutie -I Will Follow You into the Dark
2023
10 08

3連休。今日は友人と丹沢に走りに行く。12月に大会にエントリーをしてしまったので。でも人込みは苦手だ、距離よりもそれが心配。

最近、というかここ数年、あまり個人的な日記を書いていない。たぶん、いろんなことに引っかからずに、以前よりはスルスルと生きれるようになったから、かもしれない。良いことだけど、その分、感動も少なくなった。

読んだ本、『イリノイ遠景近景』(藤本和子)。
見た映画、『ワンス・アポン・ア・ダイム・イン・ハリウッド』。
2023
10 01

暇と退屈の倫理学』(國分功一郎)と『死ぬまで生きる日記』(土門蘭)を交互に読んでいて、まだ読み終わっていない。自分の中にある停滞感や行き止まり感を乗り越える、いや、受け入れるヒントが得られるかしら、と下心いっぱいで読んでいる。

少しずつ涼しくなってきた。それだけで体が楽になる。今年もあと3カ月なのかぁ。
2023
09 24

持ってきた『スティル・ライフ』をテントの中で再読しながら、夕方から大相撲をラジオで聴こう、と思っていたら、たまたま受信したLINEで下山しなくてはいけない事態を知ってしまう。迷ったけど、急いでテントを畳んで、途中からライトをつけてなんとか下山。最近熊が出たと聞いていたので、怖かった。次こそはのんびり山の上で夜を超して、朝焼けを見たいけど、今年はもう無理かなぁ。

見た映画、『カモン カモン』。


2023
09 24

今年は山で泊まっていないな、そうだ、光岳でテント泊しようと思いついてしまう。そこで20時頃に出発して5時間かけて芝沢ゲートへ(遠い…)。でも林道は通行止めが多く、迂回路は狭く、挙句の果てにゲート直前で倒木。疲れ果てたので後で考えようと近くで仮眠を取っていると、4時半頃に他の登山者の方々が倒木を片付けてくれた。ゲートの駐車場でまた仮眠、6時過ぎになんとか登山開始。ずーっと登りで、寝不足もあって、弱音を吐きながら登る。でも易老岳から光小屋までは素晴らしい景色。12時頃にやっと光小屋に着いて、テントを張ってカップラーメンを食べる。水を補給して少し昼寝。

2023
09 17

3連休の週末になんとかたどり着く。気候は残暑、ではなくて普通に夏が続ているような。いつか夏は外に出れなくなってしまうのではないか、と思ってしまうくらい。モロッコでは大地震、リビアでは洪水。普通に暮らすことは、すぐに奪われてしまう。暑いくらいなんだ、ということで、ベーグルを買いに行って、コーヒー豆も買って、レンバイで安かったので茄子も大量に買ってしまったので、ひき肉も買ってカレーを作って、映画を見て本を読む、平和な休日。

見た映画、『真実』、『Eye of thhe Storm』、『リスボンに誘われて』。

2023
09 09

台風が熱帯低気圧に変わって、天気予報は回復基調になったので、台風一過の青空を期待して黒戸尾根で甲斐駒ヶ岳へ。序盤は雨が降っていて、つらい登りですっかり気が滅入る。でも、ペースが合う人がいて、天気の話から始まって、励まし合いながら登る。七丈小屋付近で青空が見えて、頂上では忙しく行き交う雲と、雨に洗われた山脈が見えた。
登頂後はそそくさと下山(8時間半くらい)、そこから車で甲府駅近くに移動。喜久乃湯温泉で汗を流して、カレーの店ナイルでカツカレー(美味!)、AKITO COFFEEでコールドブリュー。甲府の街からも山が近くに見えて、良いところだなと思う。

見た映画、『SHE SAID/その名を暴け』、『MINAMATA-ミナマタ-』。
2023
09 03

友人が行きたいというので、蛭ヶ岳に。夏の丹沢山脈は暑いし、蛭も出るのでわざわざ…と思ったけど、友達少ないので二つ返事で案内する。でも行ってみると山頂は思ったより涼しくて、気持ちよく走れる区間もあって、楽しかった。気分転換にどこかに行くことは、思う以上に大切なんだな。

読んだ本、『本当の戦争の話をしよう』(ティム・オブライエン)。再読、思ったより覚えていた。『僕の生活散歩』(三谷龍二)。『3月のライオン17巻』(羽海野チカ)。
2023
08 27

8月が終わろうとしてる。会社の無い日でも、暑くてどこかへ行こうという気になれず、ゴロゴロしている間に終わってしまった。コロナ禍よりも、暑さに制限されているように感じる。

読んだ本、『戦争に行った父から、愛する息子たちへ』(ティム・オブライエン)、『清浄島』(河崎秋子)。
2023
08 20

暑い日が続いています。閾値を超えた、という言葉を聞いたけど、そんな風に感じるのも無理ない、と思う暑さです。

会社のイベントで9月末まで毎週金曜日、ビアガーデンのようなものを管理しています。普段の職種と全く違うので、人が集まるのか不安でしたが、先週末は満席となりました。何かと気を使い、暑くて大変ですが、外で飲んだり食べたりするのは楽しいと気が付いたのは、良かったなと思います。

読んだ本、『ヤマノミ』(国分拓)。今更かもしれませんが、冒険研究所店にあったのでやっと読みました。人という種の根源的な生き方が書かれているような気がします。文明は生きるのを楽にしくれたのがとてもありがたいけど、反面、大事なものも失っているのでしょう。
2023
08 13

火曜日、有休をとって人間ドック。バリウムを飲むのが本当つらい。気になる部分が何でもないことを祈る。
水曜日、仕事終わりに上田義彦写真展「いつでも夢を」を見に行く。絵にしようとしないで撮られた風景が良い。
金曜日から日曜日、お盆の3連休。遠くへは行かず、神奈川県立近代美術館鎌倉別館で吉村弘「風景の音」に行き、『未知との遭遇』と『戦場のメリークリスマス』を見て、毎日7〜8kmを走る。あと、ラジオでリクエストを読まれて嬉しかった。

読んだ本、『河岸忘却抄』(堀江敏幸)。暑い日に寝たり起きたりしながら読むにはちょうど良い。

カナタ / baobab + haruka nakamura
2023
08 06

今日から8月。昨日時点で東京の猛暑日は16日で過去最多タイとか。記録更新は間違いなくて、今日も暑くて、でも時々スコールのような雨が降って、気候が変わったのを実感する。昨日は会社のゴルフで心底疲れたので、寝て起きて本読んで寝てスマホをぼーーっと見る、というダメな1日を過ごしてしまったので、夕方走って少し帳尻を合わせる。

見た映画、『ベイビーブローカー』。是枝監督の作品みたいだな間だなー、と思って、途中で調べてやっと気が付く。
読んだ本、『空白の五マイル』、『探検家とペネロペちゃん』(角幡唯介)。
2023
07 30

金曜夜、普段やらない仕事で戸惑ったけど、夏のイベントを無事に開催。9月末まで毎週金曜夜に開催するので、事故なく進むといいな。

北海道で買ったくり豆の最中を食べる。あんこがとても美味しい。北海道は小さな町にも菓子屋さんがある率が高い気がする。甘い物が貴重だった時代の名残なのかな。

新聞にあった「リソースは有限」との文章に目が留まる。確かになぁ。とりあえず、スマホを見るより、好きな本を読もう。

読んだ本、『月面に立った男』(ジーン・サーナン)。
2023
07 23

昨夜は21時頃に寝たので、5時半に起床。今日は天候の予備日で帰るだけになったので、本別町を約10kmランニング。9時過ぎにホテルをチェックアウトして、帯広駅にある六花亭本店でお土産、ぱんちょうで豚丼、麦音でパンを買い、14時半頃のフライトで帯広から帰路に着く。

読んだ本、『箸もてば』(石田千)。旅先で読み進めるには良い短いエッセイ。
2023
07 22

3時半にホテルを出発して、トムラウシ山短縮コース登山口へ。途中、キタキツネや鹿を見る。5時半で登山口の駐車場は満車。今日の距離は18kmと長いけど、歩きやすく、景色は変化に富んでとても良い。下山途中、不注意から少し滑り落ちる。怪我はなかったけど、この小さな失敗を次に活かさないと。

下山後は登山口近くの国民宿舎東大雪荘へ。前日とは異なり、充実した施設。でも外湯で左眉間をアブで刺される。夕食はラーメンの百番本別店。

夕食後は一人本別の町を散歩。普段感じることない寂しさを感じる。
2023
07 21

今年も友人と北海道。帯広空港に9時頃着、車はタントを借りて、2時間走って雌阿寒岳登山口へ。北海道移動1日目は体が順応できず、毎回苦労する。山頂からは活火山と阿寒湖が見える絶景。

下山後は登山口にある雌阿寒温泉山の宿、野中温泉へ。洗場は無く、木造の内湯と外湯のみでwildな感じ。硫黄臭がするけどお湯は無色透明。愛想のよい黒猫もいて良かった。

本別町にあるホテルに向かう途中、足寄町のCafe de Caminoでコーヒーフロートをテイクアウトする。水だしコーヒーと美味しいバニラ。夕飯は足寄町の両国食堂で天豚丼(天丼+豚丼)を頂く。旅行中に何度か豚丼を食べたけど、ここの豚肉が個人的にはベストだった。
2023
07 17

木曜日。外仕事の終わりが国立新美術館近くだったので、テート美術館展を見に行く。一部の近代美術以外はとても楽しめた。絵葉書を2枚買って帰る。

3連休。日中は酷暑なので、早朝に走りに行ったら右頬を鉢に刺される。思わぬことが起きるものだなぁ。鈍い痛みがあるけど行動に支障はなく、レイトショーで『君たちはどう生きるか』を見に行く。前評判から想像していた以上に自由な世界。これは老境ゆえなのだろうか。

そして今朝、蜂に刺された箇所が腫れて、目元がお岩さんのようになっていた。明日の会社までに収まるといいけど…。
2023
07 07

蒸し暑く仕事で例年通りヨレ始めた中、例年通り歳も一つ重ねた。こんな時はエアコンが効いた部屋で本を読み、いつの間にか寝るのが最良な1日だけど、何かにあらがうように有給を取って、初めて御嶽山に登りに行った。

2014年9月の御嶽山の噴火は最悪のタイミングで、数時間ずれているだけで、死者数はずっと少なかっただろう。不運という言葉では片づけられないけど、現実は手の届かないところで色々と決まってしまう。祈るしかない。

見た映画、『スポットライト』。
2023
07 02

木曜日、難しい顧客が来るので出張に同行して欲しいとのことで同行するも、後輩はあからさまに声がおかしくて、どうしたの?と聞いたら、「昨夜からちょっと。でも体調は大丈夫です」と言う。でも夜の会食を経た翌朝から、徐々に私と顧客の喉が変調を来して、出張から帰った夜から発熱してしまい、昨日は1日寝ていた。仕事は気にしないで帰っていいよ、というべきだったのかな…。

読んだ本、『地上に星座をつくる』(石川直樹)。見た映画、『ザリガニの鳴くところ』。
2023
06 25

金曜の夜は久しぶりに恵比寿の写真美術館に行くことが出来た。「セレンディピティ 日常のなかの予期せぬ素敵な発見」と「本橋成一とロベール・ドアノー」を見る。どちらも良かった。「セレンディピティ…」はいろんな写真家の良いとこ取りだけど、牛腸さんの作品に見入ってしまう。過去何度か展示会で見た作品でも、新鮮に見入ってしまうのは、なぜなのだろう。

週末はあまり元気が出ず、寝て、本読んで、また寝て、少し走ったくらい。でも、それでいいんです。お休みなのだから、何もないことを大切にしないと。

見た映画、『ロブスター』。岸本佐知子さんがtwitterでお勧めしていたけど、なるほどと思う、奇妙な映画だった。
2023
06 18

梅シロップとラッキョウ漬けが出来上がった。炭酸水を買ってきて、梅ジュースを飲む。ラッキョウは少し甘くし過ぎてしまったような。

読んだ本、『ラーメンカレー』(滝口悠生)。
2023
06 11

雨が多い天気になってきた。でもまだ気温は低めなので助かる。

やっと右足首が治ってきたので、ランニングを再開する。また怪我しないようにと思いながら走っていると、ビワがなっている木があって、上の方に大きいビワが。思わず立ち止まって、ジャンプしてもぎ取る。でも着地した瞬間に右足首に痛みが…。やってしまったと思ったけど、痛みは引いたので、たぶん大丈夫。たぶん。

見た映画、『アルピニスト』。花火のような人だ。『わたしの叔父さん』。ちょっともやもやが残る。『善き人のためのソナタ』組織に逆らってでも善きことをすること。
2023
06 04

金曜の仕事後、台風が近づく中、翌日の取引先とのゴルフコンペのために群馬へ向かう。何をやっているのやら。土曜日は夕方に帰れたので、海まで自転車を走らせる。波は高いけど、ぼんやり海を眺めるだけで、何かを取り戻した気になる。

今日は梅シロップとラッキョウ漬けを作る。梅のヘタを爪楊枝で取ろうして何だか見にくい。去年はこんなこと思ってなかったから、ここ1年で老眼が急速に進んだことを実感する…。

見た映画、『ケイコ 目を澄ませて』。
2023
05 28

大学時代の友人3人(一緒に山に登る友人と、まったく山に登らない友人)と日光澤温泉で1泊して、翌日は奥鬼怒沼へ向かう旅に行った。天気も良く、プランニングした自分としてはトラブルもなくてほっとした。でも3人で話す内容といえば、人間ドックへ行くべきとか、お金を貯めるべきとか。もう大学時代のような気楽な旅は出来ないのかな。

帰り道、一人離れてbullock booksへ。花にあふれる庭でぼんやりコーヒーをいただく。ここは何時来ても素晴らしい場所。
読んだ本、『色のない島へ』(オリヴァー・サックス)。
2023
05 21

久しぶりに雨が降らない週末。自転車で海辺のミルアンドコーヒー、大崎公園でぼんやり海を見ながらドーナッツ。

最寄りのホームで数年ぶりかな、父親を向かい側のホームから送る子供を見る。初めて見たときは小学校低学年だった子が、もう中学生になっていた。向かいのホームから父親にこっそり手を振っている中学生。微笑ましいような、見ていられないような、少し不思議な感じ。でもそんな風景を覚えていたい。

読んだ本、『五月 その他の短篇』(アリ・スミス)。リアリティがあって、でも少し不思議な話。
見た映画、『ブレット・トレイン』。
2023
05 07

GWが終わってしまう。暦通り5連休だったけど、お正月以外にお休みがこんなに続くことがないので、1日1日、目的をもって過ごそうと思う。でも、次第にグダグダになる。でもそれでもいいんです。何もしない時間が本当に大切で、こういう時は本を読むと文章がスっと入ってくる(普段はそうではない)。次の連休は遠いなぁ。

読んだ本、『野原』(ローベルト・ゼーターラー)。
行ったお店、『FLOTO』。代々木公園でぼんやりして、新宿のおでん屋に向かう途中で見つた、センスの良いお店。
2023
04 30

新緑のむせ返るような匂いを嗅ぎながら走って、本を読んで、諸々やるべきことをやる。明日明後日も休みだといいのだけど、暦通りなのでGW感はまだない。

見た映画、『台北暮色』。大きな事件は何も起きず、でも何かを抱えて生きている人々。最後の高速道路を前景とした台北の街並みが、美しくて寂しくて良かった。
2023
04 22

札幌に行く仕事があったので、近くの樽前山に登る。火口付近を1周する時は風がとても強くて、ゆっくり景色を見ることが出来ない。少し下ったところでサンドリアで買ったフルーツサンドを食べながら、遠くに見える海辺の町を眺めた。

そそくさと下山後は音楽を聴きながらレンタカーを洞爺湖方面に走らせて、ソーケシュ製パン×トモエコーヒー、ドライブインソーケシュ、ラムヤートに立ち寄る。その後、新千歳国際空港へ行く前に、祝梅温泉に立ち寄る。少しぬるめの温泉、窓から見える小川、待合室の家庭的な雰囲気がとても良かった。

読んだ本、『シベリアのビートルズ』(多田麻美)。
見た映画、『モーリタニアン 黒塗りの記録』。
2023
04 16

水曜日、出先から早く帰れたので久しぶりに平日に海まで走りに行ったら、海辺のちょっとした柵をジャンプして超えた先に段差があって、右足をしっかり捻挫してしまった。あぁ、やってしまった。こうやって人は怪我をする。でも、踏み出した先にまだ地面があってよかった。

村上さんの『街とその不確かな壁』を読み進める。少し懐かしいストーリー、でも以前よりしっかりした綴り。何はともあれ新刊が読めるのは幸せだ。
2023
04 09

会社からの帰り道、蛙の鳴き声が聞こえるようになった。木々は若葉が芽を出し、雨と太陽を糧に例年通りに成長している。髪を短くして会社に行くと、「疲れている?」とか「やせた?」と言われる。いえ、素顔が見えやすくなっただけで、元は変わってません。私の季節は春夏を過ぎて、秋、それとも初冬なのだろうか。

読んだ本、『シベリアの森のなかで』(シルヴァン・テッソン)。「ロシア人は単に、明日は昨日より悪くなるだろうから、今日ボトルを空けることを許してくれと要求しているにすぎない。あらゆる希望を深く軽蔑しているとはいえ、(中略)過ぎゆく一日を可能な限り最大限味わい尽くそうとする。」私もそうでありたい。
2023
04 02

春が来たなと思う。気持ちも少し緩む。自転車で海まで走る。風がとても心地よい。

暑くなるのはもう少し待ってほしい。
2023
03 26

仙台への社員旅行。異動前の部署の仕事を引きずっているので、呼ばれてしまった。行きの新幹線の指定席は満席。旅行需要が戻ってきた。仙台はこの前出張で行ったばかり。1日目夜の飲み会が長くてつらいけど、翌日は自由だったので、ギリギリまでホテルで本を読んで、宮城県美術館で佐藤忠良展を見て、コーヒーとチーズケーキを食べて帰る。

読んだ本、『AI2041』(カイフー・リー、チェン・チウファン)。AIの進化により20年後に起こりえる未来を書いたSF短編集。

2023
03 18

胃腸炎は治ったと思ったら、今度は喉が腫れて頭痛もするので、ゆっくり休む。長く眠れず直ぐに起きてしまう日々だったけど、体調が悪いと、寝ても、寝ても、寝足りないくらいによく眠れるのが面白い。

読んだ本、『観光』(ラッタウット・ラープチャルーンサップ)。タイ系アメリカ人作家の短編集。タイの日常が描かれている小説はとても新鮮。文化の違いを感じる部分もあるけど、でも、人と人の関係はどこも同じなんだな、と思う。
2023
03 12

初めて大島に行く。熱海港からジェット船で1時間弱。心配していた船酔いは電車程度の揺れなので、大丈夫だった。岡田港からタクシーで登山口に移動し、三原山に登頂。そこから歩いて元町港に下山して、バスでトウシキシキャンプ場でテント泊。夕食は近くの大関寿司でべっこう寿司をいただく。翌日は午前中の船で熱海に戻る。

忙しかったからか胃腸炎になり体調は良くなかったけど、友達と約束していたし、仕事から距離を取りたかったので、無理してでも行って良かったと思う。
2023
03 05

寝ている間に眉間に皺が出来て、いつもならすぐに消えるのに、なかなか消えないので困っている。仕事が額にこびりついているのかな。

スーパーで干し柿を買う。あまり美味しいと思わないのに毎年何となく買ってしまう。でも初めてトースターで温めて食してみたら、あら不思議、とても美味しい。今までなぜ温めなかったのかと、悔しく思うくらい。

時々走りに行くコースのミツマタが満開で嬉しい。不思議な存在感があって、匂いも良い。

読んだ本、開高健『輝ける闇』。
2023
02 26

経営者の気まぐれで畑違いのイベントをやることになって、その準備に忙しい。でも今週は途中に祝日があって助かる。

読んだ本、吉田篤弘『屋根裏のチェリー』。お風呂に入りながら少しずつ読むのが、平日の唯一の楽しみ。
2023
02 19

最近は以前に比べて帰宅が遅くて、電車の中でも座れたら寝てしまう。異動先の仕事には少し慣れてきたけど、でも、新しいことを考え、人と人を調整することが増えて気が抜けない。そしてやっと迎えた週末は、あっという間に過ぎてしまう。

ドナウ、小さな水の旅』を読み始める。まだ3分の1くらいだけど、戦争などの争いによって、街や文化が何度も滅び、また復興する様子が書かれている。ここ数十年で少しずつ安定してきた世界。でも人が暮らす限り、また争いの時代が来ても全くおかしくない。だから、追われるような日々の中でも、毎日をしっかり見つめよう。

Hania Rani, Ólafur Arnalds: Woven Song — piano reworks
2023
02 11

金曜日に仙台への出張があり、雪も降り電車が不安定かと思い(言い訳)、仙台駅で伊坂幸太郎の『クジラアタマの王様』を買って常磐線で新地駅に向かい、駅前のホテルに逃げ込む。雪はひどくなり、ホテル内で夕食を済ませた後、本を読みながら寝てしまう。翌朝、初めてみるように外の世界を見ると、津波の被害から少しずつ復興している街が遠くに見えた。

10時頃にホテルをチェックアウトして、また常磐線に乗って小高駅で下車する。駅近くにあるフルハウスで昼食を頂き本を買う。接客がとてもやさしいのが印象に残る。また常磐線に乗り、車窓からの風景を食い入るように見ながら、いわき駅に向かった。
2023
02 05

何もない1日はよい1日。疲れ気味なので、家事をして、軽く走って、仕事して、本を読んで。

テント日記・「縫うこと、着ること、語ること。」日記』(長島有里枝)を読む。この人の文章は、とてもしっくりくる。前半は重くて、でも同年代なのでその重さの背景がよくわかる。あの頃の家族は、似たような問題を抱えていた人が多かったと思う。

見た映画。『デヴィッド・ボウイ-最後の5年間』
2023
01 29

山の日。前日に雪が降ったので、道路状況の良い宮ケ瀬の水の郷駐車場に車を停めての周回コース。丹沢山までは若干細いところがあったけど、危険個所は特にない。蛭ヶ岳ではヒルカレーを美味しくいただく。距離は長く時間がかかったので、終盤の舗装路は小走りで下山。

少し雪に降られ、常に寒い、シャビ―な山旅。でも楽しかった。

読んだ本。『原野から見た山』(坂本直行)
見た映画。『ディオールと私』
2023
01 22

ここ数年買っていたカレンダーが販売されなかったので、今年は暮らしの手帖の付録カレンダーを使っている。程よい大きさで植田真の絵も良く、とても気に入っている。そして1月も後半。今年は時間に追われず、素直に今と向き合いたい(ここ数年の希望)。

ぼんやり日曜美術館を見ていたら、坂本直行の特集だった。何も知らなかった。今度、書籍を読んでみようかな。

読んだ本。『ぼくはウーバーで挫折し、山でシカと闘い、水俣で泣いた』(斎藤幸平)。
2023
01 15

旅から帰って、さあ仕事を頑張らないと、と思う。でもおじさん(自分含む)3人で同部屋に宿泊し、夜遅くまで飲み、翌日接待ゴルフという荒行に心身ともに疲れ果てる。また行きましょう、って、いえ、もう十分ですと心底思う。

見た映画。『おやすみオポチュニティ』。
2023
01 09

知床を再訪した。夏に山登りで訪れたとき、この場所の冬の風景を見てみたい、と思ったから。天気は良く、心配していた車の運転は気を付ければ問題なかった。山には登らず、森の中や街中をよく歩いた。ふわふわと舞い落ちる雪を初めて見た。遠くに来てる、美しい風景を見ている、と何度も思った。

寒さは着るもので調整出来るし、スーパーには食材が豊富に並び、居心地の良いカフェやアウトドアショップもある。ここで暮らしていくことを想像する。今と同じで仕事に追われてしまい、美しい風景も当たり前になるだろう。でも、空間の広さと人の少なさは、生き方を良くも悪くも変える力があると思う。
2023
01 02

するすると新年明けました。会社は例年通り、納会後にながーい飲み会。こんなことやっている会社はもう無くて、希少価値があるのではと無理やり思うけど、途中でそそくさと帰社する。今回の休みは短いので。掃除して、教授の大晦日(ラジオ)を聞いて、昼寝して、走って、あっという間に新年。もう新年の抱負なんて立てません。諍いがなく、静かな日常が過ごせればと思う。でも早々に部下から、「退社しますので年始ご相談を」というLINEを受けてしまう…。

読んだ本。『終の住処』(磯崎憲一郎)、『横浜駅SF』(柞刈湯葉)。
2022
12 25

寒くなってとてもよく眠れる。平日は起きるのがつらくて、休日は布団から出れない。日本海側は大雪は、温暖化による海水温上昇の影響もあるとのこと。異常気象はもはや珍しくはない。アマプラで見たシン・ウルトラマンでは、異星人から人間の身勝手さを指摘されていたけど、同種間の戦争は克服できず、地球環境も悪化させているので、指摘やむなしと思う(人が書いたシナリオだけど)。先のことはわからないけど、10年後、20年後に、そんなことがあったねと言えるようにしないと。

読んだ本。『毎月新聞』(佐藤雅彦)。青山一丁目駅の本屋さんで見つけた。2000年3月15日発行分に、ロシア大統領にプーチン氏、との記載があった。
2022
12 18

昨日は土曜日だけど、会社関係のパーティに出席した。色んな人がいるなとあらためて思う。場違いな僕はいそいそと帰って、今日は海まで走りに行った。

読んだ本。『人間たちの話』(柞刈湯葉)。
2022
12 10

今週はメンタル的にきついことが多くて、へとへとになって週末を迎える。でも電車の中で見続けた『ザ・ゴールドフィンチ』がとても良くて、少しでも違う世界に入れたので良かった。原作は未読なので、読んでみようかな。

今日は風もなく穏やか1日。空がとてもきれい。痛んでくると、世界のささやかな事情に目を向けられるようになるのは、良いことだ。

読んだ本。『ウナギが故郷に帰るとき』(パトリック・スヴェンソン)。
2022
12 04

今年の春頃だったかな、小田原に本屋を準備中で、関係する出版社が駒沢敏器さんの本(ボイジャーに伝えて)を出版予定、とwebで見つける。これは本屋が出来たら買いに行かなくてはと思い、やっと自転車で買いに行く。店主から話しかけられるも、うまく話せないのはいつものこと。そしてもう一つの目的である、練り物を買って帰る。特別好きというほどではないけど、寒い時に食べるおでんは本当においしい。

見た映画。『ブルー・バイユー』。
2022
11 27

ラジオより、11月最後の日曜日です、と聞こえてきて、もう師走なのかと少し驚く。少し暖かいけど、季節は着実に進んでいる。

SF作家の地球旅行記』を本屋さんで見つけて読む。遠くでなくてもいいから、行ける時に行けるところに行かないと、と思う。本の中にもあったけど、自分の都合だけでなく、旅先が逃げてしまう、行けなくなってしまうこともあるから。
2022
11 20

有給の取得が進んでいないので、金曜日は休みを取って二宮から大磯の里山に。平日にふらふらしていると、何となく寄る辺ない感じがする。将来はこんな日々が毎日続くようになるのかな(まだ先だけど)。

知らない道を走っていると、何となく楽しい。最近読んだ『狩りと漂泊』(角幡唯介)の中に、「(生き残りにつながる)道の発見は生きる喜びに直結している」との文章があって、近所の道を知る程度のことでも、生きる喜びになるのかもしれない。

見た映画。『愛を読む人』。
2022
11 12

誘われて高尾山で軽いトレラン。紅葉のピークだったようで凄い人。一人だと人の少ない所にしかいかないので、これはこれで良い。山頂では女装して自撮りしているユーチューバーがいた。生きづらいこともあるだろうけど、人目を気にせず好きなことが出来るのは羨ましい。

最近、小さな幸せを感じにくくなっている。でも仕事の帰り道に、移動販売のお店で焼き芋を買ったとき、いつもありがとう、と言われて嬉しくなった(そんなに買ってないと思うけど)。そんなことが増えるといいのだけれども。

見た映画。『行き止まりの世界に生まれて』とても良い。『画家と泥棒』。
2022
11 05

会議や飲み会や早い忘年会が続いて、本当疲れる。自分で予定を入れている部分もあるので、自業自得とも言える。今週末は遠くへ行かない。ぼんやりする。昔読んだ本を読み直して、昼寝する。

良い音楽
2022
10 30

軽井沢にある会社の保養所が売却されてしまうので、利用最終日に滑り込む。北欧家具を扱うハルタが運営するシュテルという施設がとても良かった。久しぶりに好きなお店を見つけた気がした(でも遠すぎてそうそう行けない)。

見た映画。『スーパーノヴァ
読んだ本。『光を灯す男たち』(エマ・ストーネクス)
2022
10 23

前日11時頃に青木鉱泉の駐車場に着いて車中泊して、4時頃に起きる。日の出前なのでまだ夜の中。30分くらい逡巡して登り始める。星がすごく良く見える。登りは呼吸器系の調子が出なくて、少し道に迷ったりしながら、鳳凰小屋を経て地蔵岳へ。人気の山でおしゃれな若者グループがいる。気後れしてオベリスクは登らず、観音岳、薬師岳を経て、青木鉱泉にお昼頃に戻る。この日のハイライトは韮崎旭の湯。微炭酸の適温なお湯で、眠りそうになる。
2022
10 16

昨日は前夜の接待で自分にしては飲み過ぎてしまい、元気が出ず、何をしても眠くて、昼寝を2回もしてしまった。

今日は体調も戻り、朝から走りに行って、写真を撮る。最近自分の写真がどんどんつまらなくなっていて、感受性が老化していると思わずにはいられない。目も老眼になってきた。あぁ、坂道を転がり落ちていくようだ。

読んだ本。『極北へ』(石川直樹 著)文庫本サイズでとても良し。旅先でも読みたい。
2022
10 10

初冬のような寒さ。まだクールビズ期間だけど、首を温めるためにネクタイを巻いて出社する。でも、ネクタイをしていると、すぐに周りの誰かから「ネクタイしてるね」と言われる。そういうのはめんどくさい。でも、逆の立場でも、あの人ネクタイしているな、と心の中で思ってしまう。

久しぶりに冒険堂書店に行って数冊購入。行く途中、人気のラーメン屋さんで昼食を頂く。店主は疲れた音楽好きの水商売系のような人で(?)、力が抜けて、でも丁寧な接待。店主がラーメン以上に味わい深くて、とても良かった。僕も疲れ具合は負けてないけど、あんな味わいは出ない。

読んだ本。『murren vol.27
2022
10 02

天気よい週末なので、昨日はアレックス・ソスを見に自転車を走らせて、今日はトレイルを走って銭湯へ行く。銭湯では彫り物のある男性がいて、みんなその人にあいさつをして出ていく。僕は新参者で、時々顔を見られる。近所の銭湯が閉店して、心のよりどころとなる銭湯を、まだ見つけられない。

こんな平和な時間がいつまでも続いてほしいと思う。でも、海の向こうの戦争が気になる。

見た映画。『パーム・スプリング
最近聴き始めたラジオ。『LIFETIME BLUES
2022
09 25

2週続けての週末の台風。今週末の方が雨が多く降った。今読んでいる『僕たちはどう生きるか』(森田真生 著)の中にも、地球温暖化に伴う気温上昇の影響で、空気中の水蒸気保有量が増えたことにより、まとまって雨が降ることが増えている、との記載があった。

旅に行くことに、少し後ろめたさを感じるようになる。移動で排出される二酸化炭素に見合う旅なの?と問われると、「そこまでの価値はないです」と謝りたくなる。とはいえ、価値のない楽しみが生きる支えだし、時々旅に出るだろうけど。

見た映画。『オン・ザ・ロード
2022
09 17

2日目は夏沢峠方面に登り、硫黄岳、横岳、赤岳を経て、真教寺尾根の鎖連続を下り、その後は優しい森、半ズボンだと痛い笹の道、牧場歩き、天女山から街歩き。2日目は欲張りすぎて、疲れました。

甲斐大泉駅13時半頃に着いたけど、次の14:10発の小淵沢行きには乗らず、甲斐大泉温泉パノラマの湯へ行きたいので(そのためのコース)、その次の15:50発として、先に帰りのあずさ特急券を買う(自動券売機は無く窓口のみ現金払いのみ)。温泉の食事処は14:00迄で困る。コンビニもやや遠く、近くの飲食店もほぼない。自販機のアイスでごまかして、小淵沢駅で途中下車して、駅施設内にある丸政そばの山賊黄そばを頂く。空腹だったからだけでなく、とても美味しかった。
2022
09 16

駅から街を歩いて山に登り、違う街に降りて駅から帰る、というのを八ヶ岳でやってみたいなと思った。

残っていた夏休みを取得して、海尻駅は木曜日の11:07着。少なくとも登山口までの道のりにコンビニなどのお店はないので、事前の食料調達は必須。1日目は街歩きから単調な登りを経て本沢温泉まで。硫黄臭のある独特な温泉、月明かりのある静かなテント泊。
2022
09 11

体調はほぼ通常に戻る。いつも思うけど、僕はトラブルに本当に弱い。

読んだ本。『ベンチの足』(佐藤雅彦 著)前作の『考えの整頓』が出版されてからもう10年なのかと、と本の内容とは別の所で驚く。

2022
09 04

木曜日から10日間の自宅待機を経て仕事に復帰。誰かの役に立ち、誰かを必要とする。通う場所がある。それらは幸せなことだと思う。でも、仕事に行きたくないなと、すぐに思ってしまうのだろうけど。

体調もメンタルも完璧ではない。しばらく用心深く、多くを求めないようにしないと。

読んだ本。『放哉の本を読まずに孤独』(せきしろ著)尾崎放哉は好きなので、関係の本は買ってしまう。
2022
08 28

21日にコロナ感染による発熱あり。その数日前にあった、仕事の会食が原因かもしれないけど、感染経路はよくわからず。38℃の発熱と倦怠感と吐き気(薬の飲み合わせがよくなかったのかも)。あまり熱が出ることがないので、こういう時はつらい。

スマホは人を幸せにしない。ラジオや、少し体調がよくなったときに読んだ昔の雑誌(コヨーテとか)に救われる。そして感染しないとわからないこともあった。他の感染者には親身に接しようと思う。
2022
08 13

お盆休みに入る直前、仕事でトラブルあり。ホームで電車4本くらいやり過ごしながら電話で状況を説明し、相手が落ち着くのを待つ。嫌なことをしないで生きる、という文章を時々見るけど、僕には嫌なこと避ける力がない。(暗いなぁ)

翌日は頑張って早起きして、友人と安達太良山へ。家族やグループの登山者が多く平和な感じ。火口は火星のような景色。登山口にある温泉は、目の前が開けていて気持ちよく。野菜と果物とビールを買って帰る。夜は久しぶりによく眠れた。

見た映画。ノマドランド。生きるための仕事と、孤独と、美しい自然。クロエ・ジャオ監督の作品は他も見てみたい。
2022
08 07

週末はゴルフ。何が楽しいのかわからないけど、仕事で接する以外の顔が見えて、仲良くなる場合もあるから、無意味ではないのだろう。とはいえ、僕の休日を返してほしい。

今年は暑い夏。疲れるとインスタやtwitterをぼんやりと見続けて、時間を無駄にしてしまうことが多くて困る。

読んだ本。ウクライナ戦争日記。平日は働き、休日はショッピングモールや公園に行くいくような、近しいと思う人々の生活を戦争が変えてしまう。少し意外だったのは、ネットは繋がり続けて、逃げるための貴重な情報源となり続けたこと。
2022
07 31

暑さに閉じ込められる。なんでも地球温暖化に結びつけたくはないけど、数年後の夏はどうなっているのだろう。北海道に移住しようかな、と時々考える。

読んだ本。『シュガータイム』(小川洋子 著)『ばかもの』(絲山秋子 著)
見た映画。『ローマに消えた男』『CODA』
2022
07 22

京都に来ている。夕方、大文字山へ駆け上る。小雨が上がって、あっという間に世界は夕日に包まれた。

久しぶりに恵文社に行く。異動の引継ぎが完了すれば、出張に行くこともなくなり、京都に立ち寄ることもなくなるだろう。

欲しい本が見つからず、『MONKEY』を買う。特集ラジオの時、とあったので。ブレディみかこさんの短編『ニコの死』の中にある、「やりたいことだけやれ。なんとかなる。肩の力を抜いて難しく考えるのをやめろ。人生は偶然の産物だ。」に気持ちが楽になる。
2022
07 17

なんとなく不調。多くを求めず、毎日無事に過ごせれば、それで良しとして乗り切ろう。

読んだ本。『ロシアの星』(アンヌ=マリー・ルブォル 著)
2022
07 10

3日目は雨なので山に登らないことになり(内心ほっとする)、行きたかった野付半島に。今まで見たことのない、地の果て感のある寂しい風景。ここの灯台で働きたいと思う。空港に戻る前に、斜里町のヒミツキチひつじに寄ってコーヒーをいただく。帰りの飛行機は都心上空を飛ぶルートで、疲れた目でぼんやりと東京タワーを眺める。お土産に買った標津羊羹は、コーヒーのおともにとてもよろしい。今度はもっとぼんやりしに、北海道へ行きたい。
2022
07 09

2日目は羅臼岳。木下小屋登山口からのピストン。山頂まであと1時間くらいのところで風が強くなり、たまたま近くにいた家族連れのご両親から、姉妹を山頂までよろしくと託される。初見の山だし困ったな、と思うも、足取りのしっかりしたお嬢さんたちで、全く世話することなく登頂。暴風雨で四つん這いな登頂。下山後は楽しみにしていた斜里町のグリーン温泉へ。地域の人に愛されている、銭湯のような温泉。夜は北海道に行った時だけ聞いている、おささらナイトを聴く。
2022
07 08

今年も北海道に行きたいなと、1月後半に割安な航空券を取得するも、春の異動や身辺のあれこれで心に余裕がなく、行けるのかしらと思いながらも、何とか友人と羽田7時発の飛行機に乗り込み女満別空港へ。2泊3日で百名山を3山登るというストイックな旅(私は百名山を目指していない)。

1日目の斜里岳は、旧道沿いの川を右岸左岸と行き来しながら登る。山頂にいた人からいきなり「元首相が狙撃された」と聞かされてびっくりする。ホテルは2泊連泊で摩周湖近くのホテル。すごい昭和感で、まだこんな宿があるんだねぇ、と驚くも落ち着く良い宿。(後で知ったけど、今度行くことがあったら清里町のマンディルに泊まってみたい)
2022
07 03

富士山が山開きをしたとのニュースを見て調べると、今週末は車で五号目まで行けるという。富士山は日本一の高さと、美しい姿から、霊峰とも呼ばれている。でも個人的には、緑は少なく、変化も乏しいので、面白味が少なく感じる。それでも何度か登ってしまうのは、いつも遠くに見えるあの山に、自分はまだ登れるのだと、思いたいだけなのかもしれない。

阿部海太郎 Moments musicaux - Theme
2022
06 26

最寄りの銭湯に貼ってある張り紙が、休業から廃業に変わってしまった。ショック。落ち込んでいる時に銭湯に行くと元気になれたのに。オアシスは無くなって、二度と戻らない。次は好きな本屋が無くなってしまわぬよう、足繫く通おう。。。

読んだ本。『ヘミングウェイ短篇集』 (ちくま文庫・西崎憲 訳)
2022
06 19

週末、久しぶりに友人と昼食を共にする。こういう時間は久しぶりなので、少し新鮮。仕事では、山登りを教えてくれた取引先の人が辞めるというので、会いに行く。とても変わった人だけど、いろんな山に行く機会をくれた。とても感謝していることを伝えた。

春から就任した異動先の仕事は、何かやることが決まっているわけではなく、分析して、新しい方向性を定めて、実行するような仕事。本当はぼんやり同じこと繰り返したい自分には、全く向いてない。でも、なんとなく自分をその方向に合わせている。だからつかれるのだ。

読んだ本。『エベレストに死す』(長尾三郎 著)『死んでいない者』(滝口悠生 著)
見た映画。『オールド』
2022
06 13

存在しないことを受け入れると、心の中で素直に語りかけられるようになるのだと、実感として知る。都合よく、良い時だけを思い出せるようになるから。まだまだ知らないことばかりだ。


読んだ本。『私にできるすべてのこと』(池辺葵 著)
見た映画。『アンジェリカの微笑み』『蜩ノ記
2022
05 31

21時32分。学生時代の友人は「自宅に電話した時に、優しい感じで応対してくれたことが記憶に残っている」と言ってくれた。数年前から僕のことも分からなくなっていたから、少しずつ離れてしまい、少しずつ今日の準備をしていた気がする。でも友人の話を聞いて、数十年前の姿を思い出すことが出来た。

Richter: The Blue Notebooks
2022
05 29

梅を買って、梅干しと梅シロップを作る。経済的というより、毎年、繰り返していくことがあることが、有り難いことだと思うから。

車のドアミラーが閉まらなくなってしまったので、修理を依頼したら1時間くらいかかるとのこと。持ってきた本を近くの神社で読む。日陰で風を感じながら、本を読むにはよい季節。何かしら結果を求めてしまうことが多いけど、こういう時間を大切にしないとな。

読んだ本。『まとまらない言葉を生きる』(新井裕樹 著)
2022
05 22

自転車で行ける範囲のスーパーで食材を買い、ついでに本屋で本を買って帰るような生活が好きだけど、少し前から遠くへ行くのをめんどくさく感じることが増えて、少し世界が狭くなってしまったな、と思う。そんなわけで今週末は意を決して、山に登りに行く。倉岳山、高畑山という地味な山域。新緑が綺麗で、ツツジも見ごろだった。行ける時にたまには遠くへ行こう、と思う。

読んだ本。『医者が泣くということ』(細谷亮太 著)
見た映画。『鉄道運転士の花束
2022
05 15

風薫る5月。特に雨あがりは、若葉の匂いが空気の中に充満しているのを感じる。土曜日の日経に朝倉摂展の記事があり、日曜日の早朝に自転車を走らせて、葉山の美術館に行く。少し早く着いたので、海辺でぼんやりする。何もないのが幸せ。朝倉摂さんは、自分と社会との関わりから作品を作られていたとのこと。そのせいなのかな、年を経るごとに画面が暗くなる。でもそれが嫌な感じにならないのは、独りよがりではないからなのかな。

見た映画。『剱岳 点の記
2022
05 08

気温は20℃くらいで、何するにしても良い気候になった。そんな中、懸案だった本の整理をする。以前は正月休みにしていたのに。何とか売る本をひねり出して、取っておきたい本を本棚に押し込む。売る本はバリューブックスに送り出す。部屋が少しすっきりした。早くすればよかった。

読んだ本。『逆ソクラテス』(伊坂幸太郎 著)
行った銭湯。大盛湯
2022
04 30

GWに逃げ込む。暦通りだし、1日は休日出勤するけど。でも天気は今一つ。雨が2日降って、晴れても風が強くて。久しぶりに海まで13km走る。足は90%くらい戻ってきた。でも走り終わった後、左足に違和感がある。近所の銭湯に「都合によりしばらく休みます」との張り紙。番台のおじいさん、おばあさんに何かあったのだろうか。少し心配。

読んだ本。『熱源』(川越宗一 著)
見た映画。『はちどり』美しい光の中、印象的なシーンがいくつか。 1994年の韓国は、団地の風景や親との関係など、自分の子供時代に通じる部分が多くて、少し意外だった。
2022
04 24

異動先で3週間が過ぎて、少しずつ雰囲気に慣れてきた。お腹も落ち着いてきた。そんな話を取引先としていたら、3の法則ですねと言われて、よくあることなのかと思う。心配事や、どうにもならないことがあるけど、何とかGWを目先の人参にして乗り切ろう。

読んだ本。『ルーティーンズ』(長島有 著)
2022
04 17

今週は木金土と福岡へ出張。人の集まる会議は、自分の弱さを隠せなくしてしまうので苦手。でも、会議の合間にブックスキューブリックで『誰がために医師はいる』(松本俊彦 著)を買い、ホテルのベッドで鬱々と読み進めたのは、幸せだった。

『生きのびるための不健康。しかし、それは何かの依存症を抱える人だけのものでは無いのかもしれないと思う。一見すると健康そうに日々のルーチンを生きている人たちのなかにも、ささやかな不健康や痛みでバランスを取っている人は、少なくないのではなかろうか。』
2022
04 10

働いていて嫌だなと思うことは、お役に立っているのかよくわからないこと。そんなこと気にしない方がいいんだけど。

久しぶりに走ったら、また左足が痛くなった。多分、アキレス腱周囲炎だろう。フォアフットで山を走っていたからかな。辛いけど、完全に痛みがなくなるまで、走るのを止めよう。

読んだ本。『手紙』(ミハイル・シーシキン 著)この世界に馴染めない二人が交わす手紙(文例集)。異動先に馴染めない気持ちや、ロシア・ウクライナでの戦争に重ねて、通勤電車なのか読み進めてしまう。
2022
04 03

母が施設から緊急に運ばれて、大病を患っている可能性が高いとのこと。幸い自覚症状はないので、しばらく今まで通りに暮らせるとのこと。変わらないような日々と思っていても、水面下では変わり続けていて、気が付いた時には後戻り出来ない時間を過ごしていたのだと、気付かされる。

読んだ本。『小児病棟の四季』(細谷亮太 著)
2022
03 27

年度末に伴う忙期と、4月からの異動の準備で、平日は溺れそうになりながら、毎日が過ぎていく。異動先でうまくやれるか、不安ダースの犬・・・。 

読んだ本。『フォンターネ 山小屋の生活』(パオロ・コニェッティ 著)
見た映画。『コリーニ事件
2022
03 20

昨日は3回目のワクチン接種。初めてのファイザー。モデルナの3分の1程度の副作用に感じる。動けるけど、休みなのでほぼ寝て過ごす。幼少時代、病弱でよく寝込んで1日が過ぎていったことを思い出す。色々忘れている。

読んだ本。『赤い十字』(サーシャ・フィリペンコ 著)『わたしたちはみんな、平和だったころは面倒に感じていたようなことを夢見ていた。収容所にきて、不意にわかったんだ。「生活」って言葉がどれほど懐かしくてどれほど大切なものか。幸せのワルツ、心地よさの繰り返し。私は家に帰りたくてたまらなかった。だけど「矯正」っていう恐ろしい言葉が邪魔をしていた』
2022
03 13

未収金回収に行ったら聞いてきなよと言われて、老人ばかりのセミナーに参加させられる。聞いた印象は仮装通貨を使ったネズミ講。でも周りの老人は、このチャンスを逃さないぞと前のめり。うーん。

出張先でランニング。でも両アキレス腱、ふくらはぎが痛い。3月はもう走らない方がいいかな。

読んだ本。『自転車泥棒』(呉明益)
見た映画。『ダンケルク
2022
03 06

木曜日、軽く発熱して家路を急ぐ。時期的にまずいなと思うけど、喉は痛くならず、発熱も落ち着いたので、アポイントもあり翌日は出社する。そして気が付く。これは胃腸炎なのだと。数年前は毎冬寝込んでいたけど、久しぶりだったのですぐに気が付かなかった。週末には回復。

そして強い風が吹いて、気温も上がり、春が来た。

見た映画。ドライブ・マイ・カー

大橋トリオ / LOTUS


2022
02 27

ロシアがウクライナに侵攻して以来、ニュースサイトを見続けてしまう。

なぜ今頃、全体を考えるとデメリットが大きいのに侵攻するのか、と思う。でも、人は損得で喧嘩を止めることはできない。個人と国ではスケールが違い過ぎる。でも独裁的な体制では、独裁者の感情が優先されてしまうのではないか、と思う。

そして、歩みは遅く、また、ポピュリズムや些末なことへの迷走から、最近少し疑っていた民主的な意思決定は、まだマシなのだど見直すに至る。

平和を希求している。
2022
02 20

最近、うっすら胃が痛い。原因はよくわかっている。仕事がない時は、何も考えない、ぼんやりすることで回復しよう。何もないことがたいせつ、大切。

読んだ本。『夕暮れに夜明けの歌を 文学を探しにロシアに行く』(奈倉有里 著)
連日ニュースでウクライナ問題が取り上げられている中、良いタイミングで読むことが出来た。ロシアへ文学を学ぶために留学した著者を通じて、ロシアの文学や学校生活、周辺国との関係性を垣間見ることが出来る、とても純度の高い本。読めてよかった。



2022
02 13

3連休。ゆっくりしている。ここのところ頭の上を覆ってた雲が、少し取れたような気がする。でも来春の新しい仕事が早くも始まりそうで、すぐに雲行きが屋しくなるかも。

読んだ本。『月金帳』(牧野伊三夫、石田千 著)。webで読むより本で読むほうが面白いと思うのは、古い人間だからだろうか。毎晩布団の中で少しずつ読むのが楽しみだった。
見た映画。『プロジェクトA』大人になって見ると、ジャッキーチェンの凄さ(肉体的な負担)がよくわかる。
2022
02 06

逗子駅から南郷上ノ山公園に向かい(HAYAMA STATIONに立ち寄るのもあり)、そこからトレイルで畠山を目指し、登頂後は塚山公園に向けて下山。少し寂しい感じのする街をのらくら進んで、汐入駅近くの亀の湯へ(逗子駅から約14km)。木造の天井の高い建屋の湯船に浸かると、寒さと疲れが遠のいていく。ちなみに銭湯は17時からだったので、近く山口屋本店で先に和菓子を買っておく。これがお手頃でおいしくて、帰ってから珈琲を飲みながら楽しむ。

読んだ本(見た映画)。『グレート・ギャッビー』(華麗なるギャツビー)先に映画を見てから読んだので、本は映画の配役のイメージで読み進める。それぞれ違う面白さがあった。
2022
01 30

寒いけど天気の良い日々。コロナウィルスが再拡大し、職場でも感染した人が出てきた。また行動が制限されるのか、はたまたピークアウトするのか。何が起きるのかわからない、先が見えない不安がある。
でも1970年代くらいまでは、社会も、医療も、今ほど発展していなくて、常に不安があったように思う。(子供だったからよく覚えてないけど、なんとなく)とはいえ、安心に慣れてしまった身としては、寒さも相まって、薄い膜が張りついた重苦しさを感じている。
でも、1月ももう終わり。春の兆しを待ち望んでいる。

The Paper Kites - Walk Above The City (feat. MARO)久しぶりに心喜ぶ音楽。とても好み。

2022
01 23

寒い日が続いている。朝は光が柔らかく空が綺麗なので、海まで行こうと思いながらも、寒くて出れない。布団の中でぼんやりスマホを見てしまう。いかんいかん。

今道子の展覧会を見に行く。奇抜と言っていいと思うオブジェを、自然光の中、高い技術で撮影されている。好き嫌いを通り越して、見る人を圧倒する作品だった。

夕方、行きつけの銭湯で、大相撲の千秋楽を見る。今一つ元気の出ない日々。でも、ランニングと銭湯に助けられている。

見た映画。コロンバス

2022
01 16

海底火山の噴火に伴う緊急速報に何度も起こされて調子が狂ったから、ではなく、元気が出ない。薄いベールをまとって、世界と接しているみたい。寒い日が続いて、心身共に縮こまっているのかな。

少しでも体を温めようと、今週は仕事後にこちらのサイトで知った帝国湯へ行く。今まで行った銭湯の中で一番歴史を感じさせる建物で、おじいさんに囲まれながら、今は一体いつだろうと軽くタイムトラベル。

読んだ本。『わたしが行ったさびしい町』(松浦寿輝 著)『「変哲もない1日」こそいつくしみ、愛おしみつつ「単純な生活」をおくるべきだというのがそれである。』
2022
01 09

正月明け直ぐの3連休は助かる。長い休みではなかったけど、仕事に体を戻すのに疲れてしまうから。とはいえ、メールをさばいて、挨拶周りをすると、徐々に仕事を思い出す。今年も年始早々に、神田のエースに立ち寄って、モーニングを食べながら少し本を読めたのが良かったな。

読んだ本。『影裏』(沼田真佑 著)
見た映画。『僕を育ててくれたテンダーバー』『ワンダーウォール
2022
01 02

新しい年を迎えた。漫然と年を越してしまったので、意を決して山に登りに行く。思ったより天気が悪くて、とても寒くて、ナルゲンボトルの水は凍り始めていた。

読んだ本。『水中の哲学者たち』(永井玲衣 著)「わたしは祈る。どうか、考えるということが、まばゆく輝く主体の確立という目的だけへ向かいませんように。」

10代の頃、何で生きるのか、今年はこうやって生きよう、とよく悩み考えていた。でも流れ流されて、今は何も考えず流れ弾を避けようとするだけ。でも時々は、世界をよく観察して、効率だけに支配されずに生きようと思う。
2021
12 26

仕事は例年通りに終わる。納会では酔っ払いに交じって、退屈を隠して楽しそうに話せていた、と思う。

少し遠いところまで行って、暮れていく中、これからどうやって帰ろうと、途方に暮れるのが好きなのだと、やっと気が付いた。

そして今年も暮れていく。。。
2021
12 19

仕事の合間に、鎌田駅近くのとんかつ檍に行って、初めてなので特製ロースを頼んだら、途中で豚の油にまいってしまう。もう、ヒレを頼むべきなのかもしれない…。

ネコメンタリーに漫画家の西炯子さんが。西さんは大学時代、古本屋でのバイト中に発見して、繊細な作品を好んで読んでいた。あの頃の自分は、油なんて目じゃなかったのに。色々と遠くへ来てしまったと感じる。

見た映画。EMMA エマ
2021
12 12

親族が亡くなった。悲しい反面、長く闘病していたので、苦しみから解放されたのだ、とも思う。逃れようがないことに接すると、普段いかに目をそらして生きているのかと思い出す。でも私は弱いので、最後まで冷たい現実から目をそらし続けようとするだろう。

読んだ本。『人間の土地へ』(小松由佳 著)「私は、相手を理解できないということを理解することの大切さを学んだ。相手が前提すら異なった存在だと受け入れ、価値観が違っても、同じ場にいられる道を探すことが、本当の意味での共生ではないだろうか。」
2021
12 05

久しぶりの関西出張。急遽宿泊となり、仕事の準備の他、仕事の合間に行けそうなところを調べて、国立国際美術館(ボイス+パレルモ展)と、白鶴美術館に行く。銭湯は尼崎で玉乃湯と第一敷島湯。来春に異動するとの話もあり、こういう出張はもう最後かもしれない。今の仕事は苦手だけど、出張に出れなくなるのは寂しい。


買った本。『ぽかん9号』取引先から歩いて5分のbookshop&cafe にて。
 
Alexandra Stréliski - Inscape
2021
11 28

2年ぶりに学生時代の友人と忘年会。皆さんそれなりに老けたけど、中身はあまり変わっていないように思う。変わらないことがあるのは素敵だ。

読んだ本。『夢も見ずに眠った。』(絲山秋子 著)「旅行の計画に夢中になった。本を読むのが好きだった。酒を飲んで笑っていた。でも、なにがどう楽しかったのか、思い出せないのだ。二度とそんな日は来ないと思うのだ。」
2021
11 20

世の中には、スポンサー企業関係のオジサンと女子ゴルファーが一緒にラウンドする、というのがあって(知りませんでした)、急遽代打で群馬の温泉地へ行ってゴルフをする。また一つ大人の階段を登った気がする。(登らなくてもいい階段)

そのまま帰ると大渋滞にはまるので、中央前橋駅近くの成田湯という銭湯に入りに行く。同じ湯舟に浸かったおじいさんは、「ここは水曜定休だから気を付けな、ゆっくりはいりな」と、新入りに気を使ってくれた。僕にはこちらの方が楽しい。

見た映画。『ジョー・ブラックをよろしく』。
2021
11 14

仕事で思い悩むことが多くて、また円形脱毛症になるのではと、うっすら心配している。

連れてってと言われて、2年ぶりに伊豆山稜線歩道(30km)へ。山に登っている場合じゃないのになぁと思うも、自然に触れて体を動かすと、血が入れ替わったように、心が軽くなった。

読んだ本。『山と人 テクネー』。

阿部海太郎の新譜が出ていた。
2021
11 07

曇天の下、『途上の旅』(若菜晃子 著)と『アメリカ死にかけ物語』(リン・ディン 著)を交互に読む。前者で心が洗われ、後者で絶望する。段々、後者が前者を駆逐して落ち込んでくる。それはともかく、外で本を読むにも良い季節になった。

TRAVELLING WITHOUT MOVINGで、野村さんがインタビューした村上さんの話。村上さんは「何があっても飄々と生き続ける」とのこと。そんな風に生きる強さはないなぁ。それでも村上さんの生き方は、一つの灯台のようなものかもしれない。
2021
10 30_2

その後、千畳敷に到着するも二位ノ浜に至る道を見つけられず、同じところをグルグルする。(印刷した地図を忘れてしまった)仕方ないのでロードで黄波戸温泉に向かう。海を見ながら湯を楽しんだ後、 黄波戸駅に歩いて向かう。漁村があるも、人が少なく、お店もない。山陰本線に乗って人丸駅で下車して、タクシーで展望公園に戻って車を回収する。

そこからロバの本屋に向かい、看板猫に歓迎してもらいながら、本を購入する。居心地の良い本屋さん。厚狭駅に戻り、もりなが松陰堂でおはぎを買ってから、長い帰路に就く、あっという間の山陰旅。
2021
10 30

博多での仕事を済ませて、新幹線で厚狭駅に向かい、レンタカーで俵山温泉に着いたのはもう夕方。山間の小さな温泉街で、その内の明治屋旅館にお世話になる。随所に時の流れを感じさせるけど、宿主の老夫婦は親切で、清潔で、wifiもあり、過ごしやすい。俵山温泉は宿にお風呂が無く、外湯の町の湯に向かう。銭湯のような風情だけど、泉質は柔らかくて至福。湯上りに福田泉月堂の三猿まんじゅうをいただく。黒餡と白餡の2種類で、白餡が特に好み。

翌日、朝食を頂いたのち7時過ぎに宿を出て、妙見山展望公園へ。ここから、ながとトレイルがスタート。最初は不安定な山道で時間がかかるかも、と心配になる。しばらくすると、走ることもできる場所も出てくる。元乃隅神社に向かうまでの、ため池のある風景がとても良かった。
2021
10 24

季節が一気に進んでいます、と天気予報。ほんの少し前まで暑かったのに。秋の寂しい匂いがする中、銭湯に温まりに行く。19時過ぎに着くと、男湯は誰もいない。女湯からはこの銭湯では珍しく、小さな女の子と母親の声。ゆっくり湯船につかりながら、なんとなく、鬱病にならず、痴呆症にもならず、老人と呼ばれる頃まで世界を観察したいな、と思う。

見た映画。『ラスト・ディール 美術商と名前を失くした肖像』。フィンランドの陰のある風景が美しい、ビターな名作。

読んだ本。『猫を抱いて像と泳ぐ』(小川洋子 著)
2021
10 16

美ヶ原トレラン大会15kmに参加する。誰に強制されるのでもなく、雪のないゲレンデを駆け上がり、駆け下りる。こんなことで体を酷使するより、美味しい物の食べて昼寝でもする方が正しいような。でも日常には無い時間は確かにあって、生きている感じがする。贅沢病なのかな。近くのカルパで、パンとコーヒーを買って帰る。

読んだ本。『ノモハンの夏』(半藤一利 著)「すべて自分が正しいと思える男が優秀なのである」。そして反省することなく失敗を繰り返す。ふと思い出して、村上さんの『辺境・近境』を読み直す。「この五十五年前の小さな戦争から、我々はそれほど遠ざかっていないんじゃないか」とのこと。確かに。そして自分が歳を重ねるごとに、数十年前を近い過去と感じるようになった。
2021
10 10

仕事で珍しく日本橋に行った帰り道、「誠品書店」との看板を見つける。立ち寄ってみると、本のほかに、台湾の品々が置いてある。19時くらいで人はまばら。コロナ禍の影響も大きいだろう。お店が続くのか心配になる。表紙に惹かれて『アメリカの<周縁>をあるく』を買って帰る。

この本には何度か「急いで付け加えないといけない」という表現があって、物事を多面的に見ようという姿勢が感じられる。様々な事例を見て学んでいくと、何が正しいと言い切れなくなるのだろうな。でも、身の回りで考えると、大きな声で断言する人が偉くなっていくように思う。自分も棚に上げられないけど。

ひるさがり(吉田美奈子)。細野さんのラジオで初めて聞く。良い曲。
2021
10 03

今週は宇都宮に日帰り出張したり、台風が一番激しい時間に車で移動して事故を起こしそうになったり(あぶなかった)、上司に揉まれたりと、ほとほと疲れて週末を迎える。散歩もする気にもならず、うつうつと古本屋で買った『世界一周恐怖旅行記』(車谷長吉)を読む。この人は自分とは正反対だなー、でも何か相通じるものもあるなー、でも風呂は入った方がいいよ、と思う。1日そんな風にしていたら、翌日は元気になり、走りに行って心と体を整える。

Trying Too Hard (Lullaby)。トム・ヨークの息子さん。
2021
09 26

めまい明けだから?仕事でぼんやりミスばかりで、つらい。おまけに祝日はゴルフで、つらい。そんなダメな時は銭湯の湯船に浸かり、のぼせて、休んで、また浸かるを繰り返して生き返る。

読んだ本。『恩讐の彼方に、忠直卿行状記』(菊池寛作)。冒頭の「三浦右衛門の最後」は救いのない武士の世界が描かれていて、今の時代で良かった、と自分を慰める1篇。でも一皮むくと同じような救いのなさはあるかも、とも思う。
2021
09 20

仕事のトラブルを解決しようとしていたら、口内炎が出来た。我ながら繊細だなぁと思ったけど、そこで用心すべきだったのか。

友人に誘われて山中湖周辺を走り、その後フジヤマハンターズビール寄って帰ってきた翌日、ふらふらするなと思ったら、約3年ぶりに回転性めまいになり、半日布団から動けず。何がきっかけなのかよくわからないのが、生活を臆病にさせる。

読んだ本。『世にも奇妙なマラソン大会』(高野秀行)。『海』(小川洋子)。
2021
09 12

涼しくなったり、暑さが戻ったり。昼はツクツクボウシが鳴き、夜は鈴虫が鳴く。季節の変わり目を聞いている。

見た映画。『ギルティ』。明るい結末ではないけど、嫌な気持ちにはならず。音から想像力を膨らませながら見る。『レ・ミゼラブル』。いまさらだけど名作でした。「夢破れて」はこの作品から来ていたのか。

日々に余白を。知床に行きたい。
2021
09 05

冒険研究所書店に行こうと思い、川に沿って自転車を走らせる。川沿いには田園や、果樹園があり、思いの外のどかな道だった。自分が思春期を過ごした風景に似ていて、ほっとする。その思春期は今振り返っても、明るくなかったけど。

書店の近くには巻物屋さんと和菓子屋さんがあり、本と巻物と和菓子を抱えて、近くの公園でぼんやりと食し本を読む。

読んだ本。『僕はなぜ小屋でくらすようになったか』(高村友也)。
2021
08 29

会社での僕の席は、午後になると外気温かと思うほど暑くなる。時々、会議室に逃げて仕事をする。もう8月も終わるので、少しでも涼しくなってほしい。

ネコメンタリー「井上荒野と松太郎」を見る。猫の松太郎は20才なのに、ツヤがあり、表情も黄昏てなく、いびきも愛らしい。インスタも見てしまう。

読んだ本。『宇宙飛行士選抜試験』(内山崇)。『線量計と奥の細道』(ドリアン助川)。読み始めてから、以前図書館で借りて読んだと気が付く。東日本大震災からまだ10年。解決していないことが多いのに、コロナウィルスに捕らわれて、忘れている自分に気が付く。

見た映画。『ブックスマート』。
2021
08 22

暑い日が続くと、毎年およげたいやきくんを口ずさんでしまう。Tシャツ短パンで会社に行けると、少しは楽なんだけど。小心者なので、服装を崩すことが出来ない。

今年1月にサラメシを見て、勢いで注文してしまったチーズが届く。注文したことも忘れていた。商品説明書にあるエゾマツの香は分からないけど、素直に美味しいです。

読んだ本。『チョンキンマンションのボスは知っている』(小川さやか)。『流星シネマ』(吉田篤弘)。
見た映画。『リリーのすべて』。
2021
08 15

アガニスタンでは教科書に出るような政変。自由を奪われる痛みはどれくらいか。西日本では繰り返される大雨。日常を奪われる苦しみはどれくらいか。

そんな中、毎日会社に行っている。仕事は少ない。天気が悪いから、感情が薄い膜に覆わているみたい。霧雨の中、夜に海まで走っていくと、フィジカルな楽しみがある。暗闇で光る猫の目。今度、食べ物を持って行こうと安っぽく思う。

読んだ本。「バイイバイ、ブラックバード」(伊坂幸太郎)。
Radiohead - No SurprisesNight Fishing RadioでOKコンピューターの特集。同じようにこのアルバムを聴いていた人の話が聴けて楽しかった。
2021
08 08

金曜日にワクチン(モデルナ)接種2回目。12時に摂取して、悪寒がしたのは夜の2時頃。解熱剤を飲む。薬が効いていると37℃前半、薬が切れると37℃後半。鼻水が出ないだけで、風邪と同じような感じ。久しぶりの発熱はつらい。老人のようによろよろと歩いてトイレに行く。気を紛らわすためのラジオに助けられ、時間をやり過ごす。20時頃、憑き物が落ちるように、すっと体調がよくなる。これから毎年、これを繰り返すのかなぁ。

今日は久しぶりに銭湯に行く。誰もいない湯船のぬる湯に使って、窓の外の暮れゆく空を眺めていると、しみじみ幸せを感じる。

読んだ本。「高い城の男」(フィリップ・K・ディック)。見た映画。「オマールの壁」。
2021
08 01

8月になった。暑い日が続いている。そのうち、夏は外出できない季節になってしまうのでは、と遅ればせながらブレードランナー2049を見ながら思う。

オリンピックが始まった。気楽に見れると良かったけど、オリンピックが進むにつれて、世の中の分断も進んでいるように見える。昔読んだ伊坂幸太郎の本の中に、「必死に誰かが説明しても、相手の人間には伝わらない」とのことが書いてあった。何が正解かわからなず、どんぶらこ流されて、人の世はどこへいくのか。

この前の山旅で感度が今一つだったので、新しいラジオを買った。これを旅先で聞ける日が来るといいな。(こういう時こそ小確幸)

読んだ本。ホモ・デウス上下(ユヴァル・ノア・ハラリ)。生まれ変わり(ケン・リュウ)。
2021
07 25


3時に行動開始。霧に包まれてライトをつけても数メートル先しか見えず。途中で霧が晴れて、月が顔をのぞかせる。とても美しい。夜が明けていく中、一人淡々と歩いていると自由を感じる。きれいな景色を見るより、ピークハントより、この感覚が好きだ。7時半頃に新穂高温泉駅に下山。バスを乗り継いで松本駅に10時半頃着。菊の湯に入り、生き返った感じがする。(栞日が経営を引き継いだと知る)楽しいことも苦しいこと、どちらも良かった。また、日常のありがたさと脆さを再認識する旅だった。
2021
07 24


4時半に行動開始。岩苔乗越、水晶岳、鷲羽岳を経て、三俣山荘で昼食のカレーをいただく。友人は双六岳を目指すというも、僕は綺麗な景色に飽きてきたので、巻道で双六小屋を目指す。この道はフラットで歩きやすい。テント場に着いた時点で雨がぽつぽつと。湿ったテントに閉じこもって音楽を聴く。いつの間にかダニに刺されたようで、足がかゆい。17時頃に雨が上がり、友人と夕食を食べながら、明日は先に帰るねと伝える。
2021
07 23


距離が短いので、6時に行動開始。道中の景色は、外国のロングトレイルのような感じがする。薬師沢小屋で一休みした後、つらい登りが続いて、12時頃に雲ノ平に到着。山荘は清潔でおしゃれで居心地よく、山奥にいることを忘れる。キーマカレーを頂く。キャンプ場に移動して、テントを乾かしながら文庫本を読む。軽い夕立の後、立派な虹を見る。マジックアワーの雲ノ平は死後の世界のように綺麗で、気持ちも晴れる。

2021
07 22


誘ってくれた友人と新宿で落ち合い、23時発の夜行バスに乗る。バスは満員で隣は知らない人。自分を棚に上げて密な空間だと思う。折立に着いたのは6時半頃。良い天気。まずは太郎平小屋に向かって登り始める。昼頃に着いて、買っておいたおにぎりを食べる。近くの薬師峠にテントを張り、薬師岳へ向かう。下山途中に夕立と雷。激しくなる前にテントに逃げ込む。2時間くらいで天気は回復。夕飯を食べるとやることもないので、少しラジオを聞いて早めに就寝。でも1時頃に目が覚めて、あとはうつらうつら。(3日間夜は同じような感じ)
2021
07 18


梅雨が明けて屈強な夏がやってきた。ドイツ・ベルギーでは大雨で洪水、ブリティッシュコロンビア州(カナダ)・カリフォルニアでは約50℃の熱波とのニュースを聞いて、気候変動の影響が出ているような気がする。今年の夏はどうなるのかな。

でも日常は変わらず。加齢臭が心配なので、ルシード薬用ボディウォッシュ、なるものを買ってみる。何となくすっきりする。このぼんやりとした日常に感謝しないといけないのに、気持ちは曇天が標準装備になりつつあるのが、嫌だな。

読んだ本。宇宙に行くことは地球を知ること(野口聡一&矢野顕子)。

2021
07 11


今週は職域接種でモデルナ社のワクチンを接種(1回目)。接種時は痛みなく。でも数時間後から左上腕(接種側)に、痛みが出る。寝返りを打つと目が覚めるくらい。また、肩より上にあげることが出来ない。日常生活には支障がないけど、インフルエンザワクチンと比べると、副作用を強く感じる。痛みは3日目には収まるも、しばらくは疲れやすかったような。(いつも通り?)

読んだ本。極北で(ジョージーナ・ハーディング)。
見た映画。カリートの道

2021
07 03


「悪いけど欠員が出たから明日ゴルフに来てくれる」と取締役から。私、アポイントが入っているんですけど。ゴルフ、しばらく練習してないんですけど、と思いながら「もちろんです」と笑顔で答える。

そんなサラリーマンとは真逆の、冒険家が営む本屋「冒険研究所書店」に仕事中に立ち寄る。(ちょっとした反抗)エンデュアランス号漂流記などの冒険本の他、池澤夏樹とか、ちょっと懐かしくて個人的に好きな本が並んでいて、とても嬉しい。店主の冒険家も気さくな人だった。

2021
06 27


百名山を目指している学生時代の友人に誘われて、旭岳と十勝岳に登るため、有休を取得して北海道に。

道中友人から、「テレビはもう見ない、いつもYouTubeを見ている」という話を聞く。僕はYouTubeは何か調べる時以外は見ないし、テレビどころかラジオも聞く。電車の中で新聞だって読む。SNSはインスタを少したしなむけど、Twitterは情報を得る程度で、更新を楽しみにしている日記ブログがある。こんな古臭いサイトも更新し続けてる。

気が付いていたけど、少し遅れているのかしら。それでいいと開き直りたくないけど、新しく好きなることが少ないから、今あるものは大切にしないと。

2021
06 20


カルテットと同じ脚本家だと知って、録り溜めていた「大豆田とわ子と三人の元夫」をまとめて見る。テレビドラマは毎週見るのが億劫になり普段は見ないけど、これは見てよかった。英字新聞マンのおかげで、久しぶりにテレビを見ながら声を出して笑ってしまった。

見た映画。ネブラスカ二人の心をつなぐ旅。
2021
06 13


金曜日は早朝より神戸に出張。午後から自由時間があったのでトレランシューズを忍ばせて行き、六甲山へ。岩、川などバリエーションに富んだ、よいコースだった。有馬温泉に降りて、ひと風呂浴びる。温泉街は開いている店が少なくて、寂しい感じ。でも帰りの新幹線は、金曜夕方ということもあったからか、かなり混雑していた。

読んだ本。神々は繋がれてはいない(ケン・リュウ)。
2021
06 06


行ったことのない銭湯に行こう、どうせならトレイルを走って、と思って逗子の山に挑むも、思いのほか道が悪くて、蜘蛛の巣にまみれながら、東逗子駅に撤退する。でも、駅前の焼き鳥屋さんが美味しかったのが、良い発見。

走るのはつらい。でも走らないと、気持ちが上がらない、自分をだませない。いいじゃないか、暗いままでも。そう、それも悪くない。でも、若い時より暗い気持ちは底なし沼のような感じで、怖い感じがする。

見た映画。人生の特等席
読んだ漫画。つつがない生活。牛乳配達DIARY。急がなくてもよいことを
2021
05 30


仕事中、耳の調子が良くない。また倒れるのではないかと不安になり、薬を飲む。夜もよく眠れず。(はいつものことか)

週末、行きたいブルワリーが山中湖近くにあるというので、三国峠付近を走って、温泉に入って、お店に行く。

最近読んだ本(イタリアン・シューズ)に、湖が印象的に使われていて、ちょうど湖を見に行きたいと思っていたので、良いタイミングだった。
2021
05 23


久しぶりにクリーニングに歯医者さんに行ったら、虫歯がありますね、と言われる。ちゃんと日に3回磨いているのに。それはともかく、歯医者さんも暇そうだった。

以前一緒に働いて、友人となった二人と会う。その内の、まだ30前半の友人から、仕事がつらい、初恋の人が忘れられないと言う話を聞きながら、三崎港まで車を走らせる。こんな時間は学生みたいだな、と思う。

梅干と梅シロップとラッキョウを漬ける。今年は少なめにする。

見た映画。珈琲を巡る冒険私をくいとめて
2021
05 16


久しぶりにミルアンドコーヒーに行って、珈琲をタンブラーに入れてもらい、ドーナツも買って、海辺で食べる。先週までの低空飛行から、少し高度が上がった感じがする。

早朝、自転車でパンを買いにく。開いている店が限られているけど、よく行くのは日進堂べーぐるもへある。そして最近、7時openのこだかベーグルズを発見。

美味しいと思う。でも高級住宅街で、1個200円のベーグルを何個売ったら採算が合うのかなと、つまらないことを考えててしまう。長く続くといいけど。
2021
05 09


GWも終わってしまう。天気が良かったので、自転車で三浦半島に行ったり。でも、身体は元気でも、心が付いてかない。何かオモリが付いていて、浮上しきれない。こんな状態が続くのかなぁ。

見た映画。ライ麦畑の反逆児
2021
05 02


もうすぐGWだというのに、仕事でトラブルが続いて、倒れ込むようにたどり着いた。お休みになり余裕が出ると、色んな事に興味が湧いてくる。逆に言うと普段に何かを求める強さが、足りないのだろう。

気持ちを切り替えるため、丹沢に行く。蛭ヶ岳山頂で地震に遭遇した。高いところだからだろうか、発表された震度より強く揺れた気がした。

読んだ本。チャリング・クロス街84番地(ヘレーン・ハンフ)。
見た映画。希望のかなたシャイニング
2021
04 25


感染者数が増えています、というニュースが続いている。それでも日常は1年前と大きな変化はなく。ただ先行きは明るくない。

明るくないといえば、暗くなるころに文字が見にくい。老眼が進んでるような。調べてみると、近視の人は度数の低い近視メガネにするといいらしい。老眼鏡をぽちっとする前に、調べてよかった。


読んだ本。大きな鳥にさらわれないように(川上弘美)。デザインのめざめ(原研哉)。
2021
04 18


久しぶりにスクラップブックを開く。色んな事に興味を持って、集めていた。今のように褪めた目をしていなかった頃。昔、買っていた猫は年を取るに従い、遊ばなくなり、寝てばかりいるようになった。僕もそんな感じになりつつあるのかな。

読んだ本。(松家仁之)。

2021
04 11


今週は営業車のルームランプをつけっぱなしにしてバッテリーを上げてしまったり、予定をすっぽかしてしまったりと、色々やらかしてしまう。根が大雑把な人間で、年を取るに従い矯正されてきたけど、時々戻ってしまう。

週末は誘われて小川町の里山を走って、クラフトビールを飲む。楽しかったけど、友人と二人でいるとつらくなる。仕事以外で人に会うのが、ますますおっくうになりそう。クラフトビールは、大手との差異を頭で楽しむようなものに思う。

見た映画。女神の見えざる手
2021
04 03


久しぶりの出張で神戸に行くと仕事はあっさり終わり、それならと行きたいと思っていた街の草書店に足を伸ばす。

あいにく店舗前の道路が工事中で、外に本を広げられず、店の中は奥に続く通路一本のみ。入り口脇にあった川上弘美の文庫本を手に取ったら、中から店主が出てきてくれた。「こんな状態ですいません。遠くからですか?」と話しかけてもらうも「出張のついでに…」と、もごもごとしか答えられず。お金を払うと「また来てくださいね」と優しく送り出してくれたのが、とても嬉しかった。もう少し話したかった。

読んだ本。JR上野駅公園口(柳美里)。
2021
03 28


個人的に今ある日々は奇跡だ、ということを忘れないように。

近所の銭湯に行ったら、入れないほど熱かった。外に廃材木が積みあがっていたから、サービスして燃やしてくれたのかもしれないけど、サービスの方向性が少し間違っている。

おじさんになっても、東京の空気は少し重い。今年も6月後半に北海道に行くことに。楽しみだなぁ。

Somewhere In The Snow
2021
03 21


接待ゴルフがあったり、理不尽な仕事があったりと、つらい一週間だった。でも忘れよう、忘れようと思う。

サピエンス全史の上巻を読み終える。現人類であるサピエンスがどのように生き延びてきたか、順を追って記載されている。知るということの最大級の衝撃。

感情に振り回されるのは変わらないけど、今ある文明までたどり着いた背景を知ると(絶対的な価値観や正しさなどなく、状況に合わせた変化だけがある)、少し達観できる。サピエンスは特別ではないのに身勝手な振舞いばかりなので、放蕩のツケを払わされる時代が来るだろうな。

2021
03 14


水戸周辺に行く。母方の実家があり、子供の頃は夏に泊まりに行くのが、1年で1番の楽しい行事だった。

母はもう僕のことが分からなくなり、実家との交流もない。でもここは住めるかも、と思えるような肌馴染みのある土地だった。血が覚えているのかな。

読んだ本。You are what you read.あなたは読んだものに他ならない。(服部文祥)読んでみたい本が多数あって嬉しい。

2021
03 07


もう3月。

自転車で小田原に行って、輪行バッグに自転車を入れて、電車で帰るというのを初めてやってみた。また少し世界が広がるかしら。でも少しめんどい。

見た映画。レヴェナント。強烈であり奇妙であり美しい映画。

2021
02 28


友人と天城越え。暖かな伊豆半島なので、春を感じるハイキングになるかと思いきや、山頂は積雪があり、寒い1日だった。

見た映画。アマンダと僕

2021
02 21


銭湯でイスに座らずにパンツをはこうとしたら、ぎっくり腰になってしまった。その前から腰が痛かったので、慎重にパンツを向き合っていたので(?)症状は軽く済んだけど。

原因は夜中に目が覚めた後、うつ伏せに寝てしまうから。眠りが浅く、でもうつ伏せだと良く眠れて癖になってしまった。でもやめよう、うつぶせ寝。

見た映画。アリー/スター誕生。レディー・ガガはすごいけど、ブラッドリー・クーパーはもっとすごい。

2021
02 14


ロードバイク(自転車)に慣れてきて、楽しくなってきた。スマホのナビで音声だけ聞こえるようにして、目的地に向かう道すがら、積極的に道に迷うと、小さな発見のある旅になる。

1984年に生まれて(郝景芳)。自伝体小説と謳われている。細部の描写にリアリティがあって、また、友人関係や映画、音楽など、国も政治体制も違うけど、親近感ある世界が描かれている。全く知らない世界も描かれている。自分とは、世界とは、正しさとは。いつの間にか忘れてしまった問いかけに、再び会える本。

2021
02 07


仕事で「それはどうだろう」と思うことがあり、大したことはないからと忘れようとしても、何度も思い浮かべてしまう。色んな事に執着しないで生きていきたい。少なくとも自分は周りにそんな思いをさせないように、生きていきたい。(でもわからない)

MIYAUCHI YURI / 宮内 優里

2021
01 31


こんな時期なのに、上司に付き合って名古屋に泊まりで出張ゴルフに。いや、いろんな人がいるなと思う。自分もまともではないけど。そんなわけで週末は車でこっそりと、毎年恒例の檜洞丸に登る。ひざ下の雪だった。

ネットフリックスをひと月だけ見ようと思い、契約した。備忘録として、見たものをずらずらと。

クイーンズ・ギャンビット
ハーフ・オブ・イット
ミッドナイト・スカイ
最高に素晴らしいこと

見ているときはいろいろと忘れられるのがよろしい。

2021
01 24


パソコンの電源がつかないことが続いて、メモリが劣化したのかなと思い、データを取り出せるうちにと新しいパソコンを買う。でもボタン部分の接触不良で、押し方を変えるだけでつくことに後で気が付いた。あぁ。

友人より心の病で休職していると聞く。なんと伝えていいかわからない。僕も他人ごとではなく、何とかやり過ごしていると伝えるしかなかった。

サカナクション 目が明るく藍色

2021
01 17


2回目の緊急事態宣言が発令されたけど、人数は減らず、マスクをつけた人だけが街を歩いている。いつかは前の世界に戻ると思うけど、渦中にいると近視眼的になって、うまく想像できない。

飲食店が厳しいというので外食をしようと思い、入ったラーメン屋さんでキリンジのドリフターが流れていて、店主が口ずさみながらラーメンを作っていた。それだけで良い店なのに、ラーメンも美味しかった。

読んだ本。名もなき人たちのテーブル(マイケル・オンダーチェ)この本の世界に逃げ込めて幸せだった。


2021
01 09


年始から月〜金勤務は少し辛かった。週の半ば、久しぶりに神田のエースに行く。10時を少し回っていたけど、モーニングのセットを頂く。仕事から逃げて、どこにもたどり着かない時間。こんな時間が大切なのだと、珈琲を飲みながら思う。

読んだ本。八甲田山死の彷徨(新田次郎)。雪山は怖い。

2021
01 03


5連休も今日でおしまい。年に1回の本棚整理をして(本当はもっと処分しないと)、近所の山を走って、映画を見て、本を読んだ。

明日からの仕事に備えて銭湯に行くと、背中に立派な彫り物をした方がいた。この銭湯では見た事がない。今日は夕方までの営業なので、普段会わない人たちで、珍しく混みあっていた。

読んだ本。離陸(絲山秋子)。アトリエ雑記(牧野伊三夫)。
見た映画。バーニングジョジョ・ラビット

2020
12 30


雨が降り出した。ずっと晴天が続いていたから、良いお湿りなのかな。気温は少し温かい。でもこれから寒波がやってきて、日本海側は大荒れになる予報。

昨夜の納会は例年通りの飲みっぷり、食べっぷりで、変わらないものがあるって素敵、ではなくひどかった。逃げるように会社を後にした。

来年も期待は出来ないなぁと考えると後ろ向きになるので、何も考えずぼんやり年末年始を過ごそう。

雨脚が強まってきた。

良い年末を。

2020
12 27


疲れ果てて週末を迎える。自転車で海辺に移動して、バニーでサンドウィッチを買って、ミルアンドコーヒーでアメリカーノとドーナッツをテイクアウトして、外でぼんやり食べて回復する。

そこにある山
」(角幡唯介)人を行動させる思いつきの強さや、関わりから避けられない事態が立ち上がって、自分が思いもよらぬ方向に変わっていことが綴られている。山にかかわらず、人が行動する背景にあるのは、自ら選び取った選択だけではないと思わせる。

2020
12 20


飲む機会がまったく無いのは幸いだけど、年末らしく忙しくなってきた。会う人は皆「今年はあっという間だった。予想外の1年だった」と言う。ワクチン接種が始まる来年は、少しずつ前の世界が戻るのかな。

でも変化に対応した意識は薄れながらも消えることはないだろう。変化がまた違う変化を生み出して、思いもよらぬ方向に世界は変わっていく。ランニングして昼寝して本読んで銭湯行って、ということが許される世界を希望したい…。

読んだ本。「なにごともなく、晴天」(吉田篤弘)「北北西に雲と往け」(入江亜季)久しぶりの漫画。
見た映画。「希望の灯」働くこと、人とつながって生きていくこと。

2020
12 12


仕事で三宮に行き、そこで軽自動車を借りて徳島県に。王王軒でラーメンを食べてから、眉山をハイキングして、焼き餅を食べる。昭和湯で汚れを落とし、スーパーで食料を確保して、酷道483号で登山口である見の越しへ移動。

2時頃に目が覚めて、次は宿に泊まろうとうつうつら思う。外が明るくなった6時半過ぎに登山開始。山頂に近づくにつれ風が強くなり、体感温度は氷点下。そそくさと10時過ぎに下山。

その後は神山町のかま屋でご飯を食しパンも買う。かま屋は今年のベストの外食。淡路島に移動して岩屋を散歩してから、扇湯に入る。中の湯を掻き出して使うスタイルは初めて。

2020
12 05


和名倉山へのピストン。登頂するまでは霧の中。稜線上は風も強く。宝探しのように頂上を見つてから徐々に天気が良くなり、霧も晴れて周りの世界が見え始めた。

コースはリンノ峰のあたりが笹で歩き難くも、危険個所は少なく、変化に富んでいて楽しい。帰りに車を止めた民宿みはらしでお金を払う際、宿のおばあちゃんにお茶とお漬物をいただきながら、近辺での山の事故やクマに襲われた話を聞きました。楽しくも気を付けないと。

冬のデナリ」(西前四郎 著)。「今は今の一瞬を味わい尽くすことだ。死の間際まで」

2020
11 29


bullockbooksで買ったレイモンド・カーヴァー全集3巻を読む、過去にもカーヴァーの作品は読んでいたけど、初めて素直に良かったと思う。地味な失敗者の話が多い。たぶん若い頃はその背景を想像できなかったからだと思う。それは幸せなことだけど。

映画「1917 命をかけた伝令」を見る。ワンカットで撮られたように見える、一人の視点で見ると、戦争をより個人的に体感できる。

2020
11 22


給付金をもらったけど困ってないので(今のところ)、経済を回すために(言い訳)ロードバイクを買った。せっかくなので少し遠出をしようと思い、横須賀方面へ。中井パン店でポテトチップスパンを買おうと思ったら、閉まっていた。浦賀にも売っているので行ってみたら、売り切れだった。浦賀の渡し船に乗り、東叶神社にお参りする。この辺は少し文化が違う気がする。近くの団地でぼんやりしてから、横須賀美術館に行き、図書室で休刊するアサヒカメラを読む。日も暮れてきたので銀泉浴場に行く。地元のお爺さんに遠慮して水を入れるのを我慢して45℃のお湯にしびれて入ったら、お爺さんは盛大に水を入れ始めた。

2020
11 15


羊飼いでもなりたかったな。働くことと生きることが直結していて、確かな手応えがあるのではないか。何となくそんなことを考える。でも仕事の流儀の羊飼いの回を見て、あ、血を見るのは無理無理と思ってしまった、軟弱者。

羊で思い出して、羊をめぐる冒険(村上春樹 著)を読み直している。チャンドラーに影響を受けていたとは、気が付かず。

2020
11 07


那須岳に登る。数日前に降った雪が解けずに残っていた。山は一足早く冬に。

帰りに矢板市のbullock booksへ。犬と猫も出迎てくれた。ディックとカーヴァーの本を買う。なかなか行けないけど、少し世離れしたこのお店が、末永く続いて欲しいと思う。

2020
11 01


何となくこのままでいいのか、という思いが最近ふつふつと湧いてくる。以前も時々あったけど、寂しさから生まれているように感じるのが、今までと違うところ。これは俗にいう中年の危機、というやつなのかしら。

月の満ち欠け(佐藤正午 著)。岩波文庫な装丁にまんまと引っかかった人。常に続きが気になる面白い本だった。

2020
10 25


笠取山で登る。晴天で混んでいたけど、山小屋から少し離れた静かな場所にテントを張ることが出来た。でもうまく眠れず、ラジオを聴きながら夜明けを待つ。マットを快適なものに変えた方がいいのかな。

アレックスと私(アイリーン・M・ペパーグリーン著)。出来ないことが出来るようになることや、コミュニケーションを重ねていくことの意味、人は特別な存在ではないことなど、ヨウムを通じて色んなことを知ることが出来る本。

2020
10 18


今週も土曜日は雨、そして今日は変わりやすい秋の空。

少し時間が出来たので、手あたり次第に聴かなくなったCDをプレイヤーに差し込む。意外と楽しい。でも、ここ数年で音楽を聴くことが大きく減ってしまった。何となく死ぬまで変わらないだろうと思ってたことも、簡単に変わる。そういえば、今年になって老眼を意識するようになった。こうやっていつの間にか、戻れない場所に到達してしまうのだろう。

」(アンナ・カヴァン 著)通勤カバンの中でペットのお茶をこぼしてしまい、本がふにゃふにゃになってしまった・・・。

2020
10 11


台風一過の夕方の空がきれいだった。

ミンネのかけら」(富原眞弓 著)著者の半生の中で印象的な出来事が綴られている。自分では一生触れることがない世界を見せてくれて、旅をしたような気持ちになる。

2020
10 04


平日、仕事の合間に渋谷に足を延ばして、ユトレヒトでmurrenを買う。新しく出来た宮下公園は若者ばかりで、居場所がなかった。土曜は接待ゴルフ。しがないサラリーマン。気を使ったけど、良い交流だったと思う。嫌いなことすることも大切、と思いこませる。

日曜は走りにいく。汗をだらだらと流すこともなく、熱がすっと引いて気持ちよく走れた。そこここにキンモクセイの匂い。この匂いを嗅ぐと、小学生の頃に使っていた消しゴムを思い出す。

2020
09 27


急に秋が深まって、空気は寂しい匂い。長雨に続いて猛暑と、厳しい気候が続いたので、ストレス無く過ごせることがありがたいと思う。散歩してたら白い彼岸花。赤よりも風景になじんで、いいなと思う。

2020
09 22


早く美味しいものとお風呂に入りたい一心で、4時頃にスタート。夜が明けていく中でのハイキングは、この旅のハイライト。獅子岳から五色ヶ原方面の風景が美しい。浄土山を経て室堂平に8時半着。そこからバス、電車を乗り継ぎ、富山駅の一つ前の稲荷町駅で下車、いなり鉱泉で地元のお爺さんに囲まれてお風呂に入る。その後はラーメンを食し、路面電車を乗り、世界一?のスタバ(富山環水公園店)と富山県美術館に立ち寄って帰る。

幸い天候に恵まれたけど、雨だったら2日目はつらかっただろうな。次はもう少し楽な山にしようとひ弱に思う。

2020
09 21


距離が長いので5時前にスタート。薬師岳を越えてスゴ乗越小屋までは楽に進むも、その後は大きな登り降りが続いて疲れる。15時前に五色ヶ原に着いたときはほっとした。キャンプ場は空いて、静かで、水場もあって、良いところだった。小さなラジオで相撲中継を聞きながら夕食。(静かなのに眠れず)

2020
09 20


東京から北陸新幹線で富山駅に8:26着。電鉄富山駅から富山地方鉄道で有峰口駅、有峰口駅からバスに乗り継ぎ折立に11:05着。そこから整った登山道を進み、薬師峠キャンプ場で1日目は終了。14時頃に着くもキャンプ場は明らかに定員オーバー。極小テントを隙間に建て就寝。(でも人が多くて眠れず)

2020
09 13


Eテレでモモ(ミヒャエル・エンデ著)の特集があり、そろそろ読んでみようと思い手に取る。ああ、ぼくはすっかっり灰色の男たちに捕らわれてしまっている。会社勤めをしている限りは、仕方がないと思いつつ、何の役にも立たず、寝てばかりいた学生時代が懐かしい。

2020
09 06


仕事がパタリと暇になった。大丈夫かしら。会社にいるのもつらいけど、こんな状況なので予定も入れにくい。それでも客先に挨拶に行っては、近くの喫茶店で少し本を読む。まわりにはデイトレードをするおじさんや、微妙な関係のカップルなど。

百年と一日」(柴崎友香 著)の2編目を読んで、数年前に見た藤の花を思い出す。物語が記憶をくすぐる。

2020
08 30


今日は空の青が深い。でも気温も湿度も高くて、8月も終わるけど秋は遠いな。

新型コロナウィルスは時代を10年進めたと、誰かがラジオで言っていた。10年間の調整時間をなくしてしまったから、毎日が虚ろに時間が過ぎていくのか。

「泣かない女はいない」(長嶋有 著)を読む。たぶん初めて。現実の細かな断片と、創作を合わせたような感じがする。時代背景ではなく、登場人物の思考を懐かしく思う。

Bill Frisell 'Just Like A Woman'

2020
08 22


オラクル・ナイト(ポール・オースター 著)を読む。読ませるけど、物語はうーん、というような内容。

登場人物の一人が、第二次世界大戦でダッハウを解放した際、凄惨な光景を見て、「人類は終わったんだ」と思う。なぜかその部分が引っかかり、その後で見た、「アウシュビッツ 死者たちの告白」を見て腑に落ちる。そして、急速に分断が進む世界をあらためて危ういと思う。違いを認め合うことのめんどくささから逃げた先は、争いしかない。ぼんやりした自分でも、生き延びられるくらいの平和が続いてほしい。

小豆を煮てあんこを作る。ヨーグルトに入れるとおいしい。

2020
08 16


お盆休みの時期だけど、毎日仕事に行く。7月は雨が続いて太陽が恋しかった。でも、35℃前後の晴天が続くと、会社に行くだけで疲れてしまう。いつか人が外に出れない夏がくるのでは、とまで考えてしまう。

ETVでサヘル・ローズさんのドキュメンタリーを見る。困難な生い立ち。でも懸命に生きている。輝かしいことがSNSで散見される(私も時々あげている)。でも、表には出なくても、生きることが困難な人も、世界にはたくさんいる。

砂浜(佐藤雅彦 著)を読む。環境は違うけど、自分の子供のころの夏休みを思い出す、良い本。

2020
08 09


梅雨が明けて暑い日が続きます。夕方になると少しだけ涼しくなります。この空気感はなぜか子供時代を思い出させるところがあって、早く家に帰らなくてはと思います。でも、あの頃の家に帰ることはできません。

2020
08 02


新聞に平均寿命の記事があり、何気なく自分があと何年元気に動けるのかと考える。でも、どう生きようとか贅沢なことは言えないので、ただ鍋の中に何が残っているか分からずに、バクバクと食べ続けるしかありません。

一人称単数(村上春樹 著)を読む。さて、いつまで新刊読めるかな。

2020
07 26


ありがたい4連休。でも、雨は亜熱帯のように、急に降ったり止んだり。気候が変わってしまったかのよう。

アマプラ経由WOWWOWをお試し視聴して、いつか見ようと思っていた映画を見る。バグダッドカフェ、イルポスティーノ、グラン・ブルー(完全版)。あとビートルズのドキュメンタリー(愛しのフリーダ)。映画を見ていると、人と人の距離が気になる。今はあんなに近づけないな、と思う。テレビにはフェイスガードを着けたタレント。違和感無く、人と人がいる風景を見ることが出来なくなっている。この状態は、いつか終わるのだろうか。

2020
07 19


誘われて茶臼山・縞枯山。自分だけでは行かない山なので、良い機会だった。下山後はテンホウへ。安くておいしい。八角の入った餃子は、中国で食べた味に似ていた。

深夜高速バスに100回ぐらい乗ってわかったこと」(ススズキナオ著)を読む。とても面白い。でも、題名で損をしているかも。(いろんな事が書いてあるから)著者は、メンタリティがとても近い人だと思う。何事も面白がらないとな。

2020
07 12


また一つ歳を重ねる。でろーんと流されている感じで、目標や理想が思い浮かぶこともない。昔考えていた、ダメな大人になっているような気がする。

週末久しぶりに晴れたので、靴を洗ったり寝袋を干したりする。雨が続くと晴れることを想像するのが難しくなる。俯瞰的にものを見れば、そのうち晴れるさと思えるけど。ついつい近視眼的になってしまう。

謎の独立国家ソマリランド(高野秀行 著)読む。価値観の違いには理由(背景)がある。理由が分かると同意は出来なくても、排除は出来なくなる。そうやっていろんな事を相互に知る世界になるといい(あ、理想だ)。

2020
07 03


今週は宇都宮、神戸と日帰り出張が続く。移動中に好きな音楽を聴きながら仕事ができるのが、少し救い。

神戸の仕事が終わって、古本屋(花森書林風文庫)で「誰もいないホテルで」(ペーター・シュタム著)と「マイ・ロスト・シティー」(スコット・フィッツジェラルド著)を買い、山の店で無駄遣いをして帰る。

古本屋で「兵庫の古本屋」という冊子をもらう。その中にある街の草というお店がとても気になる。

最近移動が多く天気も悪いので、週末は家に籠る。熊本は大雨で大変なことに。そろそろ台風にも気を付けないといけない季節になってしまった。

2020
06 28


平日、神田日勝展を見る。農業を生業としながら独学で学んだ画力は、圧倒的だった。未完成の馬の絵は、未完成であるがゆえに馬の絵が生まれる瞬間をとどめていた。

週末、誘われて飯豊山に登る。弥平四郎登山口から切合小屋で一泊、翌日は飯豊山に登頂し弥平四郎登山口へ下山。梅雨空は変わりやすく、晴れてれば絶景であろう山頂付近は、小雨降るなか真っ白だった。雪渓を回避するため、藪こぎで疲れた。羽虫には大変好かれた。(おでこと左手首を刺された)深い森で、修行のような登山だった・・・。

2020
06 20


急に札幌出張が決まり、それならと色々予定を詰め込む。でも何かこなしている感があって、心が追いつかない。新千歳に向かう途中、支笏湖近くに車を止めて昼寝から目覚めた時に、やっと自由を感じる。

2020
06 14


もう6月も中盤ですか。梅雨入りしたのは嘘じゃないですよ、と言い訳をするように、よく雨の降る週末です。色々と日常に戻り、色々と疲れているので、「村上T」を読んでぼんやりする。力の抜けた小確幸な1冊。

八百屋さんにいろんな果物が並び始めたのが、嬉しい。

2020
06 06


久しぶりに丹沢主稜と丹沢主脈に登る。西丹沢自然教室から檜洞丸、臼ヶ岳、蛭ヶ岳、丹沢山、塔ノ岳を経て、大倉へ降る22km。

天気は薄曇りだけど、涼しいとは言えないくらいの気温。檜洞丸までの登りで多量の汗をかき、自分でもわかる程臭くなる。丹沢主稜では一人しかすれ違がわず、静かな山歩きを楽しむ。でも蛭ヶ岳への最後の登りはきつい。以降は降り基調。塔ノ岳からの下りは単調でいつも飽きてしまうので、音楽を聴きながら走り下りる。

下山後は小田原散歩。古い街並みが落ち着く。中嶋湯でさっぱりして、だるま料理店の食堂で天丼を頂く。

2020
05 31


静けさは破られて、街に人が戻ってきた。僕も重い腰を上げて、ゴルフの練習に行く。ゴルフから離れられたことは、コロナ騒動の中で良かったことの一つだったのに。そんな人の世のあれこれとは別に、気持ちの良い風が拭いて、虫も鳴き、紫陽花も咲き始めた。5月ももう終わりか・・・。

草を結びて環を銜えん」(ケン・リュウ)短編集の4巻。分かりやすく、でも想像を超える一手が繰り出されて、でも読後感はよい。すごい作家さんだ。

新生音楽(シンライブ)vol.3。ソリトンSIDE-Bの空気感・・・。

2020
05 24


ラジオは適度な距離感が好きで、寝る前や、アイロンかけるときに聞いてる。最近はラジコを使うことが多いけど、ラジオという機械そのものが好きで、いくつか所有している。

コレは最近購入したもの(ヨドバシで
1300円くらい)。安価な分作りは雑だけど、音はよく頑張っている。小さくて、机上で使うにはちょうどいいかな。

mei ehara / 群れになって

2020
05 17


少しずつ社会は平穏を取り戻しつつある。それでもオフィス街は人が少ない。そんな中、神田のどら焼き専門店がぽつんと開いていたので、久しぶりに買って帰る。特別高くもなく、普通においしいのが嬉しい。

怠惰の美徳」(梅崎春生)を読む、後半に収録されている「寒い日のこと」や「一時期」が特に良い。

無理なものは無理なのだ。しみじみとする方に進もう。

2020
05 09


仕事始まる。緊急事態宣言の継続はさておき、連休明けで仕事量が多くて疲れるのは、例年と変わらず。

最近空気が澄んでいる。何だか北海道にいるかのような。おかげで朝や夕方の空が見ほれるほどきれい。満月もくっきり見えた。

SNSで他人の活動が見えるようになり、隣のトラクターに刺激を受けて、俺も買うべと思うように、自分の活動の幅も広がったように思う。良い悪いではなく。でもそんな小さな積み重ねが、地球環境に影響を及ぼしていたのかな。

僕はもう少し、ぼんやり寄り道して歩いたほうが幸せだろう、と今は思う。でもたぶん忘れてしまうだろうな…。

2020
05 03


今週末より、やっとゴールデンウイークに突入。テレビで時々ご老人が「今が一番幸せです」というのを見るけど、あれは生活の糧を稼ぐストレスから解放されたから、という面もあると思う。短い連休に入っただけでも、私も十分幸せです...。

今年は遠くに行けないので、近場を散歩したり、本を読んだ読んだりする。こういう時は昔読んだ本と思い、スプートニクの恋人時刻表2万キロを交互に読む。(なぜこの組み合わせかは不明)

2020
04 26


久しぶりに夜の自転車散歩で海まで。(マスクはつけて)車が少ない時間帯だけど、いつも以上に少ない。野村さんのラジオを聴いていたら、移動すること自体の楽しさについて話していた。今読んでいる本(旅の効用)にも、同じようなことが書いてあった。

子供の頃から、自転車で知らない場所へ行くのが好きだった。小心者なのであまり遠くは行けないし、旅好きとは言えないけど。(家に籠るのも好き)最近、いろんなことが分からなくなってきた。でも立ち返るべきは、子供の頃に好きだったことなのかな、と思う。

2020
04 19


仕事上での知人が新型コロナウィルスに感染し、亡くなってしまった。高齢ではあったけどとても元気な人で、時々食事にも行っていたのに。

在宅勤務は週1回程度で、都内に通勤している。感染や仕事の先行きは不安でも、今のところ生活は落ち着いている。今回の世界的な流行はどこか他人事だったけど、水嵩が増すように迫ってきたように感じる。

ザ・ループ TALES FROM THE LOOP
トレイラー
こんな不穏な春に合うSF。スウェーデンのアーティスト、シモン・ストーレンハーグの画集を基にしている。

2020
04 12


少し前の新聞に、星に生命が生まれる可能性は天文学的な数値なので、生命ある星は地球だけではないか、との記事があった。つまり凄い偶然で誕生し生きているのだ。そう考えると、日々のあれこれもめったにないことだと、許せるような気もする。(許せないけど)でも見方を変えると、少しのきっかけでこの偶然を失ってしまう可能性もある、いうことかな。

考えない考えない。アイスでも食べよう。

2020
04 05


4月から役職が上がってまず下の人から在宅を取ってもらおうと思い、毎日会社に行っている。電車は空いていて、飲みに行く機会もなく、夜は早く寝ている。健康的な生活をしている。桜の季節はもうすぐ終わり、季節は変わらず巡って、新緑の季節になる。

true detective season 1を見ている。普段見ないような作品を見るのも楽しい。

2020
03 29


朝から霙が降り始め、やがて雪になり、昼頃にはまた霙になり、雨になり、やっと降り止む。昨日は20℃まで気温が上がったのに。朝から床屋に行き世間話をする。新型コロナの影響で、葉山への観光客がふえているとか。夕方前に昨秋の台風で倒れた桜を見に行く。倒れても雪にも耐えて、懸命に咲いていた。

ファミリー・ライフ(アキール・シャルマ著)。インドからアメリカへの移民家族の話。

太鼓せんべいがおいしい。

2020
03 22


朝の散歩中に出会ったネコ。おはよう。

センスのABC(岡尾美代子著)新しい岡尾さんのエッセイを読める幸せ。本屋で買う勇気がないので、アマゾンに頼る。

Puss N Boots - Lucky

2020
03 15


この時期に本当に行くのかと思いながら、社員旅行で長崎へ。タクシーの運転手から「お客さんが少なくて大変なんですよ」という話を聞いて、来てよかったと思う。長崎は初めて。軍艦島、平和公園、花月(卓袱料理)、四海楼(皿うどん)、坂の途中にスイセン、など。

母の記憶に (ケン・リュウ短篇傑作集3)
初めてのケン・リュウ。身近で情緒のあるSF。とても好み。

2020
03 08


仕事の合間に銀座を歩いていると、怖いくらい人がいない。外国人に支えられて、経済が回ていたのかと思う。(それだけではないけど)未知のウィルスには、過剰に対応した方が間違いは少ない。でも分かったことから、少しずつ日常に戻していかないと。

天気も良くないので「ことり」(小川洋子 著)を読む。ここに書かれている兄弟は、以前はそう遠い存在ではなかったような気がする。

"I Am Easy To Find" Mike Millsと The Nationalのコラボ。一人の女性の一生。

2020
03 01


新型コロナウィルスの影響で、僕がいるような小さな会社でも、自宅勤務と時差通勤をするようお達しが出た。本当に感染を防ぐためなのか、それとも右へ習えなのかは、よくわからない。

サンライト」(永井宏散文集)を読んでいると、「昔のけだるい日曜の午後はなんでもゆっくりとしていて」という箇所があり、僕が大学の頃には、そんな午後があったように思う。今は時代が変わったのか、自分が変わったのか、とにかく何かに追われるように、何かをしている。でもこんな不安定な時は、ぼんやりするのが正解なのかもしれない。

2020
02 24


三連休明けに出張で謝罪に行かないといけないことがあり、それがぐるぐる気になるので、逃げるように甲武信ヶ岳へ行く。体を思い切り動かすことで吹っ切れる部分は確かにある。

最近見た映画を3つ。
ヒトラーの忘れ物
オンリー・ザ・ブレイブ
ジョーカー

どれも明るい話ではないなぁ。特に最後の一本は救いがない。映像は美しいし、刺激もあるし、映画として面白いと言えなくもない。でも、これが大ヒットする世界はどこか歪んでいるように思う。

次は明るい映画を見よう。


2020
02 16


日曜日の日経文化面には、様々な書き手のエッセイが乗っている。知らない人も多くて、毎週楽しみにしている。少し前はフランス文学者の宮下志郎さんが、モテーニュの「余生を世間から離れてのんびりすごそう、それ以外のことには関わるものか」という言葉を紹介していた。

雨の日曜日、早く余生を迎えられないものかと切に思う。(余生が無いような気もするけど…)

allem iversom - notes [full EP]



2020
02 11


初めて伊勢へ行ってきた。伊勢神宮は他では見ない建築様式で、神話の世界を伝えようとする意識が感じられて、面白かった。

でも伊勢神宮よりも伊勢という場所自体が面白かった。都会から少し離れて、前に海があり、背後に森がある環境の中で、独自に発展を遂げたような。腰のないうどんは美味しく、スーパーには練り物系を中心にあまり見ない食べ物があった。銭湯もまだ数件ある。神様に選ばれた理由が、少しわかったような気がした。

旅の断片(若菜晃子 著)




2020
02 02


身延山へハイキング。人から山に行こうと誘われないと、なかなか山に登れない。(寒いし)身延山は甲府駅から1時間くらいの田舎にあって、周辺はわびしい。でもお寺周辺は綺麗で、今でも血が通っている感じがする。何もかもが都会に集中してしまうけど、このまま信仰の地が残ってくれると嬉しい、と無責任に思う。

sleepy.ab / 息継ぎ




2020
01 25


名古屋へ出張の折、なじみのないクラブへ連れていかれる。少し銀座とはちがうな、お店の人も、お客さんも、と思う。このような場所も少しずつ耐性がついて、それなりに演じられるようになるのは、成長なのか、それとも何かを無くしているだけなのか。(たぶん後者が正解)それはともかく、名古屋のういろうは美味しい。

ワンダー君は太陽」を見る。本は読んだことがないけど、視点がいくつかあって良い映画だと思う。


2020
01 19


漫画のナウシカを読んでいる。いつかまとめて読もうと思っていた。現実と同じく人間の身勝手さが目に余る。自分たちはいつまでも生き続けると錯覚して、多くを求めて、自滅するのではないか、と自分の身勝手さを棚に上げて思う。ああ。

多くを求めず、本を読んで、散歩して、風呂に入るだけで幸せなのに。いつか福井の銭湯を巡る旅に行ってみたい。

2020
01 12


会社都合で荒川沿いのハーフマラソン大会に参加させられる。単調な景色で気を紛らわすものがなくつらい。15kmを過ぎて足が出なくなる。でも何とか歩かず1時間48分。

すぐに近くの銭湯に行くも、一度にこんなに裸の男を見たことはないという混雑で、端で体を洗って後にする。お風呂を出たころにはつらさを忘れ始めている自分に呆れた。

窓辺のこと」(石田千 著)を読みながら帰る。

2020
01 04


2020年になりました。年号だけ見ると、遠い未来に来たような気がする。でも、手の中に光るスマートフォンだけの未来。

良い天気が続くのでどこか山にでもと思い、陣谷温泉を目指してハイキング。素直に温泉に行っても気持ちいいけど、ハイキングという前置きがあるともっと良い。今年も何事もなく過ぎるといいなと思いながら浸かる。

2019
12 30


去年と同様につながりが良く、まとまった年末年始の休みになった。いい機会なので食事を整えて、胃腸を治そうと思う。

色々あったとは思うけど、振り返るには少し早く1年が過ぎてしまった。ただ変わらないようでいて、少しずつ色んなことが変わっていて、気が付いた時は戻れない場所にいると感じることが増えてきた。これからもそうなのだろう。

すべての見えない光(アンソニー・ドーア 著)を少しずつ読んでいる。

2019
12 22


いつの間にか今年の最後尾が見えていた。胃腸の調子が悪いことから季節を感じる。大阪へ出張した際、以前一緒に働いていた年下の友人の資格合格祝いをする。自分の友人は似たような人、何とか社会に踏みとどまっているような人、が多い。たぶん、自分を見ているようで気を許しやすいのだろう。

ホテルではウィンド・リバーを見る。帰りに立ち寄った恵文社ではサンライト(永井宏 散文集)を買う。

2019
12 15


学生時代の友人と忘年会。もう年に2くらいしか会わないけど、久しぶりに飲み会って楽しいのね、と思う。仕事関係の飲み会とは違う物を飲んでいるみたい。

エンデュアランス号漂流記」(アーネスト・シャックルトン他著)今より装備が貧弱なのに極寒の中を漂流し、よく生き抜き、また記録してくれた。そして人間の適応能力の高さは、怖いくらい。

Real Estate - Darling

2019
12 08


2年半ぶりに人間ドックに行く。検査着に着替えて淡々と進むけど、胃カメラは出来れば避けたいと思う。幸い分かった範囲では問題ないとのこと。でも以前より胃が荒れているそうだ。心当たりはある。

たらば書房で見つけた「熊の皮」(ジェイムズ・A・マクラフリン著)を読む。ある意味アウトサイダーな世界なのだろうけど、こういう本が書かれる背景があるアメリカは豊かだと思う。

2019
12 01


登りに息が上がりなが檜洞丸に登頂するも、山頂はガスの中で、震えながらカップ担々麺を食べる。寒さから逃げるように犬越路へ降っていると、強い風がガスを吹き飛ばして天気が回復。急に展望が開けて、暖かくもなった。

気候の変化が大きく非日常的な1日で、心身ともにリフレッシュ。山旅は楽しいな。

2019
11 24


冬の到来を感じさせるような寒い日があれば、暖かな日もあって、何かいつもと違うような感じがする。今日は金沢文庫の銭湯(亀遊館)まで森をつたって16キロ走る。森は台風で被害を受けたままになっている。ヤツデは今年も見ごろを迎えていた。

掃除婦のための手引き書」(ルシア・ベルリン著)を少しずつ読み進めて、この週末に読み終える。たぶん若い頃には面白いとは思わないだろう。読むべき時に読んだ気がする。後半になるほど痛みを伴いながら勢いが加速していく。「さあ土曜日だ」は悲しい話だけど特に好きだ。

2019
11 16


灯台の照らす光は水平線に向かってまっすぐ伸びている。でもその先は宇宙に向かう。どこまで届くのかもわからないけれど、みんなそんな視線で世の中を見つめたいと思っている。小さな悩みも大きな悩みも全てその中に含まれているような気がするから。(モンフィーユ,永井宏著)

ぼんやりがたりない。

2019
11 10


職場の身近な人が相次いで病に倒れ、弱そうな人が職場に復帰し、強そうな人が手の施しようのない状態となった。そんなことがあったからか、最近、自分が病気になったとき、何をしたいかと気が付いたら考え続けている。外を自由に歩いたり、好きなものを食べたり。何より誰かと一緒にいたいと思うのではないか。この世から消える寂しさから。

映画「グリーンブック」を見る。人種差別や友情の前に、ピアニストの奏でる音楽が素敵だ。

2019
11 04


三連休の後半は尾白川キャンプ場へ。昔ながらの簡素なキャンプ場。男性一人が多くて、皆さん様々な工夫でテントを立て、焚火や料理を楽しんでいた。山頂でのキャンプとはまた違う世界。様式美すら感じられて、興味深く見てしまった。

最初の日は(mei ehara)

2019
10 27


平標山に登った1日。登頂の前に雲が切れたのは幸運だったけど、全体的には霧と小雨に包まれた1日。険しいところはなく、穏やかな山容。近かったら年に1回は登りに行きたいけど。

仕事で三鷹に行ったので水中書店に立ち寄る。手入れの行き届いた店内より「双頭の船」(池澤夏樹著)を選ぶ。重すぎる現実を前に空想で乗り切る、ということを思う。

2019
10 20


朝、鎌倉のハイキングコースと海辺を走る。海辺は穏やかで漂着物も少ないけど、山は台風の影響で、多数の木が倒れた状態が続いている。

昼、「ひと月の夏」(J.L.カー 著)を読み始めて、夕方銭湯へ。湯上りの風が気持ち良い季節になった。

2019
10 13


台風19号襲来。風は15号より弱くも、雨が降り続いた。大きな被害はなかったけど、少し停電して、通電した時にルーターが壊れてしまった。

温暖化が続く限り、毎年こんな台風がくるのかな。変化は常だけど、その変化が生命に直結しているのが、当たり前なんだけど、普段目をつむって胡麻化しているところ。

西安に行ったことから興味を持って、「天平の甍」(井上靖 著)を読んでいる。何かを得たい、伝えたいと思い、死ぬ覚悟で海を渡った人たちがいた。

2019
10 06


第5&6ステージ(17.6km)。今日中に帰るには美留和駅12:04発の電車に乗る必要があるので、心配性なので4時スタート。西別岳登頂するまでは風速8〜10mくらいでとても寒かった。その後は気持ちの良い天気に。摩周湖第一展望台は8時過ぎオープンなので、しばし待って缶コーヒーと軽食を食べてのんびりする。そこから下って美留和駅には10時着。駅近くに1件だけあるお店も閉まっていたので(日曜定休?)、靴下を脱いで日なたぼっこしていたら、暇そうなキタキツネがよってきて、足の臭いを嗅いで去っていった。釧路駅には13時半頃着、栄湯でお風呂に入り、食事をした後、バスで釧路空港へ向かい、18:40発の飛行機で羽田への帰路につく。

2019
10 05


第3&4ステージ(26.3km)。土日は朝7時頃から開くパン小屋で朝食と昼食を調達し、水2.6Lも用意して8時スタート。途中からまつの湯に入ろうか迷うも、湯上がりで風邪を引きそうなので断念する。西別岳山小屋には15頃着。山小屋は居心地がよく、暖炉をつけて置いてあった本を読む。この日は雨→晴れ→強風と忙しい天気。

2019
10 04


第1&2ステージ(24.6km)。5:30頃中標津バスターミナルに到着。ターミナル内で身支度を整え、近くのセイコーマートでその日の朝食、2日目夕食、3日目朝食を調達する。お昼は開陽台のカフェで豚丼。歩いてきたからか、店主(?)にコーヒーをサービスしてもらい嬉しい。佐伯牧場には14時過ぎに到着。ここにはシャワー・洗濯乾燥機・レストラン(17時迄)・パン屋・美術館などがある。佐伯さんからランチウェイを維持する苦労話を聞かせてもらう。この日はほぼ雨。

2019
10 03


北根室ランチウェイを歩くために北海道へ。

羽田18時発のフライトで新千歳へ。新千歳から電車と徒歩で札幌大通バスセンターに向かい、22:30発の夜行バスに乗る。

2019
09 29


2019
09 22


bullockbooksで買った「破壊された男」(アルフレッド・ベスター著)を読んでいる。熱心にではないけど、中高時代にSFを読んでいて、そのころ好きなものは骨身にし染み込んでいる。

2019
09 16


千葉県南部ほどではないけど、ここにも台風は大きな爪痕を残して去っていった。暑くなると数十年に一度の自然の猛威が、毎年、繰り返されるようになるのかな。

連休中は「美しい子ども」の短編を少しずつ。長編を読む体力はもうない…。

2019
09 08


扁桃腺が腫れてしまい、寝込む。疲れると大体、扁桃腺に出てしまう。

ある「BC級戦犯」の手記』(冬至堅太郎 著)を読む。争いは何も生まず、誰も幸せにせず、弱い者によりしわ寄せがくる。過去の戦争でそれが分かったはずなのに、感情に振り回されて、同じことを繰り返してしまいそうな気配。

2019
09 03


業界の研修で上海・西安へ1週間。初めて会う人達とうまくやれるかしら、体調崩さないかしら、と心配するも何とか乗り切る。西安は初めてだったけど、歴史的な建造物と人々の暮らしが見える、良い町だった。

ホテルに帰って毎晩「明るい旅情」(池澤夏樹 著)を読めたことは、ずいぶん救いになったような。旅先で読めてよかった。

2019
08 25


神奈川県立近代美術館葉山まで自転車で行って、柚木沙弥郎の「鳥獣戯画」を見る。自転車で葉山に来るのは久しぶり。自由に作り続けることは苦労もあるだろうけど、幸せなことだなと思う。

煉瓦を運ぶ」(アレクサンダー・マクラウド著)もう新作を読むことが出来ないお父さん(アリステア・マクラウド)と似ていることを期待してしまうのは失礼だけど、でも期待してしまった。

2019
08 18


パターソンのBlu-rayを買ったので見る。こんな風に日々穏やかに暮らすことが理想だけど、現実はままならずダッチロール。

2019
08 11


お盆時期になったので電車がとても空いている。いつもこれくらいならいいのに、と毎年思うことを思う。仕事も暇なので、出かけたついでに久しぶりに青山ブックセンターに行く。年を取るごとに保守的になり、新しい物を敬遠してしまうことを反省しなくちゃ、と思う半面、もう新しいことはいいや、本さえ読めればと思う。

勧められたのでビッグ・リトル・ライズを見ている。「幸せ以外は、ぜんぶある。」という宣伝文句。確かに。でも全部あるから、幸せになれないような。

2019
08 03


旅や仕事の疲れで、昼は家から出ず、夕方走りに行く。最近、仕事でいろいろあり、個人的な楽しみを糧にして乗り切らないと、と思う。

細野さんのラジオで褒められていた、メッセージを見る。言語を取得することによって新しい知覚を得るという発想が面白い。僕もぼんやり英語の勉強を続けているけど、もう少ししっかりと勉強しよう・・・。

2019
07 28


初めてLCCに乗って台北に行く。飛行機というより長距離バスが近いような。席の狭さは許容できたけど、寝ることが出来ないので、暇つぶしを持って行くべきだったなと思う。

台北ではgoogle mapを使ってよく歩き、よく食べ、よくぼんやりした。夜にはスマホ片手にランニングもしたり。異なる文化の中で、自由に動けるのが台湾の良いところと思う。

2019
07 21


7月も残り3分の1になっていた。でも少し暑くなってきたけど、まだ夏らしいとは言えない日々。

ある一生」(ローベルト・ゼーターラー著)をうつらうつら読む。主人公の最初の記憶から、死ぬ瞬間までが普通に綴られている。人生を転換せざるをえない事件も、さえない日々も。物語から外れるけど、一生という単位で考えた場合、日々の選択も変わるような気がする。でも、選択する余裕のある状態なんてほとんど無いのが残念だけど。

2019
07 14


毎年のことながらGW明けからこの3連休までが長い。やっと心身ぼんやりできると昼寝をしたら、頭が猛烈に痛い。ずっしり果てしなく。連休で気が緩んだからだろうな。やれやれだ。

サラの鍵」(タチアナ・ド・ロネ著)表紙はハンマースホイ。閉店されると聞いて立ち寄ったブックスモブロで購入。悲劇的な事件、そう昔のことではない、でも忘却されそうな事件を、現代とうまくリンクさせて、興味深い物語に仕上げている。最後まで読ませる良書。

2019
07 07


梅雨入りしてから雨がよく降っていて、今週末も雨。そんな中また一つ歳を重ねる。誕生日とは自分が生まれた日ではなく、母が自分を産んだ日と捉えると、少し意味が変わる。

迷っていたけど、八百屋で良いものが売っていたので、紫蘇を買い、漬けている梅に加える。梅雨明けの梅干せる日差しが恋しい。

供述によるとペレイラは」(アントニオ・タブッキ 著)仙台出張の時に古本屋で購入。イデオロギーとは無縁に、日々穏やかに生きるのが難しい時代があって、それは遠い過去ではなく今と地続きなのだと、歳を重ねるほど実感する。

2019
06 30


出張仕事の後、雨の合間を縫って、誰もいない坊ガツル(九連)にテントを建て、三俣山で霧に巻かれて道を見失いそうになる。

下山後、日田リベルテでビル・エヴァンスの映画を見る。お店には好きなものが多くて、とりあえず青木隼人さんのCDを買う。

空港に向かう前に久留米美術館へ立ち寄り、ラファエル前派の軌跡展と多様な若手作家の公募展(青木繁対象ビエンナーレ)を駆け足てみる。もう少し時間があると良かったのに。

2019
06 23


大事なことを、表層的な忙しさにかまけて、見て見ぬふりをしている。そうこうしている間に、時は過ぎているのに。失われると二度と戻らないのに。

ナイロンの糸」(sakanaction)アルバムもとても良かった。

2019
06 09


梅雨入りして分かりやすく雨がよく降る。でも自分が何だかよくわからない日々。人と会うのも働くのもめんどくさい。何が楽しいのか。何が悲しいのか。走ってメンタルを保つ。走ることがあってよかったと思う。

「どうで死ぬ身の一踊り」(西村賢太 著)、「路傍」(東山彰良 著)を読む。普段読まないような本を読むのも、たまには楽しい。

2019
06 02


仕事で仙台に行く機会があったので、レンタカーを走らせて栗駒山へ。いわかがみ平から栗駒山へ登り、その後、東栗駒山を経由していわかがみ平へ戻る。標準で3時間程度だけど、展望がよく、渡渉などの変化もあり、短い時間に山登りの楽しさが凝縮されているコースだった。(この時期は残雪もある)下山後はくりこま荘の温泉へ。少し白濁した気持ちの良い秘湯で、たましいが抜けそうになる。その後、麓の栗原市へ立ちよったら廃線があったので調べてみたら、くりはら田園鉄道があったとのこと。東北は行く機会が少なくて、知らないことがたくさんあるから楽しい。

2019
05 26


昼は真夏のような暑さ。でも夜になると気温は下がり過ごしやすい。仕事はGW明けの繁忙時期が過ぎてから、落ち着いている。ぼんやり本を読んでいたら「人間は楽しく暮らすのが目的だから、あくせく働きすぎて苦しみが増えることを、心の底から軽蔑していた」という文章に遭遇する。(星の牧場/庄野英二 著)大人になってから楽しむことに少し罪悪感を感じる。たぶん不安があるからだろうな。

2019
05 19


朝夕は少し肌寒く、でも日中は日に当たると暑いくらい。この過ごしやすさはあとひと月くらいなのかな。

出かけることが続いていたので、朝ランニングした後は、近所のスーパーに自転車で行くだけにする。何もしないのが以前は得意だったけど、今は少し落ち着かない。

てくてく青空登山(安西水丸 著)。「自分の絵は人から好かれる自信がある」という意味の文章があって、親しみやすい絵柄の奥にある安定感の理由を知った気持ちになる。

地味な色(mei ehara)あらためていいな。

2019
05 12


誘われて男体山に登る。2000m超えは久しぶりで、体が慣れない感じがする。良い山だったけど、翌日、緑あふれる鎌倉の山を歩くと、同じくらいの感動を覚える。最近、遠くの高い山で登る気力を出すのがますます難しくなってきた。年かなぁ。

RADIO SWITCHで池澤夏樹の声を聴く。こんな優しい声だったのか。スティルライフは僕にって超えるものがない物語。

2019
05 05


GW中に伊豆山稜線歩道の戸田峠から天城峠を歩く。約30kmの道のり。前日の雨で道はぬかるみ、滑りやすく、なぜ僕はこんなところでこんな距離を歩くのだろう、とのっけから鬱々と思う。でも道の状態も徐々に良くなり、笹の道を登り、遠くの海を眺め、池の近くで休憩しているうちに時間の感覚も忘れて、楽しくなってきた。これが長い距離の楽しみなのだろう。後半は走れて6時間で天城峠へ下る。

下山後は観光客で込み合う修善寺でささっとお風呂に入り、三島駅前を散策する。街の中に小川が流れ、人の流れもあり、お店も元気で、良い街だった。

2019
04 28


前夜は接待で遅くまで飲んでいて、倒れこむようにGWに突入する。毎日何かしらトピックスのあるお休みにしようと思うも、仕事の心配をしない、嫌なことをしない、何もしないということが、一番幸せなのでは、と思う。読みかけの雑誌や小説を読み、走り、銭湯に行く。

ガス・ヴァン・サントの新しい映画「ドント・ウォーリー」が公開される。

2019
04 21


今春は例年より大がかりな人事があったけど、僕自身は特に変化はなく。でも気がかりなことがあり、いつまでこれが続くのか、続かないのか、考えると怖くなるので、考えないようにする。幸いもうすぐGW。あと5日頑張って、何とか逃げ込もう。

村上ラジオを初めて聞いた時、声の感じが好きになれず、この人は読むだけにした方がいいのだと思った。でもたまたま第四回の再放送を聞いてみたら、意外と普通に思った。たぶん、話す方も、聞く方も慣れてなかったのかな。

2019
04 14


週末ごとに1回休みを挟んで4回続いたゴルフも昨日まで。あらためて人に見られながら、同じ動作を正確に繰り返すのが苦手だなと思う。自由に、好きなことだけして暮らしていきたい。でもそんな贅沢は僕には許されないので、どんなことでも受け入れて、楽しみを見出せるといいのだけど。

たらば書房で「画家のむだ歩き」(牧野伊三夫著)を買う。最近いろんなところで本屋が閉店している。本屋で偶然見つけた本を買うという楽しみが、十年後あたり出来なくなっているかもしれない。そんな楽しみが失われたら悲しい。

2019
04 07


春になっていた。鶯は遠慮なく鳴き、虫が飛び始め、夜の匂いも変わっていた。僕が何も変わらず仕事に追わている間に。

Bill Ryder-Jones - Mither.PavementやSparklehorseやToad the Wet Sprocketの音がそこかしこに。ギターの音響がすばらしくて、静かに聞いても大きく聞いても良い。

レディ・バード。世界は違うけど、大学に通い始める時のことをふと思い出す。今にして思えば自意識過剰で片付けてしまうけど、その分世界と素直に関われていたように思う。

2019
03 31


昨日、穂村弘さんがゲストのラジオを聴いたとき、お金や権力などの知られた価値ではなく、まだ名前もついていない世界を探して短歌を作っている、というようなことを言っていた。

本当は世界の一面しかわかっていないことを知っている。でも、明日のパンを得るために、いや惰性で、知らない世界をなかったことにしている。

穂村さんの新しい歌集、読んでみようかな。

2019
03 24


久しぶりに山に登る。身近な丹沢山系。がっつり登る元気はないので、半日山登りを楽しみ、温泉に浸かる。

2019
03 17


やまむにやまれず、3週連続のゴルフの週末が始まる。仕事上、意味があるのかしらと思う反面、一見意味のない行為の中に意味があるのかもと思う。というのは嘘で、たぶんやってもダメな時はなので、あまり意味がないかなぁ。

疲れたので旅先で買った小豆をゆでる。クックパッドの言う通りの分量で煮ること1時間。本当にあんこになった。砂糖がたくさん入っているのね。パンに塗ったり、ヨーグルトに入れたりして、消費しなくては。

2019
03 10


社員旅行で初めて熊本へ行く。そこで親しく仕事をしている年配の方から、がんとの闘病について詳しく聞く。人間ドックで偶然わかったこと。自覚症状がないこと。でも発生した場所から転移していること。怖くて治療がうまくいっているのか医者に聞けないこと。そして仕事が気を紛らわせてくれること。

その人は以前より食事の量が増えた。白米をお替りするくらいに。思い違いかもしれないけど、生命が脅かされて、残りの食事の回数を意識するようになって、一食一食を大切にするようになったのではないか。その立場に、その時にならないと、分からないことがある。

騎士団長殺し(村上春樹著)の文庫が本屋に並んでいたので買う。今の村上さんは今は少し苦手意識がある。でも、引き込まれる文体はさすがと思う。

2019
03 03


さ、三月なんですか?もう?と誰かに問いたくなる。梅も8部くらい咲いている。

会社から歩いていけるギャラリーで、Anne Schwalbeの個展が開かれていたので、勇気を出していってみる。(ギャラリーが苦手)素朴と言っていいような写真が並んでいた。作為が無いわけではないのだろうけど、作為を感じさせない自然な写真だった。

2019
02 24


膝に違和感がなくなってきたので、少し山を歩き走る。冬枯れの山を遅ればせながら楽しむ。

仕事でよく立ち寄る半蔵門駅近くの本屋さんで、変わった漫画を買う。メジャーには成れないかもしれないけど、地道に描き書き続けているのがいいなと思う。

久しぶりに本棚から村上さんを引っ張り出す。「良い面だけを見て、良いことだけを考えるようにするんだ。そうすれば何も怖くない。悪いことが起きたら、その時点で考えるようにすればいいんだ」(ファミリー・アフェア/村上春樹著)この頃の短編が一番好きかな。

2019
02 17


仕事は少し落ち着いて、眉間の皺も取れてきたので、金曜夜に石川直樹さんの写真展へ。思ったより空いていて、ゆっくり見ることが出来た。南の島よりも寒い風景に見入ってしまうのは、単純に好みなのか、はたまた遺伝子の呼びかけなのか。遠くへ旅したような気持ちになる写真展。

遠くといえば、通勤途中にインターステラーを見る。Science Fictionの新たな名作、と言えるでしょう。こちらは違う世界を覗いた気持ちになる。

膝は少し良くなっている感触があるけど、完治はまだなのでプールの週末は続く。それも悪くないけど、泳いだ後は塩素で肌がひりひりする。

2019
02 11


今週は神戸へ泊り出張。夜が長くて翌日の仕事が本番なのに体力が残っておらず。2次回無意味論が社会に巻き起こらないかな。

3連休は泳ぎに行き、野毛に飲みに行き、「生きてこそ」を見る。野毛の帰りは中乃湯へ歩いていく。住宅街の中の古い銭湯だけど、番台に大学生くらいの女の人が座っていた。なんとなく申し訳なくて服が脱ぎにくかった。

murren/葉で包む。着眼点がいいな。葉で包まれた和菓子を買いに行きたくなる。

2019
02 03


まだ仕事に追われている。なぜだろう。大阪へ日帰り出張があったので、帰る前に大阪駅近くの「ほんおや」により古本を買い、きんつば屋でも買い物をする。どちらも良い店で、次の機会も立ち寄ろうと思う。

足が元気だったころ朝ラン中に見かけて気が付いた、POMPON CAKESの日曜限定モーニングをいただく。朝から身なりのきれいな若者がターンテーブルを回していた。

今週末も泳ぐ。少しずつクロールがうまくなっていく。

2019
01 27


仕事に追われ土曜日。年末より追われている感が強いのはなぜ。走って強引に流すこともできないので、膝に負担をかけないプールへ。youtubeを見て正しい泳ぎ方を学んで、数十年ぶりに。

二宮へ行く機会があり、Boulangerie Yamashitaへ立ち寄り、そのまま駅から離れていくと、古いけどよく手入れされた落花生屋さんがあった。落花生、最近食べてないなぁと思いながら覗くと、工房も見せてくれてとても感じの良い店だった。国産とのことで今の多様なお菓子に比べると高いけど、お茶を飲みながら少しずつ食べるのが、思いのほか幸せ。

犬ヶ島を見る。想像していたより素直な作品で面白かった。

2019
01 20


良くなったと思った右膝が走った後に重くなるので、意を決して整形外科に行くと、炎症と水が溜まっているとのこと。そこで体が右側に傾くバランスの悪さが根本原因だとわかった。もっと違う風景をと思い、少しずつ距離を伸ばしてきたけど、これ以上は体のバランスを改善し、走ることに本格的に取り組まないとダメだということだろう。でも、僕は日常の中に精神と肉体のバランスを取るために走り、山に登るのだから、このあたりで距離を止めるべきだろう。

黒豆を初めて煮た。300gを一晩水につけて、砂糖を加えて4時間。これをヨーグルトと一緒に食べるととても美味しい。また作ろう。

天龍院亜希子の日記(安壇美緒著)を読む。多くの人がこのような人生を送り、でも単一ではない様々な風景を見ている。

2019
01 14


仕事が始まってすぐの3連休はうれしい。あいさつ回りでいろんな人に会い、飲み会もあり、疲れていた。

足は少しずつ良くなっている感触がある。でも、まだ完治はしていない。軽いランニング後によった銭湯で、服を脱ぎながら稀勢の里の相撲を見る。相撲になっていなくて、あっけなく負けてしまう。よく見るとテレビはブラウン管だった。

映画「君の名前で僕を呼んで」を見る。ゲイの映画だけど、柔らかい時期の他者との出会い、その時にしかない感触と風景が描かれている。後半の父の視点が普遍的な人生の価値につながる、とてもよい映画。

2019
01 06


今年の仕事も4日より始まってしまった。今年はゆっくり休めたこともあって、お正月明けにも慣れて、気負うことなく仕事が始まった。毎日晴れていて、空気は乾燥していて、朝夕は目を奪われるほど空がきれいだ。平穏な冬。でもこのままではいかないという漠然とした不安が底にある。

この季節、近所の団地に時々焼き芋屋さんが現れる。たぶん、昼はスーパー等の駐車場にいて、売れ残った時だけ来るのだろう。でもお客さんがいるのを見たことがない。哀れを誘われて時々買う。数百円で大きなお芋を2,3入れてくれる。それはそれは甘くておいしい。

Apocalypse- Cigarettes After Sex.

2018
12 31


普通に歩く分には問題ないけど、走ると以前は何でもない距離で膝が痛くなる。たぶん、怪我が治ていないのだろう。しっかりと痛みがなくなるまで走るのを止めようと思う。時間が出来たので今年は本棚の整理が早く終わった。初期のキリンジを聞きながら好きな本を読み直す、学生のような時間。

BSで「ハドソン川の奇跡」を見る。責任のある立場で働く人の悲哀と誇り。トムハンクス主演らしい良い映画。

今年も終わり。来年も精一杯淡々と。

2018
12 24


風邪がなかなか治らないので、会社近くの内科に行く。いつものように診察30秒。おじいちゃん先生はカルテを見て「あー去年と同じで左側の扁桃腺が腫れてるよ」と言って、薬をたんまり出してくれる。気を付けているけど、毎年同じことを繰り返している。

読んだ本。「どこでもない場所」(浅生鴨)
音楽。「明るい未来」(nevar young beach)

2018
12 15


木金と神戸、大阪に出張だったので、京都の9 hoursに泊まって、KYOTO HIKER’S GEAR PARTYに行こうと思う。でも、土曜日朝から風邪の症状が出てきたので、旅先で悪化させるのは怖くて、行かずに帰宅。恵文社、kafekosenには前日立ち寄れたから良かったけど。(でもなんで泊まったのか…)京都は寒かったけど、錦湯はいい銭湯だったなぁ。

カプセルホテル内で体調悪化の兆しのなか、逃北(能町みね子 著)を読み続ける。以前、夜行バスと路線バスを使って、能登半島の突端まで行って戻るというのをしたことがあるけど、僕もつらくなると北に行きたくなる。

2018
12 08


初冬の1日。膝は回復。足裏はまだ。古本屋さんで「西日の町」(湯本香樹実 著)とku:nel創刊号、新刊屋さんでCoyote No.66を買う。

シング・ストリート」を見る。高校生、ダブリン、音楽。ごちそうさまでした。

2018
12 02


一度はフルマラソンを走ってみたい、どんな風に感じるのだろう。そう思うようになり、今日は湘南国際マラソン。20kmまでは5:30/km。でもそこから膝が痛み、足裏が痛み、歩き始めて、4:51でFinish。膝は外側に体重をかけてしまうから。足裏は筋力&柔軟性不足。改善点は見えたので出来る範囲で直してみよう。でもフルマラソンは長く、つらくて、個人的にはハーフで十分、それよりも山の中をのんびり走っている方が楽しいかな。

帰れない山」(パオロ・コニェッティ著)を読む。本を開くと、山での静かな時間を感じることが出来る。人との接点を断つことの純粋さを甘美に思うけど、実際は耐えられないだろうな。

2018
11 25


三連休。天気も良く。空気も乾燥していて、少し寒く感じるくらいで、過ごしやすく。来週マラソン大会なので足を休めるために遠くへは行かず。でも、足裏が痛いのが気がかり。

わたしは、ダニエル・ブレイク」を見る。誰もが思いもよらぬことや、本人の意思とは関係なく、光の当たらない場所に陥る可能がある。この映画はそういう人達に視点を合わせた映画で、自分の足元を見直し、相手を思いやる大切さを思い起こさせてくれる。

2018
11 18


西丹沢自然教室から白石峠、加入道山、その向こうの道志へ降りる。それから菜畑山を越えて都留市へ行こうと思った。でも途中から道が不明瞭になりそのまま進むことに不安を覚えて下山。でもその時点で12km。そもそも計画に無理があった。日曜日で公共交通機関がないので、西の都留市駅へ舗装路を歩いて向かえば良かったのに、家の方向である東に向かってしまう。歩いて峠を越えて、下りは走り、途中秋山温泉で休みながら、上野原駅にたどり着く。総距離38km。慣れてくると、刺激を求めてしまい、限度を超えると体が壊れてしまう。とはいえ自分の足で新たな地図を書き込むのは楽しい、とも思う。

最初の悪い男」(ミランダ・ジュライ)を読み終える。巡り巡って行き着く物語。

2018
11 11


海を見て何か思ったりするのかな。慌てた素振りはなかったけど。

2018
11 03


木曜日の明け方、苦しくなって目が覚めると、目が回っていた。ああ、久しぶりにあれが来た。右耳を下にしてじっと耐えると、2時間くらいで過ぎ去った。その日は仕事を休んで(とはいえ自宅でずっと仕事をしていたけど)様子をみる。金曜日は職場に復帰して、夜にはランニングできるくらいに回復。特に仕事でストレスが強かったということでもないから、何が引き金になったのかよくわからない。ただ、気候が良くなり心身が緩やかになると、隠れていた病が表に出ることが多いかもしれない。

人生のことはすべて山に学んだ(沢野ひとし 著)。イラストレーターの方だけど、文章もとても面白い。

2018
10 28


朝早く目覚めて、久しぶりにパリ、テキサスを見る。学生時代以来で、印象的な場面は覚えていても、ストーリーはまったく覚えていなかった。これは…もう新しいものを見なくても、学生時代に好きだった映画や本を再度見ればよいということなのか。忘れる、わすれる、いろんなことを。

mei ehara.地味な色

2018
10 21


綱から放たれた犬をひいてしまった。慎重に運転をしていたし、綱から放たれた犬をひくことに、法的に責任はない。とはいえ、生き物の命を奪ったという思いは心を強く締め付ける。急ぎ動物病院に連れて行き、出来ることはした。こういう時こそ、最善を尽くさないといけないのだと学ぶ。さっきまで平穏な週末だったに。動物病院で待ちながら、どこでどんな不幸が待っているかわからないと思った。

その翌日は約束があったので八ヶ岳の硫黄岳へ。少しは気が晴れるかも、と思ったけど、そんなこともなく。過ぎ去る時間だけが頼り…。

2018
10 14


期待していた秋が当たり前の顔をして居座るようになると、嬉しい反面、何か物足りない気持ちにもなる。全体的にスローダウンして、はて、何をすればいいのか、と思ったりする。何か理由を見つけないといけない、時間がもったいない、といつの間にか思うようになった。でも本当はもったいないことはなくて、季節に合わせて、高い空を見上げて、ぼんやりと過ごすことが、一番いい時間の過ごし方なんだけどなぁ。

旅する本の雑誌」を買って、暑い頃の大阪出張の際に、載っていた「本は人生のおやつです」を訪問した。店主は本当に本が好きなんだな、と思わせるいい人だった。そこで買った「熊撃ち」を読み終えて、今は「長い旅の途上」を読み進めている。

2018
10 08


1週あけて9月から3回目の三連休。直前まで気がつかず。そしてもう10月だ。

My Roomという写真集を図書館で借りる。世界の若者の部屋が、写真と短いインタビューで構成されいる。経済的に貧しく、情報弱者な人の方が社会に関心があって、先進国の恵まれた人は、自分にしか興味がないように思う。自分自身を振り返ってもそうかもしれない。それだけ自由なのだろうけど、うっすら気恥ずかしさも感じる。

2018
09 30

台風が近づいている。今年は台風が多くて24号目(25号も控えている)。日付が変わる頃にはこの辺にも到達する。でも今はとても静かで、虫の鳴き声が聞こえる。この声が聞こえるのもあと数週間。

ここ3週間山登りが続いていたので、掃除洗濯と本と衣服の整理。着ない山の服を初めてメルカリに出品したら、すぐに売れたのに驚く。

TRAVELLING WITHOUT MMOVINGがもう4周年とのこと。今日はNick Drake、Tracy Chapman、Wilco、Yo La Tengoと好きな曲が続いて、音楽っていいな、とあらためて思わせてくれた。

ここ数週間の本。murren vol.23。公園へいかないか?火曜日に(芝崎友香)。レインコートを着た犬(吉田篤弘)。線量計と奥の細道(ドリアン助川)。

2018
09 24


9/23鳥倉林道より烏帽子岳に立ち寄ってから塩見小屋へ。
9/24塩見岳に登り、鳥倉林道で下山。塩見岳付近は岩登りとなるが、天気が良ければ危ないと感じるほどではない。アクセスに難点があるけど、全体的に歩きやすく、ハイキングには良い山だと思う。

2018
09 16

誘いを断ることが出来ず山に登る。15日は雨が強くて、昼頃より扇沢から登り始めて、針ノ木小屋に着いたときは雨具の袖口から上腕まで濡れていた。16日は風が強く視界も悪いけど、時折小雨が降る程度だった。これ以上悪くならないとの予報を信じ、針ノ木岳へ向かい、そこからスバリ岳、赤沢岳、鳴沢岳などを経て、種池山荘から扇沢へ降りる。濡れて滑りやすいので下を向いて黙々と歩く。時間と距離と疲れが均等に積み重なっていく。そんな中の救いは、ウォーリーを捜せのように岩場に溶け込みながら、クークーと鳴いている雷鳥だった。

下山後、善光寺近くの亀の湯に立ち寄る。古いけど清潔で、中央にある湯船は深く、天井は高く、お湯は柔らかい、素晴らしい銭湯だった。

2018
09 09


甲斐駒ヶ岳(黒戸尾根)に登った。登山口に着いたら雨が降っていた。すぐに帰ろう、と思う。でも周りの人が登り始めているのを見て、つられて登り始める。七丈小屋に到着。雨は止んでいたので、テントを張る。でもすぐに雨が降り出したので、その日は停滞することに。翌朝まで断続的に降り続く。寝たり、ラジオを聴いたりして、狭いテントの中で過ごす。

雨降り止まずなので登頂は諦めて、日の出を待って撤退しようと思う。でも登る人を見て、つられて登り始める。(2回目)山頂付近だけ強風で寒い中、登頂。早くお風呂に入りたいとそそくさと下山中、ひととき広がった青空に、救われた思いがした。修行のような、雨泥まみれで遊ぶ子供のような、登山だった。

Everybody had a hard year - Marz

2018
09 02


少し涼しくなった週末。でも台風の後、また暑くなるとの予報。予報は以前に比べて格段に精度がよくなった。その分つらい予報が外れる確率が低くなったので、逃げ場がない気持ちになる。

今日はsunshine+cloudで高橋ヨーコさんの写真展を見て、写真集も買う。ご本人も会場にいらしていた。

極夜行を読み終える。角幡さんは、目的を遂行するある意味傲慢な部分と、読み手を楽しませようとするサービス精神のバランスが、面白い人だと思う。

2018
08 25


「問題は暑さではなく湿度なのだよ」と政治家のような口調で言いたくなる。言ってどうなることでもないけど。

暑いと食欲が無くなるので、痩せないように美味しいパン屋さんに行ってみる。シンプルだけど、バランスの取れた食べやすいパン。買ったパンをすぐに食べられるスペースも用意されている(ドリンクやスープもあり)。良い意味で背筋が伸びるお店だった。(すぐに猫背になるけど)

落ち着いた図書館もあるし、海も山も近いし、二宮はいい街です。

ブーランジェリーヤマシタ


2018
08 18


金曜日から気温が下がり、少し過ごしやすい。夜は虫の音が鳴り響きはじめた。お盆を過ぎて、気が付くと涼しくなり、寂しさを伴って秋がやってくる。それは楽しみ。

今日は会社関係のゴルフ。人付き合いが苦手で、緊張しやすい自分が、談笑しながらゴルフをする。我ながらよくやっていると思う。(無理しているけど)


The National - Nobody Else Will Be There.
僕も黒ふちメガネに変えようかな。

2018
08 11


しばらくぶりに北海道を訪れた。湿度が低くて気温が高くても不快ではなく、道は混みあうことはなく、自然は豊かであり、食べ物もおいしい。僕はつらい環境で何をあくせく働いているのだろう、と自問自答するくらい素敵な土地だった。今は北海道が一番過ごしやすい季節だから、冬に訪れたらまた違う感想を持つのだろうけど。でも肌に合う場所だと思った。

会社帰りにブリグズリー・ベアを見た。現実は苦しいことや、どうにもならないことが多いけど、誰もが自分の思うままに、たとえ世間とずれていても生きれればいいのに。せめて自分はそういう人を受け止めて、差別しないようでありたい、と思う。(でも最近嫌な大人になりつつあるけど…)

2018
08 04


仕事が忙しかったというのもあるけど、動くことが正しい、と思うようになっていたのか、自らあれこれと予定を入れていたら、軽いめまいを感じるようになった。お休みを取って、暑さからも離れて過ごすと、めまいは離れていった。暑さもあってダメージが溜まっていたみたい。

Emil Brandqvist Trio - LONGING

2018
07 29


台風は土曜日の夕方から夜半にかけて雨が強くなったけど、何事もなく過ぎ去ってくれた。

台風といえ是枝監督の『海よりもまだ深く』をやっと見る。私小説のような映画。深夜に台風をやり過ごす時、樹木希林が「幸せはなにかをあきらめないと手に入らない」と言う場面があった。過去や未来を(ある意味)あきらめないと、今と向き合う幸せは訪れない、ということなのかな。

2018
07 22


仕事の合間に足を延ばして、吉祥寺にあるブックオブスキュラに行ってみる。主に写真集を扱う本屋さん。良い意味で隙間のある接客と内装で、また行きたいと思う。

knockという雑誌を買う。昔ほどの熱量はないけど、自分なりに写真を撮り続けていこうと思う。

暑い時こそ涼しい音。Sigur Rós Takk.

2018
07 15


前日仕事関係で群馬に用事があり、そのまま足を延ばして浅間山を眺めるルートへ。(車坂峠→黒斑山→蛇骨岳→仙人岳→鋸岳→火山館→トーミの頭→車坂峠)緑あふれる渓谷と、ごつごつした浅間山が隣り合うのが不思議な感じ。

久しぶりの登山らしい登山、それなりに楽しく。でも下山後、自分の臭いかぎながら、今でも泊りの登山を楽しめるのか疑問に思う。下山後に立ち寄った大谷地鉱泉がピリピリくる程熱くて、天国だった。

2018
07 08


八百屋さんに並んだソルダムや桃などの果物を見て、選んで、買う。それだけのことなのに、意外なほど幸せを感じた。忙しくて、些細な幸せを見過ごしているような。答えを求めない。ただそこに佇む猫のように生きる。仕事をドロップアウトすればいいような気もするけど、でも忙しいからこその幸せもあるから、いやはや、バランスだよ君、バランス。

深夜食堂の映画が、これまた意外に面白い。

2018
06 30_2


翌日は国東半島を一周し(漁港と田園風景のある穏やかな半島)、大分県立美術館まで足を延ばし(ミヤマケイの展示がとても良かった)、久留米でラーメンを食べ(こってりはもう辛い)、博多に戻りブックスキューブリックで極夜行を買う。こんな行き当たりばったりの旅は疲れる。帰りの飛行機で爆睡するくらい。なにやってるんだろう、と思うことも多々あったけど、自分の地図を埋められたので、これはこれで良かったのだと、自分に言い聞かせている。

2018
06 30_1


福岡への出張に合わせてくじゅう連山に登ろうと思いたち、仕事の準備と平行して道具の準備をして、博多駅のコインロッカーにデポして、木曜から金曜午前中の仕事もこなして、さあ!と思っても外は大雨。少し先が白くかすんで見えなくなるほどの大雨。

予報でわかっていたけど、格安チケットは変更できなかった。お天道様には逆らえないから仕方ないさ、と思いながらも、モヤモヤしながらレンタカーを雨が降っていない方に走らせる。気がついたら国東半島の麓にある豊後高田市にたどり着く。近所のおじいちゃんばかりの温泉には入り、少し晴れ間があったので町を散策する。その夜は近くの山の登山口駐車場にテントを建て寝る。後ろはお墓だったので怖かった。

2018
06 24


小説が楽しく読めなくなった気がする。音楽や映画は変わらず楽しめているのに。自分が変わったのは間違いない。夜中にお風呂に入りながら本を読んで、夢中になって足がしわしわになるようなことは、もうないのだろうか。

そんなことを考えていた矢先に、「光の犬」(松家仁之 著)の物語に入り込む。何も劇的なことが起きない物語なのに。いや違う、劇的なことが起きないからなのだろう。この感覚は久しぶりなので、少し驚いているくらい。

2018
06 17


もやい工藝で気に入ったお皿を見つけた。年を重ねるごとに良くも悪くも何でも受け入れるようになったけど、でも好きなものが身近にある嬉しさは変わらない。

4年に一度のお祭り、ワールドカップが始まった!アイスランドは初戦、よく頑張ったなぁ。

2018
06 10


街のそこかしこで、紫陽花が美しい。

DANIEL SANTIAGO & PEDRO MARTINS

2018
06 03


大学時代の友人と横浜で飲む。話す内容は、どろどろした人間関係のこと、健康のこと、仕事のことなど。あの頃から遠くに来てしまった。悪い意味ではなく、みんな大人になり、人並みに汚れてしまった。もちろん僕も。

古本屋で買った「神々の山脈」(夢枕獏)を読んでいる。

2018
05 26


ずっと気になっていた近所の蕎麦屋さんへ行ってみる。蕎麦屋さんだけど美味しいと評判の、かつ丼を注文する。店の窓は開け放たれていて、水分が多く、涼やかな風が入ってくる。しっかりとした味付けのかつ丼を美味しくいただく。もうすぐ6月。今年も早いなぁ。

出張の際に立ち寄ったPeople Bookstoreで買った、「暮らしの手帖日記」を読み終える。そして、村上さんの「雨天炎天」を読み直している。

2018
05 20


平日、仕事であまり行くことがない代々木に行く機会があったので、イエンセンでパンを、Litle Nap Coffee Standでアイスラテを買い、代々木公園でお昼を食べる。5月の過ごしやすい気候、柔らかい新緑、適度な人(誰もいない自然とは違う優しさ)の中、ささやかな幸せを感じた。

それは、年を重ね、生きることに精一杯になることが多くて、役に立つこと、成長することに重きを置くようになったけど、それも大切だけどそれだけじゃないでしょと、脇腹を優しく突かれたような出来事だった。

2018
05 13


週末はランニング、結婚式のはしご(なんだそれは)、ゴルフの練習(仕方なく)など。活動するのは悪い事じゃないし、内向的な自分にしてはよく頑張っていると思う。でも、どこにも向かわない停滞した時間がないと、心がカサカサになっていく。

マンチェスター・バイ・ザ・シーを移動中に見る。劇的に描こうと思えばいくらでも劇的にできる話だけど、そうはならずに、少し寂しく静かに進んでいく。でも、決して退屈ではない。最後の壁は越えられなくても次のステップに踏み出す瞬間が、とても良かった。

2018
05 06


今年のGWもあっという間に終わってしまった。特に予定もなかったので、急遽、越後湯沢の知人別荘を借りて新潟、群馬へ行ってきた。面白かったのは群馬県中之条町。以前たまたま通ったときに、綺麗な田舎が保たれているなと思ったけど、2007年よりビエンナーレが開催されているとは知らなかった。よい本屋さんもあったし、この街に住んでみたいと思う街だった。

久しぶりに「国境の南、太陽の西」を仕事を忘れてごろごろ読む、緩やかな幸せ。

2018
04 29


緑がふくよかになって、いたるところに花が咲く、良い季節になった。

久しぶりに北鎌倉駅前の「大陸」でラーメンを食べる。この店は万人受けはしないかもしれないけど、個人的には好きな絵を眺めて元気になるような味。好きなものに触れると嬉しくなる。

岡尾美代子の雑貨ヘイ! ヘイ! ヘイ!」余裕のあるGWに読める幸せ。好きなものは容易に変わらないのだと思う。

2018
04 22


誘われて2度目の七峰縦走。今年は無事に完走しました。人が多くて渋滞するし、制限時間があるので黙々と歩くしかなくて、楽しいかと問われると楽しくはない。でも一度やってみる価値はあると思います。(たぶん)

Yo La Tengo「There's a Riot Going On」アメリカの良心。

2018
04 15


新緑がきれいな季節になっていたことに、今日まで気が付かないでいた。

時間があったので、20代からファイルに溜め込んだ、展示会のチケットや雑誌の切り抜き、手紙などを眺める。最近、何が好きなんだっけと自分がわからなくなるけど、今なら通り過ぎてしまうことにも反応して溜めたこのファイルを見ると、自分を思い出すことができる。逆を言うと、見ないと思い出せなくなってきている。やれやれ。

映画「ムーンライト」を見る。体験できない世界を知るために映画を見る場合、この映画は大変興味深い。でも面白さという意味ではもう少しかも。

2018
04 08


4月もそそくさと進んでいく。望んでいないのに役職が上がり、ますます人との関わりが増えていく。みんないろんな事を考えて、ばらばらに正しいと思う方向に進んでいる。この点は蟻の方がお利口。

プライムで無料だったので、ゴースト・イン・ザ・シェルを見る。SFというジャンルが不人気になって久しいけど、理由は何だろう。想像の袋小路に入り込んでしまったのからなのかな。

忘れるために、自転車をこぎたい。
Mogwai - How to Be a Werewolf (in Thirty Century Man)

2018
04 01


春になり自然に早く目が覚めるようになる。早朝、鎌倉アルプスから梶原に抜けるトレイルを桜の花びらを踏みながら気持ちよく走る。走るという行為が心と体を支える一つの行為になってる。

勧められて映画「ドライブ」を見た。クライム映画というジャンルになるけど、静けさを感じるカット割りで凄惨なシーンも正視できた。主人公が超人的な対応がヒーロー物の映画のよう。

2018
03 25


春分の日に雪が降る。その週末は桜が満開になる。なんだか忙しい。
急に決まった大阪出張から帰る前に、大崎美術館へ。雨で人も少なく、心穏やかに鑑賞する。ユトリロも見れてよかった。
週末は逗子・葉山へ。山と海のバランスがよく、体を動かすのが楽しい場所。帰る前にBeach Muffinでヨロッコビールをいただく。

楽しいことも、楽しくないことも、せわしなくあわく、過ぎていく。

Sea of Teeth.


2018
03 18


春の進軍は進み、陽の下では暖かくも、朝夕は寒かったり、風が冷たかったりする。

ずいぶん前に「背中の記憶」(長島有里枝 著)を図書館で借りて読み、いつか自分で手に入れようと思ってずいぶんと経ってしまった。表題の一篇を読み終えて思うのは、今の方が身につまされるということ。長島さんの祖母の話だけど、自分の母を思い浮かべてしまう。老い方は誰にも選択できない。自分は大丈夫と幸運を祈るしかない。

2018
03 11


今週末は社員旅行で鹿児島へ。霧島市に泊まるので新燃岳の噴火が気になったけど、噴煙が上がるのを見た以外は特に何事もなく。観光少々、食べて飲んでが主食の旅行。鹿児島は良いところだと思うけど、心底疲れる。会社に属さないで生きる方法はないものかしら。モヤモヤを解消するために、帰ってすぐには走りに行く。

ザ・ロード」(コーマック・マッカーシー)。仕事の合間に立ち寄った本屋さんで、お勧めとなっていた。文体が好みなので、読み終わるのがもったいなくてゆっくり読んでいる。(怖い話だけど)

2018
03 04


もう3月。春が来た週末。花粉症ではない(と思う)けど、花粉が飛んでいるのを感じる。今週末もゴルフがあったり、気になることがあったりで、眠く頭が重い。瞼も重い。これは花粉の影響もあるのかな。

 「幸福をみつめるコピー」(岩崎俊一著)を読み始める。なぜこの本に行きついたのか、もう思い出せない。本は出来るだけ本屋で買おうと思っているけど、心に引っかかった本を忘れないうちに頼めるというのは、個人的にはネットの大きな恩恵だと思う 。

2018
02 25


昨日は土曜日なのに仕事関係のゴルフ。基本4人一組で回るゴルフは、コミュニケーションツールとして有用だと思う。でも、個人的には肌に合わない。では何が肌に合うのかと考えると、人と適度な距離感があって、自由なもの。「好きなようにほっておいてくれる。こちらの様子をさりげなく察して、いいようにしてくれる。」(「東京甘味食堂」より)のような、至極、都合のいい距離感のもの。

2018
02 18


例年繰り返しているけど、2月になると寒さに疲れてくる。朝、目覚めが遅いのが日常になる。なんだか損をした気分。
でも体調が良くなったので、今朝は目覚ましをかけて海まで行く。途中、梅が咲き始めているのを知る。こちらも例年通り、気が付くと冬は過ぎ去り、春になっているのかな。

仕事場訪問」(牧野伊三夫著)を読む。物を作ることを、好きでい続けること、というのが、単純だけど大きな才能なのだろうなと思う。

2018
02 12


先々週の金曜午後から発熱があり、39℃まで熱が上がる。先週月曜に病院へ行ったらインフルエンザ(B型)とのこと。そのまま水曜まで休み、木曜より出社。でも体調が完全に戻ったのは昨日くらいかなぁ。

周りがバタバタと倒れ始めた時点でもっと気を付ければよかった。そして久しぶりでも高熱は、夜がつらかった。しばらくは安穏に暮らしたい…。(打たれ弱い人)

気持ちが落ち込んでいるときはこんな曲。

2018
01 28


今週は4年ぶりの大雪が降ったけど、翌日にはすぐに消えてしまったように、雪の記憶も週末にはすっかり薄くなった。久しぶりに買った焼き芋が甘くて進化(?)に驚いたこと、熊谷守一展で初期からの画風の変化が興味深かったこと、思い出したくない仕事の諸々も、一月後にはすべて薄いスープになってしまう。写真を撮るのは、思い出す鍵が欲しいからなのかと、最近思う。

読んだ本:どこから行っても遠い町(川上弘美 著)

2018
01 21


少し落ち込んでいたけど、夕方に走って浮上する。僕は生まれながらに明るい脳内物質が足りないようで、体を動かすことなどでバランスを取ることが最善策。

明日はこの辺でも雪の予報。外出せず、ラジオを小さくながして本を読むには良い日だろうけど、仕事に行くしかない。何事もなく帰れるといいけど。

海外ドラマ、THIS IS USを見ている。

2018
01 13


駿河小山駅から不老山、湯船山、明神山、三国山と登り(最近は富士箱根トレイルと言うらしいけど、マイナーなのか鹿にしか会わなかった)、鉄砲木ノ頭から富士山を眺め、山中湖畔の旭日丘バス停から御殿場駅に行く。ひたすら鼻水を垂らしながら。

御殿場駅では人参湯という銭湯に逃げ込む。地元のふくよかなオジさん3人に囲まれて、縮こまって入っても、温かなお湯は手足を伸び伸びさせた。

読んだ本:その日東京駅五時二十五分発(西川美和 著)

2018
01 06


お正月休みも終わり、新年のあいさつ回りをこなして、3連休に逃げ込む。

天気も良く、風もなく、三が日より穏やかな光が降り注ぐ。仙元山からの眺めも良く、小坪では赤いてるてる坊主が揺れていた。

余裕がなく寝かしていた串田孫一特集のCoyoteをやっと読むことができた。あと「きのうの神様」(西川美和著)も。

2017
12 31


大晦日。早朝、少し雨が降る。昨日から休みだけど、朝は5時過ぎに目が覚めてしまう。休みにまだ体が慣れていない。少し掃除をして、疲れたので少し昼寝して、夕方ランニングに。ラジオから流れてくる、各地の大晦日の風景を聞くのが好き。

少し前に買った赤彦歌集を読む。何事もなく、今年も終わろうとしている。

2017
12 24


例年通り、でも例年より遅く、胃腸が弱ってきた。寒さが良くないのかなぁ。

仕事で近くに行くことがあったので、数年ぶりにアンチ・ヘブリンガンへ。以前見たことのある店員さん(店主?)がいて、お店の雰囲気や料理も良い意味で変わっていない。胃腸によさそうな?カレーを感動しながら食べたのがいけないのか、事務所に戻ったらカレー染みが2カ所、Yシャツに着いていた…。

それからの僕にはマラソンがあった」(松浦弥太郎著)を電車の中で。最近は寒すぎて、走るのがつらい。

2017
12 16


学生時代の友人との忘年会。混みあう時期なのに誰もお店を予約していないので、いろんなお店に断られて、流れ着いたのはショッピングモールのフードコート。

まずはビールとピザを買い、乾杯。買い物係になったので、テーブルの様子を見ながら中華、唐揚げなどを買ってくる。食事をしている家族連れや老人会のお茶会?などの中で、自由に楽しめてよかったな。

2017
12 10


6歳まで生まれ育った団地が一辺ずつ建て替わり、記憶の中の風景になっていく。

たらば書房でふと手に取った「あるノルウェーの大工の日記」を親近感を持って読んでいる。職種や立場は全く違うけど、仕事に対する苦悩と達成感が、ユーモアを持って真摯に描かれている。ラジオの天気予報を好んで聞くあたりもいいなぁと思う。こういう本に導いてくれる本屋さんに感謝したい。

2017
12 03


早くも12月。今週から週3回で飲む機会が3週間も続くので、とても憂鬱。忘年会のない国にいきたい。週末に少しでも体を整えようと思い海辺のミルコーヒー&スタンドへ。自然なクリスマスの飾りつけがよかったな。

色々あるけど、細やかでも好きなことを見つけて乗り切ろう・・・。

2017
11 25


閉じていく場所への水の流れが緩やかになるように、半島の時の流れも緩やかになり、独自性も保たれやすいような気がする。いつか時間が出来たら、各地の半島を巡る旅に出てみたい。

吉田篤弘さんの「台所のラジオ」を読んでいる。半島のように緩やかで、細やかな幸せが描かれてる。

2017
11 19


体調が浮き沈みを繰り返している間に、冬は着実に進行している。冬の匂いがして、夜になると遠くの電車の音が聞こえるようになり、野菊も咲き始めた。

コーヒーが無くなった梶原のイマジネーションコーヒーに行く。熱心なコーヒー愛飲者ではないので、数ヶ月ぶり。豆を買うとコーヒーを1杯サービスしてくれるので、飲みながら窓の外の寂しげな商店街を眺める。

1日の終わりに布団の中で「茄子の輝き」(滝口悠生)を読むのが今の楽しみ。

2017
11 11


今は今しかありえない。だから最善を尽くす。まともに向きあっても勝ち目はないから、明るいことを考えて、目をそらし動き続ける。動けなくなるまで。

2017
11 05


連休前から少し体調が怪しかったけど、土曜日の夜からはっきりと風邪をひいてしまった。連休に弱い気がするので過去の日記を見てみると、連休はともかく、11月〜12月は毎年風邪をひいていた。

でもそんなことより、日記に記載されていた本や映画ことをほとんど覚えていないことにショックを受ける。高校時代に覚えたヘビメタバンドのドラムの名前は憶えているのに…。

2017
10 29


2週続けて台風がやってきた。天気の影響もあってか、心に重りをつけられたかのよう。週末が終わる夜に、ラジオからトム・ペティのライブ音源が流れてきた。この人は一時期とてもよく聞いていて、Wildflowersは今でも聞いている。理由はよくわからないけど、肌に合あう音楽。そんな音楽に助けられて少し浮上したころ、台風も通り過ぎて行った。

Tom Petty- Crawling Back To You

2017
10 22


今週末も雨。台風が近づいていて、明日(月曜)の早朝に最も接近するらしい。何事もないといいけど。

昨日は雨の中、ウサギノフクシュウへ行く。10月末で閉店してしまうけど、10月最終週は仕事が入っているので、個人的には最後の訪問。棚を見回しながら、本当にいい店だったと思う。年代が近いだろう店主に一言感謝をと思ったけど、仕事以外では極度の人見知りなので、何も言えずオリーヴ・キタリッジの生活を買って帰る。

2017
10 15


土日ともに雨の週末。先週の鎌倉ブックフェスタで購入した、天野忠随筆選、ぽかん、淀川左岸を読み終える。大阪は個人的には年1回出張で行く程度の縁遠い場所だけど、本を通じて人がつながっていく様子を外から眺めている気分。

懐かしくて新しい音がする。
The War on Drugs._Pain

2017
10 08


土曜日は鎌倉ブックフェスタへ。お勧め頂いた本を少しずつ読み始める。

日曜日は山へ。丹沢の玄倉に車を停めて、穴ノ平場から石棚山(急坂・やや不明瞭な道)を経て、檜洞丸。そこから丹沢主稜を通って蛭ヶ岳。山小屋でカップラーメンを頂き、棚沢ノ頭から熊木沢出合に降る。ほっとしたのもつかの間、玄倉まで10kmの表示にげっそりとする。でも、山も空も多様な風景を見ることができた、よいハイキングだった。

2017
09 30


久しぶりの予定のない週末。自転車で材木座まで行き、ミル&コーヒーでコーヒーをテイクアウトして、秋の穏やかな海を眺める。帰りにブックスモブロで、街と山のあいだ(若菜晃子著)を買う。

2017
09 24


誘われて日光白根山へ。菅沼登山口から白根山、五色沼へと小さく回るコース。山頂からは眺望があり、谷や沼(池?)などの変化もある、よい登山だった。

帰りに農産物販売の出店で買った尾瀬トマトは、野性味があってとてもおいしかった。

2017
09 18


3連休。土日は疲れていて前向きな気持ちになれず寝てばかり。それではいかんと、台風一過の今朝は海まで走りに行く。潮風がすごくて、メガネが真っ白になって何も見えなくなる。

自然の圧倒的な力に触れると、自分のちっぽけさがよくわかる。そしてなぜか安心する。山もそう。普段、安全な場所に守られているからだけど。

Iron&Wineの新譜Beast Epicはすごくよい。初期のころの素朴さが戻ってきた感じ。

2017
09 10


9/9広河原より北岳山荘に登り、テントを張って間ノ岳へ登りテントに戻る。
9/10北岳山荘より北岳に登り、北岳肩ノ小屋経由で広河原へ下山する。
時間換算で9割は登りは辛い、降りは単調とか思っていて、実際10時にそそくさと下山。
でも、辛いことも楽しいことも、時間の密度が濃いからなのかな、1日経つとまた登ってもいいと思ってしまう。

LVL UP.

2017
09 03


週末にかけて急に涼しくなった。夜は虫の音が思いのほか響き渡る。でも日中はセミがまだ頑張っている。天気は雨が降っては晴れてを繰り替えしている。

会社帰りにパターソンを見る。上映期間が短いこともあってか、火曜日でも有楽町のミニシアターは満席だった。映画は見た直後よりも、翌日以降に響いてくる。生き方を肯定してもらったような気持ちになる。

2017
08 26


五竜岳に登った。天候に恵まれて、忙しく行きかう雲を間近に眺めることができた。

下山時に、怪我をしたのだろう、片腕だけで苦労している男性を見かける。山では危険と隣り合わせ。そこでは素晴らしい景色を見ることができるし、平穏な日常のありがたさを再確認できる。

2017
08 20


今年の夏は雨が多いとニュースになっている。昨夜も短期間に大雨が降った。そういえば、去年も、一昨年も、お盆を過ぎると少し涼しくなり、天気が悪かったような気がする。人の世に合わせてか、気候も今まで通りというわけにはいかないのかもしれない。

古本屋で数年前のku:nelと暮らしの手帖を買う。

2017
08 14


暑さは少し距離を置き、その分雨との距離が縮まる、お盆休み。

大切なことほど、人の意志ではどうにもならない。だから起きたことを、起きつつあることを、受け入れるしかない。でも、肩を落とす人にできる限り寄りそって立とう。自分にできることはそれくらいしかない。

2017
08 06


台風が近づいているけど平穏な週末。でもとても蒸し暑くて、夕方でも少し走っただけでつらくなる。

穂村さんの「野良猫を尊敬した日」を読む。忙しい平日には読む気にはなれない本。でも本質的には穂村さん側の人間なので、お金持ちになったら増やそうとは思わず、好きな時に映画を見たり旅に出る、という箇所に同意する。幸せは何気ないことを自由にできること。

littleplanetfactory。小さくても比較対象があると立ち位置がわかるのが面白い。

2017
07 29


早い夏休みをもらって能登半島をふらふらしてきた。数件の黒瓦の家と田んぼで構成された集落がぽつぽつと在って、集落と集落の間には森という隙間がある。海辺にもぽつぽつと集落が現れる。全体的にきれいな印象を与えてくれる田舎。半島は均一化の力が及びにくいのか、固有の文化が多く残っている気がする。半島はいいな。

金沢ではオヨヨ書林で東山魁夷の「白夜の夜」を買う。

2017
07 23


少し気分を変えてみようと思い、逗子駅から森戸林道、林道終点から南尾根に登って(ここまでは間違いない)、観音塚から仙元山に向かうはずが、はずが、蜘蛛の巣だらけの道には入り込んでしまい、泣き言をいいながら降りていくと、そこは見知らぬ住宅地。そこから坂道を降っていくと葉山御用邸だった…なぜ。

新潮文庫の100冊にあった「月と六ペンス」を読む。自然に物語りに引き込まれ、所々の格言にドックイヤーと、素晴らしい読書だった。

「タヒチははるか彼方にある島だ。二度ともどってくることはない。人生の章がひとつ終わり、また少し、避けがたい死へ近づいたような気がした。」

2017
07 17


3連休は元気がなかったので(いつものことか)、ぼんやりしたり、考えたり、走ったり、本を読んだり、映画を見たり。

20センチュリー・ウーマンは映像はとても良かった。役者さんもよかった。でも1979年のアメリカから遠く離れた場所にいるので、ストーリーを身近に、切実に見ることができなかったのが、少し残念。

2017
07 09


色々と予定が続いて少々くたびれてしまったので、今日は安息日にする。すると学生時代の、何もすることがなかったけど、想像する時間だけはあった頃の感覚が戻ってくる。

ミランダ・ジュライの「あなたを選んでくれるもの」を読み終える。「この世界には無数の物語が同時に存在していて」自分は自分の物語を生きるしかない。でも他者の物語を知ることで、より深く世界を知ることができる。だから会ったこともない人の話が面白いのであり、それを面白く感じられなくなったら、効率に捕らわれて本質(生まれていつか死ぬこと)を見失っている状態なのだろう。

2017
07 01


金曜日、福岡での仕事を終えて高速バスに飛び乗り夕方の唐津へ。その日は近くの銭湯に入って寝てしまう。土曜日は早起きして短パン+Tシャツ+ランニングシューズに着替えて電車で虹ノ松原駅へ。そこから鏡山に登り、虹ノ松原をランニングして、唐津バーガーを食し、唐津城へ。その後日帰り温泉で汗を流し、展示場で迫力のある卑山を見て、唐津駅前でチャンポンを食して、電車で福岡空港へ。羽田空港からバスで横浜駅に着くと、人の多さと物の多様さに驚く。

風光明媚な風景だけでなく、吹く風の匂い、土の色、人の優しさなども、唐津の記憶として残しておこう。

山咲み