爆笑
もうひとつの「宇宙戦艦ヤマト」 後編のつもり






ヤマトついにイスカンダルに到着!
はたしてコスモクリーナーを手に入れて地球を救うことができるのか。
原作では味わうことの出来ない、スケールの大きな戦いが今始まる。



〜のつもりだったが‥‥

やはり前編と同じで。ハハハ
かなりいい加減で、しょぼい戦いになってしもいました。

ま、原作では省略されているガミラス帝国との戦いの様子が
少し詳しく描かれているのが特徴ということですか。
それではお楽しみください。




ヤマト、イスカンダルに到着

宇宙戦艦ヤマトは何回かワープを繰り返し、遂にイスカンダルに到着した。

「艦長、いよいよイスカンダルに到着です。」
「む、しかし様子がおかしいな。イスカンダルのすぐ隣りに、もうひとつ惑星があるぞ。」
「本当だ。惑星が2つ並んでいますよ。これはワクワクしますね。」
「‥‥‥」

「艦長、イスカンダルから通信です。」
「おお、よし大スクリーンに出せ。」
「あの艦長」
「何だ」
「大スクリーンなんか作動してません。音声も出ないです。」
「なに、一体どうしてだ」
「メインのコンピューターのpc-98がマルチスクリーンに未対応です。」
「え、しようがないな。他の方法で受信しろ。」
「了解、相手の通信をテキスト文書に変換します。OutlookExpress起動。」
「‥‥」

「メールが入りました。イスカンダルのスターシャです。」
「む、それで?」 
「イスカンダルへようこそ。しかしあなた方は、2連星のガミラス本星との戦いに勝利しなくてはイスカンダルにおりることは出来ません。」
「何!ガミラス星との戦い?」
「イスカンダルとガミラスは重力の輪で結ばれている2連星だそうです。」
「本当か。何ということだ。」
「やや、艦長、またメールが入りました。今度はガミラス星からです。」
「ガミラス星からメールだと、何と言ってる?」
「直ちに降伏せよ。」
「ば、バカな」
「こちらには人質がいるぞ、といってます。」
「人質?地球人が捕らえられているのか。一体誰だ」
「火星の基地で捕まえた北海道のオオミヤとかとかいう人間だそうです。」
「北海道のオオミヤ?誰か知ってるか。」
「この爆笑ヤマトの作者ですよ。全くしょうもない」
「艦長、降伏しなければ人質を殺すといってますが」



ここはガミラス星司令部。

「ヤマトは何か言ってきたか?」
「は、それがその‥‥」
「何だ、はっきり言わんか」
「は、そ、それでは原文のまま言います。」
「早く言え」
「は、‥‥バカめ。」
「何、それだけか?」
「それだけです。」
「む、それであの北海道のオオミヤとかいう人質のことは?」
「勝手にぶっ殺せ、と」
「何といい加減な。まるで職場放棄と見殺しではないか。」
「は、というよりも、あの人質は全く価値がないようで。」
「わかった。直ちに戦闘用意!」

かくて宇宙戦艦ヤマトとガミラス本星の熾烈な戦いが始まったのであった。




ヤマトとガミラスの死闘

宇宙戦艦ヤマトはイスカンダルに到着。
しかしイスカンダルはガミラス星と重力の輪で結ばれた2連星であった。
ヤマトはガミラス本星と戦うことになったのである。

「艦長、ヤマト一隻でガミラス本星と、どうやって戦うのですか?」
「うむ、よく考えたら全く勝ち目はないな。」
「まるで自殺行為ですよ」
「ま、仕方ない、とりあえずデスラー総統のいる本部に向かうぞ。」
「了解、進路ガミラス司令部。波動エンジン出力30%」

「ところで、やはり正面の大スクリーンは使えないのか」
「は、メインのpc−98が対応してなくて接続できません。」
「大スクリーンが映らなくては攻撃が出来んではないか。」
「手元の15インチ液晶テレビに映ります。それで操作してください。」
「む、これか。小さいな。照準と発射はどうするんだ?」
「あ、そのマウスを使います。画面上を右クリックすると攻撃プロパティが表示されますので、
該当する項目を攻撃アイコンにドラッグして下さい。」
「む、こうか‥‥おい、デバイスが見つかりませんと表示がでるぞ。」
「え、本当ですか、おかしいな。一度キャンセルしてもう一度やって下さい。」

かくてヤマト艦橋では、全員15インチディスプレイをマウスで操作しながら攻撃態勢に入ったのであった

ガミラス司令部

「ヤマト、ガミラス星引力圏に入りました。こちらに向かっているようです。」
「ヤマト一隻でガミラス星を相手か。まるで自殺行為だな」
「どうします?戦艦を集めますか。」
「いや地上兵器で充分だ。宇宙レーダーで捕獲して、重光子砲で攻撃する」
「了解、ヤマト捕獲します。‥‥総統、ヤマトを捕らえることが出来ません。」
「バカな。進路予測プログラムは作動してないのか。」
「それが、ヤマトの進路パターンが特定できません。意味不明な複雑な動きです。」


ヤマト艦橋

宇宙戦艦ヤマトは、またまたコンピュータのトラブルで大混乱に陥っていた。
「おい、攻撃パターンが特定できんぞ。」「
「こちらもです。攻撃モードの選択をクリックするとサーバーに接続できませんというエラーが出ます。」
「艦長、波動エンジンと方向制御装置コントロール不能です。」
「バカ、早く直せ。ガミラスの光子砲の攻撃を受けるぞ」
「ネットワークエラーです。波動エンジンと交信できません。」
「何とかしろ。これでは暴走だぞ。」
「古代、ネットワークが完全にダウンしているぞ。一体どうなってる?」
「サーバーにつながらん。サーバー名は何だっけ?」
「バカ、ヤマトに決まってるだろう。」
「そうだヤマトだな。ええと、あれ、トマトになってるぞ」
「ばかな!」
「しかも全角文字が使われている。多分それで認識しないんだろう。」
「おまえ、普通そんなミスするか。」
「すまん、時間がなくて大塚商会にセットアップを任せたのがいけなかった。」
「仕方ない、俺のpc98をシリアルポートで波動エンジンに直結しよう。」
「昔の客船なみの反応になるぞ。」
「他に方法がないわ」

ヤマトはネットワークの設定ミスで、ガミラス星の上空を暴走するのであった。

ガミラス司令部
「ヤマトの進路全く予測不能、こうなったら手動で攻撃するしかありません。」
「まず命中しないぞ、戦闘機を出せば?」
「いや、戦闘機では歯が立たん。こうなったら出来るだけ近くに引き寄せるしかない。」
「それにしても何故あんな複雑な動きが出来るのだ。物凄い飛行プログラムだ。」

宇宙戦艦ヤマトとガミラス本星との戦いが続いていた。

ヤマトついに波動砲発射



ガミラス司令部。

「ヤマトこちらに向かってきます。」
「おい、こんなに近づいているのに照準できんのか?」
「は、あまりにも動きが複雑で‥まるで暴走しているみたいです。」
「追跡プログラムの範囲を広げれば?」
「ダメです。これ以上捕獲範囲を広げると、波動砲の防御が間に合わなくなる恐れが出てきます。」
「手動照準でヤマトに重光子砲は撃ち込めないのか」
「目隠しをして撃つようなものです。まず命中しません。」

ヤマトの艦橋である。

「艦長、波動エンジン依然として暴走中です。」
「コンピュータと波動エンジンの交信はまだ回復せんのか」
「は、古代がシリアルポートで98と波動エンジンを直結しましたが‥‥」
「直結?で、どうなった。」
「最初のコマンドを30分前に送信しましたが、いまだ反応がありません。」
「艦長、ガミラス司令部上空を通り越しちゃいました。物凄いスピードでガミラス星北極に向かっています。」
「あれま本当か、それにしても何故攻撃してこないのだろう」
「ガミラスの軍事システムは完璧ですから、多分こんなアホみたいに暴走する目標には対応していないんでしょう。」
「む、確かにそうかもしれんな。」
「艦長、大変です。前方に北極の浮遊氷山」
「なに?氷山、ハハハ、ヤマトは氷山にぶつかったくらいで壊れはせん」
「それがアメリカ大陸位の大きさです。」
「何、それを先に言わんか。よけろよけろ、面舵いっぱい!」
「艦長、タイタニックじゃありません。宇宙戦艦に面舵なんてないですよ。落ち着いてください。」
「む、そうだったな。衝突までどの位だ。」
「何せ、暴走中ですから。ハハハこのまま直進したらあと40秒くらいで衝突ですな。」
「ば、バカな」
「かかかか、艦長!」
「ええい、こんどは何だ!」
「激やばいです。いつのまにかヤマトの波動砲が作動、発射体制に入ってます。」
「な、何、波動砲の発射など命令しとらんぞ。」
「pc98を波動エンジンに直結したつもりが、間違って波動砲に直結していました。」
「バカ!何の準備もしないで、あんなもの発射したらえらいことになるぞ。パワーはどの位だ?」
「不明です。何せほとんど暴発です。多分最大エネルギーではないかと。」
「やばい、耐振動システム、そ、それと空間防御装置始動しろ!」
「艦長、もうそんなもの全然間に合いません。わわわ、発射です。全員何かにつかまれ、」
「古代!pc-98を押さえろ!艦長!液晶ディスプレイ押さえていてください。発射するぞ!」

ヤマトは大混乱のうちに波動砲を発射した、というより勝手に発射されたのであった。


ガミラス壊滅




ガミラス司令部。

「総統、ヤマトがガミラス星の北極で波動砲を発射しました。」
「ばかな、波動砲発射のコマンドなど受信しとらんぞ。」
「それが突然発射しました。」
「何故発射を予測できなかったんだ?」
「それが発射前のプロセスを全部省略しています。秒読みもしていません。これはまるで暴発です。」
「む、とりあえず波動砲防御装置を作動しておけ。」
「総統、これは変です。ヤマトはもしかして制御不能で暴走しているのでは?」
「まさか。いくら何でもそこまでバカじゃないだろう。」
「しかし何で北極で波動砲など発射したんですかね」
「確か地球の北極には熊がいるそうだな。」
「熊でも撃ってるつもりですかな。ハハハ」
「総統、大変です。北極の浮遊氷山が消滅しました。」
「何、あの巨大氷山が?もしかしてヤマトはあれに波動砲を撃ち込んだのか」
「総統、北極基地の通信途絶えました。近くの都市が大津波に襲われています。」
「バカな、一体どうなってるんだ。」
「巨大氷山が破壊され、大量の水が北極に流れ込んでいます。」
「あの直径1000キロの巨大氷山が一瞬で粉砕?」
「最大パワーで発射したようです。」
「何と言う非常識な」
「津波は最大高さ1500メートルに達しています。総統!ガミラス星はまもなく水没します。」
「クソまんまとひっかかったわい。ヤマトめ。血も涙もないとはこのことだ」
「総統、この司令部にも津波が押し寄せます。」
「バカ、何とか防御しろ。」
「津波は防御できません。新幹線並みのスピードで押し寄せてきます。」
「新幹線並みのスピード?む、絶望だ。のぞみもなければひかりもない。」
「総統、早く脱出しないと」
「覚えてろ。ヤマトめ」

ヤマト艦橋

「おい、大丈夫か、波動砲、本当に発射したのか。」
「艦長、前方の巨大浮遊氷山に命中、氷山は消滅、衝突は回避しました。」
「うーむ、不幸中の幸いだ。被害を報告せよ。」
「被害甚大です。とりあえず大量の氷山の破片のひとつがレーダーを直撃したのを確認しました。」
「む、これが本当の氷山の一角というやつだ。」
「艦長、ガミラス星に異変です。
「異変?何の異変だ。」
「それは言えん、ナンチャッテ。あ、いやそうではなくて大津波発生です。」
「何、大津波だと」
「北半球が凄い勢いで水没しています。これはほとんど全滅です」
「あの巨大氷山が破壊されたのが原因か。」
「何しろアメリカ大陸くらいの巨大氷山ですから。想像を絶する量の海水が一瞬で流れこんだのでは。」
「むむ、これではガミラス人はほとんど全滅だな。デスラー総統はどうした?」
「たぶんとっとと脱出したのでは。」
「これが本当の職場放棄と見殺しだな。」
「津波がすでに南半球に達しています。これでは主要都市はほとんど水没です。
「うーむ、ということは、つまりヤマトはガミラスに勝利したということか」
「はあ、一応そういうことになりますかな。あ、艦長大丈夫ですか」
「む、さっきの衝撃でまた腰をうったわい。くそこんな椅子!」
「艦長、椅子を噛むのはやめてください」

「むむむ、 こんな椅子噛んだる。あ、そうだ、イスカンダルにいくぞ」

かくてヤマトは成り行きでガミラス星との戦いで勝利、無事イスカンダルに到着したのであった



これでおわり!最後まで読まれた方、本当にご苦労様でした。