●下記のグラフは、これまでのたび重なる仕様変更のたびに計測した、シャシダイのグラフを重ねたものです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
厳密に言えば、もっと細かく変更しているんですが、その中の代表的な「仕様変更」を載せています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
みなさまの中で、「ステップアップの検討」や、「パーツ交換の効果はどのようなものだろうか?」 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
なんて考えている人や、自分が理想とする、エンジンを製作するのに参考になれば幸いです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
グラフの具体的な値を知りたい人は、最下段の「値の詳細」(裏ページ)を参照して下さい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ちなみにこれらは全て、Kyasuiが全幅の信頼をよせているShopさんの、同一チューナーさんによるセッティングです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
なお、同じパーツでも最後はそれをセッティングするチューナーの腕に左右されますので、そのへんはご了承下さい。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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1.ノーマルT・F/P(MAXブースト0.95キロ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
こちらは「トルク特性」のグラフしかありませんが、仕様としてはノーマルタービンにROMチューン、フロントパイプの | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
交換に、たしか、触媒付きでマフラーはアペックスの70−80のメガホンタイプでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
インタークーラーは純正置き換えのかなり厚めのARCのレーシングタイプ2にです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
エアクリはARCのインダクションBOXで330PSくらい出ており、当時としてはかなり馬力が出ていたと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いわゆる一般的なブースとアップ仕様ですね! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フィーリングとしては、かなりフラットな特性で、グラフに出ているような、ツインターボに切り替わる谷間はあまり | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
感じられなかったと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
夏場の熱ダレは、やはり純正置き換えのI/Cだけあってあまり影響はなかったんですが、エアクリは意外と外気を | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
吸ってくれるんですが、箱そのものが暖められてしまい、若干相殺されていたかも知れません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
対策として、自分で外装を断熱する皮膜を施そうと試みたんですが、かなり高価で断念した記憶があります。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
のちに、ジャムさんから外装をコーティングしたタイプが出たときは、かなり悔しかったです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この仕様は低速トルクがUPするので、街乗り重視であれば一番お勧めだと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最後に、幾多のパーツの中で、フロントパイプの交換はかなり劇的な印象が残っています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
2.I/Cノーマル位置(MAXブースト約1.05キロ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
この仕様は、タービンをTD06−25Gに変更、触媒レスにしてセッティングしたものです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
あと、エアクリーナーをRE雨宮のレスポンスクリーナーに変更しています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ブーストは、トラストのウエイスト・ゲートレーシングのノーマルスプリングで制御していました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フィーリングは、ON,OFFでのアクセル操作は良かったんですが、ハーフアクセルで細かい踏み戻しをすると、ブースト | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
の立ち上がりが遅いようでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
原因はW/Gのスプリングが負けてしまい、中途半端に開放してしまったようです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
実はグラフには無い、細かい仕様変更でサクションパイプをワンオフで若干太くしてもらい、かなり効果がありました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
情報を鵜呑みにせず、先入観にとらわれずに、交換してもらって良かったと思いました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ブーストが若干高めと思われますが、ほとんど全開で使用していても問題は起きませんでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
トルクを体感できるのは、3700回転以降になりました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
やはりタービン交換は、ノーマルのような低速トルクがなくなるので、常用速度域が高いひとに向いていると思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
それと、この仕様だとマフラーが細いのか、2次排圧が高くなり、排気系全体の見直しが必要かもしれません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
3.追加無し(MAXブースト1.25キロ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
自分の無知によるエンジンブローを機会に、NBのアペックスシールとコーナーシールを組みました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
しかし、慣らし不足がたたり、負圧が390位のエンジンになってしまいました。みなさん、後悔しないようO/H後の | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
慣らしは十分に行いましょう!!距離は単なる目安です。エンジンの状態把握が一番です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ちなみにこの時は、1600キロ位しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここではインジェクターはノーマルのまま、燃圧を高めてハイブーストの対応しています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ハーフアクセルでのフィーリング改善のためにウエイストゲートのスプリングを強化タイプに変更。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
合わせて、トラストの前置きI/Cに変更しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前置きI/Cに変更した場合の留意点を以下に述べます。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
I/C交換に伴う、エアコンの効きについて、自分は夏場に交換したんですがショップを出て、2つ目の信号で引き返して、 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「ガス抜けちゃってるみたいです〜」っていうくらいの「送風」しか出ませんでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
みなさんがどのようなラジエターで、ショップさんがどのように組むかによりますが、自分の構成は、トラストの前置きに、 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
かなりでかい真ちゅう製3層ラジエター、コンデンサーはそれらの下に地面にほぼ水平、前上がりに、横から見ると | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ほぼ「L字」になっています。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ご存じのように、エアコンはコンデンサーが冷えないと効かないので、FDの場合はこの位置にすると、アンダーガード | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
で走行風が抜けないので、よけい効きが悪いです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これまでは、前置きの「義務」?ということで、世間では「仕方ないことだよ!」とあきらめていたようですが、軟弱な私は、 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ショップに相談して、試作でコンデンサーの地面側に小さい電動ファンを付け、アンダーガードにも穴を空けて下に強制的 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
に空気を抜くようにしました。未舗装路でこれをやると、煙幕のように砂ほこりがあがり、洗車が大変!! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これで、ノーマルの80%位の効きです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
そして、前置きI/Cの効果はすばらしく、トルクがひと回り太くなり、心配していたアクセルレスポンスも悪くありません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
前述のフロントパイプ同様に、激変する数少ないパーツのひとつだと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
しかし、工夫して取り付けしないと、その代償も大きいかもしれません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
話は戻り、スプリング交換の結果は、大気開放するときは、いっきに抜けることでアクセル感度にメリハリが出て、かなり | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
フィーリングが改善されました。この辺は、グラフに現れない部分だと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ブーストを高めたことで、この頃はROMのマップ領域の関係なのか、普段自分が使用する回転域、速度域に合わせた | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ROMの調律を繰り返しています。技術力のあるチューナーさんのおかげで、相談(要望)に応えてもらえました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
4.追加I/J(MAXブースト1.25キロ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
蛇足ですが、この仕様になる前に、電気系のトラブルでエンジンブローしています。低年式車に乗っているみなさん、 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
電気系統は消耗品と思ってください。一度はチェックしてメンテナンスすることをお勧めします。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここでの追加変更点として、インテークパイプ?(I/Cとスロットル間のパイプ)を80パイのストレートに、550CC×2本 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
の追加インジェクターをトラストのレビック4でコントロールすること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
マフラーをRE雨宮のドルフィンのメイン80、94パイのスポーツマフラー。フロントパイプを80パイに変更しました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
これらのおかげで、2次排圧を抑えるのに貢献しているようです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
そして、ブースト管理をトラストのプロフェックBに任せることとしました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最近流行らない追加を打った理由として | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・燃圧を上げてガスを増量する場合、常に規定値まで上がるように、こまめにメンテする必要があること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・燃圧計を取り付けていなかった。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・燃圧計を取り付け、状態を把握するにしても、実際の走行中に燃圧が落ちることを確認することが困難であること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・燃圧のイニシャルを下げられることで、低回転でのカブリにくくなること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・上記のに伴い、低速トルクが出しやすくなること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・追加を使用することで、燃料増量にマージンがとれること。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
・ステップアップして大風流タービンに変えた時にも、パーツ交換が少なくすむこと。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
以上のメリットが得られることでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
世間で良く言われる、スイッチ(燃料が増加する)が入る感覚があるとか、フィーリングが悪いなんていうことは、ありま | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
せんでした。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
古臭いとかいう人もいますが、最新のレビックはシーケンシャル噴射もでき、セッティングに幅があるので、フィーリング | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
も前仕様よりも良好です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
やはり、技術があるチューナーにセッティングしてもらうことが一番大切だと思いました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ここまでが、KyasuiFDの仕様変更です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いろいろと遠回りしたようですが、少しも後悔していません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
おそらくROMチューンで行える、現状で考えられる最高の仕様だと思います。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ちなみに、ROMの商品名は「レドム・ミニ」です。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
いや、別にROMチューンにこだわっているわけではないのですが、ノーマルが持つセーフティ機能を捨てるのも、もったい | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ない気がしたからです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
という気持ちとは裏腹に、「最近のFコンVプロも良さそうだなぁ!」なんて考えていますので、お金がたまったら、いっきに | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
変更!!なんてことになるかもしれません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
その時は、またここにUPしますので、楽しみに待っててください!! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
5.T78(MAXブースト?キロ) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
このグラフはもしも今の仕様でタービンをT78に変更した場合にどのようになるか、シミュレーションしたものです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
予想したとおり、5000回転以下は、現仕様の方が良さそうです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ノーマルエンジンにはちょっと荷が重い感じですね! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最高速に絞れば、これでも行けるかな?サーキットでは、かなり手ごわいフィーリングになりそうです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
でも、ポートを削れば、もっと排圧を稼げて、低速でもトルクを出せて、馬力も520〜530位楽勝っぽいです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
うーん、とっても気になるグラフです!! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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●これはクルマ(エンジン)がどのような性質なのか?推定するための計算式です。(かなりマニアックです) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
例えば、500馬力でトルク100キロと150馬力の50キロのクルマを比較するとき、確かに前者の方が過激な印象 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
が予想できますが、「乗りやすいのはどちらでしょうか?」と、たずねられる「?」となりそうですね!! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
そんな時にこれで計算して比較すれば、実際に乗らなくても予想がつくわけです。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
愛車とノーマル、GTマシン(極秘かも・・・)を比較したら、意外な事実が判明したりとか、逆にチューナーに | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
「最大発生トルクを何回転で馬力はこれくらいになる仕様にお願いします。」なんてお願いすると、「タービンはこれ | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
ですね!」なんて答えをもらえるかもしれません。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
仲間内で比較してみたら、「なんだぁ、腕じゃなくてクルマが良いんだ!」なんてわかったりして楽しいかも! | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
Kyasuiの愛車の「柔軟性」を計算してみたらこんな値になりました。 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
計算式 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
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最大トルク | 最大出力時の回転数 | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最大出力時のトルク | 最大トルク時の回転数 | |||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最大出力時の回転数= | 7000 | rpm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最大馬力= | 451.6 |
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1.09 | (柔軟性) | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最大トルク時の回転数= | 6500 | rpm | ||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||||
最大トルク= | 47.0 | kg-m |