猫ちゃんと暮らす 猫の身体 しつけ・遊び ごはん・健康
しつけ・遊び

* 名前を覚えるように・・・

 名前を覚えさせるためには、エサをあげる前に必ず名前を呼ぶようにしたり、何かにつけて連呼することがコツです。「そろそろ、覚えたかな」 と思ったら猫が遠くにいるときに名前を呼んでみてください。猫が名前を自覚しているようなら、食事中やトイレ中、寝ているとき以外であれば、寄ってくるはずです。まだ、来ないようでしたら、猫の目線でもう一度名前を呼ぶようにします。反応して猫が寄って来たら、すぐに誉めてあげてください。寄っては来ないけれども、呼ぶとしっぽを振って反応するときは、呼ばれているのがわかっているけれども、いくのが面倒くさいという合図のようです。

* してはいけないことを教える・・・

 してはいけないことをしてしまったとき、相手が犬なら多少の体罰も有効だと思いますが、猫に体罰を振るうことは有効ではありません。体罰は猫にとって、飼い主に対する恐怖心だけが残り逆効果になります。そうかといって甘やかしすぎたり、好き放題やらせていては、やはり問題があると思います。猫でも根気よく教えさえすればちゃんと理解してくれるでしょう。もし、言葉で教えても理解しないようなら、バンッと大きな音を立ててみるのも効果的です。大きな音がとても苦手な猫にとって、いたずらなどをした瞬間に大きな音を立てることは効果があります。

* トイレ

 
猫は犬と違って人のいうことをきかないといったイメージがありますが、トイレのしつけに関しては、猫の方がすぐに覚えます。猫は大の清潔好きですから・・・。そんな性格をうまく利用すれば、トイレのしつけはいたって簡単だと思います。猫がやってくる前にトイレと猫砂を用意しておきます。トイレ用の猫砂には、鉱物性のものやパルプの原料のものや木くずのものなど、さまざまなものがあります。その中でも洗って乾かして再利用できるタイプもあります。ですが、手間と水道代などコストもかかります。どのタイプの猫砂にするのかは、はじめに、もとのおうちで使っていたものにしてあげて、もし違うタイプのものに変えるのであれば、少しずつまぜていくなどして変えるとスムースに移行できると思います。猫砂の種類が決まったらとりあえずトイレの置き場所を決めてください。トイレの場所は猫が落ちつけそうなところを選び一度決めたら、猫が混乱するのであまり場所を変えない方がいいと思います。ウロウロしたり部屋のすみの方へ行って臭いを嗅いだりしたときはトイレにいきたいサインですので、すぐに猫を抱いてトイレに連れていってあげてください。初めて猫が上手に排泄できたときは、必ず誉めてあげます。誉めてあげることで、そこが自分のトイレであることを学習していきます。はじめのうちは失敗することもありますが、早ければおうちに来たその日のうちに、遅くとも1週間ぐらいあればトイレを覚えるでしょう。もし、粗相をしてしまったときは、しかることは逆効果です。軽くたしなめ、おしっこを拭き取り必ず消臭剤などで臭いを完全に取り除きます。臭いが残っていると、そこがトイレだと勘違いするかもしれません。

* つめとぎ

 つめとぎのしつけは、生後2・3ヶ月で始めるのがよいと思います。まず、つめとぎ用の板などを用意します。つめとぎ用の板は、ダンボールやカーペット、天然木、麻の縄などのものがあります。飼い始めてしばらくすると、壁や絨毯などでつめをとぐしぐさをします。そのときに、すぐつめとぎ板のところに連れていってあげます。そこで、すぐにつめをといでくれればよいですが、つめとぎ板を理解していないようなら両方の前足をとってつめとぎ板の表面を引っかくように前後に動かしてあげます。最初のうちは、少し面倒でも猫がつめをとぎたいようなそぶりを見せたら、すぐにつめとぎ板に連れていくようにします。これを繰り返します。

 もう一匹増やす場合

 
猫はなわばり意識が強いため生活空間をおびやかされることを嫌います。もう一匹猫を飼うなら、工夫が必要になると思います。その場合、新入り猫ちゃんを慣れるまではケージ飼いをする方がよいでしょう。お互いの初対面のときに新入り猫ちゃんをあらかじめケージに入れておくようにします。先住猫ちゃんは当然興味を示します。最初はお互いに威嚇することも考えられます。でも、何日かすると相手にも慣れてきて警戒心もだいぶ薄れてくるはずです。中には、慣れるのに何ヶ月もかかるケースもありますが、少しずつですが、初めのころのような警戒心は薄らいではくると思います。その場合は、時間差でケージから出してあげたり部屋を分けるなどをして、少しずつお互いに慣らしていく方がよいかと思います。お互いの様子をよく観察して大丈夫そうでしたら新入り猫ちゃんをケージから出してあげます。2匹の猫を同時に飼う場合、どちらにも目いっぱいの愛情を注ぐことが大切だと思います。それぞれに100%の愛情を注いであげてください。エサをあたえるときは必ず先住猫ちゃんからあたえるようにします。愛情に差がなくても、扱いに優先順位をつけることで先住猫ちゃんの機嫌をとることができます。そして、2匹目に子猫を迎える場合、つい手間のかかる子猫を構ってしまいがちになりますが、あまりよくないことです。あくまでも先住猫ちゃんに敬意を払いながら接することが大切だと思います。また、先住猫ちゃんが10歳を超えるような老猫の場合、新しく子猫を迎えるにはやや無理があるようです。子猫は好奇心が強く、ちょこちょこ動き回るので、そばにいる老猫が精神的に疲れてしまうからです。なお、先住猫ちゃんがオスの場合、2匹目はオスは避けた方が無難です。オスはとてもなわばり意識が強く、相性が悪い場合には喧嘩になるかもしれません。

* 猫と遊ぶ

 子猫の頃は寝ているときと食事のとき以外は常に遊べるものを探しているといった状態です。兄弟と一緒に過ごしている猫の場合は、この時期の遊びを通して猫社会のルールを学習していきます。兄弟と離れて1匹だけで育っていく猫の場合は、人間が一緒に遊んであげることで、訓練の機会をあたえてあげるしかありません。子猫のときだけでなく成猫になっても積極的に遊んであげたいものです。室内飼いは運動不足になることもあるので、適度に遊んであげることが、運動のかわりになると思います。具体的にどのようにして遊ぶのかということですが、やはり猫用のおもちゃを使うのが一般的です。おもちゃがなくても、長いひもや毛糸玉、小さめのボールなど身近にあるものをちょっと、猫の前で転がしたり動かしてみれば、一生懸命になってじゃれついてきます。動かして遊ぶもの以外でも、紙袋などを広げて置いておくだけで、勝手に中に入ったり出たりして遊びます。ひとしきり遊び疲れ気味になってきたら、お気に入りの場所でリラックスするかと思います。猫は飼い主に撫でられることを好みます。耳の後ろの部分やアゴなどをやさしく撫でてあげると、とても気持ちよさそうな表情をします。ときには猫を軽くマッサージしてあげてもいいと思います。凝った筋肉を揉みほぐされて気持ちいいのは、猫も同じです。ただし、相手は人間ではなく猫ですから、はじめはごく軽めにして少しずつ、声をかけてあげて慣らしていくといいと思います。

▲ BACK MENU ▼ NEXT

猫ちゃんと暮らす 猫の身体 しつけ・遊び ごはん・健康