* 隠された機能
+耳+
人間の耳が1〜2万ヘルツの音まで聞き分けるのに対し、猫はなんと5〜6万ヘルツの音まで聞き分けることができます。高い音に敏感で、超音波やゴキブリなどの足音にも早く反応します。 また、前方からだけでなく、後方の物音まで聞き取ります。人間が外から帰ってくると、玄関でお出迎えしてくれることなどをよくききますが、これは飼い主の足音が遠くからでも聞こえているからです。
+目+
猫の目を観察すると昼間など明るい光の中では瞳孔が細くなり、夜や暗い室内などでは丸く大きくなっています。視力は人間の10分の1程度で、あまりよくないようです。
+鼻+
犬ほどではないですが、猫は人間よりもはるかにすぐれた臭覚をもっています。臭いによってテリトリーを認識し、他の猫や動物の臭いを嗅ぎ分けます。生まれたばかりで、まだ目の見えない子猫が母猫のおっぱいを臭いで探し当てるほどだそうです。
+ひげ+
顔全体を取り囲むように目の上やあごにも生えている猫のひげは、アンテナやものさしの働きをするとても大切なものです。せまいところに入るとき、ひげの働きによってそこに入れるのかどうか判断できるそうです。このような、すごい働きをするひげですから、切ってしまうようなことは絶対に避けてください。
+舌+
猫の舌は、全体がトゲ状でザラザラとしています。この舌は、エサを食べるときに、引っ掛けて落とさないようにしたり、グルーミングのときにブラシの役目もはたすスグレモノです。
+歯+
猫には上下合わせて30本の歯があります。キバ(犬歯)も上下2本ずつあります。犬歯で思いっきり噛まれると皮膚に穴が開いてしまうほどの威力を持っています。奥歯は食べ物を適当な大きさに引きちぎるだけで、食べ物はほとんど丸呑みしているようです。
+身体+
猫は体中が筋肉で覆われているため運動神経抜群です。高いところに登ったり、狭い塀の上も優雅に歩いてみせます。
+つめ+
ふだん、獲物に近よるときや忍び足を使うときに身についたわざで、つめを完全に隠していますが木に登るときや獲物を捕まえるときなどには、すぐにつめを出します。前足に5本、後足に4本はえていて、カーブを描き先端は尖っています。つめをとぐという行動は何かあったときのためにつめのかたちを整えているのです。いろいろなところでつめをとぐのは、自分のテリトリーを主張しているからです。
+肉球+
猫の足の裏のさわるとプヨプヨとやわらかい部分です。前足に7つ、後足に5つあります。役割は音を立てずに獲物に近寄ったり、足を保護したりすべり止めの効果があります。
+しっぽ+
猫のしっぽは高くて細いところを歩くのにバランスをとったり、高いところからジャンプをするときにも役立っているのです。また、感情表現の道具でもあります。ご機嫌のいいときにはピンとたてています。
以上、猫の身体のしくみについてまとめてみました。資料等から抜粋したものも含まれています。
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