〜Fate Silver Knight〜 

〜契〜(18x)



そっと、イリヤの身体をベッドに横たえた。これから行うことに羞恥があるのか、イリヤの顔が、朱く染まる。
夏の暑い夜――――月明かりに照らされた部屋は……どこか、のぼせるような、息苦しさを感じた。

「シロウ…………もっと、キスして」
「ああ」
「ふ、ん、ちゅ……」

キスをしつつ、イリヤの服を脱がしにかかる。チノスカートを下ろし、ベストごと、Tシャツをたくし上げた。
ブラをしていない、小ぶりな胸が、滑らかな肌が、目の前にさらされる。腹部に舌を這わせ、蛞蝓のように、胸部へと舐めあげていく。

「はっ、ん、シロウっ……」

甘く感じる彼女の小さな果実――――柔らかく、少し硬さののこる双丘に舌を這わせ、ときに吸い上げる。
慎ましやかな胸の突端にある、桃色の頂を味わうように、口に含んだ。搾乳する赤ん坊のように、吸い上げ、甘くかむ。
そうやって愛撫をしながら、Tシャツを完全に脱がす。上気した顔のイリヤは、抗うこともなく、俺の動きに同調する。

「――――ぁ」

俺は、イリヤの下腹部に手を当て、それをゆっくりと下げてゆく。下着に手がかかり、するすると下りてゆくと、イリヤは顔を背けた。
未発達のそこ、女の部分は、未だ潤いは纏っておらず、わずかな茂みと、柔らかい肉の膨らみがあった。
そっと、指で開いてみる。桃色の肉が、純潔を示す、異物から保護する、それが目の前にあった。

顔を近づける、少女の部分に口付けると、イリヤは鼻にかかった様な声を上げた。
敏感な部分――――少女のその部分を愛撫し、流れるままに、彼女の身体のあらゆる部分を触る。

「ぁ――――ぁ、ぁ……」

普段の闊達な表情の裏に、隠れていたもの……そんな部分を表して、イリヤはもだえる。
頭髪から爪先に至るまで、独占したくなる気持ちが起こる。狂ったように、彼女を犯したい自分を自制し、そして、彼女を貫くものを取り出した。

「イリヤ、いいんだな」
「――――ん」

恥らうように、コクリと喉を鳴らし、頷くイリヤの身体に覆いかぶさり、腰を押し出していく。
纏わりつく肉の感触――――体の内部の暖かさを感じながら、イリヤの奥へと分け入っていく……。

「く、あ、ぁ、ぁ……」

痛みしか、感じないんだろう。イリヤは苦しげに眉をしかめ、涙を浮かべる。
それでも、止める事は出来ない。本能も、イリヤの望みも、続けることを望んでいた。

「――――イリヤ、我慢してくれ」
「良いのよ……シロウが望むなら、それで……」

痛みを感じ、それでも、やさしく微笑んで、イリヤは腕を伸ばす。俺の首に手がかかる。
優しく愛でる様に、指が首を這う。まるで年上の女性のように、イリヤは身体の力を抜き、俺に身を任せる。

俺は、イリヤの最奥まで身を埋めると、そこで一息つく。
身体を焦がすのは、情欲の炎か、それとも、本能的な、射精感か――――。

「か、はっ…………――――…………」

動かす身に、滴りが纏わりつく。出血だけでなく、身体の保護のための本能的な液体が、イリヤの身体の中から、生まれ出てきた。
ただ、それでもイリヤの顔には苦しみがある。もとより、異性を受け入れるほど、身体が成熟していないのだ。

長引かせれば、イリヤに負担が掛かる。早く終わらせる方が、いいんだろう。
俺は、イリヤの身体を抱きとめると、強めに身体を彼女に押し付けた。身体がこすれ、肉の襞が脳髄に刺激を送る。

「シ、ロ――――……ひ、ふ、ぁ……」

脊髄を通して、あふれ出た白濁液が、彼女の身体の中に、俺の身体の外に溢れ出している。
俺は、イリヤを孕ませるかのように、腰を密着させると、本能の赴くまま、彼女の身体を白く汚しつくした。

「は、は……は――――」

行為が終わり、苦しげな顔で、荒く息をつくイリヤを、俺は抱きしめ、身体を入れ替える。
俺の上にのって、息を整えるイリヤの身体の重み……それを心地よく感じながら、俺はイリヤを抱きとめる。



いつしか、互いに眠りにつくその時まで、互いの肌を合わせ、俺とイリヤは抱き合っていた。
滴りが、汗が、じっとりと湿った夏の夜に漂っていた。触れ合った部分が、熱と、心地よさを与えてくれる。
白い少女と触れ合いながら、俺はゆっくりと……無き夢の中に落ちていった。


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