召還・志貴 

召還・志貴


「がんばれイデヨン、僕らに力を!」

ナナスの言葉に、召還鉱石を取り込んだ巨大な機械がゴウンゴウンと唸りを上げる。
そうして、中央にしつらえた祭壇の中央に、一つの光の玉が舞い降りた……。

「あれ……?」

出てきたのは、学生服に身を包んだ、ちょっと頼りなさげな少年だった。
穏和な顔立ち、だて眼鏡をかけた視線を周囲に向け、怪訝そうな表情をする。

「おかしいな……確か有彦と、ダベリながら帰ってたはずだけど……?」

「ようこそ、ママトトへ!」

そんな調子の少年に、ナナスはにこやかに声を掛けた。

「君は?」
「僕は、ナナスといいます、あなたを、この移動国家ママトトに呼んだのは、僕なんです」
「ふぅん、どういうことだい?」

<ナナスは、少年に事の次第を説明した>

「なるほど……世界の平和のため、か。うん、分かった、協力するよ」
「本当ですか、ありがとうございます!」

ナナスの説明を聞いた少年は、協力することを承諾した。
しかし、その後、ちょっと心配そうな表情になる。

「あ……でも、そうすると家に連絡入れないと、まずいな」
「?」
「いや、妹のヤツが心配性でさ、門限を守らないとうるさいから」
「ああ、それなら大丈夫ですよ」

少年の言葉に、ナナスはあっさりと返答した。

「簡単に言うと、ここに呼ばれている間、あなた以外の時間は止まっていることになります」
「ってことは、みんなに心配を掛けることもないな」

やってることが、すでに心配を掛けるものなのだが、少年はそこまでは気付いていないらしかった。

「それじゃあ、よろしくお願いします……ええと」
「遠野志貴、志貴でいいよ」

そうして、彼はママトトで戦うことになったのだが……。
いずれ自分の知り合いが、ぞろぞろとママトトに呼ばれるとは、この時、彼は想像してはいなかったのである……。



 志貴                  体力20/20
攻撃 25 命中10 クリティカル99% 反撃  0%
防御  7 回避15 吹っ飛ばし  0% 回復  2
魔法  0 移動 3 効果拡大   0% 素質  4
魔抵 12 射程 1 再行動   20% コスト 1

特殊スキル・直死の魔眼(クリティカル)
必殺技・十七分割

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