召還・琥珀
召還・琥珀
「あらら?」
イデヨンに呼び出されたのは、割烹着姿の少女だった。
「ようこそ、ママトトへ!」
「はい? どちらさまですか?」
<微笑みながら小首をかしげる少女に、ナナスは事の次第を説明した>
「そうなんですか〜、それは大変ですね」
「ええ、それで、力を貸していただきたいんですけど」
「はい、お任せください。これでも私、薬剤師の免許も持ってますから、怪我の手当てとかに役立ちますよ」
「わぁ、そうなんですか。ありがとうございます!」
少女の言葉に、素直に喜ぶナナス。と、
「すいません、ナナスさん。ちょっと、よろしいかしら」
一人の少女がそのとき、部屋に入ってきた。
「あら、秋葉様もいらっしゃったんですね」
「こ、琥珀っ!? 何であなたがここにいるのよっ!」
割烹着の少女に、うろたえる秋葉。そんな彼女に、ナナスはにこやかに言った。
「秋葉さんの知り合いですか? 琥珀さんには、怪我人の治療に当たってもらおうと思ってるんです」
「ええっ!?」
ナナスの言葉に、秋葉は思わずのけぞると、次の瞬間、ナナスの手をとり、光速で部屋の隅に引っ張っていった。
そうして、ガッシとナナスの両肩を掴むと、据わった目でナナスに詰め寄った。
「悪いことは言わないわ、ナナスさん、今すぐあれを戦闘部門に回しなさい」
「え、それってどういう……」
「いいから、そうしなさい!死人が出るまえにっ! 当主命令ですっ!」
「は、はいっ!」
「?」
<そんなわけで、薬剤師の琥珀は、戦闘部門に回されることになったのでした>
琥珀 体力11/11
攻撃 0 命中 6 クリティカル 3% 反撃 0%
防御 7 回避 2 吹っ飛ばし 3% 回復 9
魔法 15 移動 3 効果拡大 3% 素質 5
魔抵 8 射程 3 再行動 3% コスト 1
特殊スキル・まじかるあんばー(不思議時空発動?)
必殺技・反永久物質・まききゅーX
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