召還・翡翠
召還・翡翠
「え……?」
現れたのは、メイド姿の少女だった。
「おお、これは……めんこい娘じゃのぅ」(ククク……いかにも従順そうな小娘じゃわい)
困惑したように周囲を見る少女に、カカロが手を伸ばす。
「……!」
<少女は怯えたように、ナナスの背後に隠れた>
「え……あの……」
「すいません、男の人は苦手なんです……」
「は、はぁ……」(僕も、男なんだけど……)
カカロに、警戒する少女に、ナナスは事の次第を説明した。
「そうですか、大変なんですね……」
「ええ、それで、協力していただければ……」
少女にナナスがそう言ったとき、一人の少年が部屋に入ってきた。
「ナナス、ちょっといいかい……って、翡翠!?」
「志貴様……」
部屋に入ってきた少年に、少女は顔を輝かせると彼のもとに駆け寄った。
「志貴さんの知り合いですか?」
「ああ、まぁ……付き人というか、なんと言うか……」
困惑した表情の志貴。と、少女は何かを決意したように、ナナスのほうを向いた。
「ナナスさん、私も、ここにおいてください」
「お、おい、翡翠?」
「志貴様の世話をするのが、この翡翠の務めですので」
有無を言わせぬ表情で少女は言う。加えて何やら、背景にはゴゴゴ……と渦巻きが映っていたりする。
「そ、そうですか。それじゃあ、よろしくお願いしますね」
「はい、お任せください」
妙な迫力に気おされるナナスに、翡翠は気合満点という風に頷いた。
翡翠 体力10/10
攻撃 0 命中 0 クリティカル 0% 反撃 0%
防御 14 回避 2 吹っ飛ばし 0% 回復 2
魔法 0 移動 3 効果拡大 0% 素質 10
魔抵 6 射程 1 再行動 0% コスト 4
特殊スキル・感応者(フィールド上にいる時 志貴の能力アップ)
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