那古教編・暫定版
ストーリー
オオサカのミドリガオカ……そこを基軸に始まった、悪司の野望……。
それは、かつての彼の所属していたわかめ組を支配下に置くに至る。
その戦い日々のさなか、彼の組織には様々な人々が加わってきた。
彼の叔母である岳画 殺。市役所に勤めていた少女、山沢 麻美。
そして、異世界からの異邦人である、ナナスという白髪の青年、ラミカという金髪の美女。
ほかにも、様々な人々が加わり、悪司組という組織の基盤を築いていく。
*
また、オオサカの南方にある、SSS学園に一人の物の怪が住み着いていた。
蜘蛛の力を持つ、少女の姿の物の怪……名を、初音という。
宿業を求めて、オオサカを訪れた彼女は、学園に住み着き、生徒の命を糧に、力をつけていく。
そんな彼女にも、一人の心許せる人間の少女が居た。
「かなこ」という名の少女は、物の怪である初音を恐れずに、彼女のそばに居る。
そんな彼女に、初音は少しずつ、癒されていた。人間らしい心を持ち始めていた。
……しかし、初音は知っていた。この幸せが長く続かないことを。
知らず知らずのうちに、彼女の宿敵である『銀』との対決が迫っていることを、彼女は肌で感じ取っていた。
*
所変わり、再び悪司組。
わかめ組を合併し、勢力をのばした悪司組は、オオサカの西方に居を構える、那古教という組織と対立する。
大勢力同士の戦いの初戦……それは、悪司組の信じられない大敗によって幕を開ける。
多数の信者という兵士を持ち、組織戦を挑んでくる那古教に対し、悪事組は防戦一方に追い込まれる。
しかし、殺の奇襲により、戦いに恐怖した那古教の教祖、由女は悪司組との間に停戦を結んでしまう。
壊滅的な打撃を受けた悪司組は、早急に戦力を立て直す必要があった。
そんな時、異邦人であり、悪司組に加わっていたナナスという青年が、画期的な発明をする。
ガシャガシャからCDという兵士を生み出す発明品……それを使い、悪司組は戦力の建て直しに成功する。
その直後、那古教からの宣戦布告があり、悪司組と那古教との戦闘が再開された。
前回と同じように、数を頼み、圧倒的な戦力で攻めてくる那古教。
しかし、CDという優秀な兵力を得た悪司組は、那古教の怒涛の攻撃を防ぎとめ、押し返し、粉砕した。
そうして、悪司組の反撃が始まる……。
オオサカの戦い、その変転の時期が今、訪れようとしていた……。
*
そして、もう一つ……物語の裏で流動している者が居た。
闇よりも暗く、蝶のような羽を持つ少女。
それは、物語の根幹を担い、世界の根底を求める少女だった。
時を越え、時限の壁すら擦り抜け、彼女はここ、オオサカに降り立つ。
「はた……さま…………な…………………な……す」
黒い髪の彼女は、ただ呟く。
それは、一つの物語の中にある、もう一つの物語の始まりだった。
<コメント>
そういうわけで、こちらは悪司組のシナリオです。
読んでいただいた方にはお分かりでしょうが、あちこちでザッピングしています。
正直、うまく収拾がつくか分からないですが、まぁ、ボチボチやってきます。
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