那古教編・暫定版 

ストーリー



オオサカのミドリガオカ……そこを基軸に始まった、悪司の野望……。
それは、かつての彼の所属していたわかめ組を支配下に置くに至る。

その戦い日々のさなか、彼の組織には様々な人々が加わってきた。

彼の叔母である岳画 殺。市役所に勤めていた少女、山沢 麻美。
そして、異世界からの異邦人である、ナナスという白髪の青年、ラミカという金髪の美女。

ほかにも、様々な人々が加わり、悪司組という組織の基盤を築いていく。



また、オオサカの南方にある、SSS学園に一人の物の怪が住み着いていた。
蜘蛛の力を持つ、少女の姿の物の怪……名を、初音という。

宿業を求めて、オオサカを訪れた彼女は、学園に住み着き、生徒の命を糧に、力をつけていく。
そんな彼女にも、一人の心許せる人間の少女が居た。
「かなこ」という名の少女は、物の怪である初音を恐れずに、彼女のそばに居る。

そんな彼女に、初音は少しずつ、癒されていた。人間らしい心を持ち始めていた。
……しかし、初音は知っていた。この幸せが長く続かないことを。

知らず知らずのうちに、彼女の宿敵である『銀』との対決が迫っていることを、彼女は肌で感じ取っていた。



所変わり、再び悪司組。

わかめ組を合併し、勢力をのばした悪司組は、オオサカの西方に居を構える、那古教という組織と対立する。
大勢力同士の戦いの初戦……それは、悪司組の信じられない大敗によって幕を開ける。

多数の信者という兵士を持ち、組織戦を挑んでくる那古教に対し、悪事組は防戦一方に追い込まれる。
しかし、殺の奇襲により、戦いに恐怖した那古教の教祖、由女は悪司組との間に停戦を結んでしまう。

壊滅的な打撃を受けた悪司組は、早急に戦力を立て直す必要があった。
そんな時、異邦人であり、悪司組に加わっていたナナスという青年が、画期的な発明をする。

ガシャガシャからCDという兵士を生み出す発明品……それを使い、悪司組は戦力の建て直しに成功する。

その直後、那古教からの宣戦布告があり、悪司組と那古教との戦闘が再開された。


前回と同じように、数を頼み、圧倒的な戦力で攻めてくる那古教。
しかし、CDという優秀な兵力を得た悪司組は、那古教の怒涛の攻撃を防ぎとめ、押し返し、粉砕した。

そうして、悪司組の反撃が始まる……。
オオサカの戦い、その変転の時期が今、訪れようとしていた……。



そして、もう一つ……物語の裏で流動している者が居た。
闇よりも暗く、蝶のような羽を持つ少女。

それは、物語の根幹を担い、世界の根底を求める少女だった。

時を越え、時限の壁すら擦り抜け、彼女はここ、オオサカに降り立つ。

「はた……さま…………な…………………な……す」

黒い髪の彼女は、ただ呟く。
それは、一つの物語の中にある、もう一つの物語の始まりだった。


<コメント>

そういうわけで、こちらは悪司組のシナリオです。
読んでいただいた方にはお分かりでしょうが、あちこちでザッピングしています。

正直、うまく収拾がつくか分からないですが、まぁ、ボチボチやってきます。


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