☆ 答 27 ☆
畳-@
ござ-B
・たためる「ござ」は「畳」でもあった
その昔、人々は座ったり寝たりするときに、ワラやスゲ、動物の皮、布などを敷いていました。これらの元祖敷物は、用のないときにはたたんで隅にかたずけることができました。そして、たたむ敷物は全部「畳」といったものです。『古事記』に見られる「菅畳八重、皮畳八重、絹畳八重を波の上に敷きて」の一節が、「畳」に関する最古の資料です。古代に「畳」と総称した敷物の中で、わらを使ったものが、やがて二手に分かれていきます。「ござ」と今でいう「畳」です。
「ござ」は、床に敷くわらやもみがらが少しだけ進化した、今でいうむしろのようなものから始まって、縁がついたり、丸いのができたりもしました。その中で、貴人の座席に敷いたのが「御座」です。奈良時代以前には、すでにこの言葉は登場していたと思われます。
現代の畳に近いものは、平安時代に登場しました。わらを重ねて厚くし、表面にい草をつけて、布の縁を縫いつけたものです。これを特定の場所に置き、貴人が座ったり寝たりしたのが当時の使い方でした。今のように、部屋一面に敷き詰め座敷にするようになったのは、室町時代に書院造りが完成されてからのことです。
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