☆ 答 26 ☆
@八九三(ヤクザ)Aやぶ医者B土呂坊(ドロボウ)・やぶ医者は、まじない師だった
@花札の三枚ガルタは、三枚の札を合計して競うもの。合計九が最高で、八、九、三の三枚がそろうと最悪でした。そこから何の役にも立たないものの代名詞として、「八九三」を短く読んだ「やくざ」が、賭博場で盛んに使われるようになりました。江戸時代中頃のことです。そのうち意味が限定されて、遊び人や博打打ち、無宿世人を指すようになったのです。
A「野巫」と書いて「やぶ」と読みます。もとは田舎の巫女のことでしたが、転じて在野の祈祷師、江戸時代にはまじないで治す医者。まじない医者が消えてからは、医術の劣る医者を指すようになりました。「藪医者」は当て字です。
B「どろぼう」の語源には諸説ありますが、その一つが土呂の一揆説。戦国時代の1563年に起きたこの一揆では、戦費を稼ぐために盗みを働く者も多く、彼らは「けちん坊」「朝寝坊」などと同様、人をあざ笑っていう「坊」をつけて「土呂坊」と呼ばれました。それが後に、盗みをする者全般を指すようになったというのです。別の有力な説は「取る坊」が訛ったというもの。この説に関しては江戸後期の戯作者、柳亭種彦(リュウテイタネヒコ)が書いていますが、当時は「盗人」の方が一般的だったことは時代劇でもご存知の通り。「泥棒」は、やはり当て字になります。
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