☆ 答 20 ☆
@-イ
A-ハ
・お払い箱は「お祓い箱」のこと
@十八番といえば一般には得意なものを指しますが、その起こりは天保年間の人気役者、七代目市川団十郎が、市川家代々の当たり芸をまとめたことでした。1840年、団十郎はそれまで口承に頼っていたものを脚本化して十八本選び、後の代に伝えられるようにしました。この時、それらの脚本を木箱に入れたのです。十八番は市川家の許可がなくては上演できませんが、この中には『勧進帳』『助六』『外郎売り』『暫』といった、現代の歌舞伎の人気筋もちゃんと入っているのですよ。
A「お払い箱」の元祖は、平安時代に始まった伊勢神宮のそれ。伊勢神宮では、10月半ばから年末にかけてお祓いの札を発行しており、下級の神官が各地の信者に配って歩くのが習わしでした。その札を入れたのが「お祓い箱」。新しい札と箱が届くと、不要になった前年のものは、「お焚き上げ」という行事で燃やしました。江戸時代になると、あちこちの神社が伊勢神宮に習ったため、お祓い箱は一躍広まりました。不用品を捨てることに引っかけた「お払い箱」の語ができたのも、おそらくその頃と思われます。
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