☆ 答 16 ☆

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・「ひやかし」は江戸のウィンドーショッピング

「胡麻菓子」 「胡麻菓子」は、正しくは「胡麻胴乱(どうらん)」。小麦粉に胡麻を混ぜて焼いたもので、文化文政年間(1804〜1829年)の頃中国から伝わり、江戸で売られました。この菓子、大きくふくらんで香ばしく焼きあがってはいても、食べてみれば中身はスカスカ。多くの人が「だまされた!」とがっかりしたのです。そして、とうとう「ごまかし」は見かけ倒しのインチキなものの代名詞となってしまい、これが動詞化して「ごまかす」の語ができたのでした。また他の説を引用するなら、一つは、無病息災を祈る「護摩木(ゴマキ)」を焚いた「ごまの灰」語源説。御利益のある弘法大師のものと偽って、偽の「ごまの灰」を売った輩がいたことから。もう一つは、ごま油はどんな料理下手が使っても、そこそこの味に仕上げてしまうことから…。

A「ひやかし」は、吉原で生まれた言葉。江戸時代、吉原の近くの山谷に住んでいた紙すき職人たちは、植物の繊維を煮て冷やす間、よく遊里をぶらついて時間をつぶしていました。でも、仕事の途中だしお金もないしで、いつも格子の向こうの遊女を見るだけ。こうして紙の原料を「冷やし」ていた人たちは、いつの間にか遊女から「ひやかし」と呼ばれ始め、後に、見てからかうだけの客は、みんなこう言われるようになったのです。




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