心のメカニズム 12

学生時代はさんざん遊んでいた人も、就職すれば社会人らしくなってきますし、何だか頼りなかった若い夫婦も子どもが生まれれば親らしくなるものです。更に、社長は社長らしく、先生は先生らしく、やくざの親分はやくざの親分らしくなっていくものなのです。このことを逆に利用すれば、自分を他の自分に変えることができます。

例えば、仕事のできる女になりたい、と思っている女性がいるとします。ステイタス・パーソナリティの考え方からすれば、一流企業に転職し、やりがいのあるポストにつければいいのですが、現実的には少々無理。こんな時は、外見だけでもそれらしく変えてみます。ビシッとスーツを着込み、ヘアスタイルは短めにし、鞄の中にはシステム手帳…と、いかにも仕事の出来そうなスタイルをしてみるのです。するとどうでしょう。最初はカッコだけと思っていたものが、徐々に内面にも変化が表れ、知らず知らずのうちにそのスタイルに応じた人格が備わってくるようになります。


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@tobira