心のメカニズム 9
二重人格と聞いてスチーブンソンの『ジキル博士とハイド氏』の物語を思い出す人も多いでしょう。『ジキル博士とハイド氏』は二重人格を扱った作品で、ジキル博士が薬の力を利用し、悪の心を持ったハイド氏に変身するというもの。初めのうち、ジキル博士は、自由にハイド氏に変身したりジキル博士に戻ったりと、その悪行を楽しんでいましたが、次第にコントロールが効かなくなり、薬を飲まなくてもハイド氏に変身してしまうようになります。あくまでこれはフィクションですが、二重人格の例は数多く報告されています。
有名なものには、1954年に報告されたイヴ・ホワイトとイヴ・ブラックの例、一人の肉体に24人もの人格があらわれたビリー・ミリガンの例などがあります。
◎話の続き→
@tobira