さるすべり、かぜ、

 

 

8×4噴キツケル場所ハ他ニアルハズと囁き消えていく午後

 

今朝きみが口にしたのはポーの詩とわたし由来の成分でしょう

 

Eメール打ち込む夜更けUFOの影ばっかりが地表をすべる

 

やーねもー だから嫌ではないのだろう 地下室の薔薇園に日が射す

 

フィッティングルームでぼくを待っているだれかに今日も逢いにいかなきゃ

 

シャトー・オー・ブリオンぶちまける夏のプールサイドに溺れるひかり

 

太陽のまわりをまわる星たちに夏のジンジャーエールを贈ろう

 

照り翳りはげしいほしの昼過ぎのさるすべり、かぜ、きみのためぐち(・・・・)

 

いつまでも爪先立ちを(せいし・ゆん)しているようだ(せいし・ゆんゆん)

 

抱き合って泣きじゃくりたい衝動やなにやらを容れ電車は揺れる

 

夕暮れのドライブスルー インターホン越しに懺悔を告白されて

 

ボールペンのインクが減ってゆくようなひんやりとしたこの感じ方

 

ぜったいにかなしいなんていわないよ、ボタンダウンのシャツに誓って

 

ぼくたちは頷きあった びーぴーえむ250を超える速さで

 

ていねいにまんどらこらをかきわけていってみたいな おんなのこのように

 

悔いのない人生なんてあるのかなあ 素肌に冬のコート着ている

 

ゆびさきが受粉している冬の午後 たいていのひとは眠ってしまう

 

ぼくたちは似ていてまるでみずうみのひかりのなかをたゆたう空き缶

 

アーガイル模様を編んでゆくような宇宙の果てがあるのだ、きっと

 

7・7が激しくカールする夜の鋼のようなFranほわいと

 

星空がきれいだなって見上げれば左折カーブもふくらむんです

 

 

 

 

 

 

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