はすのはな第40号
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『令和』も元気に
四月一日、午前十一時四十分新元号の『令和』が発表されました。
三十一年前の一月七日、『平成』が発表され、川崎大師の僧坊で耳にした時の事を思い出しました。
昭和天皇が崩御され、『平成』が文字通り、一度の戦争も無く平和に三十一年間続いたことは、国民にとっても、かけがえない幸福な時代であったと思います。又五月から始まる新元号の『令和』時代が同様に、日本にとって、世界にとって恐怖の無い夢と希望溢れる幸せな新時代であって欲しいと願うばかりです。
元号に因み私事で申し訳ございませんが、今年、母が九十七歳になりました。大正十一年生まれです。あと数十日で、四世代を生きることになります。日常は杖を使いながら、歩いておりますが、身体的な不自由もなく、新聞などを読みながら日々過ごしてます。後三年で百歳を迎える事が出来るのかと思うと、偉大な生命力を感じます。次世代も元気に楽しんでいただければと見守っております。
(住職)
花まつり
お釈迦様の誕生日である四月八日に、毎年恒例の花まつりが行われました。
今年は昨年より桜が長く持ち、当日も満開で見頃を迎えていました。生憎の雨にも関わらず、本当に多くの方がお見えになって、お抹茶や甘茶と共に楽しいひと時を過ごして頂けた様です。是非来年も足を運んで頂き、ご一緒にお誕生日をお祝い出来たら幸いです。
(盛花)
役員歓送迎会
例年「はすのはな」春季号はお彼岸前にお送りしておりましたが、今春当山役員の交代等もあり、その記事もあ掲載いたしたく、約一ヶ月程遅れてしまいました、申し訳ございません。去る三月下旬に、役員歓送迎会を開催いたしました。
本年度は、二十年間お勤めいただきました、森正一様が此の度、檀徒総代長を勇退され、鈴木健之様が就任いたしました。森様には、永い間、蓮花寺檀信徒総代長として護持発展に多大なお力添えを賜り誠にありがとうございました。鈴木様には引き続き宜しくお願い申し上げます。
本年度からの役員は次の通りです。何卒よろしくお願いいたします。
名誉檀徒総代 森 安男
檀徒総代長 鈴木健之
檀徒総代 森 國雄
檀徒総代 森 清一
檀徒世話人 森 千代
檀徒世話人 森 育三
檀徒世話人 下山忠一
檀徒世話人 鈴木一雄
檀徒世話人 森 寛
敬称略
はじめまして太郎です
僕は去年の十一月、酉の市の時、亀すくいで最中に乗せられ、新しいお家で飼われる事になりました。身長は五百円玉くらい。水槽に入れられ、餌をくれる人も覚えました。冬はヒーターも入れてくれて、「三百円ですくってきたのにお金が掛かるなぁ」なんて言われながらも可愛がられていました。しかし、十二月末頃から食欲が落ち、やせ細ってしまい、呼吸が苦しくなってしまいました。そこで両親が病院に連れて行ってくれて、先生に「もうだめかも、期待には応えられないかもしれません、ごめんなさい。でもできる限りの事をしてみましょう」と言われ、僕の小さい腕に点滴をしてくれました。 それから毎日両親が薬を飲ませてくれて、餌も一つずつ口に運んでくれて、今ではすっかり元気になりました。餌ももう一人で食べられるし、目もぱっちり開くようになりました。好きな事は日向ぼっこ、気持ちよくてうとうとしてしまう。僕の夢は、いつか蓮花寺の池で泳いでみたいなと思っています。(盛花)
お雛様
時の経つのは早いもので、蓮花寺のお手伝いをさせて頂き、三十五年になります。毎年節分会前に『お雛様』を客殿の床の間に飾っています。今回は平成最後・・・とても綺麗なお顔のお雛様なので、片付けさえ楽しくなります。桃の節句が過ぎると、『五月人形』に入れ替わります。
我が家は男子二人の子供達ですので、『お雛様』の飾りつけは、殊の外新鮮で楽しみです。五月には『令和』元年最初の五月人形とのご対面です。
(奉仕員白川氏 記)
土筆
春の訪れを最も身近に感じる花と云えば、誰もが『桜』を想像する事と思いますが、都会ではなかなか見かけることが少なくなった土筆もその一つかと思います。蓮花寺の近郊には未だ未だ田園風景も多く残されている緑豊かな風土です。 境内を散策しながら、ふと足元を見つめると土筆が元気よく伸びて来ているのを見つけたりします。あ~春だなぁ~とつくづく感じます。お墓参りも大切なことではありますが、帰り路の僅かな時間、そんな風物詩を見つけながら、ゆとりある気持ちの時間を楽しまれては如何でしょうか。
大般若転読会
ご縁のある東京のお寺で、毎年大般若転読会が行われていて、今年初めて職衆として参加させて頂きました。
大般若転読会とは、六百巻という膨大な経典を十二人の僧侶が転読する法会の事で、無病息災や五穀豊穣など、幸せを祈願するものです。
他の寺院に職衆としてお手伝いに行くこと自体が初めてだった為、とても緊張しましたが、多くの大先輩方とご一緒させて頂き、本山での修行の時のような良い緊張感と雰囲気を久し振りに味わいました。法衣の下に普段は身に付けない袴を履き、普段より大きく、水晶でできているお念珠等を用いながら、慣れないながらも一生懸命転読し、大きな声を出し、とても気持ち良かったです。転読する際には、経典が崩れないように注意しながら行いました。ここ蓮花寺でもいつか大般若転読会を勤修出来る日が来るといいなと思いました。
(盛花)