寺だより

はすのはな第30号  -平成28年年始号-

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新年明けましておめでとうございます
本年も宜しく御願い致します


当山十二支 申

檀徒の皆様にはご家族お揃いにて、平成28年の新春をお迎えの事とお慶び申し上げます。昨年賜りましたご厚情に衷心より深く感謝申し上げます。

さて本年は『申』歳です。原字は【伸】で伸びると云う意味の様です。

世界の人の平均寿命も毎年伸び続け、日本においては、昨年男性80.50歳・女性は、86.83歳で女性は世界一の長寿記録を伸ばしてます。厚生省の分析では医療の進歩で寿命はまだまだ延びる余地があるとしてます。弥生時代は30歳、江戸時代は45歳、昭和52年代は52歳という統計に比較しますと、驚愕的な事であると思います。

心身健康で余生を過ごしたい願いは、人類すべての人の思いでしょうが、現実は、なかなかそうはいきません。昨年川崎市の介護施設で起きた、介護士の事件は、これからそうした身の上に直面している人々に、大きな不安感や、希望を損ねる事象を生みました。

当山十二支猿像の銘板に「猿の尻笑い」という諺が書いてありますが、他人の欠点を笑う己の姿を省みなさいという事に繋がるものと思いますが、介護に於きましても、他人の苦しみや辛さを、我が身の事として受け入れられれば、温もりある穏やかな、施設生活を過ごせるのではないかと思います。

本年も、ご家族皆様のご健勝とご多幸を祈念申し上げます。

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関東八十八ヵ所霊場のご案内

昨年は高野山開創千二百年という年になり、四国八十八ヶ所霊場も多くのお遍路さんで賑わったようです。

時間があれば、一度は四国八十八ヶ所をお参りしたいと思っている方もいらっしゃるのではないかと思いますが、群馬県高崎市の一番札所から栃木県、埼玉県、茨城県、千葉県、東京都、神奈川県、の一都六県にまたがる関東八十八ヶ所霊場が昨年11月1日から本年10月31日まで20周年祈念特別巡礼期間として開設されております。

関東であれば、車でも気の向いた時にいつでも巡礼参拝が出来ますので、心身共にリフレッシュの為に足を向けてはいかがでしょうか。 尚、詳しくは、ネット上【関東88】で御覧ください。

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今年も頑張ります

昨年より私は、真言宗智山派神奈川教区寺庭婦人会会長と全国寺庭婦人会理事として仰せつかり、様々な勉強をさせて頂いております。

教区の寺庭婦人会では、いざというときにAEDを使って人命救助に役立つよう三時間半の実技講習を受け、救命技能認定証を頂きました。

声掛け、心臓マッサージ等の実技を汗だくになりながら、丁寧に教えて頂きました。又合同教区連合会の研修会では武蔵野三十三観音霊場の内八カ寺を一日かけ、御詠歌をお唱えしながら巡拝致しました。歴史を探りながら、風光に浸り、心身共にとても癒やされました。

全国寺庭婦人会は、全国各地の代表の方が出席され、中でも過疎化が深刻な教区では、寺の存続が危ぶまれ大変な悲痛な叫びをあげていました。過疎化や激変する世相にこれからの寺院の役割が一番の課題になっていくのではないかと思います。

これからも、お檀家皆様のお力添えを頂きながら、菩提寺の寺庭として努めて参りたいと思いますので、宜しくご指導下さいますようお願い致します。

(蓮花寺寺庭婦人 英子)

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お大師様のことば

【一切の男子はこれわが父なり、一切の女人はこれわが母なり、
一切の衆生はみなこれわが二親・師君なり】

訳:すべての男子は私の父である すべての女子は、私の母である
すべての人々は、私の両親であり、師匠である

シリーズ⑭生きる力(お大師様のことばより)

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昨年11月下旬に諸用で東京新橋に出掛けた時、長い行列の人を見かけました。

「なんだろう」と思い先頭の方を見ると宝くじ売り場があり、年末ジャンボを求める人の列でした。私も以前は毎年一攫千金の夢を懐き、わずかながら買っていましたが、新年早々その夢は儚く打ち砕かれてきましたので、近年は無駄遣いはやめようと思い、買っていません。が、さすがに前後賞合わせて10億円と聞くと胸騒ぎがしました。

昭和20年に第1回の寶籤が1枚10円で発売されその時の1等賞金は10万円であった様です。その当時6坪余の組立住宅が1500円で買えた様なので当時も夢の夢の金額であったと思います。

時代や世相が変わっても、人が【まさか】のゆめを見るのは何時の世も同じなんですね。

買った人は、もし当たったらどうしようかなと思い、眠れなかったでしょうね。

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ついに買いました

宝くじは買いませんでしが、ついにボケ防止の為にスマホを買いました。

ずっとガラ携で充分、むしろそれさえ使い熟せないからと思っていましたが、やはり様々な機能を知ると便利なんだなと感じました。

しかし、其の便利な機能も扠置き、今は、アプリの将棋に夢中になってます。レベルも百通りあり、何より駒を並べなくても直ぐ始められ、「待った」も嫌な顔されず謂うことを訊いてくれます。忙しい時は、そのままにしておけば、翌日でも二日後でも、同じ棋譜で再開出来ます。こんな事に基本料金をと首を傾げたくもなりますが、今は止められません。皆さんはメール・通話以外どんな楽しみ方をされてますか? 今度寺務所でお聞かせ下さい。

(住職)

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