寺だより

はすのはな第29号  -平成27年秋季号-

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新管長就任

真言宗智山派前管長寺田信秀大僧正が去る本年6月27日、任期により退任なされました。現在寺田前管長は、千葉県館山市に所在する総持院という寺院の長老職で、檀信徒布教に引き続き力を注がれています。

寺田前管長は、近年の管長の中でも宗内外問わず、各方面の方々より信頼厚く親しまれて参りました。自らの御法体に鞭を打ちながら、相対する人々には、時間を惜しまず、優しく丁寧に言葉をかけてこられました。本宗の各教区寺院からは、後半期でもという声もございましたが、惜しみない大きな拍手を3000の末寺教師より頂戴されたことと存じます。本当にお疲れ様でした。これからのご健勝をお祈り申し上げます。

扨、此の度、寺田前管長の後任に、東京都練馬区に所在する、三寶寺御山主、小峰一允(こみねいちいん)大僧正が、智山派教学部長、宗務出張所長などの要職を経て、真言宗智山派管長、総本山智積院化主第七十一世に、就任なされ、去る7月6日、初登嶺(入山式)の儀が多くの関係者お出迎えの中執り行われました。

尚、晋山式は11月5日に、智積院にて行われる予定ですが、ご自愛の上、宗務遂行に、お勤め下さいますよう心より祈念致します。

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娘の友達

7月下旬、娘の友達でパリで弁護士をしている31歳のフランス人女性が、日本の法学を学ぶ目的で、ホームステイに来ました。

日本に着いた翌朝から、バスや地下鉄を乗継ぎ、都内の大学に約3週間毎日通いましたが、初めての訪日で、良く迷わず行けたものだと驚きました。

箸の使い方も上手で、ある日習字をしてみたいというので、筆と墨と用紙を支度し、書き始めたところ 、初めてとは思えぬほど、墨と筆の馴染ませ方や筆の運びなど、目を見張るものが有りました。その上、学校から帰れば、疲れた身体を休める間もなく、遅くまで復習をしている様子で、日本での滞在時間を一時も無駄にしたくないという感じでした。

そして、和食の素材一つ一つの名称を勉強しながら、味覚を堪能したり、初めて浴衣を身にまとい、盆踊りを楽しんでみたり、様々な経験に感激し、訪日の良き思い出を胸に詰め、元気に帰国しました。

彼女のエネルギッシュでバイタリティーに富んだ行動力に、常に感心する毎日でした。

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ペット霊園~11年を振り返って

川崎橘ペット霊園は、平成16年4月1日に開園し、今年(平成27年)4月で11年が経過しました。

開園当初はまだ知名度もなく、葬儀のご依頼件数も1日1~2件でしたが、今では川崎市だけでなく、横浜市や東京の世田谷区、大田区など広域にわたって多くの方にご利用いただいております。

この仕事をしていて一番嬉しいことは、葬儀を終えたお客様から、最後に感謝の言葉をいただいたときです。

「暑い中(寒い中)、ずっと駐車場で待っていてくれてありがとう」「小さなお骨まで丁寧に拾わせてくれてありがとうございました」などこの11年間、数多くの感謝のお声を頂戴しました。

また、幾度となくお客様に「近くにペット霊園が出来て本当に助かります。いつまでも続けて下さい」と励まされました。そんなお客様の一言一言が、私達スタッフの心の支えと成り、さらなるサービス向上へと導いてくれます。

11年過ぎた今だからこそ分かることですが、ペット霊園事業は他の事業とは大きく異なり、極めて公共性の高い事業です。

平成23年5月31日に川崎市の条例が施行されてから、川崎市内でペット霊園を作ることはとても難しくなりました。

それだけに、川崎市や横浜市のたくさんのペット愛好家が川崎橘ペット霊園を必要としている現状を考えると、存続させなければいけないという使命感を痛感します。

ペットの種類も最近はワンちゃんネコちゃんだけでなく、ウサギ・フェレット・ハムスター・小鳥・亀・蛇・トカゲなど多種多様となり、また川崎市の人口・世帯数も全区で毎年増加しています。川崎橘ペット霊園の必要性は今後更に高まると予想されます。

この11年間、ご住職を始めご住職のご家族のご理解とお力添えにより、ペット霊園を継続することができました。 そのおかげで今や川崎橘ペット霊園は川崎市民だけでなく、多くの人々に必要とされ、愛されています。 私は今の霊園スタッフは、日本中のどのペット霊園にも負けないと自負していますが、これからも日々精進し、更に愛されるペット霊園を目指したいと思います。

川崎橘ペット霊園 高橋利治

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お大師様のことば

【悪を断ずるが故に苦を離れ、善を修するが故に楽を得。】

訳:悪事をしなければ苦悩は無く、善事を為せばおのずから安楽が約束される。

シリーズ⑬生きる力 出典(秘蔵宝鑰巻中)

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小さい秋みつけた

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