はすのはな第26号 -平成26年秋季号-
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久末大谷戸災害五十回忌法要奉修
昭和40年6月26日午後9時ごろ、当山の近隣に於いて、豪雨による「黒いなだれ」と言われた石炭灰の山崩れ惨事が起きました。19世帯の家屋が土砂に埋もれ、尊い24名の命が奪われました。
光陰矢のごとく、あれから49年の歳月が過ぎ、本年五十回忌の節目の時を迎え、去る6月25日、その追善法要を当山総代世話人様ご臨席のもと追悼の誠を捧げました。
物故者精霊御位牌
追善法要のようす
新盆供養会
本年より新たに新盆供養会を営むことにいたしました。
お盆をお迎えするにあたり、初盆の精霊供養は、従来各家御仏壇宝前において棚経を上げさせて頂いておりましたが、昨今の様々な事情により困難となってまいりました。その様なことから、本年より、7月13日、8月13日の両日各家のお盆月に迎え火新盆供養会を奉修して、明年からも続けていきたいと考えております。
本年の7月盆に於きましては、十八新盆精霊供養会として、約150名の皆様にご参列いただきました。又、8月に於きましては、七新盆精霊の為、40名に迎え火をして頂きました。
七月盆
迎え火灯篭
ゲリラ
お盆が過ぎ、秋のお彼岸を迎え、ご先祖供養に追われていると、瞬く間に新年を迎えることになりますが、今年の日本列島の気候は、各地に豪雨、竜巻、、雷、豪雪と、ゲリラという言葉が、当てはまる自然災害を幾度も起こしました。
これから、紅葉や味覚を楽しめる、秋がやって来ますが、予測もつかない天候だけは、勘弁して欲しいと思います。
些か、尚早かも知れませんが、皆様には、爽やかな秋の季節を満喫し、本年後半の日々をご自愛の上ご健勝にてご活躍頂きますようご祈念申し上げます。
お願い
ご法事、及びご納骨等のお申し込みは、なるべく、一か月前までにお申し込みくださいますようお願いいたします。尚、ファクシミリでのお申し込みは、送受信の誤りもございますので、ご遠慮くださいますようお願いいたします。
又、墓石に関する諸工事は、現在、大野屋、はせがわ、石栄を指定石材店としてます。ご用命の際は当山までご連絡ください。
お大師様のことば
【地獄は何れの処にか在る。孰れか自心の中に観ん】
人間にとって真の幸福とは一体なんだろう。今は幸福であるが、これから先も幸福であるとは限らない。つまり、人間ほど不確実な存在はないのである。その証拠に、以心伝心であるはずの親子の愛情も、ゆるぎなき男女の愛も、時には断絶や離別の憂き目に遭うではないか。
わたしたち人間にとって、このような無自覚で、盲目的な生き方は、最高のものとは言えない。
そのるつぼの中にあってもなお、常に自心の内に目を向け、そのたえがたい地獄の実相に気づいていくことこそ、人間が人間としての真の自覚に到達する第一歩である。(十住心論巻第一)
シリーズ⑪生きる力「お大師さまのことば」より
住職ひとりごと
寺の受付窓口に時々、「お墓の場所が分らなくなってしまったので、教えてください」という方がいらっしゃいます。未だ高齢ではないのに何故?とおもったりしますが他人ごとではないと思えます。
あと十年すると超高齢者時代を迎えるといわれておりますが、自分も含め認知症という言葉が大変身近に思え、考えさせられます。
というのも、人の名前が出てこない、探し物が増えた、新しいことが覚えられない等という事が日常的に度々あるからです。
昨今、認知症の研究が進み、医学的に解明されつつあり、臨床試験が行われ始めているようですが、まだまだ薬物治療での完治には、時間がかかりそうです。
せめて、今まで覚えたお経は、いつまでも忘れたくないと思っている今日この頃です。