寺だより

はすのはな第23号  -平成25年秋季号-

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当山先代盛文和上生誕百年記念三十三回忌法要

去る十月十五日、当山の先代盛文和上の三十三回忌法要と生誕百年を記念し、一年繰り上げ法縁御寺院僧侶の丁重な読経を賜り厳かに営みました。法要には、檀徒総代世話人の皆様をはじめ、親戚の方など約三十人のご焼香を頂きました。

法要後墓参の予定でしたが、台風二十六号の影響で雨天となり、信徒会館で生誕百年を祝しながらお斎の席に移りました。
盛文和上が生前好きだった民謡などを、津軽三味線を演奏して頂きながら、思い出話に花を咲かせていただきました。

先代盛文和上は、大正二年長崎県壱岐の島で生まれ、昭和二十四年から昭和五十七年迄三十三年間当蓮花寺の住職を勤めました。

和上の雑記帳の中に、「つとめても、勉めても、なほ勤めても、つとめ足らぬは、務めなりけり」という句を書き残してますが、半生を蓮花寺の護持発展に努力を惜しまず尽くされた事を物語っていると思います。これからも、密嚴浄土より蓮花寺と檀信徒の無魔安泰を祈念し続けて頂きたいと思うと共に、和上の益々の仏果増進をお祈り申し上げます。

合掌

十月三日雨上がりの午後のこと、当山駐車場豆まき式舞台の上に綺麗な虹の橋が架かりました。

虹は、赤・橙・黄・緑・青・藍・紫の光のスペクトルが並んだ円弧状のもので、空気中の水滴によって屈折反射する時に水滴がプリズムの役割をする為に光が分解されておこります。

私も子供の頃から虹を目にしておりますが、今回の様な色彩や形がはっきりしていて、とても大きな弧を描いたものを見たのは初めてでした。この日の虹は、神奈川県側だけでなく、千葉県側からでも見ることができたそうです。自然の力が織り成す美しさを感じる今日この頃です。

(寺庭、英子)

施餓鬼会法要報告

本年の施餓鬼会におきまして檀徒総代長森正一氏より、下記のご挨拶を頂きました。


施餓鬼会挨拶

檀徒総代長 森 正一

皆様こんにちは。
本日はご多用の所、又お暑い中をお施餓鬼会にお越し頂きまして有難うございます。法要も恙無く終わりまして、ご先祖様への報恩と感謝の気持ちがひしひしとわいてまいりました。

さて、皆様に報告させて頂く事が有ります。この度、六月中旬に飯田住職ご夫妻に真言宗智山派智積院より、護持功労章が贈られました。住職は、在位三十年を迎えたことにたいして、そして住職をたすけ、檀信徒の親睦を図り、寺門の興隆のために力を捧げられた寺庭婦人に同様の功労章が贈られました。檀信徒を代表しまして、お祝いを申し上げます。おめでとうございます。

中略

 住職は檀信徒の親睦に力を注がれ、また、地域社会への奉仕を図る為に、いろいろな行事を考え実践をされ、地域の方々の心のよりどころとしてのお寺、蓮花寺を外に開く活動を推進されました。そして、蓮花寺、檀信徒、ご縁のある多くの皆様と、一致協力して多くの事業に取り組み、現在の蓮花寺を語る上で欠かせない蓮花寺の歴史を刻む事業を進められ、蓮花寺の護持繁栄にご尽力されました。

私共にとりまして蓮花寺は、歴史と伝統に輝く堅実無比の名刹であり、ご先祖様との固い絆で結ばれた心のふるさとであります。

今後も、ご住職夫妻を中心として、和合に務め檀信徒皆様の格段のご厚情を頂きながら、蓮花寺の発展の為に護持活動に取り組んで参りたいと思います。

本日ご来会の皆様方の一層のご多幸とご健勝をご祈念申しあげまして挨拶といたします。本日はご苦労様でした。

久末鎮守社火災

「秋」と謂えば食欲の秋、旅行の秋、読書の秋、スポーツの秋などと俗に言われますが、もう一つ秋祭りもあります。しかしながら、当山の近くに古くから鎮座する天照大神の社殿が、宵宮のお祭りの夜火災に遭い全焼してしまいました。原因は調査中ですが、「まさか」と思いました。一日も早く神社が復興されますよう願うばかりです。

今年は大きな竜巻や台風による豪雨、十月の夏日など、気象観測史上初という記録が続きました。自然に対しての予測というものは、これからも、「まさか」との戦いですが、自己防衛も一人ひとりが考えていかねばならないのかもしれません。

あとがき

平年、秋のお彼岸前に「はすのはな」秋季号を発行しておりますが、本年記事の関係で二ヶ月遅れになりまして申し訳ございませんでした。
尚、「シリーズ生きる力 お大師さまのことば」はお休みさせていただきます。