寺だより

はすのはな第13号  -平成22年春季号-

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毘沙門天大護摩供と豆撒き式

関東地方南部に先月18日、今年2度目の雪が降りました。積雪は僅かでしたが、うっすらと境内を白くしました。
初雪は節分2日前の2月1日でしたが、無事に年中行事の毘沙門天大護摩供と豆撒き式を盛大に終えられました。明年開創600年の記念事業となる山門建立地の石段と現本堂の屋根姿も今年限りと思うと、雪景色が一層物寂しくする感じがいたしました。

勧募におきましては、お蔭様でお檀家の皆様をはじめ、有縁の方々の温かいご支援により順調に進み有難い気持ちで一杯です。

これから日毎に暖かく過ごしやすい季節となりますので、春のお彼岸にはご家族お揃いにてお参り下さいます様お願い申し上げます。

平城京遷都1300年祭

今年は平城京遷都1300年という記念の年です。
4月24日から5月9日の期間は春のイベント、8月20日から27日迄は夏のイベントとして平城遷都祭が奈良市で開催されます。日本文化の原点とでもいえる天平文化を肌で触れ、1300年の時の流れに浸ってみては如何でしょうか。

阿字観のすすめ

 

4月は年度替りで、社会生活の新たな第一歩が踏み出される月でもあります。 会社に於いては、入社式があり新入社員の研修期間ともなります。

昨今新聞などで眼にするのは、研修期間における精神修養ですが、一般的に知られているのが、禅宗系の座禅です。この座禅に等しい真言宗の精神修養が弘法大師様より伝えられた密教禅『阿字観』です。 現代は様々なストレスを誰もが抱える時代であり、自分自身を見つめることが疎かに成って来ています。智山派総本山智積院におきましては、この様な事から、檀信徒の皆さまに身近にこの『阿字観』密教禅を体験していただける様、今、教化活動をしております。

本年新たな社会生活のスタートをされます方で、試みてみようと思われます方は、お気軽にご一報下さい。 普段着の上、蓮花寺内で出来ます(要予約)。

お大師様のことば  -移りゆく姿-

【身は花とともに落つれども  心は香とともに飛ぶ】

体は花びらの落ちるように散ってしまうが、心は香の移るように、
思うところに、願うところに飛び移ることができるものである。

四季の相は、美しくも又悲しくもある。春ともなれば野山は緑をまし、川は雪どけ水をあつめてはやい。草木は芽をふき、花は絢爛たる五色の彩りをはなって美しい。大自然のいぶきである。春をまちこがれた生きものも永き冬眠から醒め、さえずる小鳥も生き生きとして、わが世の春を謳歌する。大自然の命の躍動である。しかし、この様な躍動の相も、季節がめぐり秋ともなれば、野山は色あせ木々の梢は落葉のきざしを示してもの悲しい。

こんな移りゆく相を観るにつけ、世の中の無常がひしひしと感じられてならないものである。それは生あるものは滅し、形あるものは変化して止まないという、生きとし生けるものが逃れることのできない真理でもある。私たちはこの様な真理の中で生きていかなければならない。私たちには必ず死がやってくる。それ故、この世に生まれた尊い縁に感謝し、一期一会の人生を意義ある物にしていかなければならないのである。

そのためには、心から仏に帰依し、絶対不動の境界に身を置くことによって、世の中の真実の相を観じ、無常の悲しみをのりこえていかなければならない。

シリーズ③ 生きる力 お大師さまのことばより

愛犬ラブ永眠

 

我が家の愛犬M・ダックス『ラブ』が3月3日、10歳となる誕生日を目前に1月14日永遠の眠りにつきました。
3年間癌と闘い続けましたが、共に過ごした9年間は言葉では言い尽くせないものがあります。 今、『ラブ』が我が家に残してくれた温かな思い出をアルバムにしています。

揃目の日

平成22年2月22日という日がめぐってきました。同じ数字が5つも並ぶと何となく嬉しい気持ちの一日になります。

当山では信徒会館落慶日は平成6年6月6日、客殿・庫裡の落慶日は昭和63年5月5日、和永霊廟は平成8年8月8日に完成をしました。揃目好きな私は、昭和55年5月5日に結婚しました。
来年行われる開創600年祭の奉修日は2011年11月11日を予定しております。