はすのはな第11号 -平成21年秋季号-
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施餓鬼会法要に際して
挨拶をされる森安男総代長(上写真中央・本稿筆者)
今年も蓮花寺の象徴、蓮の花が境内に美しく咲いてお盆の季節を迎えた。蓮の花の香る8月2日は、当山の年中行事施餓鬼会法要の日。当日は、気になる雨も上がり、お施餓鬼の時期としてはしのぎやすい暑さだった。檀信徒の皆様方や縁者の皆様方が多数ご来山いただき、盛大につつがなく施餓鬼会法要が奉修された。皆様方の温かい御協力に深く感謝申し上げます。
施餓鬼会法要に先立ち、総本山智積院特派布教師、阿刀隆峰僧正のご法話があった。内容はお盆と精霊様のことについて。僧正の心惹かれるお話に、多くの皆様方が熱心に耳を傾けていらっしゃいました。午後3時、鐘楼堂の鐘が鳴り響き、施餓鬼会法要が開式。法類寺院の応援をいただき、広い本堂にお経を唱える声が響きわたり、お経に聞き入っていると、不思議なくらい気持ちが落ち着いてくる。厳かな時が流れる。私たちが、自ら声を出してお経をお唱えする。とても意義深くて、大切な事だと改めて思います。お仏壇の前や、法事等で、私たちがより身近にお勤めできるように編集された経典「智山勤行式」。お施餓鬼の日に、その智山勤行式を唱えた事も忘れることができません。あの日、私たちが心より、お経をお唱えしたこと、それはご先祖様へのご供養であります。それとともに、私たち自身が、仏様の世界に近づいてゆく修行でもあるのでしょう。心が洗われる思いでした。
檀信徒総代長 森 安男
住職一人旅
信州の善光寺は、「仏様と縁を結び極楽行きのお約束を頂くお寺」と云われております。 丑年の今春、57日間に亘り阿弥陀三尊像が6年ぶりにご開帳されました。私もご閉帳となる5月31日前々日にお参りしてまいりました。
後3日間ということもあり大変多くの参詣者で賑わっていました。当寺の発表によればご開帳期間の参詣者数は673万人、毎日約12万人の方が阿弥陀様とご縁を結ばれたことになります。本堂前の太い回向柱に辿り着くにも容易ではなく、それだけに善光寺の魅力と御利益が有難く想え、信州のおいしい空気を頂きながら無事帰山致しました。
蓮花寺開創600年祭勧募の御礼とお願い
来る平成23年は当山開創600年という吉縁の年を迎えます。既にお知らせさせて頂きましたとおり、山門の建立と本堂屋根の葺き替えをその記念事業と致しまして発願いたしました。この記念事業に際しまして多くの檀信徒皆様より絶大なるご進援を賜り深く感謝と御礼を申し上げます。
勧募の現況と致しましては、事業目標額の約4分の3に当たる温かいご寄進を戴いておりますが、ご返信を戴いてないお檀家の皆様におかれましては是非共記念事業完遂のため、口数に関わらずご賛同いただければ大変有難く思う次第でございます。
受付期間は平成23年8月末日ですので、ご来山のおりにでも、ご協力下さいます様重ねてお願い申し上げます。
宗祖弘法大師降誕会
6月15日、恒例の宗祖弘法大師降誕会が奉修された後、毘沙門閣信徒会館に於いて第2回目の蓮花寄席が開催されました。 今年は、そこつ家洒落さんの腹話術と三遊亭円楽一門の鶴田弥生さんによる三味線お囃子方音曲そして真打、みそか家越さんさんの落語とバラエティに富んだ出しもので楽しませていただきました。
みそか家越さんという方は、建設会社の1級建築士で、日大理工学部を卒業されたそうです。フジテレビ(素人寄席)で真打に合格、桂文楽師匠から(みそか家越さん)の芸名をいただき、〈川崎さいわい寄席〉などで活躍し現在に至っております。来年の降誕祭をお楽しみに!
おびんずるさま
当山本堂向拝左手に『おびんずるさま』を奉安いたしました。
『おびんずるさま』はお釈迦様の弟子の十六羅漢の一人です。赤い顔をし、俗に通称《なでぼとけ》といわれ、自分の体の悪いところと同じ部位を撫でて上げると、回復するご利益があるということで、親しまれ信仰されております。
誰もが健康で楽しく暮らせる事を、第一に願望しますが、なかなか思うようにはなりません。心身共に日々健やかに過ごされますよう、ご来山なされましたら是非『おびんずる様』にも手を合わせ身体健全・傷病平癒を、ご祈願下さい。
次は何を作ろうかな?
窓辺に〔ゴーヤ〕の栽培をしている家庭を今年はよく見かけました。ゴーヤのカーテンによって強い日差しを少しでも和らげる効果を利用して、省エネ対策に役立っているようです。緑の葉も綺麗で、育てやすいので私も試しに植えてみました。日毎に育つ実の成長が楽しみです。2ヶ月程で立派なゴーヤが数本垂れ下がり、可愛く思いました。その他、トマトや茄子、トウモロコシなど種をまき農家さんの見よう見まねでド素人が家庭菜園に挑戦してみました。栽培の難しさと、植物の生命力をつくづく教えられました。
次は何を作ろうかな?