寺だより

はすのはな第9号  -平成21年年始号-

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年頭所感

当山十二支「丑」
当山十二支「丑」

新年あけましてお芽出とうございます。

今年は【丑】年です。『牛は牛連れ、馬は馬連れ』『牛も千里、馬も千里』など【牛】に纏わる諺は数多くありますが、一般に良く知られているのが『牛に引かれて善光寺参り』だと思います。

昔、或るおばあさんの隣の家の牛が、干し物を角に引っかけ走り出し、牛を追いかけていくうちに着いたのが善光寺であったことが縁で、日々善光寺へお参りするようになり、信仰心が湧いたという事です。

昨年は、百年に一度とも云われる世界経済低迷の年となり、今後もその回復に見通しがつかず闇のトンネルに入ってしまったようです。一刻も早く、暗く長い不況トンネルから抜け出たいものだと思います。

常にお大師様と共に歩む信仰心を忘れず、牛歩の如く一歩一歩力強く歩めば自ずと明るい出口が見えてくるはずです。 (住職)

うがいとマスクを

大地震や驚異的ゲリラ豪雨も怖いけど、今一番怖いのは『新型インフルエンザ』ではないでしょうか。

必ず日本も感染するといわれ、拡大すれば3200万人にも及び最悪の場合64万人が死亡するという推計が発表されています。未知の病気なので、免疫を持っている人は一人もいません。勿論病院の医師も感染すれば、患者さんを診察するどころではありません。一日も早く安心できるワクチンが開発できるよう研究者の皆様に祈るばかりです。皆様も外出の際にはマスクをして、帰宅の際はうがいを励行しましょう。

さらなる活躍を期待

昨年ゴルフ界で話題となった石川遼プロゴルファーは、今年も一層の活躍が期待される。最後の最後まで諦めない精神力と攻撃する闘志は十七歳とは思えない迫力と魅力がある。その他スポーツ界ではソフトボールの上野由岐子選手やダルビッシュ・又、浅田真央選手は社会に明るい話題と力を与えてくれた。計り知れない練習量と弛まない努力が実を結んだとはいえ、皆鍛えられた芸術の賜物である。今年も茶の間を明るくして戴ける様活躍をお祈りします。

智山寺庭講習会に参加しました



総本山智積院に於いて昨年十一月二十七日・二十八日の両日、智山寺庭講習会が開催され参加してまいりました。北海道から九州まで各地区寺院代表の奥様が集まり、約九十名の方が受講いたしました。京都は秋真っ盛りで、本山の境内も他寺院同様にライトアップされすばらしい錦秋を観賞できました。

初日は岡部宗務総長様の激励のご挨拶を戴き開講となり、『仏様と出会う』の法話を廣澤僧正より拝聴し『十善戒写経』を学びました。

牧宥恵先生からは、稚児大師を教材にして『写仏』を懇切丁寧に教えていただきました。写経も写仏も書くものではなく、仏様と語る事が大切である事を学び身をもって体験することが出来ました。
二日目は、夜明け前の五時に起床し、金堂にて朝のお勤めに参列し堂内に響き渡る院生の一生懸命唱える大きな声のお経が清清しく身を引き締めてくれました。
精進料理の朝食を頂きその後講義を受け充実した思い出に残る本山の寺庭講習を無事終え帰山致しました。
(英子)

智積院講堂襖絵完成記念 田渕俊夫展

当山十二支「丑」

真言宗智山派総本山智積院〔京都市東山七条〕講堂に昨年、東京芸大副学長田渕俊夫画伯の作で襖絵六十面が奉納され、その一部が、本年一月十四日から二十七日迄日本橋高島屋、二月十八日から三月二日迄横浜高島屋にて公開されます。 田渕画伯は講堂が修行道場であることを常に考え、一切色を使わずに墨と和紙の白で、『四季』の宇宙全てをあらわされました。 春の枝垂桜の他、静かに立つ欅、風に揺れるススキなど見事な襖をぜひご鑑賞いただければと思います。 尚当山蓮花寺に無料招待券がございますので、数に限りはありますが、お声をおかけ下さい。

おしらせ

来る二月三日、当山年中行事の豆撒き式参加者を募集しております。年男年女に拘らずどなたでもご参加いただけます。又、当日、大護摩も奉修いたします。お護摩等お申し込み詳細は当山までご連絡下さい。 成願堂においては交通安全のご祈祷を致しております。ご希望の方はお問い合わせ下さい。写経や写仏もお気軽にお声をおかけ下さい。