はすのはな第5号  -平成19年夏季号-

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一部写真提供・森  安男 総代

防災の日に寄せて

『災いは忘れた頃にやってくる』と言われるが、今度の新潟県中越沖地震は3年前の新潟県中越地震の傷跡が癒されないうちに再び襲った。時恰も観測史上最強の台風4号が通過したときのことである。

沖縄地方をはじめ九州、四国地方にも甚大な被害をもたらした台風4号であるが、今後、地球温暖化が進むにつれて、このような猛烈な台風が幾つも発生するようです。台風は日本の宿命的な気象現象であることは承知しているが、地震の予測だけは何時どこでおきるかなど全くわかるすべもない。人命はもとよりご先祖様より受け継いだ田畑や大切な家族との団欒の家屋が一瞬にして幻のごとく姿を変えてしまう恐ろしさと悲しみはその被災者になってみなければはかり知れるものではない。日本の特異な国土と共存している私達はいつも災害の危機と背中合わせの運命に生きているということを忘れてはならない。

被災者の皆さまに衷心よりお見舞い申し上げますとともに、1日も早い復興を心よりお祈り申し上げます。

施餓鬼会

梅雨明けした翌日の8月2日、年中行事の大施餓鬼会法要が奉修されました。当日は台風5号の影響を受け朝から大粒の雨が降ったり止んだりし、午後の天気が気がかりでしたが、例年の真夏日となり蒸し暑い中にも拘わらず大勢の檀徒の皆様が来山されました。

2時半より法話が始まり本堂内の方々も熱のこもったお話に真剣に耳を傾けていました。3時、法縁寺院の識衆により法要が始まり檀徒の皆様と一緒に勤行聖典を唱えました。

そしてお1人お1人が亡き人に思いを馳せながらご先祖様に報恩謝徳の念を捧げご焼香をされました。最後に檀徒総代長の挨拶を頂き、無事当山の大きな行事を終えました。

伝道絵馬

参道沿いの『伝道絵馬』もうご覧になりましたか? 全部で108枚の絵馬が掛けられるようになっていますが、多くの方に様々なメッセージの他、写真、絵手紙、川柳などを頂きもう3分の2ほど埋まってにぎやかになってきました。

どんな絵馬が目に留まり心を癒してくれたのかなどご感想をお聞かせいただければと思います。伝道絵馬の手前には新しくお稲荷様をおまつりいたしました。檀信徒皆様に憩いの参道として親しまれて戴ければ、ご本尊様も何より喜ばれることと思います。

降誕会

入梅入りした翌日、予報を外し晴天に恵まれる中、6月15日恒例の宗祖大師降誕会が多数の檀信徒のご参詣を頂き行われました。一同勤行式を終え、四国八十八ヶ所お砂踏み巡拝場をゆっくり「南無大師遍照金剛」とお唱えしながら所願成就を祈願されました。

その後信徒会館において和気あいあいゲームをしながら楽しい時間を過ごされました。

無限の競走


トランスビート

上海タワー

6月下旬上海に行く機会を得た。生まれて初めて時速430キロというスピードを体感した。 手前の方を見ていると快適と言うよりはむしろ恐怖感を覚える。トランスビートというリニアは約30キロの距離を7分20秒で走った。日本では7月1日からN700系新幹線が走り出したが、駆動形式が違うとはいえスピードの世界競走は果てしなく続きそうだ。

そして上海タワーにも昇った。高さ468メートル世界第3位、日本では平成23年の完成を目指して、高さ610メートルの新東京タワーを建設中である。世界一の高さのタワーとなる。この世に計測が可能なものは全て無限に競走が続くようだ。因みに日本人の平均寿命は現在世界一位である。

住職

牡丹

本堂の横に昨年牡丹の苗木を植え、どんな花を咲かせてくれるか心配していましたが、『桜』・『藤』に続き今春、見事に大きく何色もの色鮮やかな『牡丹』が咲き揃いました。 これから、当山の春の風物として楽しませてくれるものと思います。

住職