平成16年12月10日、くりはら田園鉄道を考える会が開催されました。
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「くりでんがないとさびしい」
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平成16年12月10日午後6時40分より、金成町役場近くの事務所において「くりはら田園鉄道を考える会」が開催されました。出席者は沿線の会社役員、商工業者、町議会議員など11名でした。
はじめに世話人の鈴木健平さんより挨拶があり、「くりでんはもっと利用する方法があるのではないか。1つの広告塔として残せないか。栗原市に移行した場合、くりでんがないとさびしい。今存続、再活用といった声を出したい。もっと検討する余地がないか」と述べました。
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続いて議事に入り、「くりでんの現状」「利用客の状況(分析)」沿線地域活性化への取り組み」「組織づくりとNPO設立の提案」について意見の交換が行われました。
この中で「乗って残そうというキャッチフレーズはもう古い。他から人を呼び込む存在」「上下分離方式を導入し、線路は道路とみなし自治体所有にできないか。」「バスだって採算が合わないとやめていく」「正式な住民に対する廃止説明会はまだ行われていない」「特色ある栗原市にするにはどうしたらよいか。くりでんだけの問題ではない。ハイルザーム栗駒、細倉マインパークだってどうなることか」といった意見が出されました。
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NPO設立も視野に
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会議の中では「NPOを設立しくりでんを運営していくのも不可能ではない」との意見もありましたが、「くりでんの存続を願うのであれば19年3月の廃止後の受け皿を明確にしたほうがいい」という意見が出ました。しかし、この日の会議では当面くりでんの存続を願う人の輪をひろげるため、このような会議を沿線各町で開催していくことになりました。このような地域住民の集まりがあることは大変喜ばしいことではありますが、正直もっと時期がはやかったらとも思います。今後の動向を注視していきたいと思います。
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【補足】「上下分離方式」とは、線路を自治体所有とし、鉄道会社は車両の管理や運行、営業全般を担当する方式です。この場合、鉄道会社は自治体に線路の「使用料」を支払うのが原則ですが、路線によっては例外もあるようです。福井のえちぜん鉄道や青い森鉄道が「上下分離方式」を採用しています。また、三陸鉄道も大規模な構築物は自治体所有になっています。
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