日青協第十二次植林訪中団
2003年10月8日〜13日、日本青年団協議会第12次植林訪中団(団長:松浦利明日青協会長)が中国を訪れました。
団員7名は10月8日成田を出発、北京経由で空路包頭へ。深夜に今回の最初の目的地である内モンゴル自治区ダラトキに到着しました。
2日目は植樹地において盛大な歓迎を受け、また「中日青年クブチ砂漠生態防御林」での記念式典があり、全国青連副秘書長の湯本渕さんが「砂漠の緑化は、GDPの成長と同じぐらい意義を持つ」とあいさつを行いました。また、長年の緑化事業への功績により久保田満宏さん(元日本青年団協議会会長)が表彰され、石碑が建立されました。
その後、植林作業に入り、日中両国の青年や現地の中学生が砂漠にポプラの苗木を1日がかりで植林しました。
植林地での様子は、ここをCLICKしてください。

現地での熱烈な歓迎
10月9日夜にはダラトキ人民政府主催の歓迎の宴が開催されました。ダラトキ政府からは「金色の十月にダラトキにようこそ。砂漠の緑化は人民の責任であり、大きな関心を持っている」とあいさつがありました。
その後、宴会となり、現地の一流の芸能人による歌や踊りが繰り広げられました。中には中国語で北国の春を歌う場面もありました。
お返しに日本側からは高村団員がカラオケで「無錫旅情」を歌い、また、浴衣に着替えてメンバーが「花泉観光小唄」を披露いたしました。
中国国内での交流の様子は、ここを
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植林の成果を確認
10月10日は植林地の視察、観光などを行い、夕方からはダラトキ政府3階会議室において中日青年砂漠緑化座談会が開催されました。
 ダラトキ側からは「ダラトキは人口33万人、面積は8000平方キロメートル、省のレベルの県である。季節性の川が砂漠を貫き、南から北へ流れている。洪水の際たまった泥が黄河の流れを妨げる。クブチ砂漠は北京まで500キロの位置にあり、砂漠が土地の用途に制限を作っている。農業、工業にも影響がでている。」と説明しました。また、1995年より始まった緑化事業については「毎回マスコミの協力を要請し、重点的に報道している。毎回県や地元の政府要人、軍、農民などが共同で植樹。写真展、座談会なども開催し、友情を深める成果もあげている。植樹した回りのコンクリート柱が強風で倒されるので柱の建て直しにも力を入れている。植樹については適地適樹の原則により樹種を選定している。活着率を高めるため苗木は水に1週間浸す。3割植林、管理7割と管理を重要視している。活着率は80%を超えている。植林地の防火、禁伐が課題である。」と現状を説明しました。
 これに対し松浦団長は「砂漠緑化とともに青年同士の交流で感動を受ける。一度中国を訪れたものはまた中国に来たいと感じる。現地の小中学生と一緒に植林を行うので感激を受けて帰る。日本にとってもすばらしい事業であり、継続する方向で検討したい」と述べ、成果を確認しあいました。

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