NPOくりでん応援クラブが結成されました。

会員50名で発足
平成17年3月13日(日)、栗駒町のみちのく風土館において「NPOくりでん応援クラブ」の設立総会が開催されました。総会には入会申し込みをした50名のうち、沿線住民、商工業者、鉄道ファンなど約30名が出席しました。
 世話人会を代表して鈴木健平さん(金成町)があいさつに立ち「くりでんはあと2年で廃止が決まっている。大同合併で新『栗原市』が誕生するのは喜ばしいが、この沿線はさびしい。くりでん廃止に伴う代替交通は未発表であり、本来は対策を講じてから廃止を発表するのがスジ。昨年は京成バスやはとバスのツアーが来た。黙っていて来るのであれば、沿線から情報を発信したら、3千人のツアー参加者が6千人になるのでは。NPOでくりでんを盛り上げたい。あと2年といわれるかもしれないが、新しい姿の栗原市に見せる。廃止するなとただ言ってもムリ。市民の声を出すことが大事。」と述べました。
また、くりはら活性化ネットの三塚事務局長もあいさつに立ち、「行政サイドは廃止を決めたが、それでいいのか疑問を持っている。歴史的な財産であり、利用者の多い区間を残す、観光ルートに組み入れるといったことができないか。」と述べました。前宮城県議会議長の佐藤勇氏は祝電を寄せました。

会長に鈴木健平氏(金成)を選出
続いて議事に入り、「くりでんの利用促進と増収対策を図るとともに、沿線地域の活性化と特定非営利活動法人化を目指し活動することを目的とする」とした「NPOくりでん応援クラブ」規約案が承認されました。会長には鈴木健平さんを選出。副会長、幹事、監事については、この日が初顔合わせだったこともあり選考については会長に一任しました。事業計画についてはこの日は提案に至らず、おって臨時総会等で決定するとのことでした。
総会終了後は懇親会になり、くりでんの存続を願って乾杯。アトラクションにはくりでんの応援歌「くりでん太郎4代目」や、ご当地ソングの「くりこま慕情」(画像)が発表され、会場は華やかな雰囲気になりました。それと、この会にかける世話人のみなさんの情熱が伝わってきました。
NPOくりでん応援クラブの入会方法はこちらから

残された時間は少ない
こうして民間非営利活動団体「NPOくりでん応援クラブ」はその第1歩を踏み出しましたが、くりでん廃止予定まで2年しかない現状では、あまりのんびりしているわけにはいかないと思います。早急に事業計画の策定が必要です。また、NPO法人格の取得も課題です。

なお、「くりでんサポーターズクラブ」については、くりはら田園鉄道(株)では「新年度も会員を募集する予定である」とのことです。また、みちのく風土館では平成17年5月1日から栗原電鉄の企画展を開催する予定です。