平成18年10月1日、最初で最後の「くりでん博」を開催しました。

充実の展示品
10月1日、「くりはらフエスティバル2006」の一環として「くりでん博」を開催しました。
 午前9時50分から行なわれた開会セレモニーでは、くりはら田園鉄道の加藤参事、NPOくりでん応援クラブ鈴木会長、くりでんを後世に伝える会、M・Y−Dreamくりはらからそれぞれあいさつがあり、出発進行の掛け声の下、記念列車が石越に向かって出発しました。
 今回の展示物の中で目玉となったのは、ディーゼル化後庫にしまわれていたED20型電気機関車の復活展示。機関車を載せるため、3番線の古い枕木約20本を取り替えていただくなど、会社側の全面協力により昔の車両の展示が実現しました。パンタグラフは釣り糸で固定しました。
 また、くりでんのバックヤードツアーでは、くりでんを後世に伝える会のみなさんによる解説つきで普段見られない木造車庫や鍛冶場などを一般に公開しました。

本社2階も公開
くりでん本社2階では、従来から保管されてきたくりでんの貴重な資料に加え、この日のために準備した津久毛変電所の看板などの秘蔵資料を追加展示しました。
 踏み切りの警報機は交流100Vでなるように細工を行い、参加者が懐かしい音に耳をかたむけていました。また3人の写真家による作品でくりでんの四季が再現されました。会議室の壁に展示されていたくりでんの昔の写真は、若柳写真のセキご主人の手により焼き直しされて飾られました。

くりでんがいっぱい
くりでんを題材にしたNゲージの車両が、くりでん若柳駅をモデルにしたレイアウトの上に集合しました。くりでん全車種を網羅する模型は壮観でしたが、実物より多くの両数が勢ぞろいしてしまったというのは、すごく贅沢な悩みです。同じ模型でも、作者によって微妙に色合いが違うのは興味深いところです。Nゲージでは谷地畑駅や荒町駅をモデルにしたモジュールも登場しました。
 他にも、HOゲージではくりでんのほか国鉄455系急行や三陸鉄道の車両などが快走していました。
 また、プラレールもくりでん博に花を添えました。